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第21章:新たな出会い
第5話;選択肢
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白銀の獣皇ことシロちゃんと蝙蝠羽付きの白いネズミことコッシロー=ネヅの情報提供を受けたうえで、レオナルト=ヴィッダーたちは、どちらの方面へ船を進めるべきかの検討に入る。
「俺様はソフィア殿の意志を尊重しようと思うぜ。どうせホワイトウルフ号を東へ向かわせるんだ。湖岸沿いに南東へ進もうが、聖地:エルハレムに向かおうが、手間は一緒だからな」
ホワイトウルフ号の船長であるルイ=マッケンドーは少々、ソフィア=グレイプを突き放した言い方をしてみせる。判断は貴女次第だと言いたいのだ。そして、ソフィア=グレイプが決めたのなら、それに従うという意味を込めてである。
「わたくしは……。いくら団長がわたくしを聖地に向かわせたくないと思っていても、聖地へと赴こうと思います。その地でわたくしは己の運命を呪うことになろうとも」
「じゃあ、決まりだなっ! えらく遠回りになっちまったが、俺様はあくまでも御客人の要望通りに船を進ませてもらおう。おい、てめえら、ソフィア殿を丁重に聖地に送るぞっ!」
ルイ=マッケンドーは水夫たちに船の進路を変えろと命じる。ホワイトウルフ号に乗り込んでいる水夫たちは慌ただしく動き出し、船の船首は南東から北東へと向きを変える。しかしながら、船首が北東へ向くや否や、ソフィア=グレイプは膝から崩れ落ち、自分の胸辺りを両腕で抱きつつ、前のめりに倒れてしまう。
「うぅ……。わたくしは嫌なんです……。いくら魔皇様への捧げモノだとしても、好いてもいない男に、この身を預けるのは」
ソフィア=グレイプは自分の選択に後悔していた。しかし、それでも船長であるルイ=マッケンドーに船の進路をもう一度、変えてほしいとは決して言わなかった。そんな彼女に対して、不埒な行為に出る者がいた。
「意外と安産型なんだな。男装趣味なゆえに身体の肉付きは男に近しいと思っていたけど」
「ひゃんっ! 何をするんです!?」
「うん。感度も申し分なさそうだ。どうだ? 魔皇に抱かれる前に俺に抱かれてしまうってのは?」
レオナルト=ヴィッダーはあろうことか、ソフィア=グレイプの尻側に回り、膝を折り、ズボンの布越しから、丁寧に左手でソフィア=グレイプの尻を撫でまわしてみせる。鍛えあげられているだけあって、彼女の尻肉は筋肉質であったが、腰骨の骨格自体は女性のモノであることを敏感に感じ取るレオナルト=ヴィッダーであった。
ソフィア=グレイプはわなわなと身体を震わせながら、おそるおそる顔だけレオナルト=ヴィッダーの方へと向ける。レオナルト=ヴィッダーの顔はまるで骨董の壺を愛でるかのようにソフィア=グレイプのお尻を布越しに撫でまわし続けた。そして、片手ではわからぬとばかりに、右手に持っていた前腕固定型杖を甲板上にそっと置く。そうした後、両手でソフィア=グレイプの尻肉を丹念にこねくり回したのであった。
そんな彼の行動にリリベル=ユーリィたちは、はぁぁぁ……と深いため息をつくしかなかった。
(レオって、本当にお尻が好きよね……。でも、ソフィアさんをこのまま聖地に送るのはしのびない話よね)
(レオン様……。ソフィア様のお尻を撫でまわすくらいなら、ぼくのお尻を撫でまわしてほしいのですゥ)
(あうあうあう~~~。レオン様が嫁候補を増やす気満々なのです~~~。薄々、嫌な予感はしていましたけど~~~)
(新たなライバル、現れるですかニャン!? やっぱりあちきは薄幸の少女なのですかニャン!?)
