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第16章:安息日
第6話:策士のコッシロー
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「レオン様、どこか痛むのですゥ?」
「ああ、心がちょっとな。俺みたいな奴が、心地よい春の午前の空気を吸っていていいのかなって、そう思ったまでだ」
レオナルト=ヴィッダーは春の陽気が段々と高まっていく中で、憂い顔になりつつあった。いくら仲違いした親友が相手とは言え、自分の手でその親友を倒してしまった。自分の両手は血で濡れている。そんな手で、リリベル=ユーリィを始め、4人娘を自分の好きなように抱いていいものなのかと考えてしまう。
そんな難しい顔つきになったレオナルト=ヴィッダーに対して、クルス=サンティーモはよしよしと右手でレオナルト=ヴィッダーの頭を撫でる。
「レオン様は頑張っているのですゥ。ぼくがレオン様の立場だったら、とっくの昔に足が歩みを止めてしまっているのですゥ。レオン様は立派なのですゥ。ぼくが保証するのですゥ」
「はは……。俺が立派だって? 冗談も大概にしてくれ。俺は俺の身にふりかかる火の粉を精いっぱい払ってきたにすぎない。俺はいつまでたってもガキそのままだ」
レオナルト=ヴィッダーは自嘲気味になりながら、自分を卑下してしまう。自分のわがままに4人娘たちを危険に晒し続けている。この穏やかな日々はすぐにでも覆されてしまう予感がレオナルト=ヴィッダーにあった。そもそも、この西行きの旅路の先に待っている存在と出会わなければならない。ジルバ=フリューゲルとの戦いは突発的なイベントであった。真にレオナルト=ヴィッダーが打倒しなければならない奴はまだ残っている。
「だから、そんな暗い顔をしないでください。マリアさんまで暗い顔になってしまうのですゥ。レオン様はいつも通り、何か得体のしれない巨大な存在を噛み殺す表情でいてくださいよォ」
「おいおい。まるで俺が狂犬みたいな言いだな。それで慰めているつもりか?」
「はい。レオン様は悪い狼さんなのですゥ。悪い狼さんは赤ずきんちゃんを丸のみしないとダメなのですゥ。ほら、ここに赤ずきんちゃんそっくりのマリアさんがいるでしょォ?」
レオナルト=ヴィッダーはこんな時、どういう顔をすればわからないといった表情を浮かべているマリア=アコナイトに視線を送る。クルス=サンティーモの言う通り、マリア=アコナイトは童話に出てくる赤ずきんちゃんのように貧相で華奢な体つきだ。いくら、春先の服装で身を包んでいるマリア=アコナイトであったとしても、そんな防御力皆無の服装では狼の爪で簡単に引き裂かれてしまうだろうと思ってしまうレオナルト=ヴィッダーである。
「マリア……。俺を慰めてくれるか? クルスはどうやっても俺を悪い狼さんに仕立て上げたいらしい」
「うぅ……。まだキャンプ場からそれほど離れていないですニャン……。もう1時間ほど、待ってもらえますかニャン?」
実際のところ、レオナルト=ヴィッダーたちがキャンプ場近くの林に入って、30分も経過していなかかった。そのため、林にある木々の隙間から、キャンプ場にたむろう人々の姿が見え隠れできるという微妙な距離しか空いていなかった。
もちろん、レオン様が自分を求めてくれるのであれば、今すぐにでも抱いてほしいと思うマリア=アコナイトであったが、彼女はまだまだ羞恥心のほうが勝ってしまう年頃である。
「チュッチュッチュ。レオンは節操無しでッチュウ。マリアだって、したくないわけでは無いのでッチュウ。シチュエーションってやつを考えてやるべきでッチュウ」
今の今までだんまりを決め込んでいた蝙蝠羽付きの白いネズミがレオナルト=ヴィッダーに対して、ダメだしをする。レオナルト=ヴィッダーは気恥ずかしそうにこりこりとコメカミ辺りを軽く掻く。
「もう少し行った先で、僕が幻惑術による結界を張ってやるでッチュウ。レオンはそこまでステイでッチュウ。クルス。魔法の荷物入れから水筒を取り出して、水分補給しておくでッチュウ」
コッシロー=ネヅの助言にクルス=サンティーモは首を傾げて、頭の中でハテナマークを浮かべてしまう。心の中でコッシロー=ネヅの言葉にひっかかりを覚えてしまったのだ。喉の渇きを覚えるには気温は高すぎるわけでもないし、水を求めるほど疲れを皆が感じているわけでもないはずだ。
「レオンはまだまだ完治からはほど遠い身体でッチュウから、お薬を混ぜるのを忘れないでおくでッチュウよ?」
