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第27話 年の暮れの"忘れ事"はないですか?
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ひゅるるぅぅぅ、ひゅるろろろ~
さて、ぼちぼち年末の大掃除時期だな?
てな訳で!ハタキ、ホウキ、バケツ、硝子クリーナー、雑巾などの掃除道具をタラコ2号に乗っけて……ご近所を徘徊加地くん。
(どうやら本日のターゲットは奥様方らしいぞ?)
冷たい風が吹き荒れる中を、加地くんは懸命にお仕事に励むのである。
『皆様ぁ!ゲホゲホ‼と……年の終わりに……ヴェッホ!お掃除道具のお買い求めはございませんかぁ?ゲッホゲッホ‼』
おいおい……加地くん……まさか……その…聞いているコッチが辛くなるような……ガラガラヴォイスは……(やや心配気なナレーター岡田)
……そ……そうだ……ゲホッ……か……風邪を引いてしまったらしいのだ…
よ…よし!そんな加地くんに……俺からささやかなるプレゼントだ‼(紳士的にすまぁとに手渡すナレーター岡田)
こ………これは‼‼‼(ズガーンッ!)
す、すまねぇ……岡田さん……グエッホエッホ!(おもむろに取りつける加地くん)
トレードマークの三角巾と同じ色、同じ柄の可愛らしいマスクが…ナレーター岡田によって加地くんに贈呈されたのである。
(てかナレーター岡田よ、
『こんな日くらいは!俺が代わりに行って来てやるぜ?』
的な気の利いた事ァ言えなかったのか?)←作者みのるの謎。
ナレーター岡田からのその素晴らしい(?)プレゼントを装着した加地くんを引き止める1人のお客さんの声。
『おぉ~~~い!ま……待ってくれ~~~ゼーハーゼーハー
ガ………硝子クリーナー……1つくれよ~!』
肩位の長さの黒髪を振り乱しながら息を切らせて走り来る男性。
普段運動不足なのが丸わかりなシーンの定番である。
そういえば……加地くんは運動、得意だっけか?(ナレーター岡田の永遠の謎)
加地くんはタラコ2号の足を止めその男性に硝子クリーナーを1つ手渡すと微笑みながら、
『400円でぇす!ゴホッゴホッ』
その男性は言われた値段を支払い、硝子クリーナーを忘れずに受取り身体を震わせながら来た道を戻って行った。
(おや?お客さんが奥様方では無かったな(笑))
さて、次に行くべ!とばかりにタラコ2号をよっこらせいいち~‼持ち上げた加地くんの元に……更なるお客さんの影が近づいていた。
『すみません。僕はハタキをいただきたいのですが……』
うん、嫌にバカ丁寧な眼鏡男子だな。(年齢不詳)←ナレーター岡田の見解。
加地くんは眼鏡男子に青いハタキを差し出し、マスク装備済みなガラガラヴォイスを懸命に絞り出す。
『400円でぇ……ゲホッヴェッホ!』
その眼鏡男子は「おやおや………」と呟き、ハタキを加地くんから受け取り……はしなかった。
代わりに加地くんのタラコ2号を「よっこらしょ!」と担ぎ上げると加地くんに言うのだ。
『僕が今日1日、お手伝い致しましょう。……その声ではお客さんもお聞き苦しいでしょうから』
あまりの出来事に呆気に取られる加地くん。
そして加地くん、考える。
この人……どっかで見た事ある人みたいだけんども………
てか………この眼鏡男子……何者だ?(ナレーター岡田、初対面)
さて、ぼちぼち年末の大掃除時期だな?
てな訳で!ハタキ、ホウキ、バケツ、硝子クリーナー、雑巾などの掃除道具をタラコ2号に乗っけて……ご近所を徘徊加地くん。
(どうやら本日のターゲットは奥様方らしいぞ?)
冷たい風が吹き荒れる中を、加地くんは懸命にお仕事に励むのである。
『皆様ぁ!ゲホゲホ‼と……年の終わりに……ヴェッホ!お掃除道具のお買い求めはございませんかぁ?ゲッホゲッホ‼』
おいおい……加地くん……まさか……その…聞いているコッチが辛くなるような……ガラガラヴォイスは……(やや心配気なナレーター岡田)
……そ……そうだ……ゲホッ……か……風邪を引いてしまったらしいのだ…
よ…よし!そんな加地くんに……俺からささやかなるプレゼントだ‼(紳士的にすまぁとに手渡すナレーター岡田)
こ………これは‼‼‼(ズガーンッ!)
す、すまねぇ……岡田さん……グエッホエッホ!(おもむろに取りつける加地くん)
トレードマークの三角巾と同じ色、同じ柄の可愛らしいマスクが…ナレーター岡田によって加地くんに贈呈されたのである。
(てかナレーター岡田よ、
『こんな日くらいは!俺が代わりに行って来てやるぜ?』
的な気の利いた事ァ言えなかったのか?)←作者みのるの謎。
ナレーター岡田からのその素晴らしい(?)プレゼントを装着した加地くんを引き止める1人のお客さんの声。
『おぉ~~~い!ま……待ってくれ~~~ゼーハーゼーハー
ガ………硝子クリーナー……1つくれよ~!』
肩位の長さの黒髪を振り乱しながら息を切らせて走り来る男性。
普段運動不足なのが丸わかりなシーンの定番である。
そういえば……加地くんは運動、得意だっけか?(ナレーター岡田の永遠の謎)
加地くんはタラコ2号の足を止めその男性に硝子クリーナーを1つ手渡すと微笑みながら、
『400円でぇす!ゴホッゴホッ』
その男性は言われた値段を支払い、硝子クリーナーを忘れずに受取り身体を震わせながら来た道を戻って行った。
(おや?お客さんが奥様方では無かったな(笑))
さて、次に行くべ!とばかりにタラコ2号をよっこらせいいち~‼持ち上げた加地くんの元に……更なるお客さんの影が近づいていた。
『すみません。僕はハタキをいただきたいのですが……』
うん、嫌にバカ丁寧な眼鏡男子だな。(年齢不詳)←ナレーター岡田の見解。
加地くんは眼鏡男子に青いハタキを差し出し、マスク装備済みなガラガラヴォイスを懸命に絞り出す。
『400円でぇ……ゲホッヴェッホ!』
その眼鏡男子は「おやおや………」と呟き、ハタキを加地くんから受け取り……はしなかった。
代わりに加地くんのタラコ2号を「よっこらしょ!」と担ぎ上げると加地くんに言うのだ。
『僕が今日1日、お手伝い致しましょう。……その声ではお客さんもお聞き苦しいでしょうから』
あまりの出来事に呆気に取られる加地くん。
そして加地くん、考える。
この人……どっかで見た事ある人みたいだけんども………
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