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第18章:紅玉眼の蒼き竜
第6話:堕ちるふたり娘
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リリベル=ユーリィはブラックアウトしていた視界が元に戻る。彼女の青碧玉の眼には白いツナミが映っていた。紅玉眼の蒼き竜が顎を大きく開き、ぽっかりと開いた大きな黒い穴から白いツナミを放射したのである。その吹雪というよりかはツナミと表現したほうが正しい白い猛威がリリベル=ユーリィとクルス=サンティーモを飲み込もうとしていた。
リリベル=ユーリィは痛みを発し続ける右の腕先にさらに力を込める。それに感応して、奇稲田姫から呪力が溢れ出す。その呪力がリリベル=ユーリィの身体中を走り回る。呪力がリリベル=ユーリィの身体中を駆け巡った後、彼女の身体のある一点に集中する。
「イグゥゥゥ!」
リリベル=ユーリィは戦場において、戦を忘れてしまう。それもそうだろう。リリベル=ユーリィは全身鎧を着込んでいるというのに、股間部分から間欠泉のように『潮』を噴き出したからだ。しかしながら、彼女の膣から噴き出した『潮』はリリベル=ユーリィの体外へと放出されるや否や、リリベル=ユーリィとクルス=サンティーモを『潮』で出来た球体で包み込む。
「あ、あれ!? 寒さが急に和らいだのですゥ。ここは天界かどこかなのですゥ!?」
クルス=サンティーモは白いツナミに飲み込まれる瞬間、ギュッと眼を閉じていた。そして、数秒後に妙な暑さを感じて、自分は天に召されたのかと錯覚したのだ。しかし、実際にはリリベル=ユーリィが創り出した『潮の結界』に包み込まれており、クルス=サンティーモは暖かさを通り越して、初夏の暑さを感じるに至った。
リリベル=ユーリィの身体、いや、膣が噴き出した熱はクルス=サンティーモの身体を一気に温める。身体のあちこちが氷で侵食されていたが、リリベル=ユーリィが発している熱で、それらも徐々に溶かされていく。クルス=サンティーモは心底、ホッと安堵し、それを為したくれたのでろうリリベル=ユーリィに感謝の念を伝える。
「ありがとうございますゥ……。うぇっ!? リリベル様の身体からどんどん熱が噴き出しているのですゥ!」
クルス=サンティーモは最初、リリベル=ユーリィが着こんでいる全身鎧自体が熱を発したのかと思った。しかし、感じる熱は全身鎧自体が過熱しているのではなく、ヒト肌のぬくもりを感じるのだ。熱いことは熱いが、これは『情熱』が多分に含まれいてる。だが、クルス=サンティーモがその情熱の中に淫らかなものさえ感じ取り、段々と『情念』だと思うようになってしまう。
「クルス。わたし、やっと理解した……」
「へっ!? 何をですゥ!?」
リリベル=ユーリィの頭はすっぽりとオープン型フルフェイス型の兜にすっぽりと包み込まれていたために、クルス=サンティーモは彼女の横顔すら確認できていなかった。だが、それでも、リリベル=ユーリィが蕩けた表情になっていることは想像に難くない。クルス=サンティーモはゴクリと生唾を喉奥に押下して、リリベル=ユーリィの次の言葉を待った。
「わたしはレオの盾であり、剣でもある。でも、本当になりたいのはレオ専用の雌豚なの……。ああ、レオ、今すぐにわたしの尻穴を穿ってぇぇぇ!!」
「リリベル様、落ち着いてくださいィ! そんなことより、紅玉眼の蒼き竜をどうにかしないとダメですゥ!」
「そうね……。そうよね……。ヒトの恋路を邪魔するモノは駆逐しなくちゃ……。あいつを倒して、レオのお仕置き棒で折檻してもらうのぉぉぉ!!」
リリベル=ユーリィはそう叫ぶや否や、左手でクルス=サンティーモの子宝袋を強く掴む。あまりにもの呪力が込められていたために、クルス=サンティーモはイギィィィ! と叫ぶ。しかしながら、そうされることで、クルス=サンティーモの身体にリリベル=ユーリィの呪力が流れ込み、クルス=サンティーモの白い羽根を紅が侵食しはじめる。
