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第2章:失って得るモノ
第3話:白い死の世界
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レオナルト=ヴィッダーは下半身を剥き出しにしたまま、ベッドの上から降り立つ。そして、幽鬼のように左右に軽く身体を振りながら歩く。クルス=サンティーモは急いで薄手のキャミソールを羽織って、レオナルト=ヴィッダーの右側に立ち、彼の身体を支えることとなる。そして、レオナルト=ヴィッダーはコテージの外へと続く木製の扉を左手で開けて、天幕の外へと出る。
天幕の外へと出た彼らふたりが見たのは、極寒地獄であった。そこかしこに半裸の天使とドワーフ、ニンゲンが慌てふためる恰好のままに氷の彫像へと変化していた。クルス=サンティーモはいったい、何が起きたのかとオッドアイの両目をますます見開くこととなる。
辺りの地面一帯が氷で覆われている。その氷は地面だけでなく天幕すらも凍り付かせていた。北西から吹いてくる風に急激に体温を奪われたクルス=サンティーモはレオナルト=ヴィッダーの身体に必死にしがみつく。
「レオン様、助けてくださいっ!」
クルス=サンティーモはこの冷気が自分に死をもたらすことを直感で気づくことになる。地面と接している両足の先のほうから氷が這い上がってくる。すでにクルス=サンティーモの両足はその地面から剥がすことすら出来なくなっていた。それはレオナルト=ヴィッダーも同様であった。彼は下半身は剥き出しであり、クルス=サンティーモ同様に冷たい氷が彼の素足をを侵食していたのだ。
だが、レオナルト=ヴィッダーはクルス=サンティーモとは違い、慌てふためることなく、必死に自分にしがみついてくる彼の蒼髪をまたしても優しく撫でる。そうした後、レオナルト=ヴィッダーは左腕をまっすぐに北西の方角へと向ける。するとだ、彼の左腕に装着されている紅い波模様が走る黒い手甲が鳴動しはじめたのだ。
「素戔嗚。俺から好きなだけ持っていけ……。『自由を得るための暴力』とやらを奴に見せつけろっ!」
レオナルト=ヴィッダーがそう言った次の瞬間に、彼の左腕に装着されている素戔嗚が歓喜にも似た産声をあげる。素戔嗚はレオナルト=ヴィッダーからあるモノを奪い、それを呪力へと変換し、それを周囲に展開させる。するとだ、レオナルト=ヴィッダーの足と接している地面を中心として、円が内側から外側へと広がるように、凍結が解けていく。
クルス=サンティーモは自分の足が自由を取り戻したことに安堵の表情を浮かべそうになる。だが、自分の顔にピチャピチャッ! と生暖かい紅い点が着くと同時に、驚愕の表情へと移り変わる。それもそうだろう。クルス=サンティーモが凝視するレオナルト=ヴィッダーの左腕が穴だらけの袋から水が噴き出るように、血がそこら中に飛び出していたからだ。さらにはレオナルト=ヴィッダーが左腕を北西の方角に突き出しているのだが、その左手全体がデタラメな動きを見せている。
曲がるはずのない方向に指が折れ曲がったと思えば、すぐに元の位置に戻ったり、戻ったと思えば、またもや明後日の方向へとねじ折れる。左手がそんな状態だというのに、レオナルト=ヴィッダーの漆黒の双眸はギラギラと燃え上がっていた。まるで吹き付ける吹雪の先に何かが居るとでも言いたげな表情でもあった。
「見つけたぞっ! こそこそとしてないで、その姿を現しやがれっ!」
レオナルト=ヴィッダーが突き出した左腕をさらにその先へと思いっ切り前へ押し出す。吹雪を吐いている主は困惑したのか、北西から南東へと吹きつけている吹雪の量を3倍へと増やす。それにより、まだ3分の1程度で済んでいた凍結状態が、桃源郷全体に一気に広がっていく。レオナルト=ヴィッダーを中心として直径10ミャートルより外側は完全に静寂が訪れる死の世界へと様変わりする。
吹雪が吐き出される排出口のやや上側に紅い半月が二つ浮かびあがる。まるで何かを呪い殺すかのような意思が宿った何かしらの生物の両目であった。その紅い眼はますます怪しげに燃え上がり、排出口から出している吹雪の量をどんどんと増やしていく。すでに桃源郷の中で動ける者はレオナルト=ヴィッダーとクルス=サンティーモのみだというのに、それが気に喰わないと言わんばかりの目力で、その2名を強烈に睨みつける。
