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第4章:ヴァルハラへの道
第4話:情報屋
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いくばくか空腹を満たしたレオナルト=ヴィッダーたちに対して、リリベル=ユーリィはどうして、今の困窮する状況に陥ったのかを詳しく話してほしいと願い出る。もちろん、それを聞くのは、これから一緒に旅に出る仲間だからこそ、知っておきたいという前置きを置いてからだ。
クルス=サンティーモはリリベル=ユーリィの提案にあからさまに眼を背ける仕草を取る。そんなことをされなければならないほど、言いにくいことがレオナルト=ヴィッダーたちの身に起こったのか? とリリベル=ユーリィは想像し、聞かなかったほうが良かったのかも……と後悔の念を抱いてしまう。
「チュッチュッチュ。クルスがあんたさんから眼を背けたのは、女性に教えるにははばかれることからでッチュウ。レオンのアホは『天使の嬉し涙』を手に入れるために、尽力をしたは良いが、その内容をリリベルみたいな美人さんに言いづらいことをしてきたのでッチュウ」
コッシロー=ネヅが満たされた腹をポンポンと狸のように叩きながら、饒舌を披露していく。そして、リリベル=ユーリィはコッヒロー=ネヅの話を聞いているうちに段々と腹が立っていく。いくら、アイリス=クレープスとの仲を国王:ロータス=クレープスに認められるためといっても、やっていいこととやっていけないことの違いくらいわかるでしょ!? と声を荒げてしまう。
しかし、その文句に対して、怒りの表情を露わにするのはレオナルト=ヴィッダーであった。彼のこんな怒りの色に染まる表情を見たことをリリベル=ユーリィは初めてのことであった。それほどまでにレオナルト=ヴィッダーは仕方が無かったことだと強調する。
「俺はアイリスと添い遂げるためなら、例え、この身体の全てを素戔嗚に喰われても構わない。俺は俺が生きた証をアイリスに植え付ける……」
――北ラメリア大陸歴1494年12月4日 ウィーゼ王国:首都オールドヨークの一角にある安宿にて――
レオナルト=ヴィッダーたちは国王が発布した『アイリス=クレープスと結婚したいのならば、5つの秘宝のうち、ふたつを手に入れてこい』という話にこの一か月、翻弄され続けていた。
2年の兵役を終えたレオナルト=ヴィッダーは左の腕先に装着した素戔嗚に身体を蝕まれ続けていた。そして、ショック療法に近い形で、今までアイリス=クレープスだと思っていた人物がクルス=サンティーモであることを知ることになる。だが、レオナルト=ヴィッダーは今まで自分の世話を買ってくれたクルス=サンティーモを邪険に扱うことはなかった。
「クルス。お前は俺の記憶が混濁している中でも、俺を支え続けてくれたんだな……。ありがとう。クルスがいてくれなかったら、俺はとうに狂っていたかもしれない」
「ぶひひっ。クルスには感謝しとけよ、レオン。おめえがあの2年間を生き延びれたのは、クルスの存在あってこそなんだろうからさ」
デーブ=オクボーンとクルス=サンティーモは、オールドヨークの一角にある安宿に気絶したレオナルト=ヴィッダーを運びこんだ。三日三晩、レオナルト=ヴィッダーはベッドの上で苦しみ続けたが、4日目の朝、まるで憑き物が取れたかのような晴れやかな表情へと変わっていた。レオナルト=ヴィッダーはベッドの上で上半身を起こし、自分を介護してくれていたのであろう蒼髪オカッパのクルス=サンティーモの頭を優しく撫でる。
クルス=サンティーモは上半身をうつ伏せ状態でベッドの上に乗せたままで、クークーと可愛らしい寝息を立てている。レオナルト=ヴィッダーはそんな彼の横顔を見ていると、自然と感謝の言葉が出てくる。そして、安宿の同室に居るデーブ=オクボーンが、レオナルト=ヴィッダーに小袋を下手に放り投げながら、そう言ってみせたのだ。
「デーブ。これは何だ? けっこうな額の銀貨や金貨が詰まっているけど」
「ああ、国王様からの戦に駆り出された兵士たちへの給料と恩賞がその小袋の中に入ってるだぜ。これで2年くらいは食いっぱぐれはしないだろうなあ?」
デーブ=オクボーンは明らかに続きを言う雰囲気を醸し出していたが、それを自分の口からは言わなかった。自分の言葉の続きを言うのはレオナルト=ヴィッダー本人の問題であるからだ。それを察したレオナルト=ヴィッダーは一度、眼を閉じた後、再びまぶたを開く。その開かれた黒金剛石の瞳には確かな意思が宿っていた。
