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第14章;レオのかつての親友
第8話:再襲来
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レオナルト=ヴィッダーが前腕固定型杖を用いて、歩行できるまでに回復するや否や、レオナルト=ヴィッダー一行は借り上げていた平屋建ての一軒家を家主に返す。その後、皆はジカーゴまでの食料などを詰め込んだ幌付き荷馬車に飛び乗る。
ミシガン王国の首都であるジカゴは北ラメリア大陸のど真ん中を支配している五大湖の西端に位置している。そこに辿りつくまでに都市がふたつあるが、その都市でレオナルト=ヴィッダーたちは足を止める気は無かった。
各都市との中継都市:ルイヒルトン、毛織物工業で盛んな工業都市:インドポリスを駆け足で抜ける。レオナルト=ヴィッダーたちは幌付き荷馬車を引かせる馬の数を増やしていた。旅の最初では4頭の馬に引かせていたが、ジルバ=フリューゲルの襲来で、その馬たちも傷を負っていた。それゆえに、幌付き馬車を引かせる馬を総とっかえし、さらには追加で馬を2頭買う。
ナンクルヒル産の馬は農業に適した馬のために、ともかく持久力と馬力に優れていた。速度こそ、ウィーゼ王国の馬には劣るが、山道でもその速度を緩めることはないほどの馬力を発揮した。そんな馬だからこそ、6頭もいれば、6人がゆうに乗れる幌付き馬車と言えども山の峠道を苦もなく走り抜ける。
もちろん、レオナルト=ヴィッダーたちが危惧していたように、魔物の群れが道を塞ぐこともあった。しかし、胆力も持ち合わせているナンクルヒル産の馬たちは行く手を塞ぐ魔物たちをその脚で踏みつけ、ただの肉塊にしてしまう。
「ちっ!! 馬を変えるたあ、こちらの予想外も良いところだぜっ! あれを止める手立てはこちらには無いなぁ!?」
待ち伏せの策を粉々に粉砕されたというのに、ジルバ=フリューゲルは顔に笑みを浮かべていた。急ごしらえで用意した魔物30匹のど真ん中をレオナルト=ヴィッダーたちが乗る幌付き荷馬車が突き進んでいく。幌付き荷馬車全体が薄い海色の魔術障壁に包まれており、魔物が手に持つ武器はその魔術障壁を破壊出来ないのは当然であったが、それよりも、魔術障壁で補強されていることで、幌付き荷馬車自体が巨大な破城槌となっていたのだ。
そんな凶悪なモノを止める手立てとなれば、それこそ、首都にある城が持っている城壁レベルの強固な壁が必要だ。魔物の群れは所詮、肉壁である。簡素な石壁レベルなら、破砕し、さらには突き抜けてしまいそうな魔術障壁に覆われた幌付き荷馬車を止めれるはずも無かった。
「喜々としているところ、申し訳ないですが、ジルバ様、どうするんですぜ?」
「ああ!? 年がら年中、女の尻をおっかけるみじめな男のように振る舞うしかないだろおおお!? それくらい、すぐにわかんだろうがっ!!」
ジルバ=フリューゲルは足りないおつむのミットライト=リュッケシュルトを叱り飛ばす。ジルバ=フリューゲルは自分の従者たちに対して、おおいに不満があった。作戦の立案役は全て、ジルバ=フリューゲル自身である。屈強なドワーフであり、かつ、魔物使いであるミットライト=リュッケシュルトと、高位魔術師であるエルフのロビン=ブルーストは個々の戦闘力に関して、ケチのつけようの無い実力者であった。
しかし、如何せん。戦闘狂とは得てして、大局を俯瞰して見れる才が欠如している者たちが多い。魔物を使役できる能力を持っているミットライト=リュッケシュルトではあるが、呼び寄せた魔物を効率的に配置させる役目を担っているのは、結局、ジルバ=フリューゲル本人である。
もし、少しでも指揮官としての才をミットライト=リュッケシュルトが持っていれば、彼とジルバ=フリューゲルは別行動できたであろう。しかし、そうならないのが徒党という妙とも言えた。互いに足りない部分を補うのは、レオナルト=ヴィッダーたちだけでなく、ジルバ=フリューゲル側も同じだったのだ。
「ミットライト。足の速い魔物を呼び寄せておけ。アレを止める手段は今のところ無い。が、かといって、このまま見逃すわけにもいかないからなあ?」
「へ、へい。じゃあ、グリフィンを呼び寄せておくんでっせ」
