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第1章 奇跡の始まり
クイーナの病状とスキル
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さて、部屋に戻ったんですが、クイーナの目はいつから見えないのか聞いて置きましょう。
状態異常で併発してるならミズリが治せるかも知れませんからね。
「クイース、少し聞きたいんですが。クイーナの目はいつから見えないのですか?」
『はい、ご主人様。クイーナは3年くらい前に身体の調子が悪く成りまして、暫くはポーションで誤魔化しながら、あたしと暮らしてたんですが、その後に目が段々見えなく成りました。確か病気に成ってから半年くらいですね。』
「病気の名前は判ってるんですか?」
『はい、魔障症と言うらしいです。』
魔障症ですか。この世界の事を調べた時に薬師の方に聞きましたね。
確か魔法使いの若手に多い病だとか。
初期に治らなければ殆どの場合が衰弱死してしまうのだと。
そして魔障症になる原因は判っていないのだと。
・・確かにクイーナは随分衰弱してましたね。
「クイーナは魔法を使うのですか?」
『はい、クイーナは魔法に有利なスキルを得ましたので。』
スキルか、もしかしてそれも関係有るのですかねぇ?
「失礼で無ければスキルを聞いても?」
『はい、あたしのじゃ無いですけど、ご主人様なら大丈夫です。妹が何か言うならキチンとお話ししますから。
で、妹のスキルはですね、レアな候補ですけど
《魔の力》の候補と《多い》の候補を合わせたスキルで《魔力増大》です。』
何か今、お話しが違う言葉に聞こえた気がしたけど・・触れてはいけないですね。
それよりも、スキルに昇華させた時のイメージが聞きたいですね。してはいけないイメージをしてそうですから。
「そうですか、それでしたら少しクイーナに起きたら話を聞いといて下さい。スキルに昇華させた時のイメージを知りたいので。」
『はい、ご主人様。行ってきます。』
バタン。
「えっ?」
私が唖然としてる間に、隣の部屋からクイーナ起きなさいと言う声が聞こえる。
・・え、病人ですよね?クイースはクイーナの為に奴隷落ちしたんじゃ?何してんの?
あ、ごめんなさいロボットに成った。
私の方がクイーナごめんなさいだよ。はぁ。
とりあえずクイーナの部屋に行くしかないな。
「クイース何してるんですか。起きたらって言ったでしょう?」
『あ、ご、ごめんなさい。棄てないで下さい。ごめんなさい。』
私の少し強い口調にビクッと必要以上に怯えて勘違いするクイースの後で、ごめんなさいロボットに成ってるクイーナ。何このカオス。
「棄てたりしませんし、そんなに怒ってませんよ。というよりもクイースの、クイーナの扱いが雑に成りすぎじゃないかと心配してるんです。」
『あ、はい。でもクイーナの扱いは前からこんな感じですよ。寝てるのを起こすのは確かにやり過ぎたかも知れませんけど・・・ご主人様と比べたらクイーナの時間は塵みたいな物ですから。さっさと話せって言うか』
クイースが壊れてる。このままじゃ駄目だ。軌道修正しないとと慌てた私は必殺技を繰り出す。
「私は優しいクイースが好きだなぁ。」
『・・・と言うのは嘘でして。クイーナ大丈夫ですか?どこか痛いところ有りませんか?お姉ちゃんに甘えて良いんですよ?』
チラチラと私の方を見ながら声を掛けるクイース。クイーナは更に怯えてますね。
「あ~、クイースとクイーナの撫で心地を堪能したいなぁ」
少し棒読みに成ってしまいましたが、クイースは尻尾をブンブン振りながらどうぞどうぞとクイーナとの間に私を挟みました。
私は右手でクイーナの頭をゆっくり撫でながら、左手でもクイースを撫でます。
クイーナが落ち着いたら話を聞きますかねぇ。
状態異常で併発してるならミズリが治せるかも知れませんからね。
「クイース、少し聞きたいんですが。クイーナの目はいつから見えないのですか?」
『はい、ご主人様。クイーナは3年くらい前に身体の調子が悪く成りまして、暫くはポーションで誤魔化しながら、あたしと暮らしてたんですが、その後に目が段々見えなく成りました。確か病気に成ってから半年くらいですね。』
「病気の名前は判ってるんですか?」
『はい、魔障症と言うらしいです。』
魔障症ですか。この世界の事を調べた時に薬師の方に聞きましたね。
確か魔法使いの若手に多い病だとか。
初期に治らなければ殆どの場合が衰弱死してしまうのだと。
そして魔障症になる原因は判っていないのだと。
・・確かにクイーナは随分衰弱してましたね。
「クイーナは魔法を使うのですか?」
『はい、クイーナは魔法に有利なスキルを得ましたので。』
スキルか、もしかしてそれも関係有るのですかねぇ?
「失礼で無ければスキルを聞いても?」
『はい、あたしのじゃ無いですけど、ご主人様なら大丈夫です。妹が何か言うならキチンとお話ししますから。
で、妹のスキルはですね、レアな候補ですけど
《魔の力》の候補と《多い》の候補を合わせたスキルで《魔力増大》です。』
何か今、お話しが違う言葉に聞こえた気がしたけど・・触れてはいけないですね。
それよりも、スキルに昇華させた時のイメージが聞きたいですね。してはいけないイメージをしてそうですから。
「そうですか、それでしたら少しクイーナに起きたら話を聞いといて下さい。スキルに昇華させた時のイメージを知りたいので。」
『はい、ご主人様。行ってきます。』
バタン。
「えっ?」
私が唖然としてる間に、隣の部屋からクイーナ起きなさいと言う声が聞こえる。
・・え、病人ですよね?クイースはクイーナの為に奴隷落ちしたんじゃ?何してんの?
あ、ごめんなさいロボットに成った。
私の方がクイーナごめんなさいだよ。はぁ。
とりあえずクイーナの部屋に行くしかないな。
「クイース何してるんですか。起きたらって言ったでしょう?」
『あ、ご、ごめんなさい。棄てないで下さい。ごめんなさい。』
私の少し強い口調にビクッと必要以上に怯えて勘違いするクイースの後で、ごめんなさいロボットに成ってるクイーナ。何このカオス。
「棄てたりしませんし、そんなに怒ってませんよ。というよりもクイースの、クイーナの扱いが雑に成りすぎじゃないかと心配してるんです。」
『あ、はい。でもクイーナの扱いは前からこんな感じですよ。寝てるのを起こすのは確かにやり過ぎたかも知れませんけど・・・ご主人様と比べたらクイーナの時間は塵みたいな物ですから。さっさと話せって言うか』
クイースが壊れてる。このままじゃ駄目だ。軌道修正しないとと慌てた私は必殺技を繰り出す。
「私は優しいクイースが好きだなぁ。」
『・・・と言うのは嘘でして。クイーナ大丈夫ですか?どこか痛いところ有りませんか?お姉ちゃんに甘えて良いんですよ?』
チラチラと私の方を見ながら声を掛けるクイース。クイーナは更に怯えてますね。
「あ~、クイースとクイーナの撫で心地を堪能したいなぁ」
少し棒読みに成ってしまいましたが、クイースは尻尾をブンブン振りながらどうぞどうぞとクイーナとの間に私を挟みました。
私は右手でクイーナの頭をゆっくり撫でながら、左手でもクイースを撫でます。
クイーナが落ち着いたら話を聞きますかねぇ。
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