皇命婚と告げた運命の伴侶に恋情を贈る

円山ひより

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1.導かれたふたり

10

『皇都でタルバ侯爵家をはじめ、周囲に君たちがメリハ族の末裔だと知られるわけにはいかない』


『キラナは……言い伝えにあるメリハ姫の容姿をしています。国に知られたらどうなるか』


母が心配そうに私の銀髪を見つめる。

幼い頃の私は今の母と同じ淡い茶色の髪だったが、成長するにつれ変化した。

髪色の変化はメリハ族には珍しくないらしい。

メリハ族は治癒力のほかに左右の目の色が異なるという特徴がある。

左目はメリハ族に多い茶色か琥珀色で、右目は〝運命の伴侶〟の目の色を示している。

メリハ族の直系女性は、この世に誕生した瞬間から一生を添い遂げる〝運命の伴侶〟が決まっていると言われている。

これは目の色同様、世間一般によく知られた話だ。

運命の伴侶の部族、年齢、居住地などは当然わからない。

魔力には性格同様の相性があると言われているが、運命の伴侶の魔力は体馴染みがとても良いそうだ。

とはいえ、伴侶に巡り会えなかったり、出会えてもすでに家族がいたりして、添い遂げない者もいたという。

伴侶を見つける唯一の手がかりは右目だ。

そして運命の伴侶の魔力に一定量触れれば、左目も右目と同じ色に変化するという。

実際、運命の伴侶と結ばれた母の両目は父と同じ焦げ茶色だ。

ちなみに母の髪の色は幼い頃から変わらない淡い茶色だという。
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