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第18章:紅玉眼の蒼き竜
第9話:竜皇の珠玉
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(この野郎! わざと俺っちに喉笛を噛みつかせたッスねっ!!)
白銀の獣皇は骨のような感触を犬歯の先に感じていた。さらに犬歯が骨のような硬い何かに当たるや否や、自分の身体から神力が急激に抜き取られていく感覚に襲われる。前足と後ろ足の爪を紅玉眼の蒼き竜の肌に突き立て、身をよじり、犬歯を抜こうとするが、そうすることが出来ない。
「シロちゃん、どうしたんですニャン!?」
「ふご、ふごご、ふごーーー!!」
マリア=アコナイトの眼から見ても、白銀の獣皇が足掻きもがいているのがわかるほどに、白銀の獣皇は4本足をばたつかせていた。犬歯を抜こうとしているのにどうやっても抜けないのだと感じたマリア=アコナイトは意を決し、シロちゃんの頭の上に2本足で立つ。そして、その場で両手に蝶の短刀紅・と蒼を構えて、紅玉眼の蒼き竜の喉笛を傷つけまくる。
「シロちゃん、待っててくださいニャン! 肉を削りまくって、シロちゃんの犬歯が抜けるように手伝うニャン!」
マリア=アコナイトはやたらめったらに蝶の短刀を振り回し、全身が蒼い血にまみれようとも、その動きを止めることはなかった。紅玉眼の蒼き竜の蒼き血は骨の芯から冷えを覚えるほどに冷たかった。その蒼き血を一滴浴びるたびに、マリア=アコナイトは失禁してしまうくらいの痛みを感じてしまう。
しかし、それでもマリア=アコナイトはシロちゃんから受けた恩を返そうと、必死に蝶の短刀紅と蒼を振り回し続けた。その蝶の短刀の刃がボロボロになる頃に、ようやく、シロちゃんが犬歯を突き立てている骨らしきものが見える。
「ず……がいこつ!? なんで、紅玉眼の蒼き竜の喉笛にこんなモノがあるんだニャン!?」
「チュチュッ!? 紅玉眼の蒼き竜はシロちゃんに喉笛をわざとさらけ出していたッチュウ!? エクレア、マリアを抱え込むでッチュウ! この場からすぐに逃げるでッチュウ!!」
「ど、ど、どういうことです~~~!? この頭蓋骨は相当にヤバイ代物なんです~~~!?」
「説明は後でッチュウ! シロちゃん、そこまで肉が削れてたら、自力で脱出できるはずでッチュウよね!?」
「ふごー、ふごー、ふごー」
コッシロー=ネヅが白銀の獣皇こと、シロちゃんにどうなのかと問うが、そのシロちゃんは満身創痍といった感じで、犬歯を支点にブランブランと宙づりになってしまっている。コッシロー=ネヅはチュゥ!!?? と驚く他無かった。今、目の前に見えている巨大な頭蓋骨は、コッシロー=ネヅの予想では『竜皇の珠玉』だからだ。コッシロー=ネヅもまた、紅玉眼の蒼き竜が企んでいたことを察している。
だからこそ、一刻も早く、この場から逃げなくてはならない。しかし、戦友であるシロちゃんを置いて逃げるわけにもいかない。進退窮まっているのは白銀の獣皇だけでなかったのだ。
「神力を渡してくれて感謝スルゾ。少しばかりもらいすぎたヨウダ。お返しをしてオコウ」
紅玉眼の蒼き竜は満足気にそう言いながら、神力を喉に埋め込んでいる頭蓋骨に集中させていく。頭蓋骨の額部分が虹色に輝き出し、コッシロー=ネヅは驚きの色をその顔に色濃く映し出す。このままでは、竜皇の珠玉が神力を発散するのは眼に見えていた。
「てめえっ! 俺の女になんてことしやがんだっ! ロケット・マグナム・パーーーンチッ!!」
「なん……ダト!?」
蒼き山の山頂から虹色の光が溢れ出そうとしたその瞬間、その蒼きが揺れた。いや、揺れただけではない。蒼き山が横倒しに崩れていく。それを為したのは黒き獣と化したレオナルト=ヴィッダーであった。レオナルト=ヴィッダーは渾身の呪力を左腕に込めて、蒼き山の横っ面をぶん殴ったのだ。蒼き山はぐらりと左側によれると同時に山崩れを起こしたかのような轟音を立てつつ、横倒れとなっていく。
「めちゃくちゃすぎます~~~! レオン様~~~!」
「エクレア、無事だったかっ! リリベルとクルスを頼むっ!」
