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できない男
4 ※
しおりを挟むついに始まった、リンちゃん、マサペアの前戯の講習。
前回のキスの講習の時もペアだったこの二人は最初、あまりにリンちゃんがずっと仏頂面をしとるもんだから触られたくないのでは、と怖気付いたマサがなかなか手を出せんかった、という場面があったけど、前回の経験から別にリンちゃんは触られるのが嫌な訳ではない、ということが分かっとるから、今回マサは出だしからリンちゃんの身体をベッドに寝かせてその上に覆い被さると、髪を撫でながらそっとキスをした。
何度か触れるだけのキスを交わすうちに、リンちゃんの眉間のシワが消え、うっとりと気持ち良さそうに目を閉じて受け入れたところでマサが舌を入れたのか、部屋の中にくちゅくちゅと唾液の絡む音が響き始めた。
キスを止めんまま、マサの手がリンちゃんのバスローブの紐を解き、前を開いていく。
全員下着はつけんように言われとったから、バスローブが開かれるとリンちゃんの両胸を彩る薄茶色の小さな乳首だけでなく、既に脚の間でゆるく反応し始めとる部分まであらわになった。
リンちゃんは俺達の中では小柄だと思っとったけど、脱いでみると意外としっかり筋肉がついとって、肌は綺麗だけどしっかりとした男の身体をしとって、顔の造形が綺麗過ぎるせいでその下の男の身体が想像出来んかったから、当たり前のことなのに少しほっとした。
マサの長い指に右乳首を捏ねるように転がされ、左乳首を舌でペロペロと舐められて、気持ち良いのかリンちゃんの腰がベッドから浮き上がる。
だけど、リンちゃんの口から艶っぽい声が漏れ出ることは一切無くて、鼻から荒くなった息が吐き出されるだけだった。
「……リンくん、気持ち良くない?」
「……いや、そういう訳じゃ……」
「……なら声我慢しないで」
マサの言葉にコクコクと頷きはするものの、その後もリンちゃんの口は閉ざされたまま。
マサが困ったようにリュウさんとレイさんを見上げると、
「そのまま続けて大丈夫。ちゃんと乳首コリコリになってるし、下もしっかり勃ってるから。さっき後ろ解した時も一回も声出さなかったし、多分リンくんは声出すの苦手なだけだと思うよ」
そう言いながらレイさんの細くて長い指が、ぷっくりと膨れたリンちゃんの乳首を軽くつまんでクリクリと捻った。
会話の流れで本当にサラッと、流れるように触っただけなのに、その瞬間、リンちゃんの目が大きく見開かれ、全身がビクンと跳ね上がった。
ほんの少し触っただけであんなふうに感じさせてしまうことが出来るだなんて、レイさんの指は一体どうなっとるのか……。
気になるところではあるけど、それでもやっぱりリンちゃんの口からはなんの音も出てこん。
そこで今度はマサの手が、リンちゃんの脚の間に伸ばされた。
身長と比例して少し短めだけど、意外と太さのある性器は、胸への刺激だけでしっかりと充血し、上を向いた濃いピンク色の先っぽからは透明な汁が滲み出とる。
ちゃんと反応を示しとるソコに触れたことでようやく安心できたのかマサはほっと溜め息を吐くと、リンちゃんの性器を握り、ゆるゆると上下に動かし始めた。
声こそ出さんものの、目を閉じて眉間に皺を寄せ、シーツを握り締めてぴくぴくと震えるリンちゃんを見れば感じとるんは明らかで、マサの攻め方もどんどん積極的になっていく。
乳首を舐めとった舌をつつ……と滑らせるように移動させていき、綺麗に整えられた陰毛の周りを焦らすように舐めてから、手の中でとろとろと透明な汁を零し続ける先っぽにちゅっと吸い付くと、そのまま吸い込むようにしてゆっくりと全体を口内に収めていった。
「~~~ッ……」
リンちゃんの背中が撓り、イヤイヤと大きくかぶりを振るのをマサは下から射抜くような目で見つめ、くぽっくぽっと音を立てて口内に収めた性器を出し入れし始めた。
もうイきそうなのか、止めてくれと言わんばかりにリンちゃんの掌がマサの腕をぺちぺちと叩く。
そんなことをされたら、止まるどころか余計にやる気を出してしまうのが男と言う生き物な訳で。
マサも例外じゃなく、より一層激しく頭を動かし、竿ににゅるにゅると舌を絡め、根元の部分を指先で扱くもんだからリンちゃんは堪らず、マサの口内に熱を吐き出した。
腰を浮かせたままフリーズしとったリンちゃんの身体がベッドに沈んだことで、マサの口の中に全て出し切ったんだなと察する。
ここまで一度も声を出さんかったものの流石に呼吸が乱れ、はぁはぁと胸を上下させながら上がった息を整えるリンちゃんの横で、マサは枕元にあったティッシュを三枚引き抜き、口の中に溜まったリンちゃんの精液を吐き出して包むと、ベッド脇のゴミ箱に捨てた。
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