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できない男
5 ※
しおりを挟む「……リンくん、俺にもして」
バスローブを脱ぎ捨てながらそうねだるマサはどこか楽しそうで、この状況を授業としてと言うよりも遊び感覚で楽しんどるように見える。
マサも、ユウちゃんと同じくAV男優だと言っとった。
まだメーカーへの所属が決まったばかりで売り出されてはいないらしいけど、やっぱりAV男優という職業に就くからには、ユウちゃんやマサみたく周りの目を気にせず、セックス自体を遊び感覚で楽しめる人じゃないと向かんのだろう。
俺はAV男優になりたいとは思わんけど、単純にセックスを楽しめるのは羨ましいな……と思った。
まぁ、前までは俺もどっちかって言うとそっち側だったんだけど。
そんなことを一人考えてぼんやりしとるうちに、いつの間にかリンちゃんの奉仕が始まっとった。
あぐらをかき、後ろに手をついて座ったマサの股の間でいきり立つモノを、リンちゃんが口と手で刺激しとるのが見える。
マサのは太さは標準って感じだけど長さがかなりあるから、リンちゃんは竿の部分に手を添えて上下に動かしながら、真っ赤な舌を出して先端をちろちろと嬲ったり竿の途中まで咥えて出し入れするのが精一杯みたいだった。
そんなリンちゃんは四つん這いになり尻を高く上げた格好をしとって、マサは昂りに刺激を与えられながらも、俺がぼーっとしとる間に手に取っとったらしいローションを指に纏わせ、リンちゃんの後ろの窄まりを撫で、ゆっくりと中指を挿入していった。
「……痛くない?」
「……………………」
マサの問い掛けに、無言でコクコクと頷くリンちゃん。
ただ、痛みは無くても異物感や苦しさがあるのか、前は萎えたまま、眉間に皺を寄せとる。
そんなリンちゃんを見て、リュウさんがマサに声を掛けた。
「マサ、さっき話した前立腺って実際に触ったことある?」
「……無いっす」
「さっきも言ったとおり、個人差があるけど大体指入れてから四センチから五センチぐらいのところにあるんだよね。第二関節ぐらいまで指入れたらお腹側に曲げてみて。勃起してる時は前立腺も膨れてるから見つけやすくなるんだけど……今萎えちゃってるからどうだろう、見つけられそう?」
リュウさんの指導を受けたマサが、言われたとおりにリンちゃんの内部を探る。
その間もリンちゃんはマサの昂りを手で扱いたり口に含んで舌を絡めたりしとったけど、突然その身体が大きく跳ねたかと思ったら、唾液と先走りを纏っててらてらと光るマサの勃ち上がったモノがリンちゃんの口の中からぽろんと零れ出てきた。
「見つけたみたいだね。前立腺攻めるの初めてだとまだちょっと感じにくい人もいるけど、リンはちゃんと感じるみたいだし開発済みかな?」
リュウさんの言うとおり、前立腺があると思われる場所に触れられた途端に、力を失いくったりしとったリンちゃんのモノはむくむくと大きくなった。
そして男にとってそこへの刺激はやっぱり強烈なのか、もうリンちゃんはマサのモノを口に含むことが出来んくなり、真っ赤な顔をしてふぅふぅと荒い息を吐きながらなんとか手を動かしとるような状態だ。
そんなリンちゃんの姿を間近で見たマサも限界が近いようで、リンちゃんのナカへの刺激は止めんまま、自身を弱々しく扱くリンちゃんの手の上から自分の左手を添え、自分の好みの加減でリンちゃんの手ごと扱き始めた。
「……っあー、やばい、イく」
「……………………ッ」
再び声も無く仰け反ったリンちゃんの身体。
ベッドに敷かれた防水シーツの上に、白く濁った小さな水溜まりが出来とる。
その直後、ぐっと低く唸ったマサの左手と、その下に握られとるリンちゃんの手の隙間から同じように白く濁った液体が滴り落ちるのが見え、そこでちょうど終了を知らせるアラームが鳴った。
「すごい。時間ピッタリだったね。シーツは僕達で片付けておくから、マサくんはリンくんをシャワールームまで連れて行ってあげてね」
リンちゃんの手と自分の手を拭いとったマサにレイさんがそう声を掛けると、マサはリンちゃんを抱き上げてシャワールームに運ぼうとした。
だけど、
「いい、自分で歩ける」
と気まずそうにボソッと呟いたリンちゃんによってそれを拒否された為、バスローブを羽織った二人は並んで歩いて部屋を出て行った。
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