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第12章:ロケット・パンチ
第9話:胸中お察し
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「ほら、言うたやん。ロックくんは起きたら、リリー嬢に泣きつくって! わいの予想通りやろ!?」
「むむむ……。確かにその通りじゃな。まだまだわらわはロックのことを理解しきっておらぬようじゃ。くっ。予想を外すのはまだ許せるとして、賭けに負けたことが悔しいのじゃっ!」
ヨン=ジューロはしてやったりといった感じの笑顔で両手をお椀のような形にして皆の方に差し出す。両手を差し出された側は渋い顔をしながら、その手のひらの上に銀貨を1枚づつ置いていく。ヨン=ジューロはロック=イートが目覚めたら、絶対に悔し涙を流すから、リリー=フルールだけを控室に残して退散しておこうと進言したのである。だが、ヨーコ=タマモ、セイ=レ・カンコー、コープ=フルールはそれはないだろうと言い、ならば賭けましょうかいな? と提案したのがヨン=ジューロであった。
ヨン=ジューロはほくほく笑顔で上に羽織っている茶色の革ジャンのポケットの中に銀貨5枚をつっこむことになる。何故5枚かと言うと、他にもヨン=ジューロたちと共に控室の前にある廊下へと退散していた人物が二人いたからだ。その二人は頭をぼりぼりと掻きながら、さも面白くないと言った表情を顔に浮かべている。
「う~~~む。あの負けず嫌いのことだから、負けたとしてもヘラヘラとへっちゃら顔をすると思っていたのに……。それがしもすっかり老け込んでしまったということかのう?」
「そうッスねえ。俺っちとしても、ロックっちがあんなに大声で泣くとは思っていなかったッス。でもこれ、俺っちたち、中に入りにくくなったんじゃないッスか?」
その二人とはフルール家の執事でるゴーマ=タールタルと剣聖:プッチィ=ブッディであった。ゴーマ=タールタルは行なわれる予定であった試合が全て終わったので、主人であるコープ=フルールにこの後どうするのか? と尋ねるために控室にやってきていた。そして、剣聖:プッチィ=ブッディは優勝者であるロック=イートに言わねばならぬことがあって、彼が眠る控室を訪ねたのである。
しかしながら、ヨン=ジューロの提案で皆が廊下に出て、はてさてどうなることやらと扉の隙間から中を覗き込んでいたわけなのだが、なかなかにロック=イートが泣き止まぬために、6人が6人とも、再入室するタイミングを失っている状況であった。ヨーコ=タマモが肘でセイ=レ・カンコーの脇腹を小突き、お前が率先して入るのじゃと促す。だが、セイ=レ・カンコーは頭を左右に力強くブンブンと振り、それを否定する。ヨーコ=タマモはハアアア……と深いため息をついた後、今度はコープ=フルールの顔をジッと見る。
「えええ!? 私がいっせいのーで! って入らなきゃならないんですか? いくらカエルの面に小便な私でも空気を読むことくらいできますよぉ!」
「……ったく、こういう時こそ、そんなレベルのコープ殿が適任じゃろうが。しょうがない。ほれ、ヨン=ジューロ。おぬしがドカンと扉を蹴っ飛ばして、中におる二人の邪魔をしてやるのじゃっ!」
ヨーコ=タマモから、いきなり話を振られたヨン=ジューロは眼を剥くことになる。自分はどちらかと言えば部外者に属するニンゲンなのに、何故、自分に白羽の矢が立ったのかわからない。しかし、ヨーコ=タマモがその豊満なおっぱいを3揉みだけ許すと言い、ヨン=ジューロは、わいの出番やんかーーー! と見事な手のひら返しを見せることになる。
「おっす! わいはヨン=ジューロやっ! ロックくん、そないに泣かんといてーやー! わいかてロックくんと同じ気持ちやでーーー!?」
ヨン=ジューロが控室の扉を右足でドカンと勢いよく蹴っ飛ばし、ずかずかと中に入り、ロック=イートの首に自分の両腕を絡ませる。皆はおいおいそこまでしなくていいだろ……と言った感じでおろおろとなってしまう。ロック=イートはヨン=ジューロが控室に飛び込んできたことで、ビクッと身体が跳ね上がり、さらには涙がひっこんでしまう。しかも身体中が痛むと言うのに、ヨン=ジューロに力いっぱい首を締めあげられたために呼吸を止められてしまう。
「ギブギブギブ! ヨンさん、首が締まってる……」
「ああ!? よく聞こえへんでぇ!?」
