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第3章:石造りの楽園
第8話:虚無と痛みが産み落とした正義
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アイリス=クレープスは自己紹介を行う眼の前の女性に対して、警戒心を最大限にまで高めることとなる。しかしながら、それでも彼女の声が自分の耳に突き刺さり、彼女が続けて何を言うのかに関心を示してしまう。
「あ、あなたは誰? なんの目的があって、わたしに近づいてきたの!?」
「いえ、ですから、ワタクシは悪い魔女だと申し上げおりますワ。どれほど悪いかと問われれば、あなたの兄上であるフィルフェン=クレープス様より少し上といったところでしょうカ?」
悪い魔女だと名乗るヒルデ=スヴァーンは努めて笑顔を作り、貴女の敵では無いとアイリス=クレープスに主張する。だが、アイリス=クレープスは眉間にシワを寄せ、彼女をまったくもって信じる気にはなれなかった。
「自分を良いひとだと自己主張するひとを信じるなとよく言われますけど、だからといって、自分を悪い魔女だと言うひとも同じように信じられませんわっ!」
「確かにその通りですわネ……。では、アイリス様に信じてもらえるようなことをご覧いただきますわネ?」
ヒルデ=スヴァーンは顎に右手を添えて、考えごとをしているような所作をした後、またもやパッとした笑顔になり、アイリス=クレープスにこれを見てほしいと、ローブの中に右手を突っ込む。そして、再び右手をアイリス=クレープスの眼の前に差し出すと、その手のひらには直径10センチュミャートルほどの水晶玉が乗せられていた。その後、ヒルデ=スヴァーンはキョロキョロと当たりを見まわし、ベッドの上の枕を左手で持ち上げる。
さらにはその枕をベッドの脇にある引き出しつきの棚の上に起き、続いて枕の上に水晶玉を置くのであった。そして、アイリス=クレープスにその水晶玉に穴が開くほどに注目してほしいと言ってのける。アイリス=クレープスは眉間にシワを寄せつつも、ヒルデ=スヴァーンの言う通り、水晶玉をじっくりと見つめ始める。
するとだ、水晶玉の中に自分の意識が入り込んでしまったかのように感じたアイリス=クレープスは上下左右に頭を振り出す。そんな彼女の背中側にいつの間にか回り込んでいたヒルデ=スヴァーンが両腕を用いて、アイリス=クレープスを後ろから優しく包み込む。
「安心してくださいマシ? ここではないどこかの場所に、あなたの意識だけを転移させていただいているノ。さあ、アイリス=クレープス様。貴女が恋焦がれる相手をその脳裏にしっかりと想い描いてくださいマシ?」
ヒルデ=スヴァーンはこれ以上ないほどの優しい声色でアイリス=クレープスを導いていく。それは司祭が厳かに述べるありがたい御言葉のようでもあり、アイリス=クレープスは段々と平静を取り戻し始める。すると、今まで霧がかかっていた脳内がクリアになっていく。それと同時にアイリス=クレープスの青碧玉の両目は車椅子に座っている人物を捉えることとなる。
アイリス=クレープスはその人物が誰なのかを一瞬で理解する。髪はボサボサで、口周りの髭もちゃんと処理していな男であったが、彼が自分の想い人であることを瞬く間に見抜く。
「レオ、レオ、レオーーー!!」
アイリス=クレープスは青碧玉の双眸からボロボロと大粒の涙を流しながら、愛しの彼の名前を呼ぶ。だが、車椅子に身体を預けきっている彼は生気の抜けた眼とぼんやりとした表情で、力なくキョロキョロと辺りを見回し始める。そんな彼らしくない姿をまざまざと見せつけられたアイリス=クレープスはますます眉間のシワが彫り深くなっていく。いったい、誰がレオをこのような姿にしたのか? と自分以外の誰かに問い詰めたい気分であった。
「レオナルト=ヴィッダーをあそこまで追い詰めたのは、アイリス=クレープス様。あなた自身なのデス。貴女は貴女自身が犯した罪の重さを知るべきですワヨ」
ヒルデ=スヴァーンは両目の焦点が合っていないアイリス=クレープスがゆっくりと自分の方に顔を向けてこようとしているが、それでもまるで聖母のように彼女を後ろから抱きしめたままに、言葉を繋げていく。
「レオナルト=ヴィッダーは、貴女の願いを叶えるために、身を粉にして、高くそびえる困難に立ち向かっていきましタノ。そして、貴女の身体をがんじがらめに縛っている鎖の1本を斬り飛ばすことには成功したのですワ。でも、彼の身体は自分自身が生み出す暴力に蝕まれてしまいましたノ」