グリフィンとは頭はと翼は鷲であり、身体は獅子。尻尾は蛇の合成獣とも呼ばれる魔物である。魔物使いでも、グリフィンを呼び寄せ、自分の意に従わせるところにミットライト=リュッケシュルトの技量の高さを伺いしれる。
「ははっ! 空からあいつらをじっくり観察するってか。そりゃ面白い。ロビン=ブルースト。高所恐怖症だからって、ちびるんじゃねえぞ!?」
「ふふっ。振り落とされないようにジルバ様にしがみついておきますわよ。というわけで、ミットライトさん。わたくしとジルバ様ふたりが乗っても、落下しないグリフィンを呼んでくださいまし?」
実際のところ、ロビン=ブルーストは高所恐怖症では無い。ジルバ=フリューゲルが冗談で言ったに過ぎない。しかしながら、ロビン=ブルーストは役得とばかりに、ミットライト=リュッケシュルトが呼び寄せたグリフィン2頭のうち、1頭の背中に乗る。後で乗ってきたジルバ=フリューゲルが彼女の背に回り、手綱を持たずにジルバ=フリューゲルの豊満なおっぱいを高位魔術師用のローブ越しにもみくちゃにする。
「くくっ! 相変わらず良いモノ持ってんじゃねえか! このまま、グリフィンの上で騎乗セックスでもするかぁ!?」
「ダメですわよ。ジルバ様とエッチしたいのはやまやまですが、ミットライトが見ている前でしたいとは思わないのですわ」
「だってよ、ミットライト! 俺がヤリ終わるまで、眼を瞑ってやがれっ!」
「ちょっと待ってほしいですぜ! いくらなんでも大空を飛んでいる最中に眼を閉じるのは無理でっせ!!」
ジルバ=フリューゲルたちは喧々囂々と言い合いをしながら、グリフィンの背に乗り、大空へと舞い上がる。眼下には土煙を上げながら山道を降っていく幌付き荷馬車が見える。ジルバ=フリューゲルは獲物を逃す気は無いといったギラギラと輝く茶褐色の双眸でその幌付き荷馬車を睨みつける。
「あっはー!! レオナルトが侍らせてる女たちを、俺が代わって孕ませてやりたいなあ!? アイリスを俺様が孕ませるのは当然として、レオナルトに群れる女たち全員を俺様のおちんこさんでねじ伏せてやりたいぜっ!!」
ジルバ=フリューゲルは興奮冷めやらぬといった感じで、自分の前に座るロビン=ブルーストのおっぱいを揉みしだき、高位魔術師のローブから見え隠れするうなじと鎖骨に唇を押し付け、しゃぶり倒す……。
ミシガン王国の首都であるジカゴは北ラメリア大陸のど真ん中を支配している五大湖の西端に位置している。そこに辿りつくまでに都市がふたつあるが、その都市でレオナルト=ヴィッダーたちは足を止める気は無かった。
各都市との中継都市:ルイヒルトン、毛織物工業で盛んな工業都市:インドポリスを駆け足で抜ける。レオナルト=ヴィッダーたちは幌付き荷馬車を引かせる馬の数を増やしていた。旅の最初では4頭の馬に引かせていたが、ジルバ=フリューゲルの襲来で、その馬たちも傷を負っていた。それゆえに、幌付き馬車を引かせる馬を総とっかえし、さらには追加で馬を2頭買う。
ナンクルヒル産の馬は農業に適した馬のために、ともかく持久力と馬力に優れていた。速度こそ、ウィーゼ王国の馬には劣るが、山道でもその速度を緩めることはないほどの馬力を発揮した。そんな馬だからこそ、6頭もいれば、6人がゆうに乗れる幌付き馬車と言えども山の峠道を苦もなく走り抜ける。
もちろん、レオナルト=ヴィッダーたちが危惧していたように、魔物の群れが道を塞ぐこともあった。しかし、胆力も持ち合わせているナンクルヒル産の馬たちは行く手を塞ぐ魔物たちをその脚で踏みつけ、ただの肉塊にしてしまう。
「ちっ!! 馬を変えるたあ、こちらの予想外も良いところだぜっ! あれを止める手立てはこちらには無いなぁ!?」
待ち伏せの策を粉々に粉砕されたというのに、ジルバ=フリューゲルは顔に笑みを浮かべていた。急ごしらえで用意した魔物30匹のど真ん中をレオナルト=ヴィッダーたちが乗る幌付き荷馬車が突き進んでいく。幌付き荷馬車全体が薄い海色の魔術障壁に包まれており、魔物が手に持つ武器はその魔術障壁を破壊出来ないのは当然であったが、それよりも、魔術障壁で補強されていることで、幌付き荷馬車自体が巨大な破城槌となっていたのだ。
