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第12章:陽が沈む地へ
第9話:外界へ
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時間を2月15日の朝に戻す。準備を整え終えたレオナルト=ヴィッダー一行は、幌付き馬車の荷台に乗り込んでいく。最初に足の悪いレオナルト=ヴィッダーを4人娘が協力し合って乗せる。その次はリリベル=ユーリィだ。先に乗り込んだリリベル=ユーリィはクルス=サンティーモ、エクレア=シュー、マリア=アコナイトに右手を差し伸べて、彼女らの右手を掴み、一気に荷台へと引っ張り込む。
「デーブ、こっちは良いわよっ。いつでも出発できるわっ」
「へいへいっ! じゃあ、お嬢様方、レオンは落として良いが、お嬢様方は落ちないようにしておいてくれよ!?」
「デーブ……。この旅の主役はあくまでも俺なんだぞ。俺を落としたら、そこで旅が終わるだろうがっ!」
「ハーハハッ! そんときゃ、レオンの代わりにお嬢様方が奮起してくれるさっ。さあて、冗談はここまで。はいよ、シルバー!!」
デーブ=オクボーンは御者台にしっかりと座り、手綱をパチンと鋭く上下に振ってみせる。幌付き馬車に繋がれた4頭の馬がブルルルッ! といななき、カッポカッポと蹄を鳴らして、前進し始める。
「お土産は竜皇の珠玉で良いですよーーー! 皆さんの無事を祈ってますよーーー!」
進み出した幌付き荷馬車に右腕を左右に大きく振りながら、フィルフェン第1王子は見送りをする。幌付き荷馬車が雑踏に消えていくまで、フィルフェン第1王子は右腕を振り続けた。まるで、もう彼らとは会えないのを惜しむかのようにだ。幌付き荷馬車が完全に見えなくなってしまった後、フィルフェン第1王子は腰の両側に両手を当ててつつ、ふぅ……と長いため息をついてみせる。
「さて、レオナルトくんが無事に戻ってくれる確率は10%以下。さらに竜皇の珠玉を手に入れれる確率も混ぜれば、彼の生存確率は0.1%です。先生はアイリスくんに相当に恨まれるかもしれませんが、先生はレオナルトくんを信じています……」
フィルフェン=クレープスの思惑を余所に、レオナルト=ヴィッダー一行は幌付き荷馬車に揺られたまま、ウィーゼ王国の首都であるオールドヨークの外へと向かい、出発から2時間後には完全にそれを成し遂げる。首都の郊外をグルっと囲んでいる高さ10ミャートルの壁に設置してある門に到達したレオナルト=ヴィッダー一行は、門番に通行証を見せる。
「ふむ。ここから先は魔物が跋扈する土地へと入る。そんな装備で大丈夫か?」
「ご心配なく。準備は万端ですぜ。お役目、お疲れ様ですぜ」
門番はウィーゼ王国が公式に発行している通行証を目視で確認しつつ、御者台に座るデーブ=オクボーンにウィーゼ王国の危険地帯に出る理由と準備はちゃんとしているのか? と問う。基本的に北ラメリア大陸にある町や村、そして首都はぐるっと壁に囲まれている。それは石造りであったり、木材を組み合わせたりしている壁だ。北ラメリアの集落の外には魔物が跋扈しており、そいつらが集落に入り込んでこないようにするための措置が取られている。
特にどこの首都も3重の壁で囲まれている。ウィーゼ王国の首都は、外郭には田園地帯があり、内側に向かえば街がある。そして、王族・貴族が住んでいる区画は水が張ってある堀が壁となっている。3重の壁を用いて城塞と化しているのは首都くらいなものであり、外の世界は危険と隣合わせであった。
それゆえに行商人は荷物を積んでいる荷馬車の他に、傭兵を乗せた荷馬車もセットで、キャラバンを形成しているのが基本であった。そして、その行商人たちが乗っている荷馬車とほぼほぼ変わらない大きさの幌付き馬車であるにも関わらず、傭兵たちの姿が見えないので、門番はそんな装備で大丈夫か? とデーブ=オクボーンに尋ねたのである。
「ふむ……。その方たちがそれで良いと言うのであれば、止めはしないが……。まあ、着のみ着のままで出戻りしないことを願っておこう」
門番は自己責任だからなと念押しした後、壁に設置されている門をくぐって良いという許可をレオナルト=ヴィッダー一行に出す。デーブ=オクボーンは馬に鞭を入れて、幌付き荷馬車を再び動かせる。壁の向こう側には地平線が見えそうなほどの広がりを見せる平原があった。マリア=アコナイトは幌付き馬車の荷台から御者台の方へと移動し、パッと野原に咲く華のような笑顔を見せる。
「域外に出るのは久方振りニャン! 世界はこんなにも美しいのに、内も外も残酷なのですニャン!」
「何を名言ぽいことを言ってるんだ? 変に身を乗り出してると、転げまわることになっちまうぞ? さあ、荷台の方に戻っておけよ?」
デーブ=オクボーンは自分の肩口から顔を出していたマリア=アコナイトに行儀良く座っておけと忠告する。マリア=アコナイトはニャハハ……と気恥ずかしそうに笑った後、荷台の方へと戻っていく。確かにマリア=アコナイトのように、ヒトによっては、域外も壁で囲まれた首都:オールドヨークにも残酷な現実が待っている。域外から一歩、外に出れば。そこには元々ヒトであったものの慣れの果てが転がっていた。
域外に出て、道に沿って南西に進んでいるが、明らかに元ヒトであったモノの成れの果ての数が顕著に増えている。この辺りは冬にはうっすらとではあるが雪が積もる。そして、今は2月半ばということもあり、その雪も解け始めていた。そして、雪に埋もれていた亡骸が姿を現し始めている。
(今年も魔物にまで堕ちた奴らがたくさんいたってか……。喰うに困った野盗がさらに行きつく領域。おいらはヒトから魔物にならなかっただけマシだったんだろうな……)
デーブ=オクボーンはなるべくなら、平地に転がっている亡骸を4人娘たちには見せたくなかった。マリア=アコナイトの言っていたように世界は美しく、内も外も残酷だったからだ。しかし、幌付き馬車の荷台から聞こえてくる4人娘たち談笑が落ち込みかけていたデーブ=オクボーンの心を支えてくれた。
デーブ=オクボーンはふぅ……と長い嘆息をした後、よしっ! と気合を入れ直し、手綱をしっかりと握り直す。1カ月に及ぶ長い道中は始まったばかりなのだ。こんな最初の最初の時点で暗い気持ちに堕ちている暇など無い。
「デーブさん。魔物が現れたら、遠慮なく言ってくださいねェ。ぼくとマリアさんが無双が如くに暴れてみせますゥ!」
「ふふ……っ。蝶の短刀が血を吸いたがっているニャン。さあ、コボルトどもよ、あたいがばったばったと切り伏せてみせるニャン!」
デーブ=オクボーンはたくましすぎる男の娘と半猫半人の娘の言葉を受けて、苦笑せざるをえなかった。
「おーーーい。レオン。そのふたりに説教しておいてくれ。傷病人はレオンだけで十分だってなっ!」
「デーブ、こっちは良いわよっ。いつでも出発できるわっ」
「へいへいっ! じゃあ、お嬢様方、レオンは落として良いが、お嬢様方は落ちないようにしておいてくれよ!?」
「デーブ……。この旅の主役はあくまでも俺なんだぞ。俺を落としたら、そこで旅が終わるだろうがっ!」
「ハーハハッ! そんときゃ、レオンの代わりにお嬢様方が奮起してくれるさっ。さあて、冗談はここまで。はいよ、シルバー!!」
デーブ=オクボーンは御者台にしっかりと座り、手綱をパチンと鋭く上下に振ってみせる。幌付き馬車に繋がれた4頭の馬がブルルルッ! といななき、カッポカッポと蹄を鳴らして、前進し始める。
「お土産は竜皇の珠玉で良いですよーーー! 皆さんの無事を祈ってますよーーー!」
進み出した幌付き荷馬車に右腕を左右に大きく振りながら、フィルフェン第1王子は見送りをする。幌付き荷馬車が雑踏に消えていくまで、フィルフェン第1王子は右腕を振り続けた。まるで、もう彼らとは会えないのを惜しむかのようにだ。幌付き荷馬車が完全に見えなくなってしまった後、フィルフェン第1王子は腰の両側に両手を当ててつつ、ふぅ……と長いため息をついてみせる。
「さて、レオナルトくんが無事に戻ってくれる確率は10%以下。さらに竜皇の珠玉を手に入れれる確率も混ぜれば、彼の生存確率は0.1%です。先生はアイリスくんに相当に恨まれるかもしれませんが、先生はレオナルトくんを信じています……」
フィルフェン=クレープスの思惑を余所に、レオナルト=ヴィッダー一行は幌付き荷馬車に揺られたまま、ウィーゼ王国の首都であるオールドヨークの外へと向かい、出発から2時間後には完全にそれを成し遂げる。首都の郊外をグルっと囲んでいる高さ10ミャートルの壁に設置してある門に到達したレオナルト=ヴィッダー一行は、門番に通行証を見せる。