レオナルト=ヴィッダーは右の脇に抱えていたリリベル=ユーリィと、背中に背負っていたクルス=サンティーモをエクレア=シューに向かって放りなげる。エクレア=シューは未だに落下していく白銀の獣皇の背中に乗ったままであったが、放り投げられてきたリリベル=ユーリィとクルス=サンティーモを実りかけのスイカをクッションとして受け止める。
「あいつ、とんでもないッスねっ! コッシローが惚れるだけはあるッスよっ!」
「チュッチュッチュ。あいつは特大を超越した超大馬鹿野郎でッチュウ! あいつが素戔嗚に選ばれたのには、それだけの理由があるんでッチュウ!」
白銀の獣皇は蒼き山を横倒しにしたレオナルト=ヴィッダーを褒めに褒めた。そして、空中をゆっくりと下降しながら、彼が寄越してきた娘ふたりを背中から落とさないように細心の注意を払う。そして、神力を奪われた今の状態では、彼の邪魔になるだけだと察して、徐々にではあるが、蒼き山から身を放していく。
「キサマ! またしてもキサマかっ! 我の顔に何度、泥を塗ったと思ウ!!」
「何度でも、てめえに傷をつけてやるっ! 俺の女を傷つけた報いを受けさせてやるっ!!」
レオナルト=ヴィッダーは黄金色と化していた双眸をギラギラと燃やしていた。紅い双月に憎々しく睨まれようが、彼奴から視線を外すことは決してなかった。横倒れとなった紅玉眼の蒼き竜は身を起こしながら、顎を大きく開き、ぽっかり空いた黒い穴から虹色の冷気の塊を吐き出す。巨大な氷柱が虹色を伴って、横回転しつつ、ドリルのようにレオナルト=ヴィッダーに向かって飛んでいく。
レオナルト=ヴィッダーはそれを避けようともせず、自分も獣の顔となっているオープン型フルフェイス兜の口を大きく開く。そして、開かれたギザギザの歯が並ぶ口で紅玉眼の蒼き竜が放った虹色を伴った巨大な氷柱を受け止めてみせる。
ギャリギャリギャリガリガリガリ!! といった金属と金属がぶつかり、擦れ、互いの身を削り合う音が首都であるジカーゴ全体に響き渡る。まるで大地を巨大なドリルで穿っているような音でもあった。レオナルト=ヴィッダーは一歩も退くことなく、紅玉眼の蒼き竜の口から吐き出された巨大なドリル型の氷柱の先端を砕きに砕く。
白銀の獣皇は骨のような感触を犬歯の先に感じていた。さらに犬歯が骨のような硬い何かに当たるや否や、自分の身体から神力が急激に抜き取られていく感覚に襲われる。前足と後ろ足の爪を紅玉眼の蒼き竜の肌に突き立て、身をよじり、犬歯を抜こうとするが、そうすることが出来ない。
「シロちゃん、どうしたんですニャン!?」
「ふご、ふごご、ふごーーー!!」
マリア=アコナイトの眼から見ても、白銀の獣皇が足掻きもがいているのがわかるほどに、白銀の獣皇は4本足をばたつかせていた。犬歯を抜こうとしているのにどうやっても抜けないのだと感じたマリア=アコナイトは意を決し、シロちゃんの頭の上に2本足で立つ。そして、その場で両手に蝶の短刀紅・と蒼を構えて、紅玉眼の蒼き竜の喉笛を傷つけまくる。
「シロちゃん、待っててくださいニャン! 肉を削りまくって、シロちゃんの犬歯が抜けるように手伝うニャン!」
マリア=アコナイトはやたらめったらに蝶の短刀を振り回し、全身が蒼い血にまみれようとも、その動きを止めることはなかった。紅玉眼の蒼き竜の蒼き血は骨の芯から冷えを覚えるほどに冷たかった。その蒼き血を一滴浴びるたびに、マリア=アコナイトは失禁してしまうくらいの痛みを感じてしまう。
しかし、それでもマリア=アコナイトはシロちゃんから受けた恩を返そうと、必死に蝶の短刀紅と蒼を振り回し続けた。その蝶の短刀の刃がボロボロになる頃に、ようやく、シロちゃんが犬歯を突き立てている骨らしきものが見える。
「ず……がいこつ!? なんで、紅玉眼の蒼き竜の喉笛にこんなモノがあるんだニャン!?」
「チュチュッ!? 紅玉眼の蒼き竜はシロちゃんに喉笛をわざとさらけ出していたッチュウ!? エクレア、マリアを抱え込むでッチュウ! この場からすぐに逃げるでッチュウ!!」
「ど、ど、どういうことです~~~!? この頭蓋骨は相当にヤバイ代物なんです~~~!?」
