20 / 30
第2章:出番奪われポンコツ将軍
第20話:二日目開始
しおりを挟む
現代ダンジョン。突如として世界中に出現した。
吹雪を吐くワイバーンが城を襲う。海で人魚が唄を歌って船乗りを魅了する。大量発生したゴブリンが集落を襲う。
それらの大小さまざまなモンスターたちが金銀財宝を隠し持っていると言われた。
そんな危険な地であるというのに世界中の若者たちはダンジョンに我先へと足を踏み入れた。
数多くあるダンジョンのひとつに姫武者姿のツインテールJC、アフロシャツ・ビーサン・グラサン・ちょんまげの男エルフ、ゴリマッチョ・スキンヘッド・男ドワーフ、そしてサルが侵入した。
こいつらの目的はダンジョン配信で内閣支持率を回復させることであった。ダンジョンを冒涜しているといってよい。
不届き者たちのダンジョン探索二日目が今まさに始まろうとしていた。そんな彼らに向かって、ダンジョンからの手厚い歓迎がなされた。
「ちょおま! なんで昨日倒したガーゴイルが復活して襲ってきているでおじゃる!」
「なんでだろー? よーくかんがえよー? AC~♪」
「ノッブ! 思考停止するのはやめるのじゃ!」
「ふっ……こういうこともあろうかと、ジャベリンを持ってきて正解でござったなっ!」
「ミッチー! それ1発4000万円でおじゃる! ガーゴイルに食らわせたらもったいないでおじゃるよ!?」
「30年度予備費5000億円のうちのたった4000万円でござる。ファイヤーーー!」
"ジャベリンは光学照準で、さらには熱感知もできて、ヘリや爆撃機も落とせちゃうぞ☆彡"
"陸上自衛隊では【01式軽対戦車誘導弾】てのがジャベリンに相当するんだぜ"
"ヒトに向かって撃つには高価すぎるから、なるべく兵器に当てろって言われてるやーつ"
"解説さんきゅっ、名無しのひと"
"つか1発4000万円をガーゴイルにぶっ放すってどうなの?"
"[¥30000]俺たちの血税ガー!"
"[¥50000]戦争反対! 改憲反対! 第9条絶対に守れ!"
"なんか今日は相手するのも面倒くさい手合いがいるな?"
"赤スパチャの無駄遣い"
"[¥60000]夏の参議院選挙には憲法絶対守る党に清き一票を!"
配信開始直後から高額スパチャが飛び交っていた。賑やかなのは好ましいが、一般国民にエンタメを与える目的も含んだ配信だ。
過剰な政治的発言にはブロックで対応してもらうことにした。その甲斐もあって、政治活動のコメントが一気に減った。
なにはともあれ、3体のガーゴイルはミッチーが放ったジャベリン3発によって、粉々になった。
これで予備費が1億2千万円も消えてしまった。
「ミッチー……ロケットランチャーは1発数百万円じゃったよね?」
「おや? ヨッシー様にしてはお詳しい。さては昨日の一件で勉強なさったのでござるな?」
「うむ。ダンジョン配信用に予備費から10億円を割り当てておる。しかし、その1割をおぬし……」
「いやあ、すっきりしたでござる!」
「なんの反省もしてないでいやがるでおじゃるー!」
"安定の非常識枠ミッチー"
"さすが俺たちのミッチー。配信開始からやってくれるぜ"
"てか、政府主体のダンジョン調査で予備費が10億円しか充てられないって、その方がおかしくね?"
"野党第一党がダンジョン調査のために補正予算を組むとはナニゴトダー! って連日大暴れしたのをもう忘れてるやつがいる(´・ω・`)"
"ガハハ! 誰が何に反対したとか誰も覚えてねーYO"
コメント欄には国民の政治への無関心ぷりが如実に現れていた。このような世の中になったのは果たして誰のせいなのか?