「は、はい!? ああ、アレを混ぜておくってことですねェ! やっと理解したのですゥ!」
クルス=サンティーモはコッシロー=ネヅの言わんとしていることをようやく理解する。滋養強壮だけでなく、新陳代謝も促してくれる『天使の嬉ション』を飲み水に混ぜろと言われて、コッシロー=ネヅの企みの一端を知ることとなる。クルス=サンティーモは悪い淫婦の天使の顔になるのを必死に抑えながら、魔術障壁から水筒と『天使の嬉ション』が入ったガラス瓶を取り出す。
水と『天使の嬉ション』を調度良い具合にコップの中で混ぜ混ぜしたクルス=サンティーモは、そのコップをマリア=アコナイトとレオナルト=ヴィッダーに手渡す。コップの中から、天使の嬉ションのかぐわしい匂いが鼻腔を刺激し、マリア=アコナイトは不覚にもグビグビと喉を鳴らしながら、3杯も飲んでしまう。
「ありがとうございますニャン。なんだか、身体の奥底からぽかぽかしてきたニャン。レオン様も体調はどうですかニャン?」
「ああ、やっぱり天使の嬉ションはすごいな……。これなら、あと1時間はのんびり林の中を探索しても、疲れなんか感じないだろうな」
マリア=アコナイトはニコニコ笑顔でレオナルト=ヴィッダーの左腕に自分の両腕を絡める。レオナルト=ヴィッダーの支えとなり、林の探索を楽しもうと意気揚々であった。しかし、蒼髪オカッパのクルス=サンティーモと彼女の頭の上にちょこんと乗っているコッシロー=ネヅは不敵というよりかは、邪悪よりの笑みを零しつつ、レオナルト=ヴィッダーの後を静かについていく。
コップの中身を飲み干してから10分後、コッシロー=ネヅの言うところの薬が効き始め、明らかにマリア=アコナイトの歩き方がおかしくなってきていた。
「おいおい……。マリア、いきなりどうしたんだ? 内股すぎる歩き方だろ……」
「うぅ……。レオン様……。あちきの膀胱が破裂しそ……うですニャン。レオン様、後生ですから、あちきを介錯してほしいです……ニャン」
マリア=アコナイトはレオナルト=ヴィッダーの身体を支えているつもりが、今や、すがるような恰好でレオナルト=ヴィッダーの左腕を支えとしなければ、立っていられないほどに尿意を催していた。それもそうだろう。新陳代謝を高めるということは、結局のところ、身体の中にある毒素をどこからか排出することになる……。
「ああ、心がちょっとな。俺みたいな奴が、心地よい春の午前の空気を吸っていていいのかなって、そう思ったまでだ」
レオナルト=ヴィッダーは春の陽気が段々と高まっていく中で、憂い顔になりつつあった。いくら仲違いした親友が相手とは言え、自分の手でその親友を倒してしまった。自分の両手は血で濡れている。そんな手で、リリベル=ユーリィを始め、4人娘を自分の好きなように抱いていいものなのかと考えてしまう。
そんな難しい顔つきになったレオナルト=ヴィッダーに対して、クルス=サンティーモはよしよしと右手でレオナルト=ヴィッダーの頭を撫でる。
「レオン様は頑張っているのですゥ。ぼくがレオン様の立場だったら、とっくの昔に足が歩みを止めてしまっているのですゥ。レオン様は立派なのですゥ。ぼくが保証するのですゥ」
「はは……。俺が立派だって? 冗談も大概にしてくれ。俺は俺の身にふりかかる火の粉を精いっぱい払ってきたにすぎない。俺はいつまでたってもガキそのままだ」
レオナルト=ヴィッダーは自嘲気味になりながら、自分を卑下してしまう。自分のわがままに4人娘たちを危険に晒し続けている。この穏やかな日々はすぐにでも覆されてしまう予感がレオナルト=ヴィッダーにあった。そもそも、この西行きの旅路の先に待っている存在と出会わなければならない。ジルバ=フリューゲルとの戦いは突発的なイベントであった。真にレオナルト=ヴィッダーが打倒しなければならない奴はまだ残っている。
「だから、そんな暗い顔をしないでください。マリアさんまで暗い顔になってしまうのですゥ。レオン様はいつも通り、何か得体のしれない巨大な存在を噛み殺す表情でいてくださいよォ」
「おいおい。まるで俺が狂犬みたいな言いだな。それで慰めているつもりか?」
「はい。レオン様は悪い狼さんなのですゥ。悪い狼さんは赤ずきんちゃんを丸のみしないとダメなのですゥ。ほら、ここに赤ずきんちゃんそっくりのマリアさんがいるでしょォ?」