そんな凶悪なモノを止める手立てとなれば、それこそ、首都にある城が持っている城壁レベルの強固な壁が必要だ。魔物の群れは所詮、肉壁である。簡素な石壁レベルなら、破砕し、さらには突き抜けてしまいそうな魔術障壁に覆われた幌付き荷馬車を止めれるはずも無かった。
「喜々としているところ、申し訳ないですが、ジルバ様、どうするんですぜ?」
「ああ!? 年がら年中、女の尻をおっかけるみじめな男のように振る舞うしかないだろおおお!? それくらい、すぐにわかんだろうがっ!!」
ジルバ=フリューゲルは足りないおつむのミットライト=リュッケシュルトを叱り飛ばす。ジルバ=フリューゲルは自分の従者たちに対して、おおいに不満があった。作戦の立案役は全て、ジルバ=フリューゲル自身である。屈強なドワーフであり、かつ、魔物使いであるミットライト=リュッケシュルトと、高位魔術師であるエルフのロビン=ブルーストは個々の戦闘力に関して、ケチのつけようの無い実力者であった。
しかし、如何せん。戦闘狂とは得てして、大局を俯瞰して見れる才が欠如している者たちが多い。魔物を使役できる能力を持っているミットライト=リュッケシュルトではあるが、呼び寄せた魔物を効率的に配置させる役目を担っているのは、結局、ジルバ=フリューゲル本人である。
もし、少しでも指揮官としての才をミットライト=リュッケシュルトが持っていれば、彼とジルバ=フリューゲルは別行動できたであろう。しかし、そうならないのが徒党という妙とも言えた。互いに足りない部分を補うのは、レオナルト=ヴィッダーたちだけでなく、ジルバ=フリューゲル側も同じだったのだ。
「ミットライト。足の速い魔物を呼び寄せておけ。アレを止める手段は今のところ無い。が、かといって、このまま見逃すわけにもいかないからなあ?」
「へ、へい。じゃあ、グリフィンを呼び寄せておくんでっせ」
グリフィンとは頭はと翼は鷲であり、身体は獅子。尻尾は蛇の合成獣とも呼ばれる魔物である。魔物使いでも、グリフィンを呼び寄せ、自分の意に従わせるところにミットライト=リュッケシュルトの技量の高さを伺いしれる。
「ははっ! 空からあいつらをじっくり観察するってか。そりゃ面白い。ロビン=ブルースト。高所恐怖症だからって、ちびるんじゃねえぞ!?」
「ふふっ。振り落とされないようにジルバ様にしがみついておきますわよ。というわけで、ミットライトさん。わたくしとジルバ様ふたりが乗っても、落下しないグリフィンを呼んでくださいまし?」
実際のところ、ロビン=ブルーストは高所恐怖症では無い。ジルバ=フリューゲルが冗談で言ったに過ぎない。しかしながら、ロビン=ブルーストは役得とばかりに、ミットライト=リュッケシュルトが呼び寄せたグリフィン2頭のうち、1頭の背中に乗る。後で乗ってきたジルバ=フリューゲルが彼女の背に回り、手綱を持たずにジルバ=フリューゲルの豊満なおっぱいを高位魔術師用のローブ越しにもみくちゃにする。
「くくっ! 相変わらず良いモノ持ってんじゃねえか! このまま、グリフィンの上で騎乗セックスでもするかぁ!?」
「ダメですわよ。ジルバ様とエッチしたいのはやまやまですが、ミットライトが見ている前でしたいとは思わないのですわ」
「だってよ、ミットライト! 俺がヤリ終わるまで、眼を瞑ってやがれっ!」
「ちょっと待ってほしいですぜ! いくらなんでも大空を飛んでいる最中に眼を閉じるのは無理でっせ!!」
ジルバ=フリューゲルたちは喧々囂々と言い合いをしながら、グリフィンの背に乗り、大空へと舞い上がる。眼下には土煙を上げながら山道を降っていく幌付き荷馬車が見える。ジルバ=フリューゲルは獲物を逃す気は無いといったギラギラと輝く茶褐色の双眸でその幌付き荷馬車を睨みつける。
「あっはー!! レオナルトが侍らせてる女たちを、俺が代わって孕ませてやりたいなあ!? アイリスを俺様が孕ませるのは当然として、レオナルトに群れる女たち全員を俺様のおちんこさんでねじ伏せてやりたいぜっ!!」
ジルバ=フリューゲルは興奮冷めやらぬといった感じで、自分の前に座るロビン=ブルーストのおっぱいを揉みしだき、高位魔術師のローブから見え隠れするうなじと鎖骨に唇を押し付け、しゃぶり倒す……。
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