干し草系OL、霊魂共存されましたけど復讐のチャンスですか?──幽霊と始めるリベンジライフ開幕!

鼻血の親分

文字の大きさ
21 / 37

21話 谷間で殴るぞ!露出狂OLの謝恩会大逆転劇で干し女返上します!

しおりを挟む
『ララ様、やっぱり無理ですって……こんな、ほぼ露出狂みたいなドレス……!』

会場入りしてまだ二時間も経ってないのに、私はすでに羞恥心MAX。
動画チェックのためにホテルスタッフとやり取りしながらも、背中にビシビシ突き刺さる視線の数々。まるで透明なレーザーを浴びてる気分だ。

『あら、とっても素敵よ。ほら、みんな釘付けじゃない』

だからこそ恥ずかしいんですってば!!

真紅のミニドレスは、胸元の谷間が「見て見てー!」と大アピール中。背中はつるんと丸見えで、ボディラインは強調されまくり。
しかもアクセサリーがゴージャスすぎて、もはや〝パーティー〟じゃなくて〝舞踏会〟。謝恩会でこれは浮かない?って内心ビクビクしてるのに……

『大丈夫よ。ちゃんとショールも羽織ってるじゃない』

いやそのショール、布の存在感ゼロですけど!?
ラメ入りの透け素材って、むしろ見せる気満々に見えない?気のせい?

『美しいわよ、花。だから背筋を伸ばして、堂々と歩いて。今日は〝勝負の日〟でしょ?』
『う……はいっ』

そうだった。今日は、絵梨花とお局に反撃する決戦の日。
マスクも眼鏡も外したし、髪もメイクも気合い充分。外見はララ様プロデュース、中身は相変わらず小心者の私──だけど、逃げない。

今夜は、全部ぶつけるつもりで行こう。

そこへ東薔薇主任を先頭に、各課の世話役と絵梨花グループが会場に到着した。
絵梨花は当然のように主任の隣をキープして、ニコニコとご機嫌な様子。

「ん……あれ、誰?あの子」

ド派手な真紅のドレスに身を包み、スタッフと手際よく連携している女性を見て、一行は一瞬ぽかん。どうやら誰だかわかっていない様子。

『花、東薔薇に笑顔で声をかけなさい』

う、うん……今日は軍師(ララ様)の言う通り、頑張るって決めたんだ。

「東薔薇主任、お疲れさまでーす!」

私は思いきり明るい声で手を振った。これでもかってくらいの笑顔つきで。

「ああっ……もしかして、綾坂さ……ん!?」

ざわっ──と、一行に衝撃が走る。
特に絵梨花とお局のキンキン声が響きわたった。

「ええーーっ!? あれが“干し女”ぉぉ!?」
「ど、どういうこと!?誰かと見間違えてるんじゃ……!」

あきらかに全員が固まっていた。
まさか、あの地味で根暗だった私が──っていう顔だ。

「う、美しいな……」
「えっ!? 東薔薇様、今なんと……?」

主任が思わずつぶやいた一言に、絵梨花が聞き返す。でも彼は答えず、私の方へまっすぐ歩いてきた。

「綾坂さーん!」
「ま、待ってください東薔薇様!」

彼のあとを追うように、同期男子や後輩男子まで「マジで!?」と叫びながらなだれ込んでくる。
そして気づけば、絵梨花・お局・新卒女子の三人だけがぽつんと入口に取り残されていた。

『ふふ、主役の座は完全にあなたのものね、花。絵梨花たちの情けない顔……たまらないわ』
『ありがとうララ様。今日は、絶対見返してやるって決めてましたから!』

皆に囲まれてちやほやされながら、段取りの確認を済ませた私は、そのまま受付準備に取りかかる。

「ほんと、見違えるようだね、綾坂さん」
「主任……少し派手すぎたかなって、正直ちょっと後悔してます」
「いや、似合ってるよ。とても魅力的だ」

東薔薇主任の、どこかいやらしい視線が気にならなくもない。
でもそれ以上に──扉の影からじっとりと放たれる、怨念めいたオーラの方が怖い。
そっと視線を向けると、絵梨花がハンカチを噛みしめながら、こちらを睨みつけていた。

