干し草系OL、霊魂共存されましたけど復讐のチャンスですか?──幽霊と始めるリベンジライフ開幕!

鼻血の親分

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25話 スカッと炸裂OL、干し草女の逆襲劇場!謝恩会は戦場です!

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『花、よくやったわ!あとは絵梨花よ!』
『はい、この勢いに乗って突撃します!』

お局を撃沈して気が大きくなった私は、ターゲットを主任のテーブルへと切り替える。そう、あの東薔薇主任の隣に、絵梨花が居座っているのだ。

ビール片手に、背後からそっと接近。勝算?そんなの知らないけど、負ける気は全くしない。

「東薔薇主任、お疲れ様でーす」

突然の乱入に、二人は一瞬ぽかん。でも、絵梨花だけはすぐに眉間にシワを寄せ、殺意レベルでこちらを睨んできた。

「……綾坂さんもご苦労さま」
「いえいえ、主任の采配が素晴らしかったおかげです」

笑顔でお酌をしながら自然体を装う私に、絵梨花がピシャリ。

「なによ綾坂さん、邪魔しないでくれる?」
「あら、幹事と会計の信頼関係ですけど、なにか?」
「だ・か・ら~、あなたは私が間に入らなきゃ何もできなかったじゃない!」

絵梨花の声がひときわ高くなる。よし、効いてる効いてる。

「そんなことありませんわよね?主任?」

振ると、東薔薇主任は少し驚いた顔をして、でもはっきりと答えてくれた。

「まあ、そうだな。綾坂さんはよくやってくれているよ」
「ひ、東薔薇様……?」

絵梨花の顔が引き攣った。そのぽかんと開いた口、なかなか見応えある。写真に撮って額縁に入れたいくらい。

「実はね、途中で気づいたんだ。細かい準備や調整、全部綾坂さんがやってたんだって。もっと早く直接やり取りしておけば良かったと思ってる」

ふふん、これは思わぬ援護射撃。性格悪いな、東薔薇──でも、いいぞもっとやれ。

「……そ、そんな。あんまりですわ。わたくしがどれだけ気を利かせて動いていたか、ご存じないんですの?」

あらあら、涙ぐみそうな声。けど、それもこれも、あなたの自作自演のツケよ。
じゃあ、ここは私からもダメ押しの一撃を。

「ええ、主任のおっしゃる通りです。実は、謝恩会に限らず普段からそうなんですの。私、絵梨花さんの〝気配り〟の後処理にいつも追われてましたから……まぁ、それも今日まで、ですけどね?」

絵梨花は私の皮肉よりも、主任からの〝裏切り発言〟に動揺している様子。ショックが隠しきれていない。そんな中、さらに追い討ちのひと言が飛んできた。

「綾坂さん、終わったら打ち上げでも行かないか?」

……え?
えええ!?何言い出すのこの人!?

「ち、ちょっと、東薔薇様!?」

絵梨花の絶叫がいい感じに響き渡る。いやいや、そっちのリアクションはありがたいけど、問題は私の気持ち。

……え、どうしよう。普通に断りたい。ぶっちゃけタイプじゃないし。
でも、この流れで断ったら、あまりにも惜しい展開になるし……

『花、ここは受けなさい。とどめを刺すのよ』
『ええ~~っ!?気が進まないですうう~!』
『気分より結果。仕留めなさい』

うう……気分がアレでも、ここは戦略的に、ね。仕方ない、演技モード発動。

「主任……もしかして、二人きりで?」
「ああ。幹事と会計、水入らずってやつだ」
「……絵梨花さんじゃなく、私と?」
「もちろん。綾坂花さんと、だ」

その返答に、絵梨花の顔が凍りついた。

「東薔薇様……!わたくしが先にお誘いしていたというのに……なんて、酷い……!」

彼は無言のまま、視線も合わさず彼女の言葉をスルー。
絵梨花の目に、ぷるんと光る涙が浮かび──そして、ついに一滴、ぽろり。

「失礼しますっ!」

彼女はガタッと立ち上がり、足早に会場を後にしようとする。
でも──

ここで逃がしてたまるか。

私は絵梨花を追って会場の外へ飛び出し、その腕をぐいっと掴んだ。

「なによっ、痛いじゃない!離してよ!」
「花束贈呈、まだ残ってます。投げ出すおつもりですか?」
「……ふん!もう、やってらんないわよ!」

顔をそむけて涙を隠しながら、彼女は小さな声でぼそりと呟く。

「……ったく、なによ。色気づいちゃってさ。〝干し草女〟のくせに……」

……は?今なんて?

この期に及んで、まだそんなこと言うの?そこまで言われたら、徹底的にやってやる!

「今……私のこと、干し草女って言いましたよね?」


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