【R18】俺は悪くねえ! ~愛しのお姫様が女騎士に変化しているのを知らずに後ろの穴を穿ってしまいました~

ももちく

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第5章:天使の嬉し涙

第4話:主導権争い

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 ウルト・デ・ヴァールのおでこでは十字の紋章が怪しげな光を放っていた。この紋章はウルト・デ・ヴァールが昂れば昂るほど、くっきりと浮かべ上がる代物だ。ウルト・デ・ヴァールは額に熱を感じ、少なからず驚きを感じてしまう。その理由を知るためにも、都合10度目になるパイズリでの射精を口の中で受け止める。

(なるほどじゃ……。スペル魔の中に呪力ちからを感じるのじゃ。何故にただのニンゲンがこれほどまでに射精を続くのかと不思議に思っておったのじゃが、呪物から呪力ちからを引き出し続けていたのかえ……)

 ウルト・デ・ヴァールは得心がいったかという表情になる。口の中で溢れそうになっているスペル魔を丹念に舌で濾しながら、じっくりとレオナルト=ヴィッダーのスペル魔を味わう。そして、ゴックンという音を喉で鳴らしつつ、胃の中へとスペル魔を押下する。その後、テラテラと光る舌で唇を舐め、唇に付着したスペル魔も舐め取る。レオナルト=ヴィッダーのスペル魔を堪能したウルト・デ・ヴァールは身体を起こし、再び、レオナルト=ヴィッダーの顔面に尻を乗せる。

 レオナルト=ヴィッダーはへならずの10連続の射精をしたために、未だにハアハア……と息も絶え絶えとなっていた。そんなレオナルト=ヴィッダーに向かって、ウルト・デ・ヴァールは大放屁をかましてみせる。

「げほげほっがはっ!!」

 レオナルト=ヴィッダーは今にも吐血してしまいそうなほどに咳こむ。こんなゼロ距離でおならをかまされたことなど、産まれて初めてのことだったからだ。しかしながら、ウルト・デ・ヴァールは咳こむレオナルト=ヴィッダーに対して、きょとんとした顔つきで首を傾げてみせる。

「おかしいのう? わらわは基本、魚と野菜をオカズに酒と米の生活じゃ。そこまで臭くないはずじゃが?」

 ウルト・デ・ヴァールは健康的な食事を心掛けている。そのため、フローラルな香りとまではいかないが、今まさに血反吐を吐くほどまでに咳こまれる理由はどこにも見当たらなかった。不思議でたまらないというウルト・デ・ヴァールであったが、さも気にせずに、咳が収まったレオナルト=ヴィッダーの顔面にまたしても尻をどっかりと乗せる。主導権は完全にウルト・デ・ヴァールが握っていた。そして、ウルト・デ・ヴァールとしても、油断はひとつもなかった。レオナルト=ヴィッダーの身体の動きの全てを操作しつづけれるという自信に溢れていた。

 対して、レオナルト=ヴィッダーは危機感に襲われていた。視界がぼやけ、身体のあちこちが痺れ始めていた。そして、ウルト・デ・ヴァールの尻穴を舌でほじっているというのに、えぐい味を感じられなくなっていた。呪力ちからを使い過ぎた故の反動が如実に彼の身体を犯し始めていたのだ。

(このままじゃ、ダメだ……。天使の嬉し涙を手に入れる前に、俺が先に廃人になる……)

 レオナルト=ヴィッダーはスペル魔まみれの布団の上に仰向けで倒れこんでいた。しかし、それは為すがままにされているだけでなく、時間が経てば経つほど、物理的に身体が言うことを利かなくなってしまっていた。今、レオナルト=ヴィッダーが自分の意志でまともに動かせるのは、左腕だけであった。レオナルト=ヴィッダーは反撃に移るために紅い波模様の走る黒い手甲ナックル・カバーが装着された左腕をウルト・デ・ヴァールの左ももの下に潜り込ませる。

