貴方は私の所有物♡

みのる

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東の都での出逢い(2)

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4月に入り、僕は佳美と2人でこの「霞荘」で新たな生活を始めた。

佳美も聞くところによれば、どうやら3月にひとりで上京して来たらしい。
東の都に憧れていたのだとか。
………親の猛反対を押し切っての暴挙らしいが。(滝汗)

佳美はちょうど20歳の誕生日を迎えたところだ。
僕は本当は、歳下で守ってあげたくなるような女の子が好みなのだ。(断定)

………けして、先輩を引きずってる訳では無いぞ?
そもそも先輩とは、付き合う以前の間柄だし?
←てか……そうなの?


そういえば、出逢った時の佳美のあの超!丁寧な言葉遣い……
もしかして……佳美って優雅な家庭のお嬢様なの⁉⁉

それとなく聞いても、彼女は微笑って答えてくれない。


一番驚いたのは、、、
佳美彼女、あんなに僕の健康状態を気遣ってくれたから……おさんどんの方はもう!全てお任せ下さい‼……って言って来ると思ったんだ。

ところが……
僕は見てしまった…………
彼女が、米を研ぐときに食器用洗剤を投入しようとしていたところを………OTL
(すかさず速攻止めた遥)


てな訳で!当然ながら……
「三度の食事作り」は僕の仕事となった。
洗濯、風呂掃除、ゴミ捨てなどは佳美に任せている。

掃除はもちろん‼僕の得意技だ‼(エッヘン!)


僕は眠ってしまった佳美を胸に抱き…ひとり、悩んでいた。

もうすぐ……大型連休だな……
家に…帰りたいけど……そん時多分、佳美も「私を連れてって!」って言いそうだしなぁ………

でも……あの家での僕とのパートナー(?)は……先輩って根付いてるしな……

チラリと寝息を立てる彼女を見る。長い黒髪がサラリと僕の胸にかかる。少しだけ、井ノ口さんを思い出すのはやはり……彼女に面影を見てるからかな?

考えても結論を見い出せない問題に、僕の脳は睡眠を欲して来る。

ー僕は素直にその誘惑に負けたー
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