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第25章:七人の天使
第2話:魔皇の実力
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レオナルト=ヴィッダーたちを乗せたホワイトウルフ号が南に進路を取って三日目の朝を迎えた時であった。
「うへぇ! こりゃ大船団だなっ! 100は居るんじゃねえのかっ!?」
レオナルト=ヴィッダーは五大湖の沿岸を埋め尽くしている軍船の数を見て、びっくり仰天となっていた。決して、ホワイトウルフ号を上陸させる気は無いとその船団は主張をしているかのようである。聖地から発った船はホワイトウルフ号1隻であるのに、その100倍の船の数で対応してきたのがバージニア王国である。いくらなんでも大袈裟すぎると思うレオナルト=ヴィッダーであった。
「ククッ! 我が直々に出向いてやると宣言した甲斐があったというモノだっ!」
魔皇はホワイトウルフ号の船首で仁王立ちしながら、ホワイトウルフ号を物理的に止めてみせんとしようとしている船団を睨みつける。魔皇は口の端を歪ませつつ、じゅるりとヨダレを垂れ流してしまう。そして、ひーふーみーと船団の数を数える。
「バージニア王国は123隻出してきたか……。しかし、本気で我を止めたいのであらば、この10倍を用意すべきであったなぁ!?」
魔皇はそう言い終わると同時に、ホワイトウルフ号の船首から忽然と姿を消す。レオナルト=ヴィッダーはいきなり自分の眼の前から魔皇が居なくなったことで、魔皇がどこに行ってしまったのかと、頭を上下左右に振る。
「クハハッ! まずは挨拶代わりよっ! 我の呪力の一端を知るが良いっ!」
魔皇はホワイトウルフ号の船首から、マストのてっぺんへと移動していた。そんなところに移動して、一体、何をするのかと、レオナルト=ヴィッダーたちは魔皇を凝視する他無かった。魔皇はホワイトウルフ号に乗る面々たちの衆目を集めながら、自分が今から行おうとしていることを態度で示してみせる。
魔皇は天に向かって両腕を振り上げる。そして、振り上げた両腕の先にある両手の上に、真っ黒な玉を創り出す。その玉の大きさは直径Ⅰミャートルほどであった。レオナルト=ヴィッダーは魔皇が手の上に創り出した黒い玉に既視感を覚える。そう、レオナルト=ヴィッダーも黒い玉を創り出すことが出来た。しかしながら、レオナルト=ヴィッダーは黒い玉をひとつ作るだけで、体力をごっそりと持っていかれてしまう。
魔皇は天に向かって振り上げた手の先で直径Ⅰミャートルの玉をひとつづつ作ったと思った矢先には、その黒い玉を眼の前で展開している船団に向かって、勢いよく投げ飛ばす。
「ほれほれほれっ! ガーハハッ! 船団がまるでゴミクズのようだぞっ!!」
魔皇は高笑いしながら、黒い玉を次々と生み出す。そして、生み出したばかりの黒い玉を次々と眼の前で展開している船団にぶつけまくる。直径Ⅰミャートル程の黒い玉はバージニア王国の船の船首を喰らうと同時に、そのサイズを10倍に増す。そして、その黒い玉が消えると同時に、船は前か中ほどまでの半分ほどを喰われており、大穴が空いた部分から五大湖の水が流れ込む。
魔皇がひとしきり黒い玉を投げ終わると、眼の前で展開していた船団の3分の1が五大湖の底へ向かって沈み始めていたのであった。レオナルト=ヴィッダーは背中にゾワゾワッ! と毛虫が千匹這い上がってくる感触を覚えてしまう。魔皇は眼の前に展開していた船団の3分の1を五大湖に沈めたというのに、余裕しゃくしゃくといった感じで、マストのてっぺんからふわりと船首へと降りてくる。
「あんたってひとは、とんでもないなっ!」
「ん? これくらい出来て当然であろう。何と言っても、我は魔皇であるぞ」
魔皇はまるで『貴様には出来ぬのか?』と言いたげにレオナルト=ヴィッダーにそう言ってみせる。レオナルト=ヴィッダーは魔皇の言いを挑発だとして受け取る。そして、負けず嫌いのレオナルト=ヴィッダーが次に取った行動は当然と言えば当然の行いであった。
「俺だって、黒い玉を創り出せるぜっ!」
レオナルト=ヴィッダーは船首に立つ魔皇の隣に立ち、左腕を思いっ切り前方へと突き出す。そして、左手をめいいっぱい広げ、左腕に自分の右手を添えて、そこから黒い玉が船団に向かって飛んでいくイメージを描く。レオナルト=ヴィッダーの左手の先には直径Ⅰミャートル程の黒い玉が出来上がる。それをまるで大砲から撃ち出される弾のように発射させる。