ロック=イートが自分の首を締めあげてくるヨン=ジューロの腕を右手でパンパンッ! と力強く叩く。だが、ヨン=ジューロは一切手加減をする気がないようで、ロック=イートの顔は段々青ざめていくことになる。ロック=イートは残された力を振り絞り、右手を無理やり首と腕の間に捻じ込み、左手でヨン=ジューロの頭を押す。ヨン=ジューロは抵抗してくるロック=イートに対して嬉しそうな顔をし、彼の首から両腕を離すこととなる。そして、ヨン=ジューロは右手を突き出し、握り拳の状態から親指だけ上に突き立てる所作をする。
「ロックくん、元気が出てきたみたいで、わいはうれしぶへぼぉ!」
ヨン=ジューロの左頬にロック=イートの渾身の右ストレートがぶち込まれ、ヨン=ジューロは後方でんぐり返しをしながら、控室にあるテーブル類へと衝突するのであった。その一連の流れを見ていたヨーコ=タマモたちは額に手を当てつつ、頭を左右に振り、さらにはハアアア……と深いため息をつくのであった。
「ヨンさんがやりすぎな感は否めないですけど、さすがに今の一撃は無いと思いますぜ?」
ロック=イートがゲホゲホッ! と咳こんでいるのを見ながら、セイ=レ・カンコーはロック=イートに駄目出しをする。ヨン=ジューロはヨーコ=タマモのたわわに実ったおっぱいが揉めると聞いて、やる気満々になってしまっただけで、悪気は多分無かったと伝えるのであった。
「なんで殿方は女性の胸が大きいだけで、そこまでハッスルしてしまうのかしら? わたくしには理解不能ですわ?」
リリー=フルールが不可思議だと言わんばかりの表情で控室の床の上で無様に転がっているヨン=ジューロを見る。周りの男連中はそんなリリー=フルールとなるべく視線を交わさないように注意しつつ、ロック=イートの周りに集まるのであった。
「うんうん。持たざる者にはわからないのはしょうがないのじゃ……。ロックもリリーのモノを見ているよりかは、わらわのを凝視しているほうが嬉しい気分になるじゃろ?」
ヨーコ=タマモはわざと胸の谷間を強調しながら、ロック=イートに対して下から覗き込むように顔を近づける。ロック=イートはゲフンゲフンッ! と一層に咳こみ、なるべく彼女が強調する豊満なおっぱいを直視しないように注意するのであった。だが、リリー=フルールはロック=イートの鼻の下が段々、デロ~~~ンと伸び始めたので、右手を強く握りしめ、ロック=イートの股間に向かって、鉄槌を振り下ろしたのであった……。
「むむむ……。確かにその通りじゃな。まだまだわらわはロックのことを理解しきっておらぬようじゃ。くっ。予想を外すのはまだ許せるとして、賭けに負けたことが悔しいのじゃっ!」
ヨン=ジューロはしてやったりといった感じの笑顔で両手をお椀のような形にして皆の方に差し出す。両手を差し出された側は渋い顔をしながら、その手のひらの上に銀貨を1枚づつ置いていく。ヨン=ジューロはロック=イートが目覚めたら、絶対に悔し涙を流すから、リリー=フルールだけを控室に残して退散しておこうと進言したのである。だが、ヨーコ=タマモ、セイ=レ・カンコー、コープ=フルールはそれはないだろうと言い、ならば賭けましょうかいな? と提案したのがヨン=ジューロであった。
ヨン=ジューロはほくほく笑顔で上に羽織っている茶色の革ジャンのポケットの中に銀貨5枚をつっこむことになる。何故5枚かと言うと、他にもヨン=ジューロたちと共に控室の前にある廊下へと退散していた人物が二人いたからだ。その二人は頭をぼりぼりと掻きながら、さも面白くないと言った表情を顔に浮かべている。
「う~~~む。あの負けず嫌いのことだから、負けたとしてもヘラヘラとへっちゃら顔をすると思っていたのに……。それがしもすっかり老け込んでしまったということかのう?」
「そうッスねえ。俺っちとしても、ロックっちがあんなに大声で泣くとは思っていなかったッス。でもこれ、俺っちたち、中に入りにくくなったんじゃないッスか?」
その二人とはフルール家の執事でるゴーマ=タールタルと剣聖:プッチィ=ブッディであった。ゴーマ=タールタルは行なわれる予定であった試合が全て終わったので、主人であるコープ=フルールにこの後どうするのか? と尋ねるために控室にやってきていた。そして、剣聖:プッチィ=ブッディは優勝者であるロック=イートに言わねばならぬことがあって、彼が眠る控室を訪ねたのである。
