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第13章:暴力の制御
第2話:大岡裁き
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「大鬼を討ち取ったりぃぃぃ!!」
リリベル=ユーリィは大鬼の巨体を左足で押し出すように蹴りを放ちつつ、大鬼の左胸から薔薇乙女の細剣を抜く。魂があの世へと旅立った大鬼の身体にはもはや力は残されておらず、リリベル=ユーリィに全体重を預けてくる。リリベル=ユーリィは寄りかかってくる大鬼の身体をまるで聖母のように自分の身体で支えつつ。右手で薔薇乙女の細剣を天に向かって突き立てて勝鬨をあげる。
大鬼とリリベル=ユーリィは互いの健闘を褒めたたえる闘士たちのようなポーズをとっていた。しかし、負けたのは大鬼側であり、彼奴に率いられていた小鬼たちは尻餅をつき、あわわあわわとあわてふためくことになる。
そんな恐慌状態に陥りかけていた小鬼たちに対して、指揮官であるコッシロー=ネヅが掃討作戦に移れとレオナルト=ヴィッダーたちに号令をかける。
「チュッチュッチュ! リリベル、よくやったでッチュウ! さあ、ここからは草刈り場でッチュウ! 小鬼の首ひとつにつき、レオナルトのおちんこさんの子宝種、1日分を与えるでッチュウ! さあ、早い者勝ちでッチュウ!!」
さすがはコッシロー=ネヅである。4人娘たちが欲しいモノを的確に報奨にしてみせる。小鬼30匹に囲まれ、疲弊しきっていたクルス=サンティーモ。エクレア=シュー、マリア=アコナイトの眼にはギラギラと青白く輝く怪しい光が宿ることとなる。
「やったですゥ。ぼくは3匹の首級を取って、三日三晩、レオン様に愛されるのですゥ!!」
「だめです~~~! 三日三晩、レオン様に妊活してもらうのはエクレアなんです~~~!!」
「あちき、もうへとへとで倒れたいけど、レオン様に三日三晩、良い子良い子されたいニャン!!」
今にも倒れてしまいそうだった3人娘たちは幽鬼のように身体を揺らしながら、尻餅をついている小鬼たちに近づいていく。へへっ……へへっ……と薬物中毒者のような笑みを顔に浮かべてはいるものの、両手でしっかりとそれぞれに手に持つ武器に力を込める。小鬼たちは勝負が決まったというのに、追撃の手を緩めない相手に心底、震えあがる。
小鬼たちは手に持っていた武器を放り投げ、蜘蛛の子を散らすように、戦場から退散していく。魔物と言えども、命は惜しいのだ。これに関してはヒトと変わりは無い。
「ひとつ、ふたつ、みっつ……と。はい。レオに三日三晩、可愛がってもらうのは、わたしね」
疲弊しきっていたクルス=サンティーモ、エクレア=シュー、マリア=アコナイトは結局、散り散りに逃げていく小鬼たちを追うほどの体力は残されていなかった。そして、皆と同じくリリベル=ユーリィも疲れきってはいたが、運の良いことに、自分の横を通って逃げていく小鬼たちの首級をスパンスパンと薔薇乙女の細剣で刎ね飛ばしたのであった。
その刎ねた首級の数は6つ。そのうち、3つをひとつづつ、エクレア=シュー、クルス=サンティーモ、マリア=アコナイトに渡す。残り3つの首級はリリベル=ユーリィの手柄となる。他の3人娘は不平不満を表すかのように唇をアヒルのクチバシのように尖らせる。
「納得できそうで納得できない話なのですゥ……。コッシローさん、陳情を受け入れてほしいのですゥ」
「大鬼を倒したのはリリベル様だから、レオン様の寵愛を一番に受けるのはリリベル様で間違いないですけど~~~。あたしたちだって頑張ったんです~~~。コッシローちゃん、どうにかしてほしいのです~~~」
「うぅ……。あちきもレオン様にいっぱい愛されたいですニャン。コッシロー様。恵まれないあちきのために知恵を絞ってほしいのですニャン……」
3人が3人とも、リリベル=ユーリィの勲功が1番であることはわかっていた。しかし、それを差し置いても、リリベル=ユーリィが先に妊娠してしまうのは別問題だ。そこは公平にしてもらいたいと思う3人娘である。
「わかったわかったでッチュウ。じゃあ、リリベルはお尻だけってことで。それなら、リリベルは妊娠しないでッチュウ」
「ちょっと待ってよっ、コッシロー! なんで、わたしだけお尻なのよっ! それこそ不公平でしょう!? レオも何か言ってよっ!!」
「そこで俺に振るか!?」