「誰のせいでもありません」
「ノッブ殿……きっぱりと言い切ったでおじゃるな?」
「そりゃそうです。戦国時代からこの国の民衆は税の軽き重きくらいしか興味がないんですから」
「あと兵役や労役の重さでござるな。この辺りのバランスを欠いた守護大名が戦国大名に取って代わられたでござる」
「うきー。うききー、うきー」
サルも何やら含蓄ある言葉を言っているのであろう。だが、サル語を理解できる者はここにはいなかった。
残念ながらサルの言いたいことは伝わってこなかった。
「はい。今日の入場試験、無事、突破できたみたいね? お帰りなさーい♪」
「駄女神がやってきたでおじゃる……」
女神がにこやかにこちらへと両腕を広げてくれていた。さあ、この胸に飛び込んでいらっしゃいというポーズを取っていたが、それに反応したのはサルだけであった。
サルが女神のおっぱいをドレスの上から揉みしだいている。女神が「あん♪ いや~ん♪」と熱い吐息を漏らしているが聞こえないふりをする。
「よしよし、可愛いおサルさん。わたくし、皆が帰った後、寂しくて涙で枕を濡らしちゃった……」
「いけしゃあしゃあと嘘を言えるでおじゃるな!?」
「ばれたー? 昨夜はぐっすり寝たわよ! 寝不足はお肌の大敵だもん!」
「こやつっ!」
「どうどう……ヨッシーくん。せっかくのツインテールJC姿がもったいないですよ?」
ノッブにたしなめられた。それでも「ぐぅ!」と唸ってしまった。しかしながら、このまま女神のペースに乗せられっぱなしなのはもっと悪い。
すーはーと呼吸を整え、さらにはいつもの平静さを取り戻す。女神がうんうん♪ と頷いてきた。
「それじゃ、こちらをご覧くださいー♪」
女神がタッチパッドを操作する。すると、そのタッチパッドから上空へと光が放たれた。スクリーンが展開される。
それは周辺マップだった。街の西側の森林地帯に大きな赤いバツ印がつけられていた。
「説明不要だと思うけど……ここの森林地帯が昨日ヨッシーたちが攻略した場所ね」
「ふむ。んで、今日はどこのバグ取りなのじゃ?」
「うーん? 前のめりなのは嬉しいけど……わたくしが場所を選ぶわけじゃないわよ? だって、ここはオープンワールド式ダンジョンだもん♪」
「あっ。クエストをまずは受けなくていけないわけじゃな?」
「そういうことっ。さあ、さっそく街の酒場に向かいましょ?」
女神に促されて入り口から街へと移動を開始する。まずはロケバスに乗り込んだ。装甲車っぽい輸送車はまだ使わない。
移動中、暇なので配信コメントをモニターでチェックする。
"オープンワールド式って、いちいちクエストを受けないとダメなのか"
"その点、竪穴式ダンジョンだと潜るだけだが……"
"地下深く潜るのは簡単だけど……地上に戻るまで大変なんだぜ?"
"各地の行政がエレベーター敷設を急いでいるけど、まだまだ浅い階層までだもんな"
"【悲報】山梨県在住の俺。金脈を掘り当てろって山梨県知事に言われる"
"おう、それはどんまい"
"【悲報】鳥取県在住の俺、砂以外を掘り当てろって言われてる(´・ω・`)"
"ワロタ"
"鳥取県のダンジョンに逆に潜り込んでみたくなっちまうw"
"ちなみに京都は三十三重の塔攻略だっぞい"
"それはそれで迷子になりそうだな?"
