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第24章:嫉妬心
第10話:交渉決裂
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レオナルト=ヴィッダーが眼を覚ましたのは6Pが行われた日から数えて、三日後であった。レオナルト=ヴィッダーはさすがにヤリすぎたと反省せざるをえなくなる。しかしながら、同じ朝食のテーブルに着いている魔皇や教皇たちは若いうちにヤレるだけヤッテおけと笑っている。
レオナルト=ヴィッダーは気恥ずかしさから、自分の後頭部を右手でボリボリと掻くしかない。しかしながら、ソフィア=グレイプを除いた女性陣はへっちゃらと言った感じで、テーブルに並ぶパンや生ハムなどを手に取り、口へと運んでいる。
「うぅ……。皆様、なんでそんなに平然としていられるのですか? わたくしは恥ずかしさで、食事が喉を通りませんの」
「何、言ってんのよ。しっかり食べておかないと、レオがエッチな気分になった時に、満足する前に倒れちゃうわよ?」
「リリベル様の言う通りなんですゥ。エッチはソフィア様が思っている以上にすっごく体力を使うのですゥ」
「水分もしっかり摂っておくことも肝心なのです~~~。レオン様はおしっこをひっかけられるのも大好きなので、いつでも応えられるようにしとくと良いですよ~~~」
「エクレア姐さん。さすがに食事中に、おしっこっていうワードは出してほしくないですニャン」
男性陣と女性陣は長テーブルで朝食を取っていたが、この日は男性陣は男性陣で固まり、女性陣は長テーブルの反対側に固まるという珍しい配置であった。そして、魔皇や教皇が言う言葉を拾いつつ、女子トークのネタにするという形となる。
「魔皇様はバージニア王国相手に1戦かまそうとしているみたいね。ソフィアはどうするつもりなの?」
「どうするつもりとは? わたくしにはよくわかりませんが……」
「ソフィア様は白鳥騎士団の副長なのですゥ。魔皇様がバージニア王国に喧嘩を売るなら、ソフィア様はぼくたちと敵対してしまうんですゥ?」
クルス=サンティーモは少し寂し気な表情となり、パンを千切る手を止めてしまう。しかし、ソフィア=グレイプはフルフルと頭を左右に振り
「わたくしはレオナルト殿に駄女にされました。今更、白鳥騎士団の副長を名乗るのは無理なことです」
「じゃ、じゃあ、ソフィア様はレオン様のために国を裏切ってくれるんですねェ!」
表情に暗い影を落としていたクルス=サンティーモは一気に明るい表情になる。だが、それに待ったをかけたのはソフィア=グレイプ自身であった。
「レオナルト殿に無理難題を持ちかけることになることは承諾してほしい。わたくしがバージニア王国を裏切れば、わたくしの家族が罪を問われる可能性が出てきますわ。わたくしは故郷の家族がどうなろうとも、レオナルト殿と幸せになるという覚悟はまだ持てません……」
ソフィア=グレイプはきっぱりとそう断言する。いくらレオナルト=ヴィッダーのおちんこさんで駄女にされたとしても、血の繋がりのある家族を犠牲にすることは別問題だと言ってみせる。クルス=サンティーモはう~~~ん、う~~~んと悩みに悩み始める。しかしながら、クルス=サンティーモは淫婦の天使である。色恋沙汰や性技に関しては、何かと皆に助言できるほどの知識と技量を持ち合わせているが、ソフィア=グレイプの家族を保護するための名案をまったくもって思いつくことが出来ない。
しかしながら、クルス=サンティーモは自分に足りないモノがあるなら、誰かから拝借するという機転を持っている。クルス=サンティーモは白銀の獣皇ことシロちゃんとともに、ガツガツと皿に盛られた天カスを貪り喰らっている蝙蝠羽付きの白いネズミに熱い視線を送る。
「チュゥ? 僕の高尚な知恵を欲しがっている男の娘の視線を感じるでッチュウ。おい、シロちゃん。僕の皿には手をつけるなッチュウよ?」
「コッシローっちに七代祟られるような愚かなことはしないッスよ。コッシローっちは本当に食い意地が張っているんっスから」
白銀の獣皇ことシロちゃんが、安心して離席すると良いッスワンと言い、コッシロー=ネヅを女性陣が座る席へと送り出す。コッシロー=ネヅはちらちらとシロちゃんの方へと振り向き、自分の皿に手を出されていないかをチェックしてくる。その様子に呆れ顔となってしまうシロちゃんであった。
