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第13章:暴力の制御
第5話:お年頃のふたり娘
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――北ラメリア大陸歴1495年3月1日 バージニア王国:工業都市:ナッツバーグにて――
レオナルト=ヴィッダーたちがウィーゼ王国の首都:オールドヨークから出発して、早2週間が経とうとしていた。彼らはようやく西行きの旅路の半分を消化する。ここ、バージニア王国は代々、女王が国を治めている。首都:クリークランドは北ラメリアの五大湖に面する。そこから南に200キュロミャートルほど離れた地にある工業都市:ナッツバーグに二泊三日、滞在することになる。
バージニア王国は北ラメリア大陸の中央南に広がっている国であるが、首都が五大湖に面しているというだけあり、各国との湖を介しての交流も盛んであった。国としては代々、女王を立てるという古い伝統を守り続ける一面を持っているが、各国との経済的な交流が盛んなこともあり、古き良き文化は残しつつ、新しい文化も受け入れるという世界の中でも稀有な存在であった。
「さすが毛織物が発展しているナッツバーグね。これから春じゃなかったら、毛皮のコートを買ってたかもしれないわ」
「ふわふわのもこもこなのに、鳥の羽のように軽いコートなのですゥ。リリベル様の言う通り、これから春に向かっていくんじゃなかったら、ぼくも毛皮製の何かを買いたくなってしまっていたのですゥ」
レオナルト=ヴィッダー一行は、ここまではかなり早足で西へと進んできていた。しかしながら、荷馬車を引く馬たちと、毎晩、4人娘に子種をせがまれるレオナルト=ヴィッダーの疲弊が激しいこともあり、ここで二晩、ゆっくりするのも悪くないということで足を止める。レオナルト=ヴィッダーを宿に残し、リリベル=ユーリィを始めとした4人娘が買い物がてらのウィンドゥショッピングを楽しんでいる真っ最中であった。
「おいらはこの後、レオンに精がつくものが無いか、うろつきがてら、街を散策してくるぜ。誰か、一緒にくるか?」
「あたい、買い食いしながら、ゆっくり街を散策したいのですニャン! エクレア姐さんもご一緒しましょうニャン!」
「おお~~~。食い倒れを楽しむ気ですか~~~。それは魅力的ですな~~~。じゃあ、あたしもデーブさんとお供するのです~~~」
「チュッチュッチュ。ヒトは小麦のみに生きるにあらず、天カスをたっぷり補給しておきたいのでッチュウ」
こまごまとした日常品を買い終えた4人娘と豚ニンゲン、そして蝙蝠羽付きの白いネズミ帯同の一行は、ここで一旦、二手に分かれることとなる。デーブ=オクボーン、エクレア=シュー、マリア=アコナイト、コッシロー=ネヅは精肉市場へと向かっていく。残されたリリベル=ユーリィとクルス=サンティーモは休憩がてら喫茶店に足を進める。
「わたしはラメリアンコーヒーとチーズケーキにしようかしら。クルスはどうする?」
「ラメリアンコーヒーって、無糖ブラックでしたよねェ……。ぼくはコーヒーは甘いのじゃないと飲めないのですゥ」
「じゃあ、苦味と渋みがそこまで強くないブルードラゴンマウンテンがお勧めよ」
「わァ……。リリベル様って、コーヒーに詳しいんですねェ。ぼくもコーヒーに詳しくなりたいですゥ」
褐色肌の女騎士と可愛い男の娘がコーヒー談義に入ると、喫茶店のマスターはニコニコとご満悦の笑顔になっていた。喫茶店のマスターは心の中で、女騎士の知識がまだまだ浅いと思いつつ、リリベル=ユーリィたちに嫌みにならないように注意しつつ、コーヒーと豆についての知識を披露する。リリベル=ユーリィはへえええ、そんな由来があるのねと感心しつつ、出されたコーヒー入りのカップに口をつける。
リリベル=ユーリィが入った喫茶店の店名は『冒険者の触れ愛』であった。北ラメリア大陸に存在する喫茶店名には『〇〇のふれあい』と冠されたものが多い。それもそうだろう。喫茶店は交流の場であるため、『ふれあい』と付く店名の場合が多い。大人の交流場である酒場の場合は少し違ってくる。『休息』を絡めた店名であることが多い。
1日、しっかり働き、その疲れを癒すために存在するのが酒場なのだ。どちらも交流をする場ではあるが、ニュアンスが違ってくるため、店名でもそれを意識したものになる。
「毛織物が盛んな街なだけあって、精肉や乳製品も発展していると予想してたから、やっぱりチーズケーキで大当たりね」
「うゥ。とりたてのイチゴを乗せたショートケーキを選んでしまって、後悔が積もるのですゥ」