各地のダンジョンはバリエーションに富んでいた。ヨッシーたちが挑んでいるのはオープンワールド形式だ。
こちら側の世界のゲームマスターという存在が何を意図して、そのような色々なダンジョンを用意してくれたかはわからない。
わからないからこそ、政府主体で調査を行うことになった。
ロケバス内の設備のひとつにカラオケの機械があった。女神とノッブがただいまデュエット曲を熱唱中である。
このポンコツ女神に色々と聞きたいことがあったが、その時間すら与える気は向こうにはなさそうだった。
ミッチー運転のロケバスがいつものようにゴブリンを轢き殺しながら、街の入り口へと到着する。ぞろぞろと列を為してロケバスから降りる。
別のロケバスも今回は街までやってきていた。マスコミたちの一部は街の様子もカメラに収めたいようだった。
彼らのようなロケハン目的の者たちは放置して、自分たちは酒場へとやってくる。酒場のマスターがにっこりとほほ笑んできた。
「さて、今日はどの地区のバグ取りをしてくれるんだい?」
「バグ取りではないでおじゃる! ダンジョン探索でおじゃる!」
「おっと、これは失礼。代わりにこちらを……」
酒場のマスターがこちらに大きめのカードを2枚渡してきた。ヨッシーはそれを手に取り、カードに書かれているものを見る。
「ふむ。鉱山っぽい絵のカード。もう1枚は塔のカードでおじゃる」
女神の方へと視線を向ける。どちらを選ぶのが正解なのかと聞きたくなってしまう。しかし、女神がニッコリとほほ笑んできた。
「どっちでもいいわー。わたくしはあなたたちに各地に出向いてもらえればいいだけ。わたくしはついていく。ただそれだけよ」
「うーむ、あくまでもナビゲーターと言うことかえ? どうせなら、もっと戦闘時に役に立ってほしいのじゃが?」
「一応、あなたたちのパラメーターをその都度、いじってるわよ? じゃなきゃ、昨日の時点で全滅してるわ」
「え?」
"さらっと恐ろしいこと言ったぞ、この駄女神"
"お、おう。さすがはゲームマスター"
"ヨッシーたちが難易度SSダンジョンをさくさく攻略してるから、勘違いしてたぜ"
"そんな裏設定があったとはな?"
"ヨッシー逃げてー(´・ω・`)"
"ヨッシーは逃げ出した!"
"しかし回り込まれた!"
"ダンジョン「知っているか? 難易度SSダンジョンからは逃げられない」"
"ヨッシー「ソンナー」"
なんとも賑やかなコメント欄だ。しかし、そちらに注目している余裕は今のヨッシーにはなかった。
「改めて言うけど……わたくしこれでも気を使ってるの」
「ごくり……それは生かさず殺さずと言ったところかえ?」
「ちがう、ちがう! ダンジョンを心から楽しんでほしいから♪」
「あっはい。なるべく楽しませてもらうのじゃ」
吹雪を吐くワイバーンが城を襲う。海で人魚が唄を歌って船乗りを魅了する。大量発生したゴブリンが集落を襲う。
それらの大小さまざまなモンスターたちが金銀財宝を隠し持っていると言われた。
そんな危険な地であるというのに世界中の若者たちはダンジョンに我先へと足を踏み入れた。
数多くあるダンジョンのひとつに姫武者姿のツインテールJC、アフロシャツ・ビーサン・グラサン・ちょんまげの男エルフ、ゴリマッチョ・スキンヘッド・男ドワーフ、そしてサルが侵入した。
こいつらの目的はダンジョン配信で内閣支持率を回復させることであった。ダンジョンを冒涜しているといってよい。
不届き者たちのダンジョン探索二日目が今まさに始まろうとしていた。そんな彼らに向かって、ダンジョンからの手厚い歓迎がなされた。
「ちょおま! なんで昨日倒したガーゴイルが復活して襲ってきているでおじゃる!」
「なんでだろー? よーくかんがえよー? AC~♪」
「ノッブ! 思考停止するのはやめるのじゃ!」
「ふっ……こういうこともあろうかと、ジャベリンを持ってきて正解でござったなっ!」
「ミッチー! それ1発4000万円でおじゃる! ガーゴイルに食らわせたらもったいないでおじゃるよ!?」
「30年度予備費5000億円のうちのたった4000万円でござる。ファイヤーーー!」
"ジャベリンは光学照準で、さらには熱感知もできて、ヘリや爆撃機も落とせちゃうぞ☆彡"
"陸上自衛隊では【01式軽対戦車誘導弾】てのがジャベリンに相当するんだぜ"
"ヒトに向かって撃つには高価すぎるから、なるべく兵器に当てろって言われてるやーつ"
"解説さんきゅっ、名無しのひと"
"つか1発4000万円をガーゴイルにぶっ放すってどうなの?"
"[¥30000]俺たちの血税ガー!"
"[¥50000]戦争反対! 改憲反対! 第9条絶対に守れ!"
"なんか今日は相手するのも面倒くさい手合いがいるな?"
"赤スパチャの無駄遣い"
"[¥60000]夏の参議院選挙には憲法絶対守る党に清き一票を!"