白と紅が混じり合うことで、クルス=サンティーモの白い羽根はいかがわしいピンク色に染め上がる。クルス=サンティーモは一瞬だけ気を失い、ガクッと頭を下げてしまう。しかし、次の瞬間にはクルス=サンティーモは顔をあげる。彼女もまた奇稲田姫の呪力で変貌を遂げてしまう。
クルス=サンティーモの紅と緑のオッドアイが金色に段々と染まっていく。そして、だらしなく口をニヘラと歪ませて、淫婦の天使の笑顔と化す。
「そうですゥ……。レオン様の子宝袋から、たーーーくさんスペル魔をもらわないとダメなのですゥ……。そう、尻穴で妊娠しちゃうくらいにですゥ。さあ、リリベル様。ぼくといっしょに堕ちるところまで堕ちるのですゥ……」
クルス=サンティーモは呪力に飲み込まれる。そして、ピンク色に染まった天使の羽根を羽ばたかせ、リリベル=ユーリィの身を高速に移動させはじめる。
紅玉眼の蒼き竜は驚愕した。大きく開いた口の中から猛吹雪を出して、紅い天使を飲み込み、さらには屠ったと思ったのに、その猛吹雪が軌道を歪ませたのだ。さらに猛吹雪をモノともせずに、透明な球体に包まれた紅い天使が自分の眼前へと堕ちるように突っ込んでくる。
リリベル=ユーリィとクルス=サンティーモはまさに言葉通りに大空を横方向へと堕ちた。それほどの猛スピードで紅玉眼の蒼き竜の顔へと急接近を果たしたのだ。紅玉眼の蒼き竜は紅い双月を丸くしそうになるほど驚く。そして、急いで右の前足を振り上げようとするが、防御は間に合わない。
リリベル=ユーリィはクルス=サンティーモの子宝袋から左手を放す。そして、その左手を右手に添えて、しっかりと両手で薔薇乙女の細剣の柄を握り込む。
リリベル=ユーリィとクルス=サンティーモは真っ直ぐに紅玉眼の蒼き竜の額にある斜めに走る古傷に突っ込む。その古傷は2年前にレオナルト=ヴィッダーによって成されたモノである。奇しくも、リリベル=ユーリィたちはご主人様であるレオナルト=ヴィッダーが付けた傷と同じ部分に起死回生の一撃を叩きこむ。
「グアァァァ!!」
紅玉眼の蒼き竜は古傷に薔薇乙女の細剣が突き刺さるや否や、大きく首級を前後左右へと振り回す。古傷に重なるように新たな傷を入れられたことで、紅玉眼の蒼き竜はそこから鱗よりも蒼い血を噴き出すこととなる。
リリベル=ユーリィは痛みを発し続ける右の腕先にさらに力を込める。それに感応して、奇稲田姫から呪力が溢れ出す。その呪力がリリベル=ユーリィの身体中を走り回る。呪力がリリベル=ユーリィの身体中を駆け巡った後、彼女の身体のある一点に集中する。
「イグゥゥゥ!」
リリベル=ユーリィは戦場において、戦を忘れてしまう。それもそうだろう。リリベル=ユーリィは全身鎧を着込んでいるというのに、股間部分から間欠泉のように『潮』を噴き出したからだ。しかしながら、彼女の膣から噴き出した『潮』はリリベル=ユーリィの体外へと放出されるや否や、リリベル=ユーリィとクルス=サンティーモを『潮』で出来た球体で包み込む。
「あ、あれ!? 寒さが急に和らいだのですゥ。ここは天界かどこかなのですゥ!?」
クルス=サンティーモは白いツナミに飲み込まれる瞬間、ギュッと眼を閉じていた。そして、数秒後に妙な暑さを感じて、自分は天に召されたのかと錯覚したのだ。しかし、実際にはリリベル=ユーリィが創り出した『潮の結界』に包み込まれており、クルス=サンティーモは暖かさを通り越して、初夏の暑さを感じるに至った。
リリベル=ユーリィの身体、いや、膣が噴き出した熱はクルス=サンティーモの身体を一気に温める。身体のあちこちが氷で侵食されていたが、リリベル=ユーリィが発している熱で、それらも徐々に溶かされていく。クルス=サンティーモは心底、ホッと安堵し、それを為したくれたのでろうリリベル=ユーリィに感謝の念を伝える。
「ありがとうございますゥ……。うぇっ!? リリベル様の身体からどんどん熱が噴き出しているのですゥ!」
