36 / 54
できない男
8 ※
しおりを挟む三番手のシュンくんは、物凄く戸惑っとった。
どうしたの?とレイさんに訊ねられたのに対して答えた理由は二つ。
まず一つ目はシンプルに、元々自分はノンケ寄りだから男を抱いた経験が無く、勝手が分からん、ということ。
そしてもう一つが、相手役のユウちゃんのオーラがエロすぎて直視出来ん、ということだった。
それを言われたユウちゃんは、
「え~ボクそんなエロいオーラ出てます?」
なんてのほほんと笑っとるけど、確かにスイッチが入った時の彼が纏うオーラは今まで沢山のネコを相手してきた俺でも他の子とは違うと感じるぐらいにはエロい。
「ボク、セックス大好きだからかなぁ。あ、はい!じゃあボクがリードしちゃってもいいですか?」
名案を思い付いた、とでも言うようにポンと一つ手を打ったユウちゃんが、ご丁寧に挙手までしてからシュンくんに確認を取ると、シュンくんはユウちゃんのエロオーラに圧倒されたままただ無言でコクコクと頷いた。
「あはっ、もう、そんなに固くならないでよぉ。楽しも?」
そう言いながらシュンくんの膝に乗り上げ、前回のキスの講習の時に俺にしたのと同じようにシュンくんの首に腕を回したユウちゃんは、シュンくんの耳たぶをはむはむと数回甘噛みしてから、「脱がせて?」とねだった。
ぎこちない手つきでバスローブを脱がせるシュンくんの唇を舌先でちろちろと舐めながら、ユウちゃんもシュンくんのバスローブを慣れた手つきで脱がせていく。
バスローブの下から現れたシュンくんの身体は所謂細マッチョというやつで、ゴツくは無いけど腹筋には縦の線が入っとるし、腕も足も綺麗に筋肉がついとって、肌がうっすら小麦色に焼けた、キャラに似合わず意外とセクシーな男性の身体だった。
一方でユウちゃんの身体は、ぽっちゃりとはいかないまでも腕や太腿はもっちりとした質感でなんとも抱き心地が良さそうで、肌も透明感があって眩しいくらいに白く、胸の突起はやや大きめで濃いピンク色をしとって、顔だけじゃなくそんなところまで俺とのセックスが気持ち良くない、と言い放ったあの子に似とって、俺は本当にユウちゃんを気持ち良くさせてトラウマを克服出来るのかと、不安な気持ちが湧き上がって来た。
「んっ……はぁ……乳首、さわって……?ッあ、ぁ、もっと、つよくぅ……んふ、あンっ、あ、きもちい……」
またしても少し余計な事を考えとったうちに、いつの間にかシュンくんとユウちゃんが濃厚なキスを交わしとって、その合間にシュンくんの唇の上でユウちゃんが囁くようにねだると、シュンくんの指がユウちゃんの胸の突起に触れた。
シュンくんは最初躊躇いがちに、指先で撫でるように触れとっただけだったけど、ユウちゃんにもっと強くと言われて押し潰すようにして捏ねるとユウちゃんの背が仰け反り、シュンくんの腰に両足を巻き付けて喘ぎ始めた。
何故か全く声を出さんリンちゃんや、恥ずかしがって果てる時以外は控えめに声を上げるヒナちゃんとは違って、ユウちゃんの声は初っ端から大胆だった。
その反応に気を良くしたシュンくんがユウちゃんの胸の突起に唇を寄せ、舌を這わせると、ユウちゃんは嬉しそうに笑って、
「いっぱい舐めて」
と甘えた声を出した。
それからたっぷりとそこを攻められ、胸だけで達してしまうんじゃないかと思うぐらいにやらしい声を上げて身悶えまくったユウちゃんが、突然シュンくんの肩をとんとんと叩いた。
そして、胸元から顔を上げたシュンくんの両頬を掌で包み額にキスを一つ落とすと、
「ボクも気持ち良くしてあげるね」
と囁いて、シュンくんの身体をベッドに寝かせた。
額、鼻先、頬、顎、首筋……と順番に、ユウちゃんの唇が大袈裟なぐらい音を立ててシュンくんの肌を吸いながら徐々におりていく。
その唇が胸元に辿り着き、シュンくんの胸の突起に吸い付いた瞬間、シュンくんの身体がびくんと跳ねた。
「ぅあ……っ、な、なんで?そんなとこ」
「今まで感じたこと無かった?ボクねぇ、結構得意だよ」
まさか自分がそんなところから快感を拾えるなんて思っとらんかったのか、驚いたように見開かれたシュンくんの瞳を下から真っ直ぐ見上げて微笑むユウちゃん。
『得意だよ』という言葉どおり、ユウちゃんの舌技は巧みで、胸の突起が解放される頃にはシュンくんの脚の間のモノは一度も触れられとらんのにギンギンに張り詰め、解放を求めてだらだらと蜜を垂らしとった。
「美味しそう……」
びくん、びくんと脈打つシュンくんの性器に手を添えて、うっとりと呟いたユウちゃんは大きく口を開けると、一気に根元までソレを頬張った。