しかしながら、ヨン=ジューロの提案で皆が廊下に出て、はてさてどうなることやらと扉の隙間から中を覗き込んでいたわけなのだが、なかなかにロック=イートが泣き止まぬために、6人が6人とも、再入室するタイミングを失っている状況であった。ヨーコ=タマモが肘でセイ=レ・カンコーの脇腹を小突き、お前が率先して入るのじゃと促す。だが、セイ=レ・カンコーは頭を左右に力強くブンブンと振り、それを否定する。ヨーコ=タマモはハアアア……と深いため息をついた後、今度はコープ=フルールの顔をジッと見る。
「えええ!? 私がいっせいのーで! って入らなきゃならないんですか? いくらカエルの面に小便な私でも空気を読むことくらいできますよぉ!」
「……ったく、こういう時こそ、そんなレベルのコープ殿が適任じゃろうが。しょうがない。ほれ、ヨン=ジューロ。おぬしがドカンと扉を蹴っ飛ばして、中におる二人の邪魔をしてやるのじゃっ!」
ヨーコ=タマモから、いきなり話を振られたヨン=ジューロは眼を剥くことになる。自分はどちらかと言えば部外者に属するニンゲンなのに、何故、自分に白羽の矢が立ったのかわからない。しかし、ヨーコ=タマモがその豊満なおっぱいを3揉みだけ許すと言い、ヨン=ジューロは、わいの出番やんかーーー! と見事な手のひら返しを見せることになる。
「おっす! わいはヨン=ジューロやっ! ロックくん、そないに泣かんといてーやー! わいかてロックくんと同じ気持ちやでーーー!?」
ヨン=ジューロが控室の扉を右足でドカンと勢いよく蹴っ飛ばし、ずかずかと中に入り、ロック=イートの首に自分の両腕を絡ませる。皆はおいおいそこまでしなくていいだろ……と言った感じでおろおろとなってしまう。ロック=イートはヨン=ジューロが控室に飛び込んできたことで、ビクッと身体が跳ね上がり、さらには涙がひっこんでしまう。しかも身体中が痛むと言うのに、ヨン=ジューロに力いっぱい首を締めあげられたために呼吸を止められてしまう。
「ギブギブギブ! ヨンさん、首が締まってる……」
「ああ!? よく聞こえへんでぇ!?」
ロック=イートが自分の首を締めあげてくるヨン=ジューロの腕を右手でパンパンッ! と力強く叩く。だが、ヨン=ジューロは一切手加減をする気がないようで、ロック=イートの顔は段々青ざめていくことになる。ロック=イートは残された力を振り絞り、右手を無理やり首と腕の間に捻じ込み、左手でヨン=ジューロの頭を押す。ヨン=ジューロは抵抗してくるロック=イートに対して嬉しそうな顔をし、彼の首から両腕を離すこととなる。そして、ヨン=ジューロは右手を突き出し、握り拳の状態から親指だけ上に突き立てる所作をする。
「ロックくん、元気が出てきたみたいで、わいはうれしぶへぼぉ!」
ヨン=ジューロの左頬にロック=イートの渾身の右ストレートがぶち込まれ、ヨン=ジューロは後方でんぐり返しをしながら、控室にあるテーブル類へと衝突するのであった。その一連の流れを見ていたヨーコ=タマモたちは額に手を当てつつ、頭を左右に振り、さらにはハアアア……と深いため息をつくのであった。
「ヨンさんがやりすぎな感は否めないですけど、さすがに今の一撃は無いと思いますぜ?」
ロック=イートがゲホゲホッ! と咳こんでいるのを見ながら、セイ=レ・カンコーはロック=イートに駄目出しをする。ヨン=ジューロはヨーコ=タマモのたわわに実ったおっぱいが揉めると聞いて、やる気満々になってしまっただけで、悪気は多分無かったと伝えるのであった。
「なんで殿方は女性の胸が大きいだけで、そこまでハッスルしてしまうのかしら? わたくしには理解不能ですわ?」
リリー=フルールが不可思議だと言わんばかりの表情で控室の床の上で無様に転がっているヨン=ジューロを見る。周りの男連中はそんなリリー=フルールとなるべく視線を交わさないように注意しつつ、ロック=イートの周りに集まるのであった。
「うんうん。持たざる者にはわからないのはしょうがないのじゃ……。ロックもリリーのモノを見ているよりかは、わらわのを凝視しているほうが嬉しい気分になるじゃろ?」
ヨーコ=タマモはわざと胸の谷間を強調しながら、ロック=イートに対して下から覗き込むように顔を近づける。ロック=イートはゲフンゲフンッ! と一層に咳こみ、なるべく彼女が強調する豊満なおっぱいを直視しないように注意するのであった。だが、リリー=フルールはロック=イートの鼻の下が段々、デロ~~~ンと伸び始めたので、右手を強く握りしめ、ロック=イートの股間に向かって、鉄槌を振り下ろしたのであった……。
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