コッシロー=ネヅがパタパタと背中の蝙蝠羽を羽ばたかせ、ちょこんとクルス=サンティーモの蒼髪オカッパの頂点へと着地する。そして、女性陣からソフィア=グレイプの家族の安全をどう確保すれば良いのかという相談を受けることになる。コッシロー=ネヅはふむふむと皆の意見を聞いた後、自分の考えを示すことになる。
「そもそもとして、魔皇が今年の贄に関して、男装娘を送りつけてきたバージニア王国に対して、交渉で収めようとしたのでッチュウが、バージニア王国はこちら側の要求の一切を飲む気がなかったのでッチュウ」
コッシロー=ネヅは、魔皇がバージニア王国と一戦交えるも致し方無しとなった経緯を女性陣にまずは語る。戦争とは外交の一手段とも言われており、両国で結ばれた約束事を履行する気が無いのであれば、実際に殴り合うしか無くなるのは当然の成り行きとなる。
バージニア王国が聖地に対して、強気でいられる理由は、聖地はどう言いつくろっても聖地であり、一個の独立した国では無いという認識を示したからだ。しかしながら、それはあまりにも横暴極まる発言であり、このような物言いをされれば、いくらまともな戦力を保持していない聖地と言えども、物理的にバージニア王国を叩き伏せに行くしか無くなる。
「聖地が一個の国家なのか? と問われれば、それはそれで難しい問題でっちゅうけど、聖地には教皇という権威の塊そのものが在籍しているのでッチュウ。それに後ろ足で砂をかける行為は他国との関係悪化にも繋がるのでッチュウ」
「コッシローの話を聞いていると、ますますバージニア王国が何をしたいのかがわからなくなるわ……」
リリベル=ユーリィは率直に自分の感想を言ってみせる。コッシロー=ネヅはうんうんと頷き、リリベル=ユーリィの意見を肯定してみせる。そして、こほんと軽く咳を一度つき
「バージニア王国の国内で何かが起きていることは確定的でッチュウ。そして、それが何なのかを確かめるために魔皇はレオンを口説いている真っ最中でッチュウ」
コッシロー=ネヅはクィッと顎を降り、女性陣の視線がレオナルト=ヴィッダーと魔皇の方へ向けさせる。女性陣はハァ……と嘆息を漏らす他無かった。
「レオは確実にバージニア王国へ向かうわね……」
「ソフィア様は罪作りな駄女なのですゥ……」
「でも、そんなところがレオン様の魅力でもありますよね~~~」
「あちきは、レオン様となら地獄の果てでもお供しますニャン!」
「チュッチュッチュ。ぼくの方から魔皇に掛け合って、ソフィアの家族を保護する方法を模索しておくでッチュウ。ソフィアの自由を縛る鎖を砕くのはレオンの役目でッチュウが、僕も僕の方で出来ることはやっておくのでッチュウ」
レオナルト=ヴィッダーは気恥ずかしさから、自分の後頭部を右手でボリボリと掻くしかない。しかしながら、ソフィア=グレイプを除いた女性陣はへっちゃらと言った感じで、テーブルに並ぶパンや生ハムなどを手に取り、口へと運んでいる。
「うぅ……。皆様、なんでそんなに平然としていられるのですか? わたくしは恥ずかしさで、食事が喉を通りませんの」
「何、言ってんのよ。しっかり食べておかないと、レオがエッチな気分になった時に、満足する前に倒れちゃうわよ?」
「リリベル様の言う通りなんですゥ。エッチはソフィア様が思っている以上にすっごく体力を使うのですゥ」
「水分もしっかり摂っておくことも肝心なのです~~~。レオン様はおしっこをひっかけられるのも大好きなので、いつでも応えられるようにしとくと良いですよ~~~」
「エクレア姐さん。さすがに食事中に、おしっこっていうワードは出してほしくないですニャン」
男性陣と女性陣は長テーブルで朝食を取っていたが、この日は男性陣は男性陣で固まり、女性陣は長テーブルの反対側に固まるという珍しい配置であった。そして、魔皇や教皇が言う言葉を拾いつつ、女子トークのネタにするという形となる。
「魔皇様はバージニア王国相手に1戦かまそうとしているみたいね。ソフィアはどうするつもりなの?」
「どうするつもりとは? わたくしにはよくわかりませんが……」
「ソフィア様は白鳥騎士団の副長なのですゥ。魔皇様がバージニア王国に喧嘩を売るなら、ソフィア様はぼくたちと敵対してしまうんですゥ?」
クルス=サンティーモは少し寂し気な表情となり、パンを千切る手を止めてしまう。しかし、ソフィア=グレイプはフルフルと頭を左右に振り
「わたくしはレオナルト殿に駄女にされました。今更、白鳥騎士団の副長を名乗るのは無理なことです」
「じゃ、じゃあ、ソフィア様はレオン様のために国を裏切ってくれるんですねェ!」
表情に暗い影を落としていたクルス=サンティーモは一気に明るい表情になる。だが、それに待ったをかけたのはソフィア=グレイプ自身であった。
「レオナルト殿に無理難題を持ちかけることになることは承諾してほしい。わたくしがバージニア王国を裏切れば、わたくしの家族が罪を問われる可能性が出てきますわ。わたくしは故郷の家族がどうなろうとも、レオナルト殿と幸せになるという覚悟はまだ持てません……」
ソフィア=グレイプはきっぱりとそう断言する。いくらレオナルト=ヴィッダーのおちんこさんで駄女にされたとしても、血の繋がりのある家族を犠牲にすることは別問題だと言ってみせる。クルス=サンティーモはう~~~ん、う~~~んと悩みに悩み始める。しかしながら、クルス=サンティーモは淫婦の天使である。色恋沙汰や性技に関しては、何かと皆に助言できるほどの知識と技量を持ち合わせているが、ソフィア=グレイプの家族を保護するための名案をまったくもって思いつくことが出来ない。
しかしながら、クルス=サンティーモは自分に足りないモノがあるなら、誰かから拝借するという機転を持っている。クルス=サンティーモは白銀の獣皇ことシロちゃんとともに、ガツガツと皿に盛られた天カスを貪り喰らっている蝙蝠羽付きの白いネズミに熱い視線を送る。
「チュゥ? 僕の高尚な知恵を欲しがっている男の娘の視線を感じるでッチュウ。おい、シロちゃん。僕の皿には手をつけるなッチュウよ?」
「コッシローっちに七代祟られるような愚かなことはしないッスよ。コッシローっちは本当に食い意地が張っているんっスから」
白銀の獣皇ことシロちゃんが、安心して離席すると良いッスワンと言い、コッシロー=ネヅを女性陣が座る席へと送り出す。コッシロー=ネヅはちらちらとシロちゃんの方へと振り向き、自分の皿に手を出されていないかをチェックしてくる。その様子に呆れ顔となってしまうシロちゃんであった。
コッシロー=ネヅがパタパタと背中の蝙蝠羽を羽ばたかせ、ちょこんとクルス=サンティーモの蒼髪オカッパの頂点へと着地する。そして、女性陣からソフィア=グレイプの家族の安全をどう確保すれば良いのかという相談を受けることになる。コッシロー=ネヅはふむふむと皆の意見を聞いた後、自分の考えを示すことになる。
「そもそもとして、魔皇が今年の贄に関して、男装娘を送りつけてきたバージニア王国に対して、交渉で収めようとしたのでッチュウが、バージニア王国はこちら側の要求の一切を飲む気がなかったのでッチュウ」
コッシロー=ネヅは、魔皇がバージニア王国と一戦交えるも致し方無しとなった経緯を女性陣にまずは語る。戦争とは外交の一手段とも言われており、両国で結ばれた約束事を履行する気が無いのであれば、実際に殴り合うしか無くなるのは当然の成り行きとなる。
バージニア王国が聖地に対して、強気でいられる理由は、聖地はどう言いつくろっても聖地であり、一個の独立した国では無いという認識を示したからだ。しかしながら、それはあまりにも横暴極まる発言であり、このような物言いをされれば、いくらまともな戦力を保持していない聖地と言えども、物理的にバージニア王国を叩き伏せに行くしか無くなる。
「聖地が一個の国家なのか? と問われれば、それはそれで難しい問題でっちゅうけど、聖地には教皇という権威の塊そのものが在籍しているのでッチュウ。それに後ろ足で砂をかける行為は他国との関係悪化にも繋がるのでッチュウ」
「コッシローの話を聞いていると、ますますバージニア王国が何をしたいのかがわからなくなるわ……」
リリベル=ユーリィは率直に自分の感想を言ってみせる。コッシロー=ネヅはうんうんと頷き、リリベル=ユーリィの意見を肯定してみせる。そして、こほんと軽く咳を一度つき
「バージニア王国の国内で何かが起きていることは確定的でッチュウ。そして、それが何なのかを確かめるために魔皇はレオンを口説いている真っ最中でッチュウ」
コッシロー=ネヅはクィッと顎を降り、女性陣の視線がレオナルト=ヴィッダーと魔皇の方へ向けさせる。女性陣はハァ……と嘆息を漏らす他無かった。
「レオは確実にバージニア王国へ向かうわね……」
「ソフィア様は罪作りな駄女なのですゥ……」
「でも、そんなところがレオン様の魅力でもありますよね~~~」
「あちきは、レオン様となら地獄の果てでもお供しますニャン!」
「チュッチュッチュ。ぼくの方から魔皇に掛け合って、ソフィアの家族を保護する方法を模索しておくでッチュウ。ソフィアの自由を縛る鎖を砕くのはレオンの役目でッチュウが、僕も僕の方で出来ることはやっておくのでッチュウ」
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