「レオはわたしのせいで、ああなっちゃったの……? わたしはレオに何か出来ないの??」
アイリス=クレープスは身体全体から力が抜け落ちそうになっていた。しかし、それでも両膝を石畳の床につけなかったのは、ヒルデ=スヴァーンが彼女の身体を後ろから支えていたからだ。そして、ヒルデ=スヴァーンはこれ以上ない悪魔の微笑みを称えて、これまた天使以上に甘い悪魔の言葉をアイリス=クレープスに送る。
「『ZGMF-X19A』。貴女の兄が所長を務めている研究所での呼称は『奇稲田姫』。神話で素戔嗚の妻とされていますワ。でも、貴女の兄は『虚無と痛みが産み落とした正義』と呼んでいますノ。ワタクシ、この謎めいた言葉が大変気に入っておりますノ」
ヒルデ=スヴァーンはそう言った後、アイリス=クレープスから身体を離す。そうしたため、アイリス=クレープスは膝から崩れ落ち、床の上で膝立ち状態となる。そんな彼女の前に右手をローブに突っ込みながら、ヒルデ=スヴァーンは彼女の身体正面へと回り込み、まるで聖女が神に祈りを捧げるかのようにアイリス=クレープスと同じように膝立ち状態になる。そして、右手をローブから引っこ抜くと、その右手には紅を基調とした黒い波模様が走る手甲が握られていた。それをアイリス=クレープスにしっかりと抱きかかえさせた後、彼女はこう告げる。
「もう十数分後には貴女の兄がこの牢獄とも呼べぬ楽園から貴女を追い出してくれるワ。貴女はそれを使い、遥か遠い昔に己の正義に殉じた女性に成り代わるといいワ」
アイリス=クレープスはヒルデ=スヴァーンが何を言っているのか、ほとんど理解できなかった。それでも、彼女から手渡されたモノを自分の身に装着することで、何かが変わろうとしてることだけは、なんとなく察することが出来た。それゆえに、ほとんど思考の回らぬ頭であるのに、アイリス=クレープスは彼女に促されるままに右腕にその紅を基調とした手甲を装着した。
その途端、彼女の絹のような白い肌は黒が強い褐色の肌へと変わっていく。アイリス=クレープスの身体の変化は肌だけでは収まらず、髪の色まで変えてしまう。元は姉や母と同じ銀髪であったのに、紫金剛石へと変貌してしまった。彼女はヒルデ=スヴァーンの言う通り、この世には既に存在しないダークエルフへと生まれ変わる……。
「あ、あなたは誰? なんの目的があって、わたしに近づいてきたの!?」
「いえ、ですから、ワタクシは悪い魔女だと申し上げおりますワ。どれほど悪いかと問われれば、あなたの兄上であるフィルフェン=クレープス様より少し上といったところでしょうカ?」
悪い魔女だと名乗るヒルデ=スヴァーンは努めて笑顔を作り、貴女の敵では無いとアイリス=クレープスに主張する。だが、アイリス=クレープスは眉間にシワを寄せ、彼女をまったくもって信じる気にはなれなかった。
「自分を良いひとだと自己主張するひとを信じるなとよく言われますけど、だからといって、自分を悪い魔女だと言うひとも同じように信じられませんわっ!」
「確かにその通りですわネ……。では、アイリス様に信じてもらえるようなことをご覧いただきますわネ?」
ヒルデ=スヴァーンは顎に右手を添えて、考えごとをしているような所作をした後、またもやパッとした笑顔になり、アイリス=クレープスにこれを見てほしいと、ローブの中に右手を突っ込む。そして、再び右手をアイリス=クレープスの眼の前に差し出すと、その手のひらには直径10センチュミャートルほどの水晶玉が乗せられていた。その後、ヒルデ=スヴァーンはキョロキョロと当たりを見まわし、ベッドの上の枕を左手で持ち上げる。
さらにはその枕をベッドの脇にある引き出しつきの棚の上に起き、続いて枕の上に水晶玉を置くのであった。そして、アイリス=クレープスにその水晶玉に穴が開くほどに注目してほしいと言ってのける。アイリス=クレープスは眉間にシワを寄せつつも、ヒルデ=スヴァーンの言う通り、水晶玉をじっくりと見つめ始める。
するとだ、水晶玉の中に自分の意識が入り込んでしまったかのように感じたアイリス=クレープスは上下左右に頭を振り出す。そんな彼女の背中側にいつの間にか回り込んでいたヒルデ=スヴァーンが両腕を用いて、アイリス=クレープスを後ろから優しく包み込む。