「俺はこの金全てを5つの秘宝集めに使おうと思う」
「それで良いと思うぜ、レオン。ほれ、これはおいらの分だ。だが、おいらにも生活があるから、半分だけどな!?」
デーブ=オクボーンは自分が国王からもらった給料と恩賞の半分を別の小袋に分けて入れる。その片方をレオナルト=ヴィッダーに渡したのだ。レオナルト=ヴィッダーはそのふたつの小袋を両腕で抱えつつ、デーブ=オクボーンに対して頭を下げる。デーブ=オクボーンはよせやい、おめえらしくねえぞと照れ臭そうに言う。
レオナルト=ヴィッダーは合わせて金貨20枚相当を元手に5つの秘宝に関しての情報を手に入れようと奔走しはじめる。しかし、レオナルト=ヴィッダーたちにとって痛手であったのは、そういうことに詳しい情報屋と良好な関係を築いていなかったことであった。そのために、情報屋との交渉は難航することとなる。
「やめましょうよォ、レオン様。失礼ですけど、ぼくはあの人を信用できないのですゥ」
「ヨン=ジューロは情報屋界隈では一流のプロって言われているって、宿屋の女将さんだって言ってたじゃないか。俺はあのひとを信用してみる」
「おめえがそう言うのであれば、おいらはそれに従うぜ。しっかし、待ち合わせの時間はとうに過ぎているってのに、ヨン=ジューロの奴、いっこうに姿を現せやしねえ……」
レオナルト=ヴィッダーたちは約2週間をかけて、一流の情報屋であるヨン=ジューロにまでたどり着いた。その時点で手元の資金は4分の3にまで目減りしていた。そこら中で紹介料を取られつづけた。そして、ついにヨン=ジューロと会うことが出来たレオナルト=ヴィッダーたちは、ヨン=ジューロに調査資金として金貨10枚を手渡したのだ。
「ほいじゃ、2週間ばかり待ってほしいんやで。とりあえず、5つの秘宝のうち、ひとつでも所在を突き詰めてくれば良いんやな? まあ、手に入れてこいと言うなら、もっと金はかかるけどな!?」
「ああ、俺たちの資金だと情報を売ってもらうだけで精一杯なんだ。じゃあ、頼むよ、ヨン=ジューロさん」
そして、ヨン=ジューロの言うところの2週間が経ち、今年ももう終わる12月30日の昼に彼との待ち合わせ場所であるとある喫茶店へレオナルト=ヴィッダー一行はやってきた。しかし、待てど暮らせど、ヨン=ジューロがその喫茶店に現れることはなかった。ついに堪忍袋の緒が切れたクルス=サンティーモとデーブ=オクボーンは情報屋仲介所へと乗り込むことになる……。
クルス=サンティーモはリリベル=ユーリィの提案にあからさまに眼を背ける仕草を取る。そんなことをされなければならないほど、言いにくいことがレオナルト=ヴィッダーたちの身に起こったのか? とリリベル=ユーリィは想像し、聞かなかったほうが良かったのかも……と後悔の念を抱いてしまう。
「チュッチュッチュ。クルスがあんたさんから眼を背けたのは、女性に教えるにははばかれることからでッチュウ。レオンのアホは『天使の嬉し涙』を手に入れるために、尽力をしたは良いが、その内容をリリベルみたいな美人さんに言いづらいことをしてきたのでッチュウ」
コッシロー=ネヅが満たされた腹をポンポンと狸のように叩きながら、饒舌を披露していく。そして、リリベル=ユーリィはコッヒロー=ネヅの話を聞いているうちに段々と腹が立っていく。いくら、アイリス=クレープスとの仲を国王:ロータス=クレープスに認められるためといっても、やっていいこととやっていけないことの違いくらいわかるでしょ!? と声を荒げてしまう。
しかし、その文句に対して、怒りの表情を露わにするのはレオナルト=ヴィッダーであった。彼のこんな怒りの色に染まる表情を見たことをリリベル=ユーリィは初めてのことであった。それほどまでにレオナルト=ヴィッダーは仕方が無かったことだと強調する。
「俺はアイリスと添い遂げるためなら、例え、この身体の全てを素戔嗚に喰われても構わない。俺は俺が生きた証をアイリスに植え付ける……」
――北ラメリア大陸歴1494年12月4日 ウィーゼ王国:首都オールドヨークの一角にある安宿にて――
レオナルト=ヴィッダーたちは国王が発布した『アイリス=クレープスと結婚したいのならば、5つの秘宝のうち、ふたつを手に入れてこい』という話にこの一か月、翻弄され続けていた。
2年の兵役を終えたレオナルト=ヴィッダーは左の腕先に装着した素戔嗚に身体を蝕まれ続けていた。そして、ショック療法に近い形で、今までアイリス=クレープスだと思っていた人物がクルス=サンティーモであることを知ることになる。だが、レオナルト=ヴィッダーは今まで自分の世話を買ってくれたクルス=サンティーモを邪険に扱うことはなかった。