リリベル=ユーリィを始め、4人娘たちはソフィア=グレイプがレオナルト=ヴィッダーによって、手籠めにされつつあったが、それを止めることは決してなかった。むしろ、人数が増えるゆえに、どのように自分を寵愛してもらおうかという方向で悩むこととなる。
「ソフィア。改めて聞くが、得体の知れぬ魔皇にその身を捧げるか、俺の女になって、魔皇と対峙するか、好きな方を選んでくれ」
「言っている意味がわかりませんっ! 先ほど知り合ったばかりの男性とわたくしがねんごろな関係になることなど、想像できませんっ!」
「まあまあ、落ち着け。俺はソフィアの尻を撫でまわしてると、おちんこさんがビッキビキになっちまった。これはお前の罪だ。罪には罰を与えなくちゃいけねえ:
ソフィア=グレイプはレオナルト=ヴィッダーが言っていることがほとんど理解不能であった。何故に勝手に尻を撫でまわしておきながら、おちんこさんが立ったからと、自分がそれをどうにかしないとならない流れになるのかと。羞恥の気持ちから怒りの気持ちが強くなってきたソフィア=グレイプは魔皇に対する畏れよりも、レオナルト=ヴィッダーを一発ぶん殴ってやろうとういう気持ちのほうが強くなる。
「この不埒者! わたくしの剣の錆となるが良いっ!」
「ぐわあああ。やられ……た。クルス、俺を介抱してくれ」
ソフィア=グレイプは急いで立ち上がると、鞘を着せたままの長剣でレオナルト=ヴィッダーの肩や背中をペシペシと叩いてみせる。彼女は顔を真っ赤にさせながら、自分の尻を撫でまわした男を散々に打ちのめしてみせる。そうされながらも、レオナルト=ヴィッダーは三文芝居のように振る舞い、ついにはうつ伏せで甲板上に突っ伏すこととなる。
ソフィア=グレイプはハアハアと荒い呼吸をしつつも、滅多打ちにしたレオナルト=ヴィッダーを見下しながら、鞘付きの長剣を腰の左側へと直す。そして、怒りを滲ませた足音を立てながら、甲板の下に広がるフロアへと消えていく。
「いやあ、リリベルとはまた違った誇り高い騎士だな、あれは。従順なダークエルフの騎士も悪くは無いが、たまにはああいう強情な男装娘も悪くない。魔皇は『男の娘』を所望しているみたいだけど、ソフィアを存外に寵愛するんじゃないか?」
「レオ……。タイキックねっ!」
「ありがとうございますっ!!」
リリベル=ユーリィは前腕固定型杖を支えに立ち上がったレオナルト=ヴィッダーに向かって、制裁の一撃を彼の尻に向かって放つ。レオナルト=ヴィッダーの尻に紅い脛当てがぶち当たり、レオナルト=ヴィッダーはまたしても前のめりに甲板上へ突っ伏すこととなる。
そんなことが行われていることも知らずに、ソフィア=グレイプは船長室へとやってきて、ぷんすこと怒りに心を染め上げていた。怒りを抑えるには寝るのが一番とばかりに、船員が寝ているベッドよりかはマシな程度のベッドに頭からダイブし、枕をバンバンとマットに幾度か叩きつける。
しかしながら、ソフィア=グレイプは自分の腹の奥底から沸き上がる怒りの成分がどういったモノかを理解しきれていなかった。自分を騙していた騎士団長。魔皇の贄となれと言った大法官。そして、そんな事情を省みずに、好きなように自分の尻肉を揉みしだいたレオナルト=ヴィッダー。それらに対する怒りがないまぜになりながら、ソフィア=グレイプの思考を混乱させていた。
「寝るっ! 寝て、全部忘れますっ!」
ソフィア=グレイプはベッドの上で掛布団を身体に巻きつけつつ、丸まりながら眠りへと堕ちていく。
「俺様はソフィア殿の意志を尊重しようと思うぜ。どうせホワイトウルフ号を東へ向かわせるんだ。湖岸沿いに南東へ進もうが、聖地:エルハレムに向かおうが、手間は一緒だからな」
ホワイトウルフ号の船長であるルイ=マッケンドーは少々、ソフィア=グレイプを突き放した言い方をしてみせる。判断は貴女次第だと言いたいのだ。そして、ソフィア=グレイプが決めたのなら、それに従うという意味を込めてである。
「わたくしは……。いくら団長がわたくしを聖地に向かわせたくないと思っていても、聖地へと赴こうと思います。その地でわたくしは己の運命を呪うことになろうとも」
「じゃあ、決まりだなっ! えらく遠回りになっちまったが、俺様はあくまでも御客人の要望通りに船を進ませてもらおう。おい、てめえら、ソフィア殿を丁重に聖地に送るぞっ!」
ルイ=マッケンドーは水夫たちに船の進路を変えろと命じる。ホワイトウルフ号に乗り込んでいる水夫たちは慌ただしく動き出し、船の船首は南東から北東へと向きを変える。しかしながら、船首が北東へ向くや否や、ソフィア=グレイプは膝から崩れ落ち、自分の胸辺りを両腕で抱きつつ、前のめりに倒れてしまう。
「うぅ……。わたくしは嫌なんです……。いくら魔皇様への捧げモノだとしても、好いてもいない男に、この身を預けるのは」
ソフィア=グレイプは自分の選択に後悔していた。しかし、それでも船長であるルイ=マッケンドーに船の進路をもう一度、変えてほしいとは決して言わなかった。そんな彼女に対して、不埒な行為に出る者がいた。
「意外と安産型なんだな。男装趣味なゆえに身体の肉付きは男に近しいと思っていたけど」
「ひゃんっ! 何をするんです!?」
「うん。感度も申し分なさそうだ。どうだ? 魔皇に抱かれる前に俺に抱かれてしまうってのは?」
レオナルト=ヴィッダーはあろうことか、ソフィア=グレイプの尻側に回り、膝を折り、ズボンの布越しから、丁寧に左手でソフィア=グレイプの尻を撫でまわしてみせる。鍛えあげられているだけあって、彼女の尻肉は筋肉質であったが、腰骨の骨格自体は女性のモノであることを敏感に感じ取るレオナルト=ヴィッダーであった。
ソフィア=グレイプはわなわなと身体を震わせながら、おそるおそる顔だけレオナルト=ヴィッダーの方へと向ける。レオナルト=ヴィッダーの顔はまるで骨董の壺を愛でるかのようにソフィア=グレイプのお尻を布越しに撫でまわし続けた。そして、片手ではわからぬとばかりに、右手に持っていた前腕固定型杖を甲板上にそっと置く。そうした後、両手でソフィア=グレイプの尻肉を丹念にこねくり回したのであった。
そんな彼の行動にリリベル=ユーリィたちは、はぁぁぁ……と深いため息をつくしかなかった。
(レオって、本当にお尻が好きよね……。でも、ソフィアさんをこのまま聖地に送るのはしのびない話よね)
(レオン様……。ソフィア様のお尻を撫でまわすくらいなら、ぼくのお尻を撫でまわしてほしいのですゥ)
(あうあうあう~~~。レオン様が嫁候補を増やす気満々なのです~~~。薄々、嫌な予感はしていましたけど~~~)
(新たなライバル、現れるですかニャン!? やっぱりあちきは薄幸の少女なのですかニャン!?)