ぐぽっぐぽっと下品な音を立てて自分の性器がユウちゃんの口に弄ばれる様を、声を漏らさんよう口元に手を当てて快感で顔を歪めながら見つめるシュンくんは、男の気持ち良いポイントを分かっとる同性の、しかも性行為に慣れたAV男優に口淫をされて、あっという間に限界を迎えた。
「う…………ッや、やばいって、ゆう、出る……!」
「らひて」
楽しそうに目を細め、ラストスパートと言わんばかりに口の動きを早め、袋を揉むユウちゃんの動きに合わせて、シュンくんの腰が数回前後し、「イく……ッ」と声を絞り出すと同時にピタリと止まった。
101
あなたにおすすめの小説
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
お兄ちゃんができた!!
くものらくえん
BL
ある日お兄ちゃんができた悠は、そのかっこよさに胸を撃ち抜かれた。
お兄ちゃんは律といい、悠を過剰にかわいがる。
「悠くんはえらい子だね。」
「よしよ〜し。悠くん、いい子いい子♡」
「ふふ、かわいいね。」
律のお兄ちゃんな甘さに逃げたり、逃げられなかったりするあまあま義兄弟ラブコメ♡
「お兄ちゃん以外、見ないでね…♡」
ヤンデレ一途兄 律×人見知り純粋弟 悠の純愛ヤンデレラブ。
従僕に溺愛されて逃げられない
大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL!
俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。
その傍らには、当然のようにリンがいる。
荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。
高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。
けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。
当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。
居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。
さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。
主従なのか、恋人なのか。
境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。
従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。
借金のカタに同居したら、毎日甘く溺愛されてます
なの
BL
父親の残した借金を背負い、掛け持ちバイトで食いつなぐ毎日。
そんな俺の前に現れたのは──御曹司の男。
「借金は俺が肩代わりする。その代わり、今日からお前は俺のものだ」
脅すように言ってきたくせに、実際はやたらと優しいし、甘すぎる……!
高級スイーツを買ってきたり、風邪をひけば看病してくれたり、これって本当に借金返済のはずだったよな!?
借金から始まる強制同居は、いつしか恋へと変わっていく──。
冷酷な御曹司 × 借金持ち庶民の同居生活は、溺愛だらけで逃げ場なし!?
短編小説です。サクッと読んでいただけると嬉しいです。
冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される
マンスーン
BL
王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。
泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。
身代わりにされた少年は、冷徹騎士に溺愛される
秋津むぎ
BL
第13回BL大賞奨励賞頂きました!
最終17位でした!応援ありがとうございます!
あらすじ
魔力がなく、義母達に疎まれながらも必死に生きる少年アシェ。
ある日、義兄が騎士団長ヴァルドの徽章を盗んだ罪をアシェに押し付け、身代わりにされてしまう。
死を覚悟した彼の姿を見て、冷徹な騎士ヴァルドは――?
傷ついた少年と騎士の、温かい溺愛物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる