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第5章:天使の嬉し涙
第6話:ウルト陥落
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ウルト・デ・ヴァールから主導権を完全に奪ったレオナルト=ヴィッダーたちは、散々に彼女の身体を蹂躙し続けていた。満足に動けぬレオナルト=ヴィッダーの代わりにクルス=サンティーモがウルト・デ・ヴァールの身体を操作する。レオナルト=ヴィッダーは完全に竿役となっていたが、それでも素戔嗚から呪力を引き出し、それを子宝袋に充填されるスペル魔へと変換しつづけた。
ウルト・デ・ヴァールも観念したのか、非力なクルス=サンティーモの導きに従い、前を向いたり、後ろを向いたり、クルス=サンティーモに尻を突き出したり、さらにはレオナルト=ヴィッダーの唇に自分の唇を合わせる。
「んぐんぐ。わらわが客と接吻するのは稀なことじゃ。ほれ、わらわの唇をたっぷり味わうが良い」
ウルト・デ・ヴァールは濃厚な接吻をレオナルト=ヴィッダーに繰り返す。レオナルト=ヴィッダーは呼吸困難に陥るが、それでもウルト・デ・ヴァールは彼の唇を逃そうとはしなかった。そして、しめとばかりにウルト・デ・ヴァールはレオナルト=ヴィッダーの顔面に尻を乗せて、勢いよく聖水をまき散らす。ウルト・デ・ヴァールは犬のように身体を細かく痙攣させつつ、レオナルト=ヴィッダーに自分の聖水をたっぷりと飲ませるのであった。
ウルト・デ・ヴァールがそうした理由はふたつある。淫婦の天使が十分に満足したという証を客に示すため。そしてもうひとつは、疲れ果てて、今にも物理的に逝きそうな客を現世に引き戻すためであった。レオナルト=ヴィッダーはウルト・デ・ヴァールの放った聖水に溺れかけていたが、悪い気はまったくしなかった。彼女の聖水を胃の中に流し込めば、流し込むほど、自分の身体に活力が戻ってくるのを実感したのも大きいのであった。
「たっぷり飲んだかえ? それだけ飲めば、帰りの分の体力は補えるじゃろうて。しかし、わらわの神力では、その呪物の呪力を根本から取り除くことはできぬぞ」
レオナルト=ヴィッダーは上半身を起こすほどには体力が回復していた。身体中がウルト・デ・ヴァールの愛液と聖水まみれであったが、それでも自分はやりきったという充足感で満たされていた。そして、ウルト・デ・ヴァールも最初のつっけんどんな態度はどこかへと吹き飛んでおり、親し気な表情を浮かべつつ、上半身を起こしたレオナルト=ヴィッダーの唇に、軽い接吻をする。その後、ウルト・デ・ヴァールは完全にレオナルト=ヴィッダーから身を離し、未だに自分の背に乗っかっているクルス=サンティーモを無理やりに剥がし、汚れに汚れた敷布団の上にクルス=サンティーモを放り投げる。
そして、裸体のままでウルト・デ・ヴァールは大屋敷の奥へと消えていく。彼女が数分後に戻ってくるのだが、その彼女の両手に1本づつ、何かの液体が入ったポーション用のガラス瓶が収まっていた。
「ほれ。わらわを100年振りにイカせた褒美を与えるのじゃ。おっと。わらわは永遠の17歳なのじゃ。16年振りと訂正させてもらうのじゃ」
レオナルト=ヴィッダーはどこをどうツッコんでいいのか躊躇することとなる。下手なことを言えば、天使の嬉し涙を与えるのはやめるのじゃっ! と言いかねない相手である。レオナルト=ヴィッダーは何とも言えぬ表情のままに、ポーション用のガラス瓶をふたつ受け取る。
そして、用が済んだのなら、身体を清めて、さっさと下界に帰るが良いと促すウルト・デ・ヴァールであった。あまりにもさばさばした態度にレオナルト=ヴィッダーはますまず何とも言えない表情となる。身体と身体を重ねあった仲だというのに、これが客と淫婦の天使の間柄だと言わんとしている態度を示すウルト・デ・ヴァールであった。
「何か言いたげな表情をしておるのう。仕方がない……。ほれ、身体を洗ってやるから、浴場へ来い。ここから先はサービスじゃ。客と淫婦の天使との仲ではないイチャラブプレイをしてやるのじゃ」
レオナルト=ヴィッダーは『プレイ』という言葉に引っかかるが、ウルト・デ・ヴァールの後に続き、これまた見たこともない広さを持つ浴場へと誘われる。ヒノキと呼ばれる木材をこれでもかと仕様した浴槽だと説明されたレオナルト=ヴィッダーは、桶に張った湯で軽く身体を洗い流した後、湯舟に浸かる。その湯舟には柑橘類がいくつか浮いており、その匂いが疲れ切った身体を癒してくれる。
「ここは天国なの……か?」
「はい、ヴァルハラは天界の一角にあるので天国で間違いなのですゥ」
正気に戻ったクルス=サンティーモも遅ればせながら、ヒノキ風呂へとやってきて、レオナルト=ヴィッダーの隣に座ることとなる。しかしながら、相変わらず彼の頭の上にはガリガリに細くなってしまったコッシロー=ネヅがちょこんと乗っかっていた。その姿を見たウルト・デ・ヴァールは、木製の桶に少しばかり湯を入れて、湯舟の上に漂わせ、さらにコッシロー=ネヅを右手の先で掴み、特等席へと案内する。
「チュッチュッチュ。ウルトよ、気が利くようになったでッチュウね?」
「ふんっ。最近、姿を見せなくなっていたと思ったが、やはり生きておったか。わらわがイカされたのは不本意であったが、お主の手柄として誉れにするが良い」
コッシロー=ネヅとウルト・デ・ヴァールは既知の仲なのだろうか? とレオナルト=ヴィッダーは思うが、それよりもこの気持ちの良い湯舟に沈んでいきたい気持ちのほうが勝っていた。コッシロー=ネヅとウルト・デ・ヴァールがちょっとした言い合いをしていたが、それも段々と耳から遠くなっていく。
レオナルト=ヴィッダーは自分のおちんこさんを誰かがいじっているのがわかるが、それに対して、身体全体で反応することはできなかった。為すがままに流されるのが良いと思ってしまう。お湯よりも熱い感触におちんこさん全体が包まれていくが、レオナルト=ヴィッダーはただただ射精を繰り返すことで反応するだけであった。
そして、レオナルト=ヴィッダーの意識は完全に断たれる。彼はずるずると湯舟の中に引きこまれ、そのまま、眠りの底へと落ちていくのであった……。
そんなレオナルト=ヴィッダーが次に眼を覚ました時は、固いベッドの上であった。いつの間にか衣服を身に着けており、さらには自分が殺風景な石造りの部屋の中に居ることを知覚する。
(ああ、俺はヴァルハラから帰ってきたんだな……)
コッシロー=ネヅは薄汚いテーブルに乗っている皿のさらに上にあるチーズの塊をかじっている。そんな意地汚いコッシロー=ネヅに注意しているのは動きやすい恰好を意識しているヒラヒラのスカートを履いているクルス=サンティーモであった。
「クルス。あんまりガミガミ言ってやるな。コッシローは俺のために魔力を使い切ってくれたんだからな?」
「あっ、レオン様! 気が付かれたんですね。良かったのですゥ。でも、コッシローがかじっているのは、ぼくたちに残された最後の食料なのですゥ……。いくらレオン様が良いと言っても、レオン様が食べる物がなくなっちゃうのですゥ……」
ウルト・デ・ヴァールも観念したのか、非力なクルス=サンティーモの導きに従い、前を向いたり、後ろを向いたり、クルス=サンティーモに尻を突き出したり、さらにはレオナルト=ヴィッダーの唇に自分の唇を合わせる。
「んぐんぐ。わらわが客と接吻するのは稀なことじゃ。ほれ、わらわの唇をたっぷり味わうが良い」
ウルト・デ・ヴァールは濃厚な接吻をレオナルト=ヴィッダーに繰り返す。レオナルト=ヴィッダーは呼吸困難に陥るが、それでもウルト・デ・ヴァールは彼の唇を逃そうとはしなかった。そして、しめとばかりにウルト・デ・ヴァールはレオナルト=ヴィッダーの顔面に尻を乗せて、勢いよく聖水をまき散らす。ウルト・デ・ヴァールは犬のように身体を細かく痙攣させつつ、レオナルト=ヴィッダーに自分の聖水をたっぷりと飲ませるのであった。
ウルト・デ・ヴァールがそうした理由はふたつある。淫婦の天使が十分に満足したという証を客に示すため。そしてもうひとつは、疲れ果てて、今にも物理的に逝きそうな客を現世に引き戻すためであった。レオナルト=ヴィッダーはウルト・デ・ヴァールの放った聖水に溺れかけていたが、悪い気はまったくしなかった。彼女の聖水を胃の中に流し込めば、流し込むほど、自分の身体に活力が戻ってくるのを実感したのも大きいのであった。
「たっぷり飲んだかえ? それだけ飲めば、帰りの分の体力は補えるじゃろうて。しかし、わらわの神力では、その呪物の呪力を根本から取り除くことはできぬぞ」
レオナルト=ヴィッダーは上半身を起こすほどには体力が回復していた。身体中がウルト・デ・ヴァールの愛液と聖水まみれであったが、それでも自分はやりきったという充足感で満たされていた。そして、ウルト・デ・ヴァールも最初のつっけんどんな態度はどこかへと吹き飛んでおり、親し気な表情を浮かべつつ、上半身を起こしたレオナルト=ヴィッダーの唇に、軽い接吻をする。その後、ウルト・デ・ヴァールは完全にレオナルト=ヴィッダーから身を離し、未だに自分の背に乗っかっているクルス=サンティーモを無理やりに剥がし、汚れに汚れた敷布団の上にクルス=サンティーモを放り投げる。
そして、裸体のままでウルト・デ・ヴァールは大屋敷の奥へと消えていく。彼女が数分後に戻ってくるのだが、その彼女の両手に1本づつ、何かの液体が入ったポーション用のガラス瓶が収まっていた。
「ほれ。わらわを100年振りにイカせた褒美を与えるのじゃ。おっと。わらわは永遠の17歳なのじゃ。16年振りと訂正させてもらうのじゃ」
レオナルト=ヴィッダーはどこをどうツッコんでいいのか躊躇することとなる。下手なことを言えば、天使の嬉し涙を与えるのはやめるのじゃっ! と言いかねない相手である。レオナルト=ヴィッダーは何とも言えぬ表情のままに、ポーション用のガラス瓶をふたつ受け取る。
そして、用が済んだのなら、身体を清めて、さっさと下界に帰るが良いと促すウルト・デ・ヴァールであった。あまりにもさばさばした態度にレオナルト=ヴィッダーはますまず何とも言えない表情となる。身体と身体を重ねあった仲だというのに、これが客と淫婦の天使の間柄だと言わんとしている態度を示すウルト・デ・ヴァールであった。
「何か言いたげな表情をしておるのう。仕方がない……。ほれ、身体を洗ってやるから、浴場へ来い。ここから先はサービスじゃ。客と淫婦の天使との仲ではないイチャラブプレイをしてやるのじゃ」
レオナルト=ヴィッダーは『プレイ』という言葉に引っかかるが、ウルト・デ・ヴァールの後に続き、これまた見たこともない広さを持つ浴場へと誘われる。ヒノキと呼ばれる木材をこれでもかと仕様した浴槽だと説明されたレオナルト=ヴィッダーは、桶に張った湯で軽く身体を洗い流した後、湯舟に浸かる。その湯舟には柑橘類がいくつか浮いており、その匂いが疲れ切った身体を癒してくれる。
「ここは天国なの……か?」
「はい、ヴァルハラは天界の一角にあるので天国で間違いなのですゥ」
正気に戻ったクルス=サンティーモも遅ればせながら、ヒノキ風呂へとやってきて、レオナルト=ヴィッダーの隣に座ることとなる。しかしながら、相変わらず彼の頭の上にはガリガリに細くなってしまったコッシロー=ネヅがちょこんと乗っかっていた。その姿を見たウルト・デ・ヴァールは、木製の桶に少しばかり湯を入れて、湯舟の上に漂わせ、さらにコッシロー=ネヅを右手の先で掴み、特等席へと案内する。
「チュッチュッチュ。ウルトよ、気が利くようになったでッチュウね?」
「ふんっ。最近、姿を見せなくなっていたと思ったが、やはり生きておったか。わらわがイカされたのは不本意であったが、お主の手柄として誉れにするが良い」
コッシロー=ネヅとウルト・デ・ヴァールは既知の仲なのだろうか? とレオナルト=ヴィッダーは思うが、それよりもこの気持ちの良い湯舟に沈んでいきたい気持ちのほうが勝っていた。コッシロー=ネヅとウルト・デ・ヴァールがちょっとした言い合いをしていたが、それも段々と耳から遠くなっていく。
レオナルト=ヴィッダーは自分のおちんこさんを誰かがいじっているのがわかるが、それに対して、身体全体で反応することはできなかった。為すがままに流されるのが良いと思ってしまう。お湯よりも熱い感触におちんこさん全体が包まれていくが、レオナルト=ヴィッダーはただただ射精を繰り返すことで反応するだけであった。
そして、レオナルト=ヴィッダーの意識は完全に断たれる。彼はずるずると湯舟の中に引きこまれ、そのまま、眠りの底へと落ちていくのであった……。
そんなレオナルト=ヴィッダーが次に眼を覚ました時は、固いベッドの上であった。いつの間にか衣服を身に着けており、さらには自分が殺風景な石造りの部屋の中に居ることを知覚する。
(ああ、俺はヴァルハラから帰ってきたんだな……)
コッシロー=ネヅは薄汚いテーブルに乗っている皿のさらに上にあるチーズの塊をかじっている。そんな意地汚いコッシロー=ネヅに注意しているのは動きやすい恰好を意識しているヒラヒラのスカートを履いているクルス=サンティーモであった。
「クルス。あんまりガミガミ言ってやるな。コッシローは俺のために魔力を使い切ってくれたんだからな?」
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