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第二部 獣人武闘祭
第283話(ミャオ視点)
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リングの上で向かい合ったネルロちゃんは、昨日の三倍はぬめぬめしていた。不意に、昨日のネルロちゃんの言葉が頭に浮かんで来る。
『私、興奮すると、いっぱい濡れちゃうの……』
戦いを前にして、ネルロちゃんは激しく興奮してるに違いないニャ。一瞬、昨日のぬめぬめ地獄の感触が脳裏をよぎり、僕の背筋を寒気が走る。
その時、試合場に設けられている大きなスピーカーから、僕の名前がコールされた。
「赤コーナー! ディーナジム所属! 身長157cm……体重59kg……ミャオ・コーリンッッ!!」
それと同時に、夜空に花火が打ちあがった。
おおお、さすが本戦。予選ではなかった、派手なパフォーマンスニャ。
観客席から、大歓声と、拍手が起こる。
「頑張れよー! 猫耳ちゃん!」
「その体格で、よく予選を勝ち抜いてきたな! 凄いぞ!」
「俺はお前を応援するぞー! 負けるなよー!」
思った以上に、熱狂的で、温かい声援だった。
ニャッ。
ど、どうすればいいニャ?
とりあえず、手を上げて応えておくニャ。
大歓声が、さらに大きくなった。
て、照れるニャ。
おや。
スピーカーから、何か、説明がされている。
どうやら、僕の簡単なプロフィールと、予選での戦いぶりについて、言っているみたいニャね。……にゃににゃに。『あのネコカラテ女子世界王者、マリエール・カリクラに勝利した、奇跡の逆転猫娘』だって?
ニャッ。
奇跡の逆転猫娘。
悪くない響きニャ。
次に、ネルロちゃんの名前がコールされた。
「青コーナー! ムジーク熊柔道会所属! 身長192cm……体重94kg……ネルロ・ムジークゥッッ!!」
僕の時と同じように花火が上がり、観客たちも歓声を上げる。
だがネルロちゃんは、まったく反応を返さない。
スタジアムに、どよどよとした声が溢れる。
「なんだ……? ピクリとも動かないぞ……?」
「緊張してるんじゃないの? とんでもない大舞台だし」
「しかしでかい子だな。男だって、こんなでかいのは、そういないぞ」
観客たちの声を、ネルロちゃんは少しも意に介していない。
ネルロちゃんは、僕を見ていた。
僕だけを、じっと、じっと見ていた。
ネルロちゃんは、笑った。
これまででもっとも大きな声で。
「ふひふふぃっふふふひっふいっふひふいふいふひふいふひふいっふいひいいいいいいいいいいいいい!!!!」
観客たちは、絶句した。
『私、興奮すると、いっぱい濡れちゃうの……』
戦いを前にして、ネルロちゃんは激しく興奮してるに違いないニャ。一瞬、昨日のぬめぬめ地獄の感触が脳裏をよぎり、僕の背筋を寒気が走る。
その時、試合場に設けられている大きなスピーカーから、僕の名前がコールされた。
「赤コーナー! ディーナジム所属! 身長157cm……体重59kg……ミャオ・コーリンッッ!!」
それと同時に、夜空に花火が打ちあがった。
おおお、さすが本戦。予選ではなかった、派手なパフォーマンスニャ。
観客席から、大歓声と、拍手が起こる。
「頑張れよー! 猫耳ちゃん!」
「その体格で、よく予選を勝ち抜いてきたな! 凄いぞ!」
「俺はお前を応援するぞー! 負けるなよー!」
思った以上に、熱狂的で、温かい声援だった。
ニャッ。
ど、どうすればいいニャ?
とりあえず、手を上げて応えておくニャ。
大歓声が、さらに大きくなった。
て、照れるニャ。
おや。
スピーカーから、何か、説明がされている。
どうやら、僕の簡単なプロフィールと、予選での戦いぶりについて、言っているみたいニャね。……にゃににゃに。『あのネコカラテ女子世界王者、マリエール・カリクラに勝利した、奇跡の逆転猫娘』だって?
ニャッ。
奇跡の逆転猫娘。
悪くない響きニャ。
次に、ネルロちゃんの名前がコールされた。
「青コーナー! ムジーク熊柔道会所属! 身長192cm……体重94kg……ネルロ・ムジークゥッッ!!」
僕の時と同じように花火が上がり、観客たちも歓声を上げる。
だがネルロちゃんは、まったく反応を返さない。
スタジアムに、どよどよとした声が溢れる。
「なんだ……? ピクリとも動かないぞ……?」
「緊張してるんじゃないの? とんでもない大舞台だし」
「しかしでかい子だな。男だって、こんなでかいのは、そういないぞ」
観客たちの声を、ネルロちゃんは少しも意に介していない。
ネルロちゃんは、僕を見ていた。
僕だけを、じっと、じっと見ていた。
ネルロちゃんは、笑った。
これまででもっとも大きな声で。
「ふひふふぃっふふふひっふいっふひふいふいふひふいふひふいっふいひいいいいいいいいいいいいい!!!!」
観客たちは、絶句した。
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