「説明は後でッチュウ! シロちゃん、そこまで肉が削れてたら、自力で脱出できるはずでッチュウよね!?」
「ふごー、ふごー、ふごー」
コッシロー=ネヅが白銀の獣皇こと、シロちゃんにどうなのかと問うが、そのシロちゃんは満身創痍といった感じで、犬歯を支点にブランブランと宙づりになってしまっている。コッシロー=ネヅはチュゥ!!?? と驚く他無かった。今、目の前に見えている巨大な頭蓋骨は、コッシロー=ネヅの予想では『竜皇の珠玉』だからだ。コッシロー=ネヅもまた、紅玉眼の蒼き竜が企んでいたことを察している。
だからこそ、一刻も早く、この場から逃げなくてはならない。しかし、戦友であるシロちゃんを置いて逃げるわけにもいかない。進退窮まっているのは白銀の獣皇だけでなかったのだ。
「神力を渡してくれて感謝スルゾ。少しばかりもらいすぎたヨウダ。お返しをしてオコウ」
紅玉眼の蒼き竜は満足気にそう言いながら、神力を喉に埋め込んでいる頭蓋骨に集中させていく。頭蓋骨の額部分が虹色に輝き出し、コッシロー=ネヅは驚きの色をその顔に色濃く映し出す。このままでは、竜皇の珠玉が神力を発散するのは眼に見えていた。
「てめえっ! 俺の女になんてことしやがんだっ! ロケット・マグナム・パーーーンチッ!!」
「なん……ダト!?」
蒼き山の山頂から虹色の光が溢れ出そうとしたその瞬間、その蒼きが揺れた。いや、揺れただけではない。蒼き山が横倒しに崩れていく。それを為したのは黒き獣と化したレオナルト=ヴィッダーであった。レオナルト=ヴィッダーは渾身の呪力を左腕に込めて、蒼き山の横っ面をぶん殴ったのだ。蒼き山はぐらりと左側によれると同時に山崩れを起こしたかのような轟音を立てつつ、横倒れとなっていく。
「めちゃくちゃすぎます~~~! レオン様~~~!」
「エクレア、無事だったかっ! リリベルとクルスを頼むっ!」
レオナルト=ヴィッダーは右の脇に抱えていたリリベル=ユーリィと、背中に背負っていたクルス=サンティーモをエクレア=シューに向かって放りなげる。エクレア=シューは未だに落下していく白銀の獣皇の背中に乗ったままであったが、放り投げられてきたリリベル=ユーリィとクルス=サンティーモを実りかけのスイカをクッションとして受け止める。
「あいつ、とんでもないッスねっ! コッシローが惚れるだけはあるッスよっ!」
「チュッチュッチュ。あいつは特大を超越した超大馬鹿野郎でッチュウ! あいつが素戔嗚に選ばれたのには、それだけの理由があるんでッチュウ!」
白銀の獣皇は蒼き山を横倒しにしたレオナルト=ヴィッダーを褒めに褒めた。そして、空中をゆっくりと下降しながら、彼が寄越してきた娘ふたりを背中から落とさないように細心の注意を払う。そして、神力を奪われた今の状態では、彼の邪魔になるだけだと察して、徐々にではあるが、蒼き山から身を放していく。
「キサマ! またしてもキサマかっ! 我の顔に何度、泥を塗ったと思ウ!!」
「何度でも、てめえに傷をつけてやるっ! 俺の女を傷つけた報いを受けさせてやるっ!!」
レオナルト=ヴィッダーは黄金色と化していた双眸をギラギラと燃やしていた。紅い双月に憎々しく睨まれようが、彼奴から視線を外すことは決してなかった。横倒れとなった紅玉眼の蒼き竜は身を起こしながら、顎を大きく開き、ぽっかり空いた黒い穴から虹色の冷気の塊を吐き出す。巨大な氷柱が虹色を伴って、横回転しつつ、ドリルのようにレオナルト=ヴィッダーに向かって飛んでいく。
レオナルト=ヴィッダーはそれを避けようともせず、自分も獣の顔となっているオープン型フルフェイス兜の口を大きく開く。そして、開かれたギザギザの歯が並ぶ口で紅玉眼の蒼き竜が放った虹色を伴った巨大な氷柱を受け止めてみせる。
ギャリギャリギャリガリガリガリ!! といった金属と金属がぶつかり、擦れ、互いの身を削り合う音が首都であるジカーゴ全体に響き渡る。まるで大地を巨大なドリルで穿っているような音でもあった。レオナルト=ヴィッダーは一歩も退くことなく、紅玉眼の蒼き竜の口から吐き出された巨大なドリル型の氷柱の先端を砕きに砕く。
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