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第6章:宮廷騒乱
10:ぬくもり
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声にならぬ声で泣き叫び、頭を前後左右に振り、モル=アキスは竜巻の中心部から逃げ出そうとしていた。しかし、彼は言い知れぬ力に縛られて、その場から動くことが出来ない。
「ひぃっ、ひぃっ、ひぎいいいっ!」
ついに黄金色の馬上槍の先端が、モル=アキスの碧玉色の鎧に突き刺さる。そして、槍はそこで止まらずにメキョッと鎧を貫通し、さらにズブズブッと肉と肉を押し分けるような音を立てて、モル=アキスの左胸を侵していく。
モル=アキスは口から血の泡を吹いていた。ゴボゴボッ! とすでに彼の悲鳴は声には成っていなかった。彼は心臓を黄金色の槍によって貫かれ、絶命するのであった。
クロードは、はあはあと荒い呼吸をしていた。すでにモル=アキスは地に伏しており、彼が倒れている左胸辺りから大量に出血し、彼を中心として血の池を作っていたのであった。
「ロージー……。俺がカルドリア=オベールさまの仇を取ったぞ……」
クロードは光が収まった薔薇乙女の細剣を鞘に戻す。その瞬間、クロードは立ち眩みを起こし、その場で片膝をつくことになる。彼はその身に宿る魔力のほぼ全てを失い、まともに立ち上がることが出来なくなってしまったのである。
クロードは太ももを脚絆の上から左手でガンガンと叩くが、どうしても動くことが出来ない。このまま、この場で倒れてしまえば、モル=アキスの部下が戻ってきた場合に、自分の命の保証は無いだろうとは考えていた。
しかし、クロードはまぶたを開けることすら困難になり、10数秒後、急に意識が途絶えるのであった。
クロードが次に眼を覚ました時は、固めのベッドの上で、己の身体を包帯でぐるぐる巻きにされていた状態であった。クロードは目覚めたあと、ところどころが痛む身体に無理を利かせ、上半身だけを起こし、辺りを見回す。
すると、そこは一部屋に同じようなベッドが8個、規則的に並んでいた。彼と同じように身体のあちこちに包帯を巻かれた兵士と思わしき者たちが4~5人、ベッドに横たわっていた。その様相からどこかの兵舎か何かの寝室なのであろうとクロードは察することが出来たのである。
クロードはどうしたものかと逡巡する。やるべきことを成した。しかし、まだ終わってはいない。そんな感覚がクロードの心を支配していた。
(モル=アキスは確かに俺のこの手で殺した……。だけどそれが果たして良かったのかどうか、俺にはわからない……)
クロードは右手にギュッと力を込める。その瞬間、右腕全体に痛みが走り、クロードはしかめ面になってしまうのであった。
「にゃははっ。何をしかめっ面をしているんだニャン?」
クロードは唐突に声をかけられたことに驚く。自分の下半身側から突然、ミサ=ミケーンの声が聞こえたからだ。
「ミサさん! って、なんで裸なんだよっ!」
「そりゃ、血を多く失ったクロードちゃんの身体を温めておけとハジュンさまから命令されたからだにゃん?」
クロードの腰辺りで頭から毛布を被った状態で、さらには全身素っ裸で横になっているミサ=ミケーンがケロッとした表情でそう言いのける。クロードは慌てふためいて、ベッドから転げ落ちてしまうのであった。
「いったたた……。って、なんで、俺も裸なんだよ!?」
「にゃはは。そりゃ、服を着てたら体温を渡しにくいからニャン。しかし、クロードちゃん。傷ついて眠ってたわりには、アレは元気いっぱいだったニャン? ローズマリーさまが驚いていたニャン?」
「えっ? それってどういう意味なんだ?」
「言葉の通りだニャン。ローズマリーさまが、今朝方までクロードちゃんの身体を温めていたんだニャン。んで、クロードちゃんが朝立ちでギンギンにしちゃったから、ローズマリーさまが面食らっちゃって、逃げ出しちゃったニャン。だから、ミサちゃんが代わりにクロードちゃんを温めていたっていうわけニャン」
あっけらかんと説明をするミサ=ミケーンに対して、クロードはうぐぐと唸る以外、方法はなかった。情けないことに、クロードのアレはミサの指摘通りギンギンのままであった。
先ほどまではクロードは全く気づいてなかったのだが、いたずらな笑みを浮かべたミサにアレを指さされて、クロードは自分の股間の方に視線を向けたことにより気づけたのである。
いっそのこと、自分で自分のアレをへしおってやろうかとさえ思ってしまうクロードであった。男という生物は、生死の境をさまようと、自然とギンギンにそり立つとヌレバ師匠に聞いたことはあったが、まさかそんなの作り話であろうとタカを括っていただけに、クロードは自分で自分を情けなく思ってしまうのである。
「あっ。ちなみですがニャン?」
「まだ、何かあるのか?」
「ローズマリーさまが退出した後に、2回ほど、クロードちゃんのを咥えさせてもらいましたニャン。いやあ、ミサちゃんも80年くらい生きていますから、何度か生死をさまよっている殿方のをぱっくんちょしたことはあったニャン。でも、クロードちゃんのはまったくもって驚かされてしまいましたニャン」
ミサはクロードが寝ていることを良いことにクロードの精子を2回ほど搾取したのだが、それでもクロードのアレは立ちっぱなしだったそうである。クロードは穴があったら入りたい気持ちになってしまう。
(ロージーに知られたら、俺、折られるどころじゃないな。ちょん切られるかも……)
クロードが後悔にも似た感情に支配されていると、さらに間の悪いことにロージーが部屋に戻ってきたのであった。そして、開口一番
「ちょっと、ミサっ! なんで、あんたがクロのベッドの上に居るのよっ! しかも、裸ぁっ!?」
「おっと、これは長居をしすぎたんだニャン! 退散、退散ーーー!」
ミサは着て来ていた服を毛布に絡ませて、それを抱え込んで、全裸のままでピューーーッ! と風が通り過ぎていくかのように部屋から逃げ出していく。
「ったく、油断も隙もないわね、ミサは。あと、クロ。パンツくらい履きなさいよ、風邪を引くわよ?」
ロージーはそう言うと、ベッドに上の隅っこにあった男性用パンツをクロードにひょいっと投げる。クロードは気恥ずかしそうにロージーに背中側を見せてパンツを履く。しかし、アレがギンギンのままなので、パンツのふくらみを両手で隠すのであった。
「あっ。ミサが毛布を持っていったから、薄手の掛け布団しか残ってないわね。ったく、クロが風邪を引いちゃうでしょうがっ。クロ。ちょっと寒いかもしれないけれど、しばらく掛け布団だけで我慢してて? ミサから毛布を取り返してくるからっ。って、あれ? 何かしら? 1月なのに栗の花の匂いがするわね?」
「ひぃっ、ひぃっ、ひぎいいいっ!」
ついに黄金色の馬上槍の先端が、モル=アキスの碧玉色の鎧に突き刺さる。そして、槍はそこで止まらずにメキョッと鎧を貫通し、さらにズブズブッと肉と肉を押し分けるような音を立てて、モル=アキスの左胸を侵していく。
モル=アキスは口から血の泡を吹いていた。ゴボゴボッ! とすでに彼の悲鳴は声には成っていなかった。彼は心臓を黄金色の槍によって貫かれ、絶命するのであった。
クロードは、はあはあと荒い呼吸をしていた。すでにモル=アキスは地に伏しており、彼が倒れている左胸辺りから大量に出血し、彼を中心として血の池を作っていたのであった。
「ロージー……。俺がカルドリア=オベールさまの仇を取ったぞ……」
クロードは光が収まった薔薇乙女の細剣を鞘に戻す。その瞬間、クロードは立ち眩みを起こし、その場で片膝をつくことになる。彼はその身に宿る魔力のほぼ全てを失い、まともに立ち上がることが出来なくなってしまったのである。
クロードは太ももを脚絆の上から左手でガンガンと叩くが、どうしても動くことが出来ない。このまま、この場で倒れてしまえば、モル=アキスの部下が戻ってきた場合に、自分の命の保証は無いだろうとは考えていた。
しかし、クロードはまぶたを開けることすら困難になり、10数秒後、急に意識が途絶えるのであった。
クロードが次に眼を覚ました時は、固めのベッドの上で、己の身体を包帯でぐるぐる巻きにされていた状態であった。クロードは目覚めたあと、ところどころが痛む身体に無理を利かせ、上半身だけを起こし、辺りを見回す。
すると、そこは一部屋に同じようなベッドが8個、規則的に並んでいた。彼と同じように身体のあちこちに包帯を巻かれた兵士と思わしき者たちが4~5人、ベッドに横たわっていた。その様相からどこかの兵舎か何かの寝室なのであろうとクロードは察することが出来たのである。
クロードはどうしたものかと逡巡する。やるべきことを成した。しかし、まだ終わってはいない。そんな感覚がクロードの心を支配していた。
(モル=アキスは確かに俺のこの手で殺した……。だけどそれが果たして良かったのかどうか、俺にはわからない……)
クロードは右手