「池園さん、何度もこちらを気にされてます。主任、花束贈呈のサプライズについて、事前にご説明された方がよろしいのでは?」
「……そうだな。話してくる。君は専務の対応を頼む。登壇まで控室で待っていただいて」
「承知しました」

『ふふふ、絵梨花ったら……ずいぶん焦ってるみたいね』
『ララ様、私が主任とあんなに親しく話してるなんて、まさか想定外だったのでしょう』
『先制ジャブ、見事に決まったわ。さあ、次はお局の番よ』
『お局……ですか?』

とはいえ──あの人を痛い目に合わせる材料って、何かあったかしら?


しおりを挟む
感想 28

あなたにおすすめの小説

サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします

二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位! ※この物語はフィクションです 流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。 当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。

【完結】私が愛されるのを見ていなさい

芹澤紗凪
恋愛
虐げられた少女の、最も残酷で最も華麗な復讐劇。(全6話の予定) 公爵家で、天使の仮面を被った義理の妹、ララフィーナに全てを奪われたディディアラ。 絶望の淵で、彼女は一族に伝わる「血縁者の姿と入れ替わる」という特殊能力に目覚める。 ディディアラは、憎き義妹と入れ替わることを決意。 完璧な令嬢として振る舞いながら、自分を陥れた者たちを内側から崩壊させていく。  立場と顔が入れ替わった二人の少女が織りなす、壮絶なダークファンタジー。

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

さようなら、私を「枯れた花」と呼んだ貴方。~辺境で英雄を救って聖女と呼ばれたので、没落した元婚約者の謝罪は受け付けません~

阿里
恋愛
「お前のような見栄えの悪い女は、俺の隣にふさわしくない」 婚約者アレクに捨てられ、辺境へ追いやられたセレナ。 けれど、彼女が森で拾ったのは、アレクなど足元にも及ばないほど強くて優しい、呪われた英雄ライアンだった。 セレナの薬草が奇跡を起こし、王都を救う特効薬となったとき、かつて自分を捨てた男との再会が訪れる。 「やり直そう」と縋り付くアレクに、セレナは最愛の人と寄り添いながら静かに微笑む。 ――あなたが捨てたのは、ただの影ではなく、あなたの未来そのものだったのですよ。

「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある

柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった 王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。 リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。 「わかりました。あなたには、がっかりです」 微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。

今さら泣きついても遅いので、どうかお静かに。

阿里
恋愛
「平民のくせに」「トロくて邪魔だ」──そう言われ続けてきた王宮の雑用係。地味で目立たない私のことなんて、誰も気にかけなかった。 特に伯爵令嬢のルナは、私の幸せを邪魔することばかり考えていた。 けれど、ある夜、怪我をした青年を助けたことで、私の運命は大きく動き出す。 彼の正体は、なんとこの国の若き国王陛下! 「君は私の光だ」と、陛下は私を誰よりも大切にしてくれる。 私を虐げ、利用した貴族たちは、今、悔し涙を流している。

「君は有能すぎて可愛げがない」と婚約破棄されたので、一晩で全ての魔法結界を撤去して隣国へ行きます。あ、維持マニュアルは燃やしました。

しょくぱん
恋愛
「君の完璧主義には反吐が出る」――婚約者の第一王子にそう告げられ、国外追放を命じられた聖女エルゼ。彼女は微笑み、一晩で国中の魔法結界を撤去。さらに「素人でも直せる」と嘘を吐かれた維持マニュアルを全て焼却処分した。守護を失いパニックに陥る母国を背に、彼女は隣国の軍事帝国へ。そこでは、彼女の「可愛くない」技術を渇望する皇帝が待っていた。

夫から『お前を愛することはない』と言われたので、お返しついでに彼のお友達をお招きした結果。

古森真朝
ファンタジー
 「クラリッサ・ベル・グレイヴィア伯爵令嬢、あらかじめ言っておく。  俺がお前を愛することは、この先決してない。期待など一切するな!」  新婚初日、花嫁に真っ向から言い放った新郎アドルフ。それに対して、クラリッサが返したのは―― ※ぬるいですがホラー要素があります。苦手な方はご注意ください。

処理中です...