クルス=サンティーモは最初、リリベル=ユーリィが着こんでいる全身鎧自体が熱を発したのかと思った。しかし、感じる熱は全身鎧自体が過熱しているのではなく、ヒト肌のぬくもりを感じるのだ。熱いことは熱いが、これは『情熱』が多分に含まれいてる。だが、クルス=サンティーモがその情熱の中に淫らかなものさえ感じ取り、段々と『情念』だと思うようになってしまう。
「クルス。わたし、やっと理解した……」
「へっ!? 何をですゥ!?」
リリベル=ユーリィの頭はすっぽりとオープン型フルフェイス型の兜にすっぽりと包み込まれていたために、クルス=サンティーモは彼女の横顔すら確認できていなかった。だが、それでも、リリベル=ユーリィが蕩けた表情になっていることは想像に難くない。クルス=サンティーモはゴクリと生唾を喉奥に押下して、リリベル=ユーリィの次の言葉を待った。
「わたしはレオの盾であり、剣でもある。でも、本当になりたいのはレオ専用の雌豚なの……。ああ、レオ、今すぐにわたしの尻穴を穿ってぇぇぇ!!」
「リリベル様、落ち着いてくださいィ! そんなことより、紅玉眼の蒼き竜をどうにかしないとダメですゥ!」
「そうね……。そうよね……。ヒトの恋路を邪魔するモノは駆逐しなくちゃ……。あいつを倒して、レオのお仕置き棒で折檻してもらうのぉぉぉ!!」
リリベル=ユーリィはそう叫ぶや否や、左手でクルス=サンティーモの子宝袋を強く掴む。あまりにもの呪力が込められていたために、クルス=サンティーモはイギィィィ! と叫ぶ。しかしながら、そうされることで、クルス=サンティーモの身体にリリベル=ユーリィの呪力が流れ込み、クルス=サンティーモの白い羽根を紅が侵食しはじめる。
白と紅が混じり合うことで、クルス=サンティーモの白い羽根はいかがわしいピンク色に染め上がる。クルス=サンティーモは一瞬だけ気を失い、ガクッと頭を下げてしまう。しかし、次の瞬間にはクルス=サンティーモは顔をあげる。彼女もまた奇稲田姫の呪力で変貌を遂げてしまう。
クルス=サンティーモの紅と緑のオッドアイが金色に段々と染まっていく。そして、だらしなく口をニヘラと歪ませて、淫婦の天使の笑顔と化す。
「そうですゥ……。レオン様の子宝袋から、たーーーくさんスペル魔をもらわないとダメなのですゥ……。そう、尻穴で妊娠しちゃうくらいにですゥ。さあ、リリベル様。ぼくといっしょに堕ちるところまで堕ちるのですゥ……」
クルス=サンティーモは呪力に飲み込まれる。そして、ピンク色に染まった天使の羽根を羽ばたかせ、リリベル=ユーリィの身を高速に移動させはじめる。
紅玉眼の蒼き竜は驚愕した。大きく開いた口の中から猛吹雪を出して、紅い天使を飲み込み、さらには屠ったと思ったのに、その猛吹雪が軌道を歪ませたのだ。さらに猛吹雪をモノともせずに、透明な球体に包まれた紅い天使が自分の眼前へと堕ちるように突っ込んでくる。
リリベル=ユーリィとクルス=サンティーモはまさに言葉通りに大空を横方向へと堕ちた。それほどの猛スピードで紅玉眼の蒼き竜の顔へと急接近を果たしたのだ。紅玉眼の蒼き竜は紅い双月を丸くしそうになるほど驚く。そして、急いで右の前足を振り上げようとするが、防御は間に合わない。
リリベル=ユーリィはクルス=サンティーモの子宝袋から左手を放す。そして、その左手を右手に添えて、しっかりと両手で薔薇乙女の細剣の柄を握り込む。
リリベル=ユーリィとクルス=サンティーモは真っ直ぐに紅玉眼の蒼き竜の額にある斜めに走る古傷に突っ込む。その古傷は2年前にレオナルト=ヴィッダーによって成されたモノである。奇しくも、リリベル=ユーリィたちはご主人様であるレオナルト=ヴィッダーが付けた傷と同じ部分に起死回生の一撃を叩きこむ。
「グアァァァ!!」
紅玉眼の蒼き竜は古傷に薔薇乙女の細剣が突き刺さるや否や、大きく首級を前後左右へと振り回す。古傷に重なるように新たな傷を入れられたことで、紅玉眼の蒼き竜はそこから鱗よりも蒼い血を噴き出すこととなる。
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