【R18】ウブな小鳥と奔放な兎とツンな猫は猛獣と猛禽類と仲良くお勉強をします

枯枝るぅ

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仮面の男

10 ※

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まずはキスすらしていないことを指摘されると、完全に自覚なしだったらしく、ごめんね、と言って優しくキスをされた。

最初は優しく触れ合うだけのキス。
 
さっきまでとはまるで違う穏やかさに身を委ねていたら、頬に手を添えられ、親指で下唇をこじ開けられて、隙間からぬるりと入り込んできた舌に舌を絡め取られた。

でも、そうしながらも髪や背中を撫でてくれる手つきは優しくて、口の中で蠢く舌の動きは激しいけど、さっきみたいに怖いとは感じなかった。


「あんまり沢山喋るのは逆に萎えるかもしれないけど、ずっと無言でガンガン責めてくのも相手は置いてけぼりにされてるように感じるから、せめて途中で様子を伺うような声掛けはしてあげた方がいいかもね。まぁ、相手がドMで無視するプレイを望んでるとかならアレだけど」


キスを終え、リュウさんにそうアドバイスを受けてからは、ルイくんは逐一俺の様子を確認してくれるようになった。


「ココ、してもいい?」


そう言いながら、少し萎えてしまった性器をスリスリと撫でられて、これからやってくるであろう快感への期待にゴクリと喉を鳴らしながら、俺は小さく首を縦に振った。

光を受けてキラキラと煌めくルイくんのプラチナブロンドの髪が、俺の脚の間へと沈んでいく。

そしてリュウさんに教えられたとおり、まずは内腿を唇で啄み、足の付け根に舌を這わせ、袋を舌先で突かれて、たっぷりと焦らされたあと、再び勃ち上がりつつある性器を舌で包み込むようにして舐め上げられ、先端からじゅわっと汁が滲み出るのが自分でも分かった。

その汁を吸い込むように先端を啜られ、くるくると円を描くように舐められて、あまりの気持ち良さに抗えず、びくびくと全身が跳ねる。

それから竿の半ばぐらいまでを口内に収められて出し入れされながら、根元を手で扱かれたら、敏感な俺の身体はあっという間に昇り詰めていった。

玉の方からせり上がってきた熱が、先端の穴から勢いよくルイくんの口内へと飛び出していく。

声を上げず、シーツをキツく掴んで達した俺の精液を、吐き出すかと思いきや余さず全て飲み込んでくれたルイくんは俺がイッた後も「大丈夫?」と優しく声を掛けてくれて、講習開始時とは別人みたいだったけど、なんだか少し違和感があった。

その違和感は、俺がルイくんのを口でしている時も、ルイくんが俺の口でイッた後、俺のナカを指で突いてくれている時にも続いていて、お互いの性器を合わせて擦っている時、ようやく俺はその違和感の正体に気付いた。
 

──ルイくん、俺としてるのに俺のこと全然見てくれてない……。俺じゃない誰かと俺を重ねてるんだ。


と。

まずルイくんは、俺のを口でしている時も、俺が口でしている時も、俺のナカを指で探っている時も、一切俺と目を合わせなかった。

それは目を閉じていたり目を逸らしていたり色々だったけど、本当に一瞬も目が合わなかった。

そして何より、ルイくんの態度……というより雰囲気が、『リンとシてるわけじゃない』そう言っていた。

そのことに気付いた俺は、けど別に、腹が立ったりショックを受けたりはしなかった。

お互いに恋愛感情があって身体を重ねている訳じゃないし、ここは相手を気持ち良くさせる練習をする場所なんだから、ルイくんが誰を想って俺に触れようが、お互いに気持ち良ければそれで良い。

でも、しいて言うなら一つだけ、ルイくんにそこまで想われる相手がちょっとだけ羨ましかった。

それは、俺がルイくんのことを好きだからとか、そういうのじゃない。

男という生き物は単純だから、よっぽど相手が不潔だったりとか、相手に嫌なことをされたり、疲れていたり、アルコールが入っていたり、そもそも勃起不全だったりしなければ、大抵は股間に刺激を受ければそれなりに勃つし、終わった後どう思うかは置いておくとして、気持ち良ければ一旦その場は満足する。
だから恋人や配偶者がいても風俗に行くのは男の方が多いし、全員が全員そうじゃないにしろ、殆どの男がそういうもんだと思ってた。
 
……まぁ、前回リョウと前戯の講習を受けた時、リョウは疲れていたみたいであんまり勃起しなかったけど、それは『疲れていた』という理由があったから。
 
現に、ルイくん以外の生徒達は皆普通に目の前の相手を相手役やと認識して肌を合わせ、ちゃんと勃起もしている。
 
だけど、ルイくんだけは違った。

目の前の俺じゃ満足出来ないから、俺を通して違う誰かに触れている気になって、無理矢理気持ちを高めていた。

俺には誰かをそこまで夢中にさせる魅力が無いから、そんな魅力を持ち合わせていること自体が単純に羨ましかったし、俺は、そんなにもルイくんを夢中にさせる人物が誰なのか、なんとなく分かっていた。

ルイくんと俺の手の中で重なり合った二人分の性器が、ほぼ同時に爆ぜる。

管に残った精液を全て吐き出すようにゆるゆると手を動かすルイくんの視線は、俺を通り越し、床の上に並ぶクッションの方へと向けられていた。
 
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