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キラナ・フォーリ 二十二歳
セレスタ帝国皇宮治療院薬師
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アレン・トゥーイッラ 二十五歳
セレスタ帝国魔術騎士団団長 トゥーイッラ公爵家長子
銀髪に紫と琥珀の目、希有な治癒の力をもつ秘されたメリハ族の直系――それが私。
メリハ族の直系は生まれたときから〝運命の伴侶〟が決まっている。
私の紫の目は、まだ見ぬ伴侶の色。
出現した手首の痣は、運命の強制力であなたを縛りつける。
「――これは非公式な皇帝命令による政略結婚だ」
美しく冷たい紫の両目は私を明確に拒絶する。
「俺たちの間に恋情など個人的な感情は存在しない」
長い指は触れるのを拒否するように強く握りしめられたまま。
私がセレスタ帝国最重要保護対象の、メリハ族でなければ。
あなたが〝運命の伴侶〟でなければ。
あなたが想う人との未来を邪魔するつもりはなかった。
「……君は、俺が守る」
あなたに恋情は贈れない。
――私にその資格はない。
文字数 58,572
最終更新日 2026.05.18
登録日 2026.05.01
武居希和 三十歳 雑貨店勤務
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嵯峨惺 三十三歳 嵯峨ホールディングス
御曹司
『男を誑かすふしだらな女』『玉の輿狙い』、身に覚えのない、私の悪評。
整った面差しに浮かぶのは、常に渋面。
名前も、目さえ合わせてもらえない。
だけど。
仕事への正当な評価に、
不器用な優しさに、
――恋をした。
叶うはずがなかった。
私は所詮、ただの遊び相手。
――でも、宝物を授かった。
だから大丈夫、大切に育んで生きていく。
誓ったはずなのに。
『やっと、見つけた』
四年ぶりに現れて、逃げ道を奪うのはなぜ?
甘い声とキスの理由はなに?
秘密を知られるわけにはいかない。
もう、なにも奪われたくないの。
……閉じ込めた恋心の檻を開けないで。
♪♫♪♫♪♫♪♫
他サイト様でも投稿している作品になります。多少の改稿をしつつ、投稿いたしております。
文字数 18,357
最終更新日 2026.05.18
登録日 2026.05.02
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