そして、吹雪に乗って、大量の雪が天幕に付着していく。短時間で降り積もる雪により、天幕がギシギシと鳴り始め、雪の重みで天幕が潰れてしまうのも時間の問題かのように思われた。素戔嗚から呪力を引き出しているレオナルト=ヴィッダーの周りに1ミャートルほどの積雪が起き、それが壁となり、彼の視界を塞ごうとする。だが、レオナルト=ヴィッダーは不敵な笑みを零したままで、宙に浮かぶ半月のふたつの紅い眼を真っ直ぐに睨み返していた。
「くくっ。ははは……。もっとだ、もっと持っていけ、素戔嗚! アイリスを護るための呪力を俺によこせっ!!」
レオナルト=ヴィッダーとクルス=サンティーモは雪のドームに覆われそうになっていたが、レオナルト=ヴィッダーが素戔嗚からさらに呪力を引き出した瞬間に、雪のドームが内側から弾け飛ぶように爆散する。吹雪を吐き出していた主はその紅いふたつの半月に驚きの色を浮かべることになる。その途端、眼に見えるように吹雪の量が減る。
その機をレオナルト=ヴィッダーは見逃さなかった。天幕の横に立てかけられていた凍った長さ90センチュミャートルの槍を左手で持ち、遠投の要領で宙に浮かぶ二つの紅い半月のひとつに向かって投げつける。レオナルト=ヴィッダーの左腕から放たれた槍は漆黒のオーラに包まれており、白い死に覆われた世界において、反逆の意思を示して見せた。紅い半月と黒い槍がぶつかると同時に、黒い雨がその赤い半月を中心として降り注がれることとなる。
それと同時に吹雪は完全に止み、白い死に覆われた世界を創り出した主の姿が現出する。その生物は高さ20ミャートル。横に40ミャートルある蒼い鱗に覆われた竜であった。だが、その蒼い鱗と対照的に眼はギラギラと輝く紅玉の色をしていた。
「紅玉眼の蒼き竜……。まさか彼奴が復活していたとはな……。おい、そこの貴様。彼奴をどうにかするのじゃ」
レオナルト=ヴィッダーの近くにいつのまにか立っていた七色の光に輝く翼を背で羽ばたかせている女性がレオナルト=ヴィッダーにそう告げる。レオナルト=ヴィッダーはその女性にコクリと頷いたあと、天幕のそばに転がっていた丸楯を左手で拾う。そして、円盤投げの要領で、ドラゴンの眉間へと円弧を描かせながらぶん投げる。レオナルト=ヴィッダーが投げた丸楯は先ほど投げた槍と同様に漆黒のオーラに包まれいた……。
天幕の外へと出た彼らふたりが見たのは、極寒地獄であった。そこかしこに半裸の天使とドワーフ、ニンゲンが慌てふためる恰好のままに氷の彫像へと変化していた。クルス=サンティーモはいったい、何が起きたのかとオッドアイの両目をますます見開くこととなる。
辺りの地面一帯が氷で覆われている。その氷は地面だけでなく天幕すらも凍り付かせていた。北西から吹いてくる風に急激に体温を奪われたクルス=サンティーモはレオナルト=ヴィッダーの身体に必死にしがみつく。
「レオン様、助けてくださいっ!」
クルス=サンティーモはこの冷気が自分に死をもたらすことを直感で気づくことになる。地面と接している両足の先のほうから氷が這い上がってくる。すでにクルス=サンティーモの両足はその地面から剥がすことすら出来なくなっていた。それはレオナルト=ヴィッダーも同様であった。彼は下半身は剥き出しであり、クルス=サンティーモ同様に冷たい氷が彼の素足をを侵食していたのだ。
だが、レオナルト=ヴィッダーはクルス=サンティーモとは違い、慌てふためることなく、必死に自分にしがみついてくる彼の蒼髪をまたしても優しく撫でる。そうした後、レオナルト=ヴィッダーは左腕をまっすぐに北西の方角へと向ける。するとだ、彼の左腕に装着されている紅い波模様が走る黒い手甲が鳴動しはじめたのだ。
「素戔嗚。俺から好きなだけ持っていけ……。『自由を得るための暴力』とやらを奴に見せつけろっ!」
レオナルト=ヴィッダーがそう言った次の瞬間に、彼の左腕に装着されている素戔嗚が歓喜にも似た産声をあげる。素戔嗚はレオナルト=ヴィッダーからあるモノを奪い、それを呪力へと変換し、それを周囲に展開させる。するとだ、レオナルト=ヴィッダーの足と接している地面を中心として、円が内側から外側へと広がるように、凍結が解けていく。
