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仮面の男
11 ※
しおりを挟む俺とルイくんの順番が終わった後、シャワーを浴びに行った時も、そもそも俺は自分から話しかけたりしないし、ルイくんも一言「ごめんね」と何に対してなのか分からない謝罪をしたきり話しかけてこないしで、それに対して「別に気にしてない」と返した以外何も会話を交わすことなく部屋へと戻ると、ベッドの上で裸で向かい合って座ったユウとリョウが口の外で舌と舌を絡ませ合いながら、リョウの太い指がユウの濃いピンク色をした少し大きめの乳首を捏ねているところだった。
「んん……っ、はぁ……ぁ、あ……」
「ん……痛ない?」
「ん、んぁ……ん……ぜぇんぜん、痛くないよ。気持ちぃ……」
「なら良かった。痛かったらちゃんと言えよ」
リョウの愛撫は、相変わらず優しかった。
前回俺にしてくれたのと同じように、ユウの様子を伺いながら、唇と指を少しずつ滑らせて丁寧に触れていく。
正直見た目だけでいえば、ルイくんの方がこういう丁寧な触れ方をしそうで、逆にリョウはルイくんみたいに激しい触れ方をしそうだけど、人は見かけでは判断出来ないなと改めて実感した。
向かい合って座ったままリョウの頭がユウの胸元に埋まり、伸ばした舌でくりくりと乳首を転がしているのが見える。
リョウの触れ方は本当に優しくて、優しすぎて、逆に焦れったくなるぐらいだから、ユウも今リョウから与えられている刺激がもどかしいのか、リョウの頭を抱き寄せ、背中を反らせて胸を突き出し、もっととねだっている。
そんなユウのおねだりに答えるべく、リョウは舌全体でユウの乳首を包み込み、ぬるぬると擦り付けるように動かしながら時折ちゅうちゅうと吸い付き、反対の乳首を親指で捏ねた。
「あぁぁん……ッ、ぁ、あ、いい、よぉ……」
ユウの声が、艶を増す。
それと同時にユウの腰がクイクイと前後に動き出し、リョウの腹に勃ち上がった性器を擦り付け始めた。
「……ほんまにエロいなぁ」
「はぁ……あ……ん……ぁ、エロいの、きらい……?」
「嫌いな奴おらへんやろ」
そう言って笑ったリョウの太い腕がユウの背中と腰を支え、ゆっくりとベッドに寝かせた。
そしてぴくん、ぴくんと脈打って震えながら先走りの汁を垂らす先端の穴をちゅっと吸うと、ちろちろと舌先でその周りを擽り始めた。
リョウの舌の動きに合わせて、ユウの白い脚がビクビクと跳ねる。
そしてリョウはローションを手に取り指にたっぷりと絡めると、ゆっくりと後ろの穴に挿入し、すぐに出し入れするのではなくナカに埋めた指を小刻みに振動させて、じわじわとユウの身体を追い詰めていった。
「……あ……はぁん……それ、いい、もっとおくぅ……」
先端を舐めるのと同時に竿を扱かれ、ナカの粘膜を小刻みに擦られて、職業柄快感を拾うことに長けたユウの身体はすぐに限界を訴え、内腿がぷるぷると痙攣し始める。
「んぁ……あ……ぁ……やば、イきそ……あっ、いくぅ……」
他の皆と比べて、リョウが与える刺激が穏やかだからか、ユウはいつもみたく激しい声ではなく甘えたような声を出して、リョウの口内に射精した。
「ん……ん……はぁ……ふふっ、リョウの舐め方優しいから久しぶりにこんなまったりイけたかも」
「良くなかった?」
「んーん。こういうのも好き。ありがとう」
乱れた息を整え、むくりと身体を起こしたユウが、
「今度はボクがたっぷり気持ちよくさせるからね~」
と楽しそうに笑っている。
だけどそんなユウの無邪気な笑顔は、リョウの脚を開かせたところで影を潜め、ユウは眉を顰めて動きを止めた。
「あれ……?勃ってない……」
「……あー、ごめん。今日も疲れとるんかな」
「でもきっと舐めたら勃つよね?ボク、フェラは自信あるから」
ユウが覗き込んだリョウの股の間のモノは、前回俺と前戯の実技をした時同様、萎えている訳ではないけど勃起しているとはとても呼べないような状態だった。
そんなリョウの性器を見て、今まで数多の男達をイかせてきたAV男優としてのプライドに火がついたのか、ユウは平常時でも十分太さのあるリョウの性器にしゃぶりつき、舌を見せつけるように先端をくるくると舐め回したり、上目遣いでリョウを見つめながら竿にねっとりと舌を這わせたり、玉を揉みながら咥えられるところまで全て咥えて音を立てて啜ったり、リョウのをしゃぶりながら自分で自分の性器を扱いて声を出してみたりと、普通の男だったらとっくに昇天させられていそうな技を次から次へと繰り出してきたが、結局リョウの中途半端に勃ち上がったモノがそれ以上大きくなることはなく、口を離したユウはしょんぼりと膝を抱えてしまった。
「なんで……なんでだ……今までこんなこと無かったのに……」
「まぁ、沢山の男の人相手にしてたらたまにはそういうこともあると思うし、そんなに落ち込まないで……」
すっかり落ち込んでしまったユウに、レイさんが優しく声を掛ける。
だけどユウは納得いかないのか、
「でも本当に今まで相手が勃起しないことなんて無かったんですよ」
とか、
「ボク、もしかしてヘタになった……?」
とか、ボソボソと言っていて、そんなユウをただ申し訳無さそうに黙って見ていたリョウははぁと一つ溜め息を吐くと、渋々といった様子で口を開いた。
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