リリベル=ユーリィを始め、4人娘たちはソフィア=グレイプがレオナルト=ヴィッダーによって、手籠めにされつつあったが、それを止めることは決してなかった。むしろ、人数が増えるゆえに、どのように自分を寵愛してもらおうかという方向で悩むこととなる。
「ソフィア。改めて聞くが、得体の知れぬ魔皇にその身を捧げるか、俺の女になって、魔皇と対峙するか、好きな方を選んでくれ」
「言っている意味がわかりませんっ! 先ほど知り合ったばかりの男性とわたくしがねんごろな関係になることなど、想像できませんっ!」
「まあまあ、落ち着け。俺はソフィアの尻を撫でまわしてると、おちんこさんがビッキビキになっちまった。これはお前の罪だ。罪には罰を与えなくちゃいけねえ:
ソフィア=グレイプはレオナルト=ヴィッダーが言っていることがほとんど理解不能であった。何故に勝手に尻を撫でまわしておきながら、おちんこさんが立ったからと、自分がそれをどうにかしないとならない流れになるのかと。羞恥の気持ちから怒りの気持ちが強くなってきたソフィア=グレイプは魔皇に対する畏れよりも、レオナルト=ヴィッダーを一発ぶん殴ってやろうとういう気持ちのほうが強くなる。
「この不埒者! わたくしの剣の錆となるが良いっ!」
「ぐわあああ。やられ……た。クルス、俺を介抱してくれ」
ソフィア=グレイプは急いで立ち上がると、鞘を着せたままの長剣でレオナルト=ヴィッダーの肩や背中をペシペシと叩いてみせる。彼女は顔を真っ赤にさせながら、自分の尻を撫でまわした男を散々に打ちのめしてみせる。そうされながらも、レオナルト=ヴィッダーは三文芝居のように振る舞い、ついにはうつ伏せで甲板上に突っ伏すこととなる。
ソフィア=グレイプはハアハアと荒い呼吸をしつつも、滅多打ちにしたレオナルト=ヴィッダーを見下しながら、鞘付きの長剣を腰の左側へと直す。そして、怒りを滲ませた足音を立てながら、甲板の下に広がるフロアへと消えていく。
「いやあ、リリベルとはまた違った誇り高い騎士だな、あれは。従順なダークエルフの騎士も悪くは無いが、たまにはああいう強情な男装娘も悪くない。魔皇は『男の娘』を所望しているみたいだけど、ソフィアを存外に寵愛するんじゃないか?」
「レオ……。タイキックねっ!」
「ありがとうございますっ!!」
リリベル=ユーリィは前腕固定型杖を支えに立ち上がったレオナルト=ヴィッダーに向かって、制裁の一撃を彼の尻に向かって放つ。レオナルト=ヴィッダーの尻に紅い脛当てがぶち当たり、レオナルト=ヴィッダーはまたしても前のめりに甲板上へ突っ伏すこととなる。
そんなことが行われていることも知らずに、ソフィア=グレイプは船長室へとやってきて、ぷんすこと怒りに心を染め上げていた。怒りを抑えるには寝るのが一番とばかりに、船員が寝ているベッドよりかはマシな程度のベッドに頭からダイブし、枕をバンバンとマットに幾度か叩きつける。
しかしながら、ソフィア=グレイプは自分の腹の奥底から沸き上がる怒りの成分がどういったモノかを理解しきれていなかった。自分を騙していた騎士団長。魔皇の贄となれと言った大法官。そして、そんな事情を省みずに、好きなように自分の尻肉を揉みしだいたレオナルト=ヴィッダー。それらに対する怒りがないまぜになりながら、ソフィア=グレイプの思考を混乱させていた。
「寝るっ! 寝て、全部忘れますっ!」
ソフィア=グレイプはベッドの上で掛布団を身体に巻きつけつつ、丸まりながら眠りへと堕ちていく。
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