クルス=サンティーモは自分の足が自由を取り戻したことに安堵の表情を浮かべそうになる。だが、自分の顔にピチャピチャッ! と生暖かい紅い点が着くと同時に、驚愕の表情へと移り変わる。それもそうだろう。クルス=サンティーモが凝視するレオナルト=ヴィッダーの左腕が穴だらけの袋から水が噴き出るように、血がそこら中に飛び出していたからだ。さらにはレオナルト=ヴィッダーが左腕を北西の方角に突き出しているのだが、その左手全体がデタラメな動きを見せている。
曲がるはずのない方向に指が折れ曲がったと思えば、すぐに元の位置に戻ったり、戻ったと思えば、またもや明後日の方向へとねじ折れる。左手がそんな状態だというのに、レオナルト=ヴィッダーの漆黒の双眸はギラギラと燃え上がっていた。まるで吹き付ける吹雪の先に何かが居るとでも言いたげな表情でもあった。
「見つけたぞっ! こそこそとしてないで、その姿を現しやがれっ!」
レオナルト=ヴィッダーが突き出した左腕をさらにその先へと思いっ切り前へ押し出す。吹雪を吐いている主は困惑したのか、北西から南東へと吹きつけている吹雪の量を3倍へと増やす。それにより、まだ3分の1程度で済んでいた凍結状態が、桃源郷全体に一気に広がっていく。レオナルト=ヴィッダーを中心として直径10ミャートルより外側は完全に静寂が訪れる死の世界へと様変わりする。
吹雪が吐き出される排出口のやや上側に紅い半月が二つ浮かびあがる。まるで何かを呪い殺すかのような意思が宿った何かしらの生物の両目であった。その紅い眼はますます怪しげに燃え上がり、排出口から出している吹雪の量をどんどんと増やしていく。すでに桃源郷の中で動ける者はレオナルト=ヴィッダーとクルス=サンティーモのみだというのに、それが気に喰わないと言わんばかりの目力で、その2名を強烈に睨みつける。
そして、吹雪に乗って、大量の雪が天幕に付着していく。短時間で降り積もる雪により、天幕がギシギシと鳴り始め、雪の重みで天幕が潰れてしまうのも時間の問題かのように思われた。素戔嗚から呪力を引き出しているレオナルト=ヴィッダーの周りに1ミャートルほどの積雪が起き、それが壁となり、彼の視界を塞ごうとする。だが、レオナルト=ヴィッダーは不敵な笑みを零したままで、宙に浮かぶ半月のふたつの紅い眼を真っ直ぐに睨み返していた。
「くくっ。ははは……。もっとだ、もっと持っていけ、素戔嗚! アイリスを護るための呪力を俺によこせっ!!」
レオナルト=ヴィッダーとクルス=サンティーモは雪のドームに覆われそうになっていたが、レオナルト=ヴィッダーが素戔嗚からさらに呪力を引き出した瞬間に、雪のドームが内側から弾け飛ぶように爆散する。吹雪を吐き出していた主はその紅いふたつの半月に驚きの色を浮かべることになる。その途端、眼に見えるように吹雪の量が減る。
その機をレオナルト=ヴィッダーは見逃さなかった。天幕の横に立てかけられていた凍った長さ90センチュミャートルの槍を左手で持ち、遠投の要領で宙に浮かぶ二つの紅い半月のひとつに向かって投げつける。レオナルト=ヴィッダーの左腕から放たれた槍は漆黒のオーラに包まれており、白い死に覆われた世界において、反逆の意思を示して見せた。紅い半月と黒い槍がぶつかると同時に、黒い雨がその赤い半月を中心として降り注がれることとなる。
それと同時に吹雪は完全に止み、白い死に覆われた世界を創り出した主の姿が現出する。その生物は高さ20ミャートル。横に40ミャートルある蒼い鱗に覆われた竜であった。だが、その蒼い鱗と対照的に眼はギラギラと輝く紅玉の色をしていた。
「紅玉眼の蒼き竜……。まさか彼奴が復活していたとはな……。おい、そこの貴様。彼奴をどうにかするのじゃ」
レオナルト=ヴィッダーの近くにいつのまにか立っていた七色の光に輝く翼を背で羽ばたかせている女性がレオナルト=ヴィッダーにそう告げる。レオナルト=ヴィッダーはその女性にコクリと頷いたあと、天幕のそばに転がっていた丸楯を左手で拾う。そして、円盤投げの要領で、ドラゴンの眉間へと円弧を描かせながらぶん投げる。レオナルト=ヴィッダーが投げた丸楯は先ほど投げた槍と同様に漆黒のオーラに包まれいた……。
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