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マザコンではありませんけども?
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『…………!!
サンドル………ッ!!?
やめなさ…………いッ!!!』
薄闇の中から女の甲高い叫び声。
ある冷たい雨粒の落ちる夜だった。
『…………ジュリア………
ずっと、こうしたかった………』
漸く………願望が叶う………
小刻みに震えながら白いシーツをその身に固く纏うジュリアを、僕はとても大切なモノを扱うように大事に己の肌で包み込んだ。
………僕には「今夜」しかないんだ…………
ー私は、時の経過と共に成長していくサンドルに……
その碧の瞳に、いつからかなんとなく朧気に『あの人』を感じていたー
夫のセレスでは無く、義弟のあの人を………
今夜は珍しくセレスが家を空けている。
だから…………
『サンドル!
貴方………ッ、分かってるの!?私は…………ッッッ!!!』
ジュリアが煩くなんか喚こうとしていたが、僕は続きを聞かなかった。
てか!喋らせはしなかった。
『…………………………!!!………』
ジュリアの口内に僕の舌先を余すところなく滑らせて、その唇に吸い付く。
この手は彼女の夜着をもどかしげに剥ぎ取っていた。
いつしか僕はジュリアの瞳に『母親としての愛情』では無く、『ひとりの「女」としての愛情』をなんとなく感じていた。
ー僕の身体に静やかに息を潜める『何か』に導かれている事など、露とも知らずにー
サンドル………ッ!!?
やめなさ…………いッ!!!』
薄闇の中から女の甲高い叫び声。
ある冷たい雨粒の落ちる夜だった。
『…………ジュリア………
ずっと、こうしたかった………』
漸く………願望が叶う………
小刻みに震えながら白いシーツをその身に固く纏うジュリアを、僕はとても大切なモノを扱うように大事に己の肌で包み込んだ。
………僕には「今夜」しかないんだ…………
ー私は、時の経過と共に成長していくサンドルに……
その碧の瞳に、いつからかなんとなく朧気に『あの人』を感じていたー
夫のセレスでは無く、義弟のあの人を………
今夜は珍しくセレスが家を空けている。
だから…………
『サンドル!
貴方………ッ、分かってるの!?私は…………ッッッ!!!』
ジュリアが煩くなんか喚こうとしていたが、僕は続きを聞かなかった。
てか!喋らせはしなかった。
『…………………………!!!………』
ジュリアの口内に僕の舌先を余すところなく滑らせて、その唇に吸い付く。
この手は彼女の夜着をもどかしげに剥ぎ取っていた。
いつしか僕はジュリアの瞳に『母親としての愛情』では無く、『ひとりの「女」としての愛情』をなんとなく感じていた。
ー僕の身体に静やかに息を潜める『何か』に導かれている事など、露とも知らずにー
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