「じゃあ、もうひとつ、ケーキを頼めばいいんじゃない? わたしも付き合うわよ? 次のはわたしもイチゴのショートケーキを頼もうかしら」
「いくらケーキは別腹でも、ふたつも食べるのはどうかと思うのですゥ。最近、腰を振りまくっているために、お腹回りのお肉が……」
クルス=サンティーモのこの言いに、リリベル=ユーリィはプッと失礼ながら、噴き出してしまう。腰を振っているなら、それは運動になるから、くびれてくるはずでしょとツッコミを入れざるをえなくなる。しかし、クルス=サンティーモは神妙な顔つきで
「確かに腰を振れば振るほど、筋肉がつくのですゥ。でも、それが毎晩となってくると、過剰な筋肉がつくわけですゥ。リリベル様もちょっとお腹をさすってみると良いのですゥ」
「わたしは大丈夫だと思うけどなあ。って、あれ? あれれ?」
リリベル=ユーリィは赤を基調とした部分鎧の隙間に手を突っ込み、軽く腹回りを細い指さきでつまんでみる。肌をつまんでみると、皮膚、脂肪、筋肉の層が出来ているが感じ取れるリリベル=ユーリィであった。しかし、指をもっと下の方、さらにお尻のほうに動かしていくと、肉質の変化を感じ取れる。お腹周りはちょっとだけの疑問で済んだのだが、お尻のほうには明らかに余計な肉の感触を感じ取れる。
「うぅ……。イチゴのショートケーキも注文しようかと思ったけど、やめておこうかしら……」
「ハーハハッ! お嬢さん方、それはただ単に、身体が大人の女性になってきているだけですぞ。あっちのほうが盛んだからって、騎士様の身体がだらしないものに変わるわけがないですぞ」
喫茶店のマスターは男の娘と女騎士の会話を聞いていたが、ここにきて、大笑いしてしまう。そして、自分の嫁は最初は手折ってしまいそうに細い身体であったが、歳を重ねることに、女性としてという意味でたくましく太くなっていたと。それはもちろん、妊娠・出産も含めての女性の身体の変化について、カウンター席に座るふたりに説明するのであった。
そして、喫茶店のマスターにつられて、喫茶店『冒険者の触れ愛』でコーヒーを楽しんでいた、妙齢の御婦人たちが会話の輪の中に入ってくる。
「あなたたち、見たところ、18歳になるかどうかの年齢ですよね? 羨ましいわぁ……。わたくしも出来るなら、あなたたちの年齢に戻りたいわあ」
「ははっ! うちんとこの旦那も私の体型を見て、よくぼやくのよねえ。でも、安心しなさいな。体型が変わったくらいで愛が冷めるような男はほとんどいないものよ」
レオナルト=ヴィッダーたちがウィーゼ王国の首都:オールドヨークから出発して、早2週間が経とうとしていた。彼らはようやく西行きの旅路の半分を消化する。ここ、バージニア王国は代々、女王が国を治めている。首都:クリークランドは北ラメリアの五大湖に面する。そこから南に200キュロミャートルほど離れた地にある工業都市:ナッツバーグに二泊三日、滞在することになる。
バージニア王国は北ラメリア大陸の中央南に広がっている国であるが、首都が五大湖に面しているというだけあり、各国との湖を介しての交流も盛んであった。国としては代々、女王を立てるという古い伝統を守り続ける一面を持っているが、各国との経済的な交流が盛んなこともあり、古き良き文化は残しつつ、新しい文化も受け入れるという世界の中でも稀有な存在であった。
「さすが毛織物が発展しているナッツバーグね。これから春じゃなかったら、毛皮のコートを買ってたかもしれないわ」
「ふわふわのもこもこなのに、鳥の羽のように軽いコートなのですゥ。リリベル様の言う通り、これから春に向かっていくんじゃなかったら、ぼくも毛皮製の何かを買いたくなってしまっていたのですゥ」
レオナルト=ヴィッダー一行は、ここまではかなり早足で西へと進んできていた。しかしながら、荷馬車を引く馬たちと、毎晩、4人娘に子種をせがまれるレオナルト=ヴィッダーの疲弊が激しいこともあり、ここで二晩、ゆっくりするのも悪くないということで足を止める。レオナルト=ヴィッダーを宿に残し、リリベル=ユーリィを始めとした4人娘が買い物がてらのウィンドゥショッピングを楽しんでいる真っ最中であった。
「おいらはこの後、レオンに精がつくものが無いか、うろつきがてら、街を散策してくるぜ。誰か、一緒にくるか?」
「あたい、買い食いしながら、ゆっくり街を散策したいのですニャン! エクレア姐さんもご一緒しましょうニャン!」
「おお~~~。食い倒れを楽しむ気ですか~~~。それは魅力的ですな~~~。じゃあ、あたしもデーブさんとお供するのです~~~」