レオナルト=ヴィッダーとしては、勘弁してほしい話であった。素戔嗚に心と身体を乗っ取られないギリギリのところで、素戔嗚から呪力を引き出し続けていた。そのためにレオナルト=ヴィッダーは身体の疲労だけでなく、心も疲弊していた。すぐにでも、どこかの宿屋に入り、ベッドへとダイブしたい。それなのに、四人娘の体力と性欲は無尽蔵なのかと思われるような発言をされてはたまったものじゃない。
「チュッチュッチュ。これは失言だったのでッチュウ。じゃあ、皆、尻穴だけでってことで」
「結局、やることはやらなきゃダメじゃねえかっ! 俺のおちんこさんがいい加減、ぼっきり折れるぞっ!!」
「うっさいのでッチュウ。竿役は竿役をしっかりと務めろでッチュウ。がたがた抜かすのなら、デーブ=オクボーンにお前の尻穴を掘らせるッチュウよ!!」
コッシロー=ネヅはレオナルト=ヴィッダーに物言わせぬほどの語気の強さでレオナルト=ヴィッダーを叱ってみせる。レオナルト=ヴィッダーはコッシロー=ネヅの鬼迫に押され、何も言えなくなってしまう。
「くっ! 神は俺にどれほどの試練を与えやがるっ! 俺のおちんこさんは1本しかないんだぞっ!!」
「クルス、もし、レオナルトのおちんこさんが折れたら、緋喰い鳥の羽を巻いておけでッチュウ。一晩も経たずに折れたおちんこさんが元に戻るだけじゃなく、もっと凶刃に生まれ変わるでッチュウ」
「まさに聖剣・絶対王者の剣みたいですねェ」
「絶対王者の剣は確か、悪しき心で振るったために一度、ぽっきり折れちゃったらしいですし~~~。レオン様のおちんこさんがこの辺りで折れておくのも悪くないです~~~」
「でも、聖剣じゃなくて、性剣にありがたい伝説を当てはめて良いのですニャン? 歴史学者に真向から喧嘩を売るのは得策じゃないニャン」
コッシロー=ネヅをはじめとして3人娘は神妙な顔つきになりながらも言いたい放題であった。リリベル=ユーリィはそんな彼女らの会話の輪の中に入ろうかどうか悩むことになる。それよりも、リリベル=ユーリィにはもっと大きな心配事があった。
(なんだかんだって、リリベル=ユーリィになってから、前の穴でレオとエッチした記憶がないわ……。もしかして、レオってお尻しか愛せない身体に変わった? そんなこと……ないよね? お尻に入れつつ、前の穴も指でいじってくれているし……)
リリベル=ユーリィは大鬼の巨体を左足で押し出すように蹴りを放ちつつ、大鬼の左胸から薔薇乙女の細剣を抜く。魂があの世へと旅立った大鬼の身体にはもはや力は残されておらず、リリベル=ユーリィに全体重を預けてくる。リリベル=ユーリィは寄りかかってくる大鬼の身体をまるで聖母のように自分の身体で支えつつ。右手で薔薇乙女の細剣を天に向かって突き立てて勝鬨をあげる。
大鬼とリリベル=ユーリィは互いの健闘を褒めたたえる闘士たちのようなポーズをとっていた。しかし、負けたのは大鬼側であり、彼奴に率いられていた小鬼たちは尻餅をつき、あわわあわわとあわてふためくことになる。
そんな恐慌状態に陥りかけていた小鬼たちに対して、指揮官であるコッシロー=ネヅが掃討作戦に移れとレオナルト=ヴィッダーたちに号令をかける。
「チュッチュッチュ! リリベル、よくやったでッチュウ! さあ、ここからは草刈り場でッチュウ! 小鬼の首ひとつにつき、レオナルトのおちんこさんの子宝種、1日分を与えるでッチュウ! さあ、早い者勝ちでッチュウ!!」
さすがはコッシロー=ネヅである。4人娘たちが欲しいモノを的確に報奨にしてみせる。小鬼30匹に囲まれ、疲弊しきっていたクルス=サンティーモ。エクレア=シュー、マリア=アコナイトの眼にはギラギラと青白く輝く怪しい光が宿ることとなる。
「やったですゥ。ぼくは3匹の首級を取って、三日三晩、レオン様に愛されるのですゥ!!」
「だめです~~~! 三日三晩、レオン様に妊活してもらうのはエクレアなんです~~~!!」
「あちき、もうへとへとで倒れたいけど、レオン様に三日三晩、良い子良い子されたいニャン!!」
今にも倒れてしまいそうだった3人娘たちは幽鬼のように身体を揺らしながら、尻餅をついている小鬼たちに近づいていく。へへっ……へへっ……と薬物中毒者のような笑みを顔に浮かべてはいるものの、両手でしっかりとそれぞれに手に持つ武器に力を込める。小鬼たちは勝負が決まったというのに、追撃の手を緩めない相手に心底、震えあがる。