「安心してくださいマシ? ここではないどこかの場所に、あなたの意識だけを転移させていただいているノ。さあ、アイリス=クレープス様。貴女が恋焦がれる相手をその脳裏にしっかりと想い描いてくださいマシ?」
ヒルデ=スヴァーンはこれ以上ないほどの優しい声色でアイリス=クレープスを導いていく。それは司祭が厳かに述べるありがたい御言葉のようでもあり、アイリス=クレープスは段々と平静を取り戻し始める。すると、今まで霧がかかっていた脳内がクリアになっていく。それと同時にアイリス=クレープスの青碧玉の両目は車椅子に座っている人物を捉えることとなる。
アイリス=クレープスはその人物が誰なのかを一瞬で理解する。髪はボサボサで、口周りの髭もちゃんと処理していな男であったが、彼が自分の想い人であることを瞬く間に見抜く。
「レオ、レオ、レオーーー!!」
アイリス=クレープスは青碧玉の双眸からボロボロと大粒の涙を流しながら、愛しの彼の名前を呼ぶ。だが、車椅子に身体を預けきっている彼は生気の抜けた眼とぼんやりとした表情で、力なくキョロキョロと辺りを見回し始める。そんな彼らしくない姿をまざまざと見せつけられたアイリス=クレープスはますます眉間のシワが彫り深くなっていく。いったい、誰がレオをこのような姿にしたのか? と自分以外の誰かに問い詰めたい気分であった。
「レオナルト=ヴィッダーをあそこまで追い詰めたのは、アイリス=クレープス様。あなた自身なのデス。貴女は貴女自身が犯した罪の重さを知るべきですワヨ」
ヒルデ=スヴァーンは両目の焦点が合っていないアイリス=クレープスがゆっくりと自分の方に顔を向けてこようとしているが、それでもまるで聖母のように彼女を後ろから抱きしめたままに、言葉を繋げていく。
「レオナルト=ヴィッダーは、貴女の願いを叶えるために、身を粉にして、高くそびえる困難に立ち向かっていきましタノ。そして、貴女の身体をがんじがらめに縛っている鎖の1本を斬り飛ばすことには成功したのですワ。でも、彼の身体は自分自身が生み出す暴力に蝕まれてしまいましたノ」
「レオはわたしのせいで、ああなっちゃったの……? わたしはレオに何か出来ないの??」
アイリス=クレープスは身体全体から力が抜け落ちそうになっていた。しかし、それでも両膝を石畳の床につけなかったのは、ヒルデ=スヴァーンが彼女の身体を後ろから支えていたからだ。そして、ヒルデ=スヴァーンはこれ以上ない悪魔の微笑みを称えて、これまた天使以上に甘い悪魔の言葉をアイリス=クレープスに送る。
「『ZGMF-X19A』。貴女の兄が所長を務めている研究所での呼称は『奇稲田姫』。神話で素戔嗚の妻とされていますワ。でも、貴女の兄は『虚無と痛みが産み落とした正義』と呼んでいますノ。ワタクシ、この謎めいた言葉が大変気に入っておりますノ」
ヒルデ=スヴァーンはそう言った後、アイリス=クレープスから身体を離す。そうしたため、アイリス=クレープスは膝から崩れ落ち、床の上で膝立ち状態となる。そんな彼女の前に右手をローブに突っ込みながら、ヒルデ=スヴァーンは彼女の身体正面へと回り込み、まるで聖女が神に祈りを捧げるかのようにアイリス=クレープスと同じように膝立ち状態になる。そして、右手をローブから引っこ抜くと、その右手には紅を基調とした黒い波模様が走る手甲が握られていた。それをアイリス=クレープスにしっかりと抱きかかえさせた後、彼女はこう告げる。
「もう十数分後には貴女の兄がこの牢獄とも呼べぬ楽園から貴女を追い出してくれるワ。貴女はそれを使い、遥か遠い昔に己の正義に殉じた女性に成り代わるといいワ」
アイリス=クレープスはヒルデ=スヴァーンが何を言っているのか、ほとんど理解できなかった。それでも、彼女から手渡されたモノを自分の身に装着することで、何かが変わろうとしてることだけは、なんとなく察することが出来た。それゆえに、ほとんど思考の回らぬ頭であるのに、アイリス=クレープスは彼女に促されるままに右腕にその紅を基調とした手甲を装着した。
その途端、彼女の絹のような白い肌は黒が強い褐色の肌へと変わっていく。アイリス=クレープスの身体の変化は肌だけでは収まらず、髪の色まで変えてしまう。元は姉や母と同じ銀髪であったのに、紫金剛石へと変貌してしまった。彼女はヒルデ=スヴァーンの言う通り、この世には既に存在しないダークエルフへと生まれ変わる……。
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