配信開始直後から高額スパチャが飛び交っていた。賑やかなのは好ましいが、一般国民にエンタメを与える目的も含んだ配信だ。
過剰な政治的発言にはブロックで対応してもらうことにした。その甲斐もあって、政治活動のコメントが一気に減った。
なにはともあれ、3体のガーゴイルはミッチーが放ったジャベリン3発によって、粉々になった。
これで予備費が1億2千万円も消えてしまった。
「ミッチー……ロケットランチャーは1発数百万円じゃったよね?」
「おや? ヨッシー様にしてはお詳しい。さては昨日の一件で勉強なさったのでござるな?」
「うむ。ダンジョン配信用に予備費から10億円を割り当てておる。しかし、その1割をおぬし……」
「いやあ、すっきりしたでござる!」
「なんの反省もしてないでいやがるでおじゃるー!」
"安定の非常識枠ミッチー"
"さすが俺たちのミッチー。配信開始からやってくれるぜ"
"てか、政府主体のダンジョン調査で予備費が10億円しか充てられないって、その方がおかしくね?"
"野党第一党がダンジョン調査のために補正予算を組むとはナニゴトダー! って連日大暴れしたのをもう忘れてるやつがいる(´・ω・`)"
"ガハハ! 誰が何に反対したとか誰も覚えてねーYO"
コメント欄には国民の政治への無関心ぷりが如実に現れていた。このような世の中になったのは果たして誰のせいなのか?
「誰のせいでもありません」
「ノッブ殿……きっぱりと言い切ったでおじゃるな?」
「そりゃそうです。戦国時代からこの国の民衆は税の軽き重きくらいしか興味がないんですから」
「あと兵役や労役の重さでござるな。この辺りのバランスを欠いた守護大名が戦国大名に取って代わられたでござる」
「うきー。うききー、うきー」
サルも何やら含蓄ある言葉を言っているのであろう。だが、サル語を理解できる者はここにはいなかった。
残念ながらサルの言いたいことは伝わってこなかった。
「はい。今日の入場試験、無事、突破できたみたいね? お帰りなさーい♪」
「駄女神がやってきたでおじゃる……」
女神がにこやかにこちらへと両腕を広げてくれていた。さあ、この胸に飛び込んでいらっしゃいというポーズを取っていたが、それに反応したのはサルだけであった。
サルが女神のおっぱいをドレスの上から揉みしだいている。女神が「あん♪ いや~ん♪」と熱い吐息を漏らしているが聞こえないふりをする。
「よしよし、可愛いおサルさん。わたくし、皆が帰った後、寂しくて涙で枕を濡らしちゃった……」
「いけしゃあしゃあと嘘を言えるでおじゃるな!?」
「ばれたー? 昨夜はぐっすり寝たわよ! 寝不足はお肌の大敵だもん!」
「こやつっ!」
「どうどう……ヨッシーくん。せっかくのツインテールJC姿がもったいないですよ?」
ノッブにたしなめられた。それでも「ぐぅ!」と唸ってしまった。しかしながら、このまま女神のペースに乗せられっぱなしなのはもっと悪い。
すーはーと呼吸を整え、さらにはいつもの平静さを取り戻す。女神がうんうん♪ と頷いてきた。
「それじゃ、こちらをご覧くださいー♪」
女神がタッチパッドを操作する。すると、そのタッチパッドから上空へと光が放たれた。スクリーンが展開される。
それは周辺マップだった。街の西側の森林地帯に大きな赤いバツ印がつけられていた。
「説明不要だと思うけど……ここの森林地帯が昨日ヨッシーたちが攻略した場所ね」
「ふむ。んで、今日はどこのバグ取りなのじゃ?」
「うーん? 前のめりなのは嬉しいけど……わたくしが場所を選ぶわけじゃないわよ? だって、ここはオープンワールド式ダンジョンだもん♪」
「あっ。クエストをまずは受けなくていけないわけじゃな?」
「そういうことっ。さあ、さっそく街の酒場に向かいましょ?」
女神に促されて入り口から街へと移動を開始する。まずはロケバスに乗り込んだ。装甲車っぽい輸送車はまだ使わない。
移動中、暇なので配信コメントをモニターでチェックする。
"オープンワールド式って、いちいちクエストを受けないとダメなのか"
"その点、竪穴式ダンジョンだと潜るだけだが……"
"地下深く潜るのは簡単だけど……地上に戻るまで大変なんだぜ?"
