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非通知着信
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4月の末の休みの日。夕方、そろそろ買い物にでも行こうかとボーッと考えていたところの出来事であった。
♪♪♪~
誰からだろう?電話の相手を確認。
ー非通知着信ー
僕は基本、非通知着信とか如何にも怪しげな着信は取らない人間であるのだが……今日は何故だか気がつけば電話を耳に当てていた。
『………ハイ』
すると電話の相手からは返事が無い。
無論!僕は100%間違い電話だと思い………通話を切ろうとした。
『…………遥君よね⁉』
てか……僕はこの声の主を知っている。上京するまでこれでもかってほどにイジられた相手である。
(バレンタインの中身は食べられないモノだったし……)←根に持つ人間、遥。
『………そうですが…何故にこの電話番号を?』
まぁ、何時もの「アレ」であろう。
『何時もの如く、極秘データを失敬したのよ。………私、アナタに聞きたい事がたっくさん!あるんだけど』
僕もこれからしないといけない事があるから手短にお願いしたい。
『…………僕も忙しいので、少しだけなら構いませんよ?』
※出来るだけ冷たく言い放ちました。
『………アナタが私に「忙しい」だなんて……どの口が言ってるの?……まぁイィわ。
とりあえず、アナタに1つだけ質問するわ。
………アナタ、ホワイトデーの日に私の部屋で……何を見たの?』
ドクンッ………!
僕の心臓が大きく波打った。
でも僕は平静を装った。
『ホワイトデー?あぁ、僕はその日……先輩の家に行ったんでしたかね?……♪そんなん忘れましたよ。で、聞きたい事はそれだけですよね?………じゃあ……失礼します』
電話の向こうから声はまだ続く。
『ちょっと待ちなさいよ‼そんなの質問の答えになってないじゃない!遠く離れようが、私はアナタの先輩よ?そして………』
プツン。こちらから先輩からの電話を切った。
その台詞の後に続く言葉を、僕はうんざりするほどに耳にしている。
僕は……先輩から逃げているのだろうか?むしろ先輩は「あんな事」をしておいて僕にまだ何か用なのか?
佳美を失った今、また急激に僕に接近しようとする先輩の手から……逃れられる予感が全くといってしなかった。
それから何度も非通知着信が僕の電話にかかって来たが、僕は一切!受付けることは無かった。
♪♪♪~
誰からだろう?電話の相手を確認。
ー非通知着信ー
僕は基本、非通知着信とか如何にも怪しげな着信は取らない人間であるのだが……今日は何故だか気がつけば電話を耳に当てていた。
『………ハイ』
すると電話の相手からは返事が無い。
無論!僕は100%間違い電話だと思い………通話を切ろうとした。
『…………遥君よね⁉』
てか……僕はこの声の主を知っている。上京するまでこれでもかってほどにイジられた相手である。
(バレンタインの中身は食べられないモノだったし……)←根に持つ人間、遥。
『………そうですが…何故にこの電話番号を?』
まぁ、何時もの「アレ」であろう。
『何時もの如く、極秘データを失敬したのよ。………私、アナタに聞きたい事がたっくさん!あるんだけど』
僕もこれからしないといけない事があるから手短にお願いしたい。
『…………僕も忙しいので、少しだけなら構いませんよ?』
※出来るだけ冷たく言い放ちました。
『………アナタが私に「忙しい」だなんて……どの口が言ってるの?……まぁイィわ。
とりあえず、アナタに1つだけ質問するわ。
………アナタ、ホワイトデーの日に私の部屋で……何を見たの?』
ドクンッ………!
僕の心臓が大きく波打った。
でも僕は平静を装った。
『ホワイトデー?あぁ、僕はその日……先輩の家に行ったんでしたかね?……♪そんなん忘れましたよ。で、聞きたい事はそれだけですよね?………じゃあ……失礼します』
電話の向こうから声はまだ続く。
『ちょっと待ちなさいよ‼そんなの質問の答えになってないじゃない!遠く離れようが、私はアナタの先輩よ?そして………』
プツン。こちらから先輩からの電話を切った。
その台詞の後に続く言葉を、僕はうんざりするほどに耳にしている。
僕は……先輩から逃げているのだろうか?むしろ先輩は「あんな事」をしておいて僕にまだ何か用なのか?
佳美を失った今、また急激に僕に接近しようとする先輩の手から……逃れられる予感が全くといってしなかった。
それから何度も非通知着信が僕の電話にかかって来たが、僕は一切!受付けることは無かった。
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