小鬼たちは手に持っていた武器を放り投げ、蜘蛛の子を散らすように、戦場から退散していく。魔物と言えども、命は惜しいのだ。これに関してはヒトと変わりは無い。
「ひとつ、ふたつ、みっつ……と。はい。レオに三日三晩、可愛がってもらうのは、わたしね」
疲弊しきっていたクルス=サンティーモ、エクレア=シュー、マリア=アコナイトは結局、散り散りに逃げていく小鬼たちを追うほどの体力は残されていなかった。そして、皆と同じくリリベル=ユーリィも疲れきってはいたが、運の良いことに、自分の横を通って逃げていく小鬼たちの首級をスパンスパンと薔薇乙女の細剣で刎ね飛ばしたのであった。
その刎ねた首級の数は6つ。そのうち、3つをひとつづつ、エクレア=シュー、クルス=サンティーモ、マリア=アコナイトに渡す。残り3つの首級はリリベル=ユーリィの手柄となる。他の3人娘は不平不満を表すかのように唇をアヒルのクチバシのように尖らせる。
「納得できそうで納得できない話なのですゥ……。コッシローさん、陳情を受け入れてほしいのですゥ」
「大鬼を倒したのはリリベル様だから、レオン様の寵愛を一番に受けるのはリリベル様で間違いないですけど~~~。あたしたちだって頑張ったんです~~~。コッシローちゃん、どうにかしてほしいのです~~~」
「うぅ……。あちきもレオン様にいっぱい愛されたいですニャン。コッシロー様。恵まれないあちきのために知恵を絞ってほしいのですニャン……」
3人が3人とも、リリベル=ユーリィの勲功が1番であることはわかっていた。しかし、それを差し置いても、リリベル=ユーリィが先に妊娠してしまうのは別問題だ。そこは公平にしてもらいたいと思う3人娘である。
「わかったわかったでッチュウ。じゃあ、リリベルはお尻だけってことで。それなら、リリベルは妊娠しないでッチュウ」
「ちょっと待ってよっ、コッシロー! なんで、わたしだけお尻なのよっ! それこそ不公平でしょう!? レオも何か言ってよっ!!」
「そこで俺に振るか!?」
レオナルト=ヴィッダーとしては、勘弁してほしい話であった。素戔嗚に心と身体を乗っ取られないギリギリのところで、素戔嗚から呪力を引き出し続けていた。そのためにレオナルト=ヴィッダーは身体の疲労だけでなく、心も疲弊していた。すぐにでも、どこかの宿屋に入り、ベッドへとダイブしたい。それなのに、四人娘の体力と性欲は無尽蔵なのかと思われるような発言をされてはたまったものじゃない。
「チュッチュッチュ。これは失言だったのでッチュウ。じゃあ、皆、尻穴だけでってことで」
「結局、やることはやらなきゃダメじゃねえかっ! 俺のおちんこさんがいい加減、ぼっきり折れるぞっ!!」
「うっさいのでッチュウ。竿役は竿役をしっかりと務めろでッチュウ。がたがた抜かすのなら、デーブ=オクボーンにお前の尻穴を掘らせるッチュウよ!!」
コッシロー=ネヅはレオナルト=ヴィッダーに物言わせぬほどの語気の強さでレオナルト=ヴィッダーを叱ってみせる。レオナルト=ヴィッダーはコッシロー=ネヅの鬼迫に押され、何も言えなくなってしまう。
「くっ! 神は俺にどれほどの試練を与えやがるっ! 俺のおちんこさんは1本しかないんだぞっ!!」
「クルス、もし、レオナルトのおちんこさんが折れたら、緋喰い鳥の羽を巻いておけでッチュウ。一晩も経たずに折れたおちんこさんが元に戻るだけじゃなく、もっと凶刃に生まれ変わるでッチュウ」
「まさに聖剣・絶対王者の剣みたいですねェ」
「絶対王者の剣は確か、悪しき心で振るったために一度、ぽっきり折れちゃったらしいですし~~~。レオン様のおちんこさんがこの辺りで折れておくのも悪くないです~~~」
「でも、聖剣じゃなくて、性剣にありがたい伝説を当てはめて良いのですニャン? 歴史学者に真向から喧嘩を売るのは得策じゃないニャン」
コッシロー=ネヅをはじめとして3人娘は神妙な顔つきになりながらも言いたい放題であった。リリベル=ユーリィはそんな彼女らの会話の輪の中に入ろうかどうか悩むことになる。それよりも、リリベル=ユーリィにはもっと大きな心配事があった。
(なんだかんだって、リリベル=ユーリィになってから、前の穴でレオとエッチした記憶がないわ……。もしかして、レオってお尻しか愛せない身体に変わった? そんなこと……ないよね? お尻に入れつつ、前の穴も指でいじってくれているし……)
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