初代桑原家の育児戦闘記

みのる

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始業式

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結果、シュウイチは『夏休みの友』を1週間で見事に終わらせた。(やる時は、出来る子なんです!)1年は感想文とか、自由研究とかが無い。それがオレは少し羨ましかった。
オレも秀も、なんとか宿題を終わらせた。
来年からが大変なんだぞ?…ユウスケ…⁉

始業式を終え、通知表を提出する。
“あぁ、2学期が、はじまってしまったな(苦笑い)”
今度もまた頑張ろう!


学級委員長選別投票が始まった。オレは無論自分には投票しないが、圧倒的な票数でオレ、2学期も委員長(汗)女の子は如何にも真面目そうな、『ノリコちゃん』。オレは一応ノリコちゃんにあいさつをした。

『よろしくね。(ニッコリ)』

読書をしていたノリコちゃんはオレの方をチラッと見ただけで、また読書を続けた。(………………………まぁいいや、取っつきにくいなぁ(汗))

と、今日の学校は半日でここまで。オレは最後に教室を出て、鍵をかける。
職員室に鍵を返しに行き、担任の先生に話しかけられる。

『桑原くん、2学期も学級委員、頼んだそ?』

男の中年の落ち着いた先生。オレは、

『出来るだけ、頑張ります』

と答えて職員室を後にした。さあ、帰ろう‼

オレは1人、家に向かった。すると、見覚えのある後ろ姿。

『よぉ!秀。お前も1人なのか?一緒に帰ろうぜ⁉』

と元気に話しかける。
やはり明らかに元気の無い秀。

『…いいよ?帰ろう、兄貴(ニッコリ)』

無理に繕うその笑顔が痛々しい。そんな弟を気にしながらも、理由は聞かない。オレは関係の無い話を持ち出した。

『秀、学級委員になったのか?』

すると秀はあわてて、

『おれなんかが、学級委員になんか選ばれないよ。兄貴は、やっぱりまた学級委員なの?』

しまった…これじゃ、自慢してるみたいじゃないか…オレは言葉を濁し、

『ん…?まぁな、それより、今日の昼は何だろうな?』

と話を逸らせた。秀は悩みもせずに、あっさりと

『まだ暑いし、やはりそうめんでは?(笑)』

……だよなーーー(笑)そんな事を言いながら、家に着いた。

『ただいまぁ』

と2人で玄関をくぐる。
迎えに出てきた母親、

『おっかえりー!シュウイチ帰ってるよ♪』

中に入ると、シュウイチがTVを見ていた。

『にいちゃんたち、おかえりぃ‼』

今日は、ユウスケ少し遅いから、弄られなくて良かったな(笑)母親が、

『ユウスケ帰ったら、ごはんにするよ?そうめんでいいかね♪』

オレと秀は、また顔を見合わせて苦笑い。

暑い限り、家でのお昼はそうめんなんだろな…(汗)
明日からの給食に、感謝した。
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