発射された黒い玉は宙で大きく膨れ上がり、その大きさを5倍に膨れさせる。大きく膨らんだ黒い玉は次々と五大湖の沿岸に浮かぶ船に大穴を開けつつ、真っ直ぐに突き進んでいく。
「ほう。やりおる。我が40隻で、貴様は8隻か。我の勝ちだな!?」
「言ってくれるぜっ! あんたは40隻沈めるのに、黒い玉を40個。俺は黒い玉1個で8隻だっ! 俺の勝ちに決まっているだろっ!」
レオナルト=ヴィッダーは甲板上で大の字になって倒れ込み、ハアハアゼエゼエ……と身体全体で呼吸をしていた。しかし、レオナルト=ヴィッダーは生来からの負けず嫌いを発揮して、魔皇に対して、強気の発言をしてみせる。
魔皇はククッ! と満足気に口から漏らす。レオナルト=ヴィッダーにそのまま寝ていろと言う。しかし、レオナルト=ヴィッダーは身体を起こし、意地を張り続ける。そんなレオナルト=ヴィッダーに好印象を持った魔皇は高笑いをしながら、レオナルト=ヴィッダーの身体を左腕で支える。
「我と貴様で、どちらのほうがより多く、船を沈められるか競争をしようではないか」
「勝った方が、負けた方にひとつ、好きなことを命令できるってことで良いか!?」
「よぉし。それで行くぞっ! さあ、素戔嗚を使いこなしてみせろっ!」
魔皇は右手を前方に伸ばす。そして、魔皇に左腕で身体を支えられたレオナルト=ヴィッダーは左手を前方に突きだす。彼らはそれぞれに突き出した手から呪力を放ち、五大湖の沿岸に展開していた船団を沈めに沈みまくる。レオナルト=ヴィッダーが魔皇と張り合いを始めてから10分も経たぬうちに、バージニア王国が用意していた船団は残すところ、3隻まで減ってしまうことになる。
「くっそっ! 残り3隻しかいねえんじゃ、どうやっても俺が逆転できねえぞっ! バージニア王国めっ! 今からでも100隻、追加で出してくれよっ!」
バージニア王国が五大湖の沿岸に展開させていた船団が残り3隻となってしまった時点で、レオナルト=ヴィッダーが魔皇に勝つ算段は無くなっていた。レオナルト=ヴィッダーは善戦したほうであるが、1発、黒い玉を撃ち出す度に、意識が天界へと飛びそうになっていた。レオナルト=ヴィッダーが撃ち出す黒い玉のサイズは魔皇の5倍であったが、魔皇は連射力でレオナルト=ヴィッダーを寄せ付けなかったのである。
「なかなか良い勝負であったぞ。我が80隻。おまえは40隻。小童にしては頑張ったほうではないか?」
「うへぇ! こりゃ大船団だなっ! 100は居るんじゃねえのかっ!?」
レオナルト=ヴィッダーは五大湖の沿岸を埋め尽くしている軍船の数を見て、びっくり仰天となっていた。決して、ホワイトウルフ号を上陸させる気は無いとその船団は主張をしているかのようである。聖地から発った船はホワイトウルフ号1隻であるのに、その100倍の船の数で対応してきたのがバージニア王国である。いくらなんでも大袈裟すぎると思うレオナルト=ヴィッダーであった。
「ククッ! 我が直々に出向いてやると宣言した甲斐があったというモノだっ!」
魔皇はホワイトウルフ号の船首で仁王立ちしながら、ホワイトウルフ号を物理的に止めてみせんとしようとしている船団を睨みつける。魔皇は口の端を歪ませつつ、じゅるりとヨダレを垂れ流してしまう。そして、ひーふーみーと船団の数を数える。
「バージニア王国は123隻出してきたか……。しかし、本気で我を止めたいのであらば、この10倍を用意すべきであったなぁ!?」
魔皇はそう言い終わると同時に、ホワイトウルフ号の船首から忽然と姿を消す。レオナルト=ヴィッダーはいきなり自分の眼の前から魔皇が居なくなったことで、魔皇がどこに行ってしまったのかと、頭を上下左右に振る。
「クハハッ! まずは挨拶代わりよっ! 我の呪力の一端を知るが良いっ!」
魔皇はホワイトウルフ号の船首から、マストのてっぺんへと移動していた。そんなところに移動して、一体、何をするのかと、レオナルト=ヴィッダーたちは魔皇を凝視する他無かった。魔皇はホワイトウルフ号に乗る面々たちの衆目を集めながら、自分が今から行おうとしていることを態度で示してみせる。
魔皇は天に向かって両腕を振り上げる。そして、振り上げた両腕の先にある両手の上に、真っ黒な玉を創り出す。その玉の大きさは直径Ⅰミャートルほどであった。レオナルト=ヴィッダーは魔皇が手の上に創り出した黒い玉に既視感を覚える。そう、レオナルト=ヴィッダーも黒い玉を創り出すことが出来た。しかしながら、レオナルト=ヴィッダーは黒い玉をひとつ作るだけで、体力をごっそりと持っていかれてしまう。
魔皇は天に向かって振り上げた手の先で直径Ⅰミャートルの玉をひとつづつ作ったと思った矢先には、その黒い玉を眼の前で展開している船団に向かって、勢いよく投げ飛ばす。
「ほれほれほれっ! ガーハハッ! 船団がまるでゴミクズのようだぞっ!!」
魔皇は高笑いしながら、黒い玉を次々と生み出す。そして、生み出したばかりの黒い玉を次々と眼の前で展開している船団にぶつけまくる。直径Ⅰミャートル程の黒い玉はバージニア王国の船の船首を喰らうと同時に、そのサイズを10倍に増す。そして、その黒い玉が消えると同時に、船は前か中ほどまでの半分ほどを喰われており、大穴が空いた部分から五大湖の水が流れ込む。
魔皇がひとしきり黒い玉を投げ終わると、眼の前で展開していた船団の3分の1が五大湖の底へ向かって沈み始めていたのであった。レオナルト=ヴィッダーは背中にゾワゾワッ! と毛虫が千匹這い上がってくる感触を覚えてしまう。魔皇は眼の前に展開していた船団の3分の1を五大湖に沈めたというのに、余裕しゃくしゃくといった感じで、マストのてっぺんからふわりと船首へと降りてくる。
「あんたってひとは、とんでもないなっ!」
「ん? これくらい出来て当然であろう。何と言っても、我は魔皇であるぞ」
魔皇はまるで『貴様には出来ぬのか?』と言いたげにレオナルト=ヴィッダーにそう言ってみせる。レオナルト=ヴィッダーは魔皇の言いを挑発だとして受け取る。そして、負けず嫌いのレオナルト=ヴィッダーが次に取った行動は当然と言えば当然の行いであった。
「俺だって、黒い玉を創り出せるぜっ!」
レオナルト=ヴィッダーは船首に立つ魔皇の隣に立ち、左腕を思いっ切り前方へと突き出す。そして、左手をめいいっぱい広げ、左腕に自分の右手を添えて、そこから黒い玉が船団に向かって飛んでいくイメージを描く。レオナルト=ヴィッダーの左手の先には直径Ⅰミャートル程の黒い玉が出来上がる。それをまるで大砲から撃ち出される弾のように発射させる。
発射された黒い玉は宙で大きく膨れ上がり、その大きさを5倍に膨れさせる。大きく膨らんだ黒い玉は次々と五大湖の沿岸に浮かぶ船に大穴を開けつつ、真っ直ぐに突き進んでいく。
「ほう。やりおる。我が40隻で、貴様は8隻か。我の勝ちだな!?」
「言ってくれるぜっ! あんたは40隻沈めるのに、黒い玉を40個。俺は黒い玉1個で8隻だっ! 俺の勝ちに決まっているだろっ!」
レオナルト=ヴィッダーは甲板上で大の字になって倒れ込み、ハアハアゼエゼエ……と身体全体で呼吸をしていた。しかし、レオナルト=ヴィッダーは生来からの負けず嫌いを発揮して、魔皇に対して、強気の発言をしてみせる。
魔皇はククッ! と満足気に口から漏らす。レオナルト=ヴィッダーにそのまま寝ていろと言う。しかし、レオナルト=ヴィッダーは身体を起こし、意地を張り続ける。そんなレオナルト=ヴィッダーに好印象を持った魔皇は高笑いをしながら、レオナルト=ヴィッダーの身体を左腕で支える。
「我と貴様で、どちらのほうがより多く、船を沈められるか競争をしようではないか」
「勝った方が、負けた方にひとつ、好きなことを命令できるってことで良いか!?」
「よぉし。それで行くぞっ! さあ、素戔嗚を使いこなしてみせろっ!」
魔皇は右手を前方に伸ばす。そして、魔皇に左腕で身体を支えられたレオナルト=ヴィッダーは左手を前方に突きだす。彼らはそれぞれに突き出した手から呪力を放ち、五大湖の沿岸に展開していた船団を沈めに沈みまくる。レオナルト=ヴィッダーが魔皇と張り合いを始めてから10分も経たぬうちに、バージニア王国が用意していた船団は残すところ、3隻まで減ってしまうことになる。
「くっそっ! 残り3隻しかいねえんじゃ、どうやっても俺が逆転できねえぞっ! バージニア王国めっ! 今からでも100隻、追加で出してくれよっ!」
バージニア王国が五大湖の沿岸に展開させていた船団が残り3隻となってしまった時点で、レオナルト=ヴィッダーが魔皇に勝つ算段は無くなっていた。レオナルト=ヴィッダーは善戦したほうであるが、1発、黒い玉を撃ち出す度に、意識が天界へと飛びそうになっていた。レオナルト=ヴィッダーが撃ち出す黒い玉のサイズは魔皇の5倍であったが、魔皇は連射力でレオナルト=ヴィッダーを寄せ付けなかったのである。
「なかなか良い勝負であったぞ。我が80隻。おまえは40隻。小童にしては頑張ったほうではないか?」
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