"各地の行政がエレベーター敷設を急いでいるけど、まだまだ浅い階層までだもんな"
"【悲報】山梨県在住の俺。金脈を掘り当てろって山梨県知事に言われる"
"おう、それはどんまい"
"【悲報】鳥取県在住の俺、砂以外を掘り当てろって言われてる(´・ω・`)"
"ワロタ"
"鳥取県のダンジョンに逆に潜り込んでみたくなっちまうw"
"ちなみに京都は三十三重の塔攻略だっぞい"
"それはそれで迷子になりそうだな?"
各地のダンジョンはバリエーションに富んでいた。ヨッシーたちが挑んでいるのはオープンワールド形式だ。
こちら側の世界のゲームマスターという存在が何を意図して、そのような色々なダンジョンを用意してくれたかはわからない。
わからないからこそ、政府主体で調査を行うことになった。
ロケバス内の設備のひとつにカラオケの機械があった。女神とノッブがただいまデュエット曲を熱唱中である。
このポンコツ女神に色々と聞きたいことがあったが、その時間すら与える気は向こうにはなさそうだった。
ミッチー運転のロケバスがいつものようにゴブリンを轢き殺しながら、街の入り口へと到着する。ぞろぞろと列を為してロケバスから降りる。
別のロケバスも今回は街までやってきていた。マスコミたちの一部は街の様子もカメラに収めたいようだった。
彼らのようなロケハン目的の者たちは放置して、自分たちは酒場へとやってくる。酒場のマスターがにっこりとほほ笑んできた。
「さて、今日はどの地区のバグ取りをしてくれるんだい?」
「バグ取りではないでおじゃる! ダンジョン探索でおじゃる!」
「おっと、これは失礼。代わりにこちらを……」
酒場のマスターがこちらに大きめのカードを2枚渡してきた。ヨッシーはそれを手に取り、カードに書かれているものを見る。
「ふむ。鉱山っぽい絵のカード。もう1枚は塔のカードでおじゃる」
女神の方へと視線を向ける。どちらを選ぶのが正解なのかと聞きたくなってしまう。しかし、女神がニッコリとほほ笑んできた。
「どっちでもいいわー。わたくしはあなたたちに各地に出向いてもらえればいいだけ。わたくしはついていく。ただそれだけよ」
「うーむ、あくまでもナビゲーターと言うことかえ? どうせなら、もっと戦闘時に役に立ってほしいのじゃが?」
「一応、あなたたちのパラメーターをその都度、いじってるわよ? じゃなきゃ、昨日の時点で全滅してるわ」
「え?」
"さらっと恐ろしいこと言ったぞ、この駄女神"
"お、おう。さすがはゲームマスター"
"ヨッシーたちが難易度SSダンジョンをさくさく攻略してるから、勘違いしてたぜ"
"そんな裏設定があったとはな?"
"ヨッシー逃げてー(´・ω・`)"
"ヨッシーは逃げ出した!"
"しかし回り込まれた!"
"ダンジョン「知っているか? 難易度SSダンジョンからは逃げられない」"
"ヨッシー「ソンナー」"
なんとも賑やかなコメント欄だ。しかし、そちらに注目している余裕は今のヨッシーにはなかった。
「改めて言うけど……わたくしこれでも気を使ってるの」
「ごくり……それは生かさず殺さずと言ったところかえ?」
「ちがう、ちがう! ダンジョンを心から楽しんでほしいから♪」
「あっはい。なるべく楽しませてもらうのじゃ」
0
あなたにおすすめの小説
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
外れスキルは、レベル1!~異世界転生したのに、外れスキルでした!
武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生したユウトは、十三歳になり成人の儀式を受け神様からスキルを授かった。
しかし、授かったスキルは『レベル1』という聞いたこともないスキルだった。
『ハズレスキルだ!』
同世代の仲間からバカにされるが、ユウトが冒険者として活動を始めると『レベル1』はとんでもないチートスキルだった。ユウトは仲間と一緒にダンジョンを探索し成り上がっていく。
そんなユウトたちに一人の少女た頼み事をする。『お父さんを助けて!』
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる