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第11章:自由を縛る鎖
第1話:パーティーの始まり
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――北ラメリア大陸歴1495年2月3日 ウィーゼ王国:首都:オールドヨークにて――
「鬼は外ォ! 福は内ィ!」
クルス=サンティーモ、リリベル=ユーリィ、エクレア=シューの3名は鬼の面を付けているデーブ=オクボーンに向かって、勢いよく右腕を振って、力いっぱい豆をぶつけまくる。しかしながら、それでも男の娘1名と女性2名の膂力では豚ニンゲンを倒すことは出来ず、デーブ=オクボーンは反撃に打ってでる。
「ぶひぃ! 可愛い男の娘をつかまたんだぶひぃ。どおれ……。おいらが味見をしてやるんだぶひぃ!」
デーブ=オクボーンが抱え上げたクルス=サンティーモにこれでもかと頬ずりをしてみせる。もちろん、デーブ=オクボーンは鬼というか豚ニンゲンの振る舞いを演じているだけなので、クルス=サンティーモは頬ずりされているというのに笑顔である。
通常、豚ニンゲンは種族の壁など関係なく、ヒトやエルフ、そしてドワーフの女性を性的に襲う。豚ニンゲンという種族は圧倒的にメスが少ないため、他の種族に子供を産ませる。豚ニンゲンと他種族との子供は特に『鬼子』として忌み嫌われてしまう。
そのため、豚ニンゲンのような体型をしているデーブ=オクボーンはまさに節分で豆をぶつけられる役者として適任であった。デーブ=オクボーンはお姫様抱っこしているクルス=サンティーモをベッドの上に放り投げ、おもむろに上着を脱ぎだす。そして、うへへ……と言いながら、よだれを垂れ流したところで、バッチーーーンとハリセンで後頭部をレオナルト=ヴィッダーによってぶん殴られることとなる。
「さすがにそれ以上はご法度だ。クルスは俺のモノだからな」
「冗談に決まってんだろうがっ! 痛え……。クルス、おめえの御主人様に冗談と本気の区別くらいつけろと言っておけよ」
「レオン様。さすがに大人気ないのですゥ。心配しなくても、ぼくの穴という穴はレオン様のものってのは周知の事実なのですゥ」
クルス=サンティーモはやきもちを焼いているレオナルト=ヴィッダーに注意する。レオナルト=ヴィッダーはムムム……と唸るばかりだ。そんなふたりのやりとりを見ながら、エクレア=シューは存外、違った感想を抱くこととなる。
(クルスちゃんの穴という穴って言う表現がひっかかるのです~~~。じゃあ、竿は誰のモノなんです~~~?)
エクレア=シューは首を傾げながら、怪訝な顔つきでクルス=サンティーモの方を見る。クルス=サンティーモにツッコミを入れたいのはやまやまなのだが、下手にツッコミを入れれば、逆に竿を突っ込まれそうな気がするので、なかなかに言い出しにくい。クルス=サンティーモは性別的に男の娘なので、基本的に突っ込まれるほうではあるが、それでも竿はちゃんとついている。
エクレア=シューがう~~~ん、う~~~~ん、う~~~ん? と唸っていると、リリベル=ユーリィがそんなエクレア=シューにどうかしたの? と問いかけることとなる。
「いえ、なんでもないんです~~~。ちょっとした疑問があるんですけど、あたしの心の中にとどめておこうかと思ってまして~~~」
「ふーーーん、そうなの? まあ、あなたのことだから、しょうもないことかもしれないけど、もし、悩み続けるような事態になったら、わたしで良ければ相談に乗るわよ?」
リリベル=ユーリィが自分を心配してくれることはありがたいが、さすがにクルス=サンティーモの竿の扱いについて、どうするべきなのかを聞くのははばかれてしまうエクレア=シューであった。エクレア=シューは大丈夫、大丈夫~~~と話し自体を流してしまうことにする。
2月3日の今日は『節分』であり、同時に『立春』でもあった。気候としてはまだまだ寒さが続くが、もう少し日にちが経てば、段々と暖かい日も増えてくる。奇しくもオールドヨークについてから、パーティーを催そうとしていたのがかぶった形となる。宿屋の2階にあるリビングの床に散らばった豆をコッシロー=ネヅがキレイに食べ切ったあと、皆は椅子に座り直し、少し大きめな丸いテーブルに乗せられた料理の数々に手を伸ばしていく。
さすがはウィーゼ王国の首都:オールドヨークなだけはあり、新鮮な肉類が連日、市場に持ち込まれる。リリベル=ユーリィとエクレア=シューは久方ぶりの生肉を焼いたり煮たり、蒸したり、揚げたりした肉料理にありつけることとなる。
「手羽先チキンが美味しいのです~~~。こってりとしたタレが絡まって、余計にジューシーなのです~~~」
エクレア=シューは手羽先チキンの両端を両手の指で持ち上げ、その中心部に被りつき、骨までしゃぶってみせる。キレイに肉身を剥ぎ取られた手羽先チキンの残りカスを空いている小皿に乗せた後、さらに次の手羽先チキンに手を出すエクレア=シューであった。
「この時期はやっぱり豚のしゃぶしゃぶよね。レオもそう思わない?」
リリベル=ユーリィは皿に盛られた薄切りの豚肉を箸で掴み、酒と塩が少々入っているお湯がグツグツと沸き立つ鍋の中でその豚肉を泳がせる。そして、十分に色が変わった豚肉をザルの中へと移し、自然と熱が冷めるのを待つ。その間に小皿に色とりどりの生野菜を盛りつけるのを忘れない。
十分、熱が取れた豚肉をその野菜サラダの上に乗せて、さらに豚しゃぶ用ドレッシングをこれでもかというくらいにぶっかけて、レオに小皿ごと手渡す。レオは快くそれを受け取り、口の中にひょいひょいと運び、ばくばくと喰っていく。レオが美味しそうに食べてくれるだけで、リリベル=ユーリィは幸せであった。
剣術の腕前は一流と言ってもまったく問題のないリリベル=ユーリィであるが、包丁を使うのは慣れていない。あらかじめ、デーブ=オクボーンに切ってもらっていた野菜を盛りつけたに過ぎないが、それでもリリベル=ユーリィの手料理であることには変わりない。
「豚肉はいいな。煮ても焼いても美味しい。あと、リリベルの盛り方が上手だ。デーブだと、ぐっちゃぐっちゃにするからな」
「てめえは一言多いんだよっ! おいらは腹が満たされりゃ満足っていう戦場で培った調理の腕前だぞっ。おいらに美意識なんて求めるんじゃねえっ!」
デーブ=オクボーンは文句を言いながら、骨付肉の骨の片端を持ちつつ、それにかぶりついていた。肉の塊を歯で食いちぎり、くっちゃくっちゃと租借音を鳴らしているその様はまさに豚ニンゲンさながらの喰い方である。リリベル=ユーリィとしては、そんな豪快な食べ方をするデーブ=オクボーンを、レオにもやってほしいと思ってしまう。
今のレオには野性味が足りないのだ。手渡した豚しゃぶサラダを美味しそうに食べてくれること自体は嬉しい。でも、もっと行儀悪く食べてくれても良いと思ってしまうのはわがままなのだろうろうか? と複雑な女心のリリベル=ユーリィであった。
「鬼は外ォ! 福は内ィ!」
クルス=サンティーモ、リリベル=ユーリィ、エクレア=シューの3名は鬼の面を付けているデーブ=オクボーンに向かって、勢いよく右腕を振って、力いっぱい豆をぶつけまくる。しかしながら、それでも男の娘1名と女性2名の膂力では豚ニンゲンを倒すことは出来ず、デーブ=オクボーンは反撃に打ってでる。
「ぶひぃ! 可愛い男の娘をつかまたんだぶひぃ。どおれ……。おいらが味見をしてやるんだぶひぃ!」
デーブ=オクボーンが抱え上げたクルス=サンティーモにこれでもかと頬ずりをしてみせる。もちろん、デーブ=オクボーンは鬼というか豚ニンゲンの振る舞いを演じているだけなので、クルス=サンティーモは頬ずりされているというのに笑顔である。
通常、豚ニンゲンは種族の壁など関係なく、ヒトやエルフ、そしてドワーフの女性を性的に襲う。豚ニンゲンという種族は圧倒的にメスが少ないため、他の種族に子供を産ませる。豚ニンゲンと他種族との子供は特に『鬼子』として忌み嫌われてしまう。
そのため、豚ニンゲンのような体型をしているデーブ=オクボーンはまさに節分で豆をぶつけられる役者として適任であった。デーブ=オクボーンはお姫様抱っこしているクルス=サンティーモをベッドの上に放り投げ、おもむろに上着を脱ぎだす。そして、うへへ……と言いながら、よだれを垂れ流したところで、バッチーーーンとハリセンで後頭部をレオナルト=ヴィッダーによってぶん殴られることとなる。
「さすがにそれ以上はご法度だ。クルスは俺のモノだからな」
「冗談に決まってんだろうがっ! 痛え……。クルス、おめえの御主人様に冗談と本気の区別くらいつけろと言っておけよ」
「レオン様。さすがに大人気ないのですゥ。心配しなくても、ぼくの穴という穴はレオン様のものってのは周知の事実なのですゥ」
クルス=サンティーモはやきもちを焼いているレオナルト=ヴィッダーに注意する。レオナルト=ヴィッダーはムムム……と唸るばかりだ。そんなふたりのやりとりを見ながら、エクレア=シューは存外、違った感想を抱くこととなる。
(クルスちゃんの穴という穴って言う表現がひっかかるのです~~~。じゃあ、竿は誰のモノなんです~~~?)
エクレア=シューは首を傾げながら、怪訝な顔つきでクルス=サンティーモの方を見る。クルス=サンティーモにツッコミを入れたいのはやまやまなのだが、下手にツッコミを入れれば、逆に竿を突っ込まれそうな気がするので、なかなかに言い出しにくい。クルス=サンティーモは性別的に男の娘なので、基本的に突っ込まれるほうではあるが、それでも竿はちゃんとついている。
エクレア=シューがう~~~ん、う~~~~ん、う~~~ん? と唸っていると、リリベル=ユーリィがそんなエクレア=シューにどうかしたの? と問いかけることとなる。
「いえ、なんでもないんです~~~。ちょっとした疑問があるんですけど、あたしの心の中にとどめておこうかと思ってまして~~~」
「ふーーーん、そうなの? まあ、あなたのことだから、しょうもないことかもしれないけど、もし、悩み続けるような事態になったら、わたしで良ければ相談に乗るわよ?」
リリベル=ユーリィが自分を心配してくれることはありがたいが、さすがにクルス=サンティーモの竿の扱いについて、どうするべきなのかを聞くのははばかれてしまうエクレア=シューであった。エクレア=シューは大丈夫、大丈夫~~~と話し自体を流してしまうことにする。
2月3日の今日は『節分』であり、同時に『立春』でもあった。気候としてはまだまだ寒さが続くが、もう少し日にちが経てば、段々と暖かい日も増えてくる。奇しくもオールドヨークについてから、パーティーを催そうとしていたのがかぶった形となる。宿屋の2階にあるリビングの床に散らばった豆をコッシロー=ネヅがキレイに食べ切ったあと、皆は椅子に座り直し、少し大きめな丸いテーブルに乗せられた料理の数々に手を伸ばしていく。
さすがはウィーゼ王国の首都:オールドヨークなだけはあり、新鮮な肉類が連日、市場に持ち込まれる。リリベル=ユーリィとエクレア=シューは久方ぶりの生肉を焼いたり煮たり、蒸したり、揚げたりした肉料理にありつけることとなる。
「手羽先チキンが美味しいのです~~~。こってりとしたタレが絡まって、余計にジューシーなのです~~~」
エクレア=シューは手羽先チキンの両端を両手の指で持ち上げ、その中心部に被りつき、骨までしゃぶってみせる。キレイに肉身を剥ぎ取られた手羽先チキンの残りカスを空いている小皿に乗せた後、さらに次の手羽先チキンに手を出すエクレア=シューであった。
「この時期はやっぱり豚のしゃぶしゃぶよね。レオもそう思わない?」
リリベル=ユーリィは皿に盛られた薄切りの豚肉を箸で掴み、酒と塩が少々入っているお湯がグツグツと沸き立つ鍋の中でその豚肉を泳がせる。そして、十分に色が変わった豚肉をザルの中へと移し、自然と熱が冷めるのを待つ。その間に小皿に色とりどりの生野菜を盛りつけるのを忘れない。
十分、熱が取れた豚肉をその野菜サラダの上に乗せて、さらに豚しゃぶ用ドレッシングをこれでもかというくらいにぶっかけて、レオに小皿ごと手渡す。レオは快くそれを受け取り、口の中にひょいひょいと運び、ばくばくと喰っていく。レオが美味しそうに食べてくれるだけで、リリベル=ユーリィは幸せであった。
剣術の腕前は一流と言ってもまったく問題のないリリベル=ユーリィであるが、包丁を使うのは慣れていない。あらかじめ、デーブ=オクボーンに切ってもらっていた野菜を盛りつけたに過ぎないが、それでもリリベル=ユーリィの手料理であることには変わりない。
「豚肉はいいな。煮ても焼いても美味しい。あと、リリベルの盛り方が上手だ。デーブだと、ぐっちゃぐっちゃにするからな」
「てめえは一言多いんだよっ! おいらは腹が満たされりゃ満足っていう戦場で培った調理の腕前だぞっ。おいらに美意識なんて求めるんじゃねえっ!」
デーブ=オクボーンは文句を言いながら、骨付肉の骨の片端を持ちつつ、それにかぶりついていた。肉の塊を歯で食いちぎり、くっちゃくっちゃと租借音を鳴らしているその様はまさに豚ニンゲンさながらの喰い方である。リリベル=ユーリィとしては、そんな豪快な食べ方をするデーブ=オクボーンを、レオにもやってほしいと思ってしまう。
今のレオには野性味が足りないのだ。手渡した豚しゃぶサラダを美味しそうに食べてくれること自体は嬉しい。でも、もっと行儀悪く食べてくれても良いと思ってしまうのはわがままなのだろうろうか? と複雑な女心のリリベル=ユーリィであった。
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