「チュッチュッチュ。ヒトは小麦のみに生きるにあらず、天カスをたっぷり補給しておきたいのでッチュウ」
こまごまとした日常品を買い終えた4人娘と豚ニンゲン、そして蝙蝠羽付きの白いネズミ帯同の一行は、ここで一旦、二手に分かれることとなる。デーブ=オクボーン、エクレア=シュー、マリア=アコナイト、コッシロー=ネヅは精肉市場へと向かっていく。残されたリリベル=ユーリィとクルス=サンティーモは休憩がてら喫茶店に足を進める。
「わたしはラメリアンコーヒーとチーズケーキにしようかしら。クルスはどうする?」
「ラメリアンコーヒーって、無糖ブラックでしたよねェ……。ぼくはコーヒーは甘いのじゃないと飲めないのですゥ」
「じゃあ、苦味と渋みがそこまで強くないブルードラゴンマウンテンがお勧めよ」
「わァ……。リリベル様って、コーヒーに詳しいんですねェ。ぼくもコーヒーに詳しくなりたいですゥ」
褐色肌の女騎士と可愛い男の娘がコーヒー談義に入ると、喫茶店のマスターはニコニコとご満悦の笑顔になっていた。喫茶店のマスターは心の中で、女騎士の知識がまだまだ浅いと思いつつ、リリベル=ユーリィたちに嫌みにならないように注意しつつ、コーヒーと豆についての知識を披露する。リリベル=ユーリィはへえええ、そんな由来があるのねと感心しつつ、出されたコーヒー入りのカップに口をつける。
リリベル=ユーリィが入った喫茶店の店名は『冒険者の触れ愛』であった。北ラメリア大陸に存在する喫茶店名には『〇〇のふれあい』と冠されたものが多い。それもそうだろう。喫茶店は交流の場であるため、『ふれあい』と付く店名の場合が多い。大人の交流場である酒場の場合は少し違ってくる。『休息』を絡めた店名であることが多い。
1日、しっかり働き、その疲れを癒すために存在するのが酒場なのだ。どちらも交流をする場ではあるが、ニュアンスが違ってくるため、店名でもそれを意識したものになる。
「毛織物が盛んな街なだけあって、精肉や乳製品も発展していると予想してたから、やっぱりチーズケーキで大当たりね」
「うゥ。とりたてのイチゴを乗せたショートケーキを選んでしまって、後悔が積もるのですゥ」
「じゃあ、もうひとつ、ケーキを頼めばいいんじゃない? わたしも付き合うわよ? 次のはわたしもイチゴのショートケーキを頼もうかしら」
「いくらケーキは別腹でも、ふたつも食べるのはどうかと思うのですゥ。最近、腰を振りまくっているために、お腹回りのお肉が……」
クルス=サンティーモのこの言いに、リリベル=ユーリィはプッと失礼ながら、噴き出してしまう。腰を振っているなら、それは運動になるから、くびれてくるはずでしょとツッコミを入れざるをえなくなる。しかし、クルス=サンティーモは神妙な顔つきで
「確かに腰を振れば振るほど、筋肉がつくのですゥ。でも、それが毎晩となってくると、過剰な筋肉がつくわけですゥ。リリベル様もちょっとお腹をさすってみると良いのですゥ」
「わたしは大丈夫だと思うけどなあ。って、あれ? あれれ?」
リリベル=ユーリィは赤を基調とした部分鎧の隙間に手を突っ込み、軽く腹回りを細い指さきでつまんでみる。肌をつまんでみると、皮膚、脂肪、筋肉の層が出来ているが感じ取れるリリベル=ユーリィであった。しかし、指をもっと下の方、さらにお尻のほうに動かしていくと、肉質の変化を感じ取れる。お腹周りはちょっとだけの疑問で済んだのだが、お尻のほうには明らかに余計な肉の感触を感じ取れる。
「うぅ……。イチゴのショートケーキも注文しようかと思ったけど、やめておこうかしら……」
「ハーハハッ! お嬢さん方、それはただ単に、身体が大人の女性になってきているだけですぞ。あっちのほうが盛んだからって、騎士様の身体がだらしないものに変わるわけがないですぞ」
喫茶店のマスターは男の娘と女騎士の会話を聞いていたが、ここにきて、大笑いしてしまう。そして、自分の嫁は最初は手折ってしまいそうに細い身体であったが、歳を重ねることに、女性としてという意味でたくましく太くなっていたと。それはもちろん、妊娠・出産も含めての女性の身体の変化について、カウンター席に座るふたりに説明するのであった。
そして、喫茶店のマスターにつられて、喫茶店『冒険者の触れ愛』でコーヒーを楽しんでいた、妙齢の御婦人たちが会話の輪の中に入ってくる。
「あなたたち、見たところ、18歳になるかどうかの年齢ですよね? 羨ましいわぁ……。わたくしも出来るなら、あなたたちの年齢に戻りたいわあ」
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