移動販売の加地さん。

みのる

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第22話 冷えた身体におでんは如何?※

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きゅいぃぃぃぃぃん!
がががががががががっっっ‼

……おや……加地くん……またなんか作ってんのか?(寝ぼけ眼なナレーター岡田)
てか……業者に頼めば早いのに…………………Zz……zz………

『出来た………また出来ただ……(オラ……自分の才能がこえぇだ………)よし!明日の夜から「タラコ5号」の出陣だ‼』

(役に立たないナレーター岡田、ご就寝☆)

『………………本当に全く………ちゃんとタラコ5号の形状とかどんな役割を果たすかとか……読者の皆様に説明する重大なお役目を忘れてからに…………』

加地くんご立腹(笑)←このナレーターはみのるです。


ー翌日ー
昼間にタラコ2号を出動させ、ひたすらに家に戻る加地くん。
そして今度はタラコ4号を引き、また”コンビニ前荒らし“をするのだ。
そして遂に迎えた夜。

(オラ……まだ夜いきなり!街とか出張るのはこえぇだから……近所でえぇかな?)
加地くんは仕込みの済んだピカピカのタラコ5号を引き、近所の空き地に向かう。

ー狙うは会社で疲れたサラリーマン達ー
(てか加地くん、酒の販売の特許(?)とか取ったのか?)


タラコ5号の提灯(※本物の火では無いぞ?電気(笑))に灯りを点け、ひたすらにお客さんを待機。
もちろん!1人で待つのはお暇だから、加地くんしっかりと携帯ラヂオを用意。


早速!タラコ5号から醸し出される何とも言えない匂いにつられた1人のサラリーマンが暖簾を潜ってやって来た。

『いらっしゃいませ~!』

こんな夜遅い時間に………女の子⁉……とそのお客さんが思ったかどうかは一切の謎ではあるが。

その割と男前なロン毛の兄ちゃんは早速加地くんに、

『とりあえず!ニッポンシュ貰えるか?……それとおでんをテキトーに3種くれぇな?』

※因みにニッポンシュは1本(コップ1杯)300円、おでんはどれでも100円である。

これで!分かって貰えたと思うが……タラコ5号はおでん屋台である。(ナレーター岡田、今更の解説)


『お待たせしました!ニッポンシュとタマゴ、ダイコン、牛スジです♪からしお付けしますか?』

加地くんは本当に自らの独断と偏見でおでんの具材を選んだ。
ニッポンシュをちびちびとやりながら男はおでんに目を向ける。

『お♪全部俺の大好物だぜ♡ありがとな?姉ちゃん♪後、カラシは要らねぇ』

そう言うと熱々なおでんをフハフハいいながら食らい始めた。

とそこに、もう1人の来客。

『いらっしゃいませ~!』

その男もまた、なかなかのイケメンだ。どっかの……執事(?)
(てか俺もそこに混ざったら……イケメン天国だな(笑))←自分を「イケメン」と判断している(図々しい)ナレーター岡田。

『イィ匂いだな♪オレもモチキンとダイコン、タマゴに……シロメシ貰えるか?』

言いながら椅子に腰掛け……そして隣の席の客に目を向ける。
そしてまさに偶然!とばかりに驚く執事(?)な男。

『てか……あれ⁉星野さんじゃあないですか⁉』

はて……知り合いなのか?
(みのるの他の小説のキャラはノータッチなナレーター岡田)

てか……栗栖、人の顔と名前を覚えてるなんて初めてではないか?(by  みのる)

星野と呼ばれたロン毛な男も執事(風)な男にびっくりする。

『あれ⁉………確かサエキグループの………』
『使用人の栗栖です。こんなところで会うとは思いませんでした!』

烏龍茶をオーダーし、カラシを少し付けながらおでんを口に運ぶ。そして速攻(その思わぬ熱さ故に)口から出すのはお約束(笑)

『熱うっっっ‼‼‼』

星野は栗栖に話しかける。

『てか、栗栖…もう仕事は済んだのか?(即!タメ語)』

栗栖はお冷に舌を浸けて冷やしながら答える。

『………んーーー……終わったような……まだなような………(笑)』

………なんだそりゃ?(苦笑)


『………まぁいいや(笑)
意外な場所での偶然を祝して……』

2人はお猪口とコップでカチンと☆合わせあう。






今更だが!栗栖、何気に髪の色を少しだけ暗くしたのだ。
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