レオナルト=ヴィッダーはこんな時、どういう顔をすればわからないといった表情を浮かべているマリア=アコナイトに視線を送る。クルス=サンティーモの言う通り、マリア=アコナイトは童話に出てくる赤ずきんちゃんのように貧相で華奢な体つきだ。いくら、春先の服装で身を包んでいるマリア=アコナイトであったとしても、そんな防御力皆無の服装では狼の爪で簡単に引き裂かれてしまうだろうと思ってしまうレオナルト=ヴィッダーである。
「マリア……。俺を慰めてくれるか? クルスはどうやっても俺を悪い狼さんに仕立て上げたいらしい」
「うぅ……。まだキャンプ場からそれほど離れていないですニャン……。もう1時間ほど、待ってもらえますかニャン?」
実際のところ、レオナルト=ヴィッダーたちがキャンプ場近くの林に入って、30分も経過していなかかった。そのため、林にある木々の隙間から、キャンプ場にたむろう人々の姿が見え隠れできるという微妙な距離しか空いていなかった。
もちろん、レオン様が自分を求めてくれるのであれば、今すぐにでも抱いてほしいと思うマリア=アコナイトであったが、彼女はまだまだ羞恥心のほうが勝ってしまう年頃である。
「チュッチュッチュ。レオンは節操無しでッチュウ。マリアだって、したくないわけでは無いのでッチュウ。シチュエーションってやつを考えてやるべきでッチュウ」
今の今までだんまりを決め込んでいた蝙蝠羽付きの白いネズミがレオナルト=ヴィッダーに対して、ダメだしをする。レオナルト=ヴィッダーは気恥ずかしそうにこりこりとコメカミ辺りを軽く掻く。
「もう少し行った先で、僕が幻惑術による結界を張ってやるでッチュウ。レオンはそこまでステイでッチュウ。クルス。魔法の荷物入れから水筒を取り出して、水分補給しておくでッチュウ」
コッシロー=ネヅの助言にクルス=サンティーモは首を傾げて、頭の中でハテナマークを浮かべてしまう。心の中でコッシロー=ネヅの言葉にひっかかりを覚えてしまったのだ。喉の渇きを覚えるには気温は高すぎるわけでもないし、水を求めるほど疲れを皆が感じているわけでもないはずだ。
「レオンはまだまだ完治からはほど遠い身体でッチュウから、お薬を混ぜるのを忘れないでおくでッチュウよ?」
「は、はい!? ああ、アレを混ぜておくってことですねェ! やっと理解したのですゥ!」
クルス=サンティーモはコッシロー=ネヅの言わんとしていることをようやく理解する。滋養強壮だけでなく、新陳代謝も促してくれる『天使の嬉ション』を飲み水に混ぜろと言われて、コッシロー=ネヅの企みの一端を知ることとなる。クルス=サンティーモは悪い淫婦の天使の顔になるのを必死に抑えながら、魔術障壁から水筒と『天使の嬉ション』が入ったガラス瓶を取り出す。
水と『天使の嬉ション』を調度良い具合にコップの中で混ぜ混ぜしたクルス=サンティーモは、そのコップをマリア=アコナイトとレオナルト=ヴィッダーに手渡す。コップの中から、天使の嬉ションのかぐわしい匂いが鼻腔を刺激し、マリア=アコナイトは不覚にもグビグビと喉を鳴らしながら、3杯も飲んでしまう。
「ありがとうございますニャン。なんだか、身体の奥底からぽかぽかしてきたニャン。レオン様も体調はどうですかニャン?」
「ああ、やっぱり天使の嬉ションはすごいな……。これなら、あと1時間はのんびり林の中を探索しても、疲れなんか感じないだろうな」
マリア=アコナイトはニコニコ笑顔でレオナルト=ヴィッダーの左腕に自分の両腕を絡める。レオナルト=ヴィッダーの支えとなり、林の探索を楽しもうと意気揚々であった。しかし、蒼髪オカッパのクルス=サンティーモと彼女の頭の上にちょこんと乗っているコッシロー=ネヅは不敵というよりかは、邪悪よりの笑みを零しつつ、レオナルト=ヴィッダーの後を静かについていく。
コップの中身を飲み干してから10分後、コッシロー=ネヅの言うところの薬が効き始め、明らかにマリア=アコナイトの歩き方がおかしくなってきていた。
「おいおい……。マリア、いきなりどうしたんだ? 内股すぎる歩き方だろ……」
「うぅ……。レオン様……。あちきの膀胱が破裂しそ……うですニャン。レオン様、後生ですから、あちきを介錯してほしいです……ニャン」
マリア=アコナイトはレオナルト=ヴィッダーの身体を支えているつもりが、今や、すがるような恰好でレオナルト=ヴィッダーの左腕を支えとしなければ、立っていられないほどに尿意を催していた。それもそうだろう。新陳代謝を高めるということは、結局のところ、身体の中にある毒素をどこからか排出することになる……。
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