「ふむ。ここから先は魔物が跋扈する土地へと入る。そんな装備で大丈夫か?」
「ご心配なく。準備は万端ですぜ。お役目、お疲れ様ですぜ」
門番はウィーゼ王国が公式に発行している通行証を目視で確認しつつ、御者台に座るデーブ=オクボーンにウィーゼ王国の危険地帯に出る理由と準備はちゃんとしているのか? と問う。基本的に北ラメリア大陸にある町や村、そして首都はぐるっと壁に囲まれている。それは石造りであったり、木材を組み合わせたりしている壁だ。北ラメリアの集落の外には魔物が跋扈しており、そいつらが集落に入り込んでこないようにするための措置が取られている。
特にどこの首都も3重の壁で囲まれている。ウィーゼ王国の首都は、外郭には田園地帯があり、内側に向かえば街がある。そして、王族・貴族が住んでいる区画は水が張ってある堀が壁となっている。3重の壁を用いて城塞と化しているのは首都くらいなものであり、外の世界は危険と隣合わせであった。
それゆえに行商人は荷物を積んでいる荷馬車の他に、傭兵を乗せた荷馬車もセットで、キャラバンを形成しているのが基本であった。そして、その行商人たちが乗っている荷馬車とほぼほぼ変わらない大きさの幌付き馬車であるにも関わらず、傭兵たちの姿が見えないので、門番はそんな装備で大丈夫か? とデーブ=オクボーンに尋ねたのである。
「ふむ……。その方たちがそれで良いと言うのであれば、止めはしないが……。まあ、着のみ着のままで出戻りしないことを願っておこう」
門番は自己責任だからなと念押しした後、壁に設置されている門をくぐって良いという許可をレオナルト=ヴィッダー一行に出す。デーブ=オクボーンは馬に鞭を入れて、幌付き荷馬車を再び動かせる。壁の向こう側には地平線が見えそうなほどの広がりを見せる平原があった。マリア=アコナイトは幌付き馬車の荷台から御者台の方へと移動し、パッと野原に咲く華のような笑顔を見せる。
「域外に出るのは久方振りニャン! 世界はこんなにも美しいのに、内も外も残酷なのですニャン!」
「何を名言ぽいことを言ってるんだ? 変に身を乗り出してると、転げまわることになっちまうぞ? さあ、荷台の方に戻っておけよ?」
デーブ=オクボーンは自分の肩口から顔を出していたマリア=アコナイトに行儀良く座っておけと忠告する。マリア=アコナイトはニャハハ……と気恥ずかしそうに笑った後、荷台の方へと戻っていく。確かにマリア=アコナイトのように、ヒトによっては、域外も壁で囲まれた首都:オールドヨークにも残酷な現実が待っている。域外から一歩、外に出れば。そこには元々ヒトであったものの慣れの果てが転がっていた。
域外に出て、道に沿って南西に進んでいるが、明らかに元ヒトであったモノの成れの果ての数が顕著に増えている。この辺りは冬にはうっすらとではあるが雪が積もる。そして、今は2月半ばということもあり、その雪も解け始めていた。そして、雪に埋もれていた亡骸が姿を現し始めている。
(今年も魔物にまで堕ちた奴らがたくさんいたってか……。喰うに困った野盗がさらに行きつく領域。おいらはヒトから魔物にならなかっただけマシだったんだろうな……)
デーブ=オクボーンはなるべくなら、平地に転がっている亡骸を4人娘たちには見せたくなかった。マリア=アコナイトの言っていたように世界は美しく、内も外も残酷だったからだ。しかし、幌付き馬車の荷台から聞こえてくる4人娘たち談笑が落ち込みかけていたデーブ=オクボーンの心を支えてくれた。
デーブ=オクボーンはふぅ……と長い嘆息をした後、よしっ! と気合を入れ直し、手綱をしっかりと握り直す。1カ月に及ぶ長い道中は始まったばかりなのだ。こんな最初の最初の時点で暗い気持ちに堕ちている暇など無い。
「デーブさん。魔物が現れたら、遠慮なく言ってくださいねェ。ぼくとマリアさんが無双が如くに暴れてみせますゥ!」
「ふふ……っ。蝶の短刀が血を吸いたがっているニャン。さあ、コボルトどもよ、あたいがばったばったと切り伏せてみせるニャン!」
デーブ=オクボーンはたくましすぎる男の娘と半猫半人の娘の言葉を受けて、苦笑せざるをえなかった。
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