「クルス。お前は俺の記憶が混濁している中でも、俺を支え続けてくれたんだな……。ありがとう。クルスがいてくれなかったら、俺はとうに狂っていたかもしれない」
「ぶひひっ。クルスには感謝しとけよ、レオン。おめえがあの2年間を生き延びれたのは、クルスの存在あってこそなんだろうからさ」
デーブ=オクボーンとクルス=サンティーモは、オールドヨークの一角にある安宿に気絶したレオナルト=ヴィッダーを運びこんだ。三日三晩、レオナルト=ヴィッダーはベッドの上で苦しみ続けたが、4日目の朝、まるで憑き物が取れたかのような晴れやかな表情へと変わっていた。レオナルト=ヴィッダーはベッドの上で上半身を起こし、自分を介護してくれていたのであろう蒼髪オカッパのクルス=サンティーモの頭を優しく撫でる。
クルス=サンティーモは上半身をうつ伏せ状態でベッドの上に乗せたままで、クークーと可愛らしい寝息を立てている。レオナルト=ヴィッダーはそんな彼の横顔を見ていると、自然と感謝の言葉が出てくる。そして、安宿の同室に居るデーブ=オクボーンが、レオナルト=ヴィッダーに小袋を下手に放り投げながら、そう言ってみせたのだ。
「デーブ。これは何だ? けっこうな額の銀貨や金貨が詰まっているけど」
「ああ、国王様からの戦に駆り出された兵士たちへの給料と恩賞がその小袋の中に入ってるだぜ。これで2年くらいは食いっぱぐれはしないだろうなあ?」
デーブ=オクボーンは明らかに続きを言う雰囲気を醸し出していたが、それを自分の口からは言わなかった。自分の言葉の続きを言うのはレオナルト=ヴィッダー本人の問題であるからだ。それを察したレオナルト=ヴィッダーは一度、眼を閉じた後、再びまぶたを開く。その開かれた黒金剛石の瞳には確かな意思が宿っていた。
「俺はこの金全てを5つの秘宝集めに使おうと思う」
「それで良いと思うぜ、レオン。ほれ、これはおいらの分だ。だが、おいらにも生活があるから、半分だけどな!?」
デーブ=オクボーンは自分が国王からもらった給料と恩賞の半分を別の小袋に分けて入れる。その片方をレオナルト=ヴィッダーに渡したのだ。レオナルト=ヴィッダーはそのふたつの小袋を両腕で抱えつつ、デーブ=オクボーンに対して頭を下げる。デーブ=オクボーンはよせやい、おめえらしくねえぞと照れ臭そうに言う。
レオナルト=ヴィッダーは合わせて金貨20枚相当を元手に5つの秘宝に関しての情報を手に入れようと奔走しはじめる。しかし、レオナルト=ヴィッダーたちにとって痛手であったのは、そういうことに詳しい情報屋と良好な関係を築いていなかったことであった。そのために、情報屋との交渉は難航することとなる。
「やめましょうよォ、レオン様。失礼ですけど、ぼくはあの人を信用できないのですゥ」
「ヨン=ジューロは情報屋界隈では一流のプロって言われているって、宿屋の女将さんだって言ってたじゃないか。俺はあのひとを信用してみる」
「おめえがそう言うのであれば、おいらはそれに従うぜ。しっかし、待ち合わせの時間はとうに過ぎているってのに、ヨン=ジューロの奴、いっこうに姿を現せやしねえ……」
レオナルト=ヴィッダーたちは約2週間をかけて、一流の情報屋であるヨン=ジューロにまでたどり着いた。その時点で手元の資金は4分の3にまで目減りしていた。そこら中で紹介料を取られつづけた。そして、ついにヨン=ジューロと会うことが出来たレオナルト=ヴィッダーたちは、ヨン=ジューロに調査資金として金貨10枚を手渡したのだ。
「ほいじゃ、2週間ばかり待ってほしいんやで。とりあえず、5つの秘宝のうち、ひとつでも所在を突き詰めてくれば良いんやな? まあ、手に入れてこいと言うなら、もっと金はかかるけどな!?」
「ああ、俺たちの資金だと情報を売ってもらうだけで精一杯なんだ。じゃあ、頼むよ、ヨン=ジューロさん」
そして、ヨン=ジューロの言うところの2週間が経ち、今年ももう終わる12月30日の昼に彼との待ち合わせ場所であるとある喫茶店へレオナルト=ヴィッダー一行はやってきた。しかし、待てど暮らせど、ヨン=ジューロがその喫茶店に現れることはなかった。ついに堪忍袋の緒が切れたクルス=サンティーモとデーブ=オクボーンは情報屋仲介所へと乗り込むことになる……。
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