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STS第八期開講
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しおりを挟むその後も話をしているうちに共通の趣味やらなんやらが見付かったりして、盛り上がっていたらあっという間に三十分間の談笑タイムが終わり、次はとうとう実技の授業の相手決めが行われることになった。
次回のボディタッチの講習とその次のキスの講習、最後の修了時発表の時の相手役のみ希望制で、その他の講習の相手役は講師の二人の方で決定するとのことで、全員の手元にボディタッチの講習とキスの講習の相手役は誰がいいかを書く紙が配られると、タチは相手役になって欲しいネコを一人選んで名前を書き、ネコは相手役になって欲しいタチを二人選んで名前を書き、それぞれレイに提出した。
それらを照らし合わせて、希望がマッチングした者同士はそのままペアとして決定し、マッチングしなかった場合は公平にくじ引きで振り分けられる。
隣室でリュウとレイよるペア決めが行われるのを、雛汰達はドキドキしながら待った。
しばらくしてペア決めを終えた二人が戻ってくると、部屋の空気が一気に緊張感に包まれた。
まずは、タチの生徒の名前が呼ばれ、二人ずつに分かれて座る。
──あ、シュンくんとコタ一緒だ。いいなぁ、おれ、あそこがいい……。
雛汰は希望するボディタッチの講習の相手役に、シュンとコタの名前を挙げていた。
だからもし二人も自分を選んでくれていたとしたらかなり嬉しい、とソワソワした。
その後も次々とタチの生徒の名前が呼ばれていき、六人全員が呼ばれ終わると、シュン・コタペア、マサ・リョウペア、ルイ・ケイペア、という三つのペアが出来上がっていた。
そして雛汰がレイに手を引かれ連れて行かれたのは、彼の期待した通り、シュン・コタペアのところだった。
「っしゃー!ヒナきたー!」
自分達の元へやってきた雛汰を見るなり、立ち上がって大きな声を上げるシュンに、そんな反応をしたら折角相手役に誰を希望したのか分からないようにしてくれている意味が無いのでは……?なんて内心思いつつ、そんなシュンの素直な反応に雛汰はほっこりした。
雛汰がボディタッチの相手役希望に名前を書いたのは、まず一番目がシュン、二番目がコタだった。
一番目にシュンを選んだのは言うまでもない。この人柄で、何もかも初めてで無知かつ人見知りの自分をリードして欲しいと思ったから。
一番最初の実技の相手役として、これ以上相応しい人はいないだろう。
二番目に選んだコタは、最初に施設見学をした時は別グループだったし、まだそんなに話もしていないけれど、やっぱり彼のコロコロ変わる表情がとても印象的で、仲良くなれたら楽しそうだな、と思って名前を書いた。
あと、雛汰にはコタが何故だかどことなく寂しそうに見えて、放っておけないな、と思ったことも決め手となった。
雛汰の中で一番目はシュン、というのはすぐに決まったけれど、二番目は一緒に施設見学をしたルイかリョウか、それともコタか、かなり悩んだ。
だけどふらついた自分を抱きとめてくれたリョウの逞しい腕と、心配そうに顔を覗き込んできた王子様みたいなルイにすごくドキドキした雛汰は、どうせ誰かを選ばなくてはならないなら正直二人とはボディタッチじゃなくキスの講習がしてみたい……と、自分の欲望に素直に従った結果、二番目にはコタの名前を書くことにしたのだった。
ボディタッチの実技のグループが、リン、ケイ、ルイのグループ、ユウ、リョウ、マサのグループ、そして雛汰、コタ、シュンのグループに決まり、講師のリュウから次回の講習についての説明を受け、初回の講習は終了した。
次回からいきなりセックスを実践する訳では無く、ボディタッチ、キス、前戯……と、少しずつステップアップしていき、挿入までいくのは終盤のみらしい。
それを聞いて、雛汰は少しだけ安心した。
ここに来た時は早く帰りたくて仕方なかったけれど、皆優しいし話していて楽しいし、意外と悪くない。
雛汰は思った。
──これなら、あの人との約束を守って、毎回ちゃんと通えそうな気がする……。
でも今日はまだ話をしただけで、問題は次回からだ。
一体どうなることやら。
彼等のSTSライフは、まだ始まったばかり。
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