「ほぅ? 何をする気じゃ? お主の身体はもう自由が利かぬはずじゃろう?」

 ウルト・デ・ヴァールもレオナルト=ヴィッダーの身体の状態を知り尽くしていた。淫婦の天使は客と身体を密着させることで、相手の状態をおおよそ知ることが出来る。さらに客のスペル魔を胃の中に流し込むことで、さらに詳しい情報を得ることが出来る。ウルト・デ・ヴァールがレオナルト=ヴィッダーのものをゴックンした時点で、この勝負はほぼ決まっていたといっても過言ではない。

 敵を知り、己を知れば、百戦危うからず。

 この言葉通り、淫婦の天使たちは客を手のひらで踊らせていたのだ。今更、左腕を懸命に動かしたところで、レオナルト=ヴィッダーが出来ることと言えば、ウルト・デ・ヴァールの尻を自分の顔面から押しのけることだけである。

 兵は詭道を好む。

 ウルト・デ・ヴァールはこの言葉を失念していた。なんと彼女はレオナルト=ヴィッダーに左腕一本で宙へ投げ飛ばされたのだ。ウルト・デ・ヴァールは眼を白黒させながら、宙を泳ぐこととなる。そんな彼女をレオナルト=ヴィッダーは上半身を起こした状態からまたしても左腕一本で受け止める。さらにはレオナルト=ヴィッダーはその左腕からすぐさま力を抜く。それにより、ウルト・デ・ヴァールの腰はレオナルト=ヴィッダーの腰と密着する。

「うぎぃ!」

 ウルト・デ・ヴァールは股の中心部に痛みを感じる。今まで散々にレオナルト=ヴィッダーをもてあそぶ側に居たので、ウルト・デ・ヴァールの卑肉は乾ききっていた。しかし、落下のエネルギーがその乾いた卑肉を押しのけて、その奥へとレオナルト=ヴィッダーのおちんこさんが突き刺さることとなる。ウルト・デ・ヴァールはアガ……アガ……と言葉にならない声を口から漏らすこととなる。

 彼らの今の体位は背面座位であった。しかし、レオナルト=ヴィッダーはウルト・デ・ヴァールをおちんこさんで串刺しにしたまま、左腕一本でまたしてもウルト・デ・ヴァールを操る。彼女の身体を180度、回転させて、対面座位の体勢に持っていく。卑肉が捻じ曲がり、ウルト・デ・ヴァールはウアアア……と苦痛の声を漏らす。十分に濡れていない卑肉の状態であるのに、そんなことをされれば、痛みしか起きない。ウルト・デ・ヴァールは激しい痛みを下腹へ与えられ、気が動転してしまう。

 だが、そんなこともおかまいなしに、レオナルト=ヴィッダーは彼女の背中に左腕を回し、彼女の身体を上下へ無理やりに動かす。ウルト・デ・ヴァールは捻じれた卑肉を元に戻すことも出来ぬままにレオナルト=ヴィッダーのおちんこさんで散々に衝かれることとなる。ウルト・デ・ヴァールは気が狂いそうになっていた。あまりもの痛みで頭が背中側へと倒れ込み、口から唾液を垂れ流していた。

 ようやくウルト・デ・ヴァールの卑肉が摩擦力を減らすために、愛液をゆっくりと生み出す。それにより、滑りが良くなったと感じたレオナルト=ヴィッダーは危機感を覚える。せっかく、ウルト・デ・ヴァールから無理やりに主導権を奪ったというのに、卑肉が愛液まみれになれば、余裕を取り戻したウルト・デ・ヴァールの反撃が待っているだけだ。だからこそ、レオナルト=ヴィッダーは今の今までスペル魔供給にのみ注力してもらっていた彼奴に命令を下す。

「コッシロー! クルスを叩き起こせっ! ウルト・デ・ヴァールの尻穴を犯させろっ!!」

 ウルト・デ・ヴァールはさらにギョッとした顔つきになる。いつの間にか現れた蝙蝠羽付きの白いネズミが今の今まで自分たちの横で気絶していたクルス=サンティーモの頭の上にちょこんと乗っていたのだ。幽鬼のような雰囲気を醸し出しながら、四つん這いになっているクルス=サンティーモが顔をあげる。ウルト・デ・ヴァールの眼には淫婦の天使の顔がありありと映っていた……。
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