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第7章:上覧武闘会・開催
第7話:第1試合開始
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会場内に設置された大時計の針が昼1時ちょうどを指し示す。今まで談笑をしつつ、ざわめきあっていた観衆たちがウオオオッ! と雄叫びをあげる。いよいよ、今日の第1試合が始まるからだ。そして、観衆に対して挑発行為を行ったとみなされた半狼半人の男が会場入りするやいなや、歓声は一斉にブーイングへと様変わりする。
だが、そのブーイングを受けながらも、その男は罵声に対してまったくもってひるみもせずに、堂々と試合会場に設置された石畳に足を踏み入れる。その男に対峙する半狸半人の戦士はポリポリと顎先を右手の先で掻く他無かったのであった。
「キミほどの豪胆者になれるのであれば、マロもそうなりたいのでおじゃる」
「存外悪い気分じゃないぜ? それと十数分もしないうちに声援へと変わるだろうからなっ!」
半狼半人の青年は年上に対して、まったくもってなってない台詞を吐く。しかしながら、その青年がそう言ったのは挑発するためのモノであることは半狸半人にもわかりきっていたことである。
「ほっほっほ。マロを挑発しようとしているのは丸わかりなのでおじゃる。腹黒さで半狸半人を出し抜こうとするのはやめておくのでおじゃる」
「それもそうだな……。ならば正々堂々と勝負だっ! 俺とあんた、どちらが強いのかはっきりさせようかっ!」
半狼半人の青年は両腕を引き絞るように身体の前面からわき腹へと持っていき、ハッ! と裂帛の息を吐く。対して、半狸半人は、バックステップを繰り返し、石畳の角ギリギリへと下がるのであった。そして、おもむろに長身銃を構え、いつでも迎え撃つとばかりに構えを取る。
両者が闘う準備が出来たことを確認すると、試合管理人が3人、そして剣聖:プッチィ=ブッディの計4人が試合場である石畳の4辺からやや離れた位置に立つ。そして、剣聖:プッチィ=ブッディが右手を高々と振り上げる。それに合わせて、試合会場に設置された銅鑼が先を白い布で覆われた棒でジャンジャンジャーン! と3回大きく鳴らされる。
「第1回戦・第1試合。傭兵団:八咫烏隊長のタライ=マークス! 対するはフルール商会選抜のロック=イート! 両者、始めるッス!」
剣聖:プッチィ=ブッディが振り上げた右腕を地面に向かって垂直に振り下ろす。それと同時に銅鑼の音がこれまでに一番かと思われるほどの大きさで1回だけ叩かれる。この一連の流れが上覧武闘会の試合開始の合図であった。
ロック=イートは大きく距離を離されたことに対して、チッ……と軽く舌打ちしてしまう。縦20メートル、横20メートルの正方形の石畳の上で闘うことになるのだが、試合に参戦する両者は好きな位置から開始して良いこととなっている。しかしながら、それは正方形の角から対角線を引いて、試合場である石畳を半分にしての話である。相手側の領域に最初から入って良いわけではない。ロック=イートは石畳に足を踏み入れてから、ほとんど位置を変えていなかったが、対するタライ=マークスは彼から大きく距離を取ったのであった。
いくら銃が接近戦に弱いからと言っても、そこまで距離を取る必要性があるのか? という疑問がロック=イートの脳内に沸き起こる。距離が空きすぎれば、命中精度はガクッと下がるはずである。しかも相手が案山子のように突っ立ってくれるわけでもないのだ。それなら、無暗やたらに距離を取る方が不利になるのでは? とロック=イートは思ってしまう。
しかし、ロック=イートのその疑問はすぐに氷解することとなる。タライ=マークスは長身銃の先から直径50センチメートルほどもある火球を飛ばしてきたのである。ロック=イートは時速150キロメートルほどもある速度で飛んでくるその火球をすんででかわすこととなる。そして、体勢を崩したロック=イートに対して、5秒ほどの間を置いて、次弾を発射してきたのであった。
「うおっと! そういうことかよっ! そりゃ、こんなデカい弾を撃てるんなら、少しくらい的がずれても関係ないわなっ!」
「ほっほっほ。マロは自在に弾の大きさを変えることが出来るのでおじゃる。ほれほれ、マロのためにダンスを踊ってほしいのでおじゃるよ?」
タライ=マークスは1発撃つごとに長身銃を両手でクルッと一回転させる。それをすることにより、弾込め、魔力注入、発射という一連の動作を完了させるのであった。これは早合という技術であり、銃の弱点を少しでも補う動作でもあった。
しかもタライ=マークスのいやらしいところは一発一発撃ってくる火球弾の大きさと速度を変えていたことである。最初の1発は直径50センチメートルの大きさで時速150キロメートルであったが、次弾は直径1メートルの大きさで、時速100キロメートル程度であった。次弾が遅かったためにロック=イートはやや余裕をもって2発目を回避したのであったが、続く3発目が直径25センチメートルの大きさで速度は200キロメートルに達していた。不意打ちも不意打ちであり、ロック=イートはもろに3発目を腹に喰らってしまうこととなる。
「いたたたっ……。くっそ! 奇術師っていうのは伊達じゃなかってたかっ!」
「ほっほっほ。ダウンさせる気はまだ無いのでおじゃるよ? マロを虚仮にしてくれたお礼をたっぷりした後に倒れてもらうでおじゃるっ!」
タライ=マークスの言う通り、3発目がキレイにロック=イートの腹に決まったと言うのに、ロック=イートはまだまだ十分に動けていたのである。タライ=マークスの言う通り、手加減されていたことがロック=イートにも十分理解できる一撃であった。ロック=イートは相手に手心加えられたことに頭に血が昇りそうになる。
しかし、彼が冷静でいられたのはタライ=マークスがまたもや銃を連射してくれたおかげでもあった。頭に血を昇らせる暇をタライ=マークス自身が与えなかったというほうが正解であろう。ロック=イートは次々と長身銃から発射されてくる火球弾を回避しつづける。だが、やはり時折混ぜられる時速200キロメートル級の火球弾を完全に回避しきることは難しかったのであった。
「ちっ! こりゃ、開会式で大見え切ったのが間違いだったかもなっ! 1回戦からこんな手練れに当たるなんてのは、さすがに予想外だったぜっ!」
だが、そのブーイングを受けながらも、その男は罵声に対してまったくもってひるみもせずに、堂々と試合会場に設置された石畳に足を踏み入れる。その男に対峙する半狸半人の戦士はポリポリと顎先を右手の先で掻く他無かったのであった。
「キミほどの豪胆者になれるのであれば、マロもそうなりたいのでおじゃる」
「存外悪い気分じゃないぜ? それと十数分もしないうちに声援へと変わるだろうからなっ!」
半狼半人の青年は年上に対して、まったくもってなってない台詞を吐く。しかしながら、その青年がそう言ったのは挑発するためのモノであることは半狸半人にもわかりきっていたことである。
「ほっほっほ。マロを挑発しようとしているのは丸わかりなのでおじゃる。腹黒さで半狸半人を出し抜こうとするのはやめておくのでおじゃる」
「それもそうだな……。ならば正々堂々と勝負だっ! 俺とあんた、どちらが強いのかはっきりさせようかっ!」
半狼半人の青年は両腕を引き絞るように身体の前面からわき腹へと持っていき、ハッ! と裂帛の息を吐く。対して、半狸半人は、バックステップを繰り返し、石畳の角ギリギリへと下がるのであった。そして、おもむろに長身銃を構え、いつでも迎え撃つとばかりに構えを取る。
両者が闘う準備が出来たことを確認すると、試合管理人が3人、そして剣聖:プッチィ=ブッディの計4人が試合場である石畳の4辺からやや離れた位置に立つ。そして、剣聖:プッチィ=ブッディが右手を高々と振り上げる。それに合わせて、試合会場に設置された銅鑼が先を白い布で覆われた棒でジャンジャンジャーン! と3回大きく鳴らされる。
「第1回戦・第1試合。傭兵団:八咫烏隊長のタライ=マークス! 対するはフルール商会選抜のロック=イート! 両者、始めるッス!」
剣聖:プッチィ=ブッディが振り上げた右腕を地面に向かって垂直に振り下ろす。それと同時に銅鑼の音がこれまでに一番かと思われるほどの大きさで1回だけ叩かれる。この一連の流れが上覧武闘会の試合開始の合図であった。
ロック=イートは大きく距離を離されたことに対して、チッ……と軽く舌打ちしてしまう。縦20メートル、横20メートルの正方形の石畳の上で闘うことになるのだが、試合に参戦する両者は好きな位置から開始して良いこととなっている。しかしながら、それは正方形の角から対角線を引いて、試合場である石畳を半分にしての話である。相手側の領域に最初から入って良いわけではない。ロック=イートは石畳に足を踏み入れてから、ほとんど位置を変えていなかったが、対するタライ=マークスは彼から大きく距離を取ったのであった。
いくら銃が接近戦に弱いからと言っても、そこまで距離を取る必要性があるのか? という疑問がロック=イートの脳内に沸き起こる。距離が空きすぎれば、命中精度はガクッと下がるはずである。しかも相手が案山子のように突っ立ってくれるわけでもないのだ。それなら、無暗やたらに距離を取る方が不利になるのでは? とロック=イートは思ってしまう。
しかし、ロック=イートのその疑問はすぐに氷解することとなる。タライ=マークスは長身銃の先から直径50センチメートルほどもある火球を飛ばしてきたのである。ロック=イートは時速150キロメートルほどもある速度で飛んでくるその火球をすんででかわすこととなる。そして、体勢を崩したロック=イートに対して、5秒ほどの間を置いて、次弾を発射してきたのであった。
「うおっと! そういうことかよっ! そりゃ、こんなデカい弾を撃てるんなら、少しくらい的がずれても関係ないわなっ!」
「ほっほっほ。マロは自在に弾の大きさを変えることが出来るのでおじゃる。ほれほれ、マロのためにダンスを踊ってほしいのでおじゃるよ?」
タライ=マークスは1発撃つごとに長身銃を両手でクルッと一回転させる。それをすることにより、弾込め、魔力注入、発射という一連の動作を完了させるのであった。これは早合という技術であり、銃の弱点を少しでも補う動作でもあった。
しかもタライ=マークスのいやらしいところは一発一発撃ってくる火球弾の大きさと速度を変えていたことである。最初の1発は直径50センチメートルの大きさで時速150キロメートルであったが、次弾は直径1メートルの大きさで、時速100キロメートル程度であった。次弾が遅かったためにロック=イートはやや余裕をもって2発目を回避したのであったが、続く3発目が直径25センチメートルの大きさで速度は200キロメートルに達していた。不意打ちも不意打ちであり、ロック=イートはもろに3発目を腹に喰らってしまうこととなる。
「いたたたっ……。くっそ! 奇術師っていうのは伊達じゃなかってたかっ!」
「ほっほっほ。ダウンさせる気はまだ無いのでおじゃるよ? マロを虚仮にしてくれたお礼をたっぷりした後に倒れてもらうでおじゃるっ!」
タライ=マークスの言う通り、3発目がキレイにロック=イートの腹に決まったと言うのに、ロック=イートはまだまだ十分に動けていたのである。タライ=マークスの言う通り、手加減されていたことがロック=イートにも十分理解できる一撃であった。ロック=イートは相手に手心加えられたことに頭に血が昇りそうになる。
しかし、彼が冷静でいられたのはタライ=マークスがまたもや銃を連射してくれたおかげでもあった。頭に血を昇らせる暇をタライ=マークス自身が与えなかったというほうが正解であろう。ロック=イートは次々と長身銃から発射されてくる火球弾を回避しつづける。だが、やはり時折混ぜられる時速200キロメートル級の火球弾を完全に回避しきることは難しかったのであった。
「ちっ! こりゃ、開会式で大見え切ったのが間違いだったかもなっ! 1回戦からこんな手練れに当たるなんてのは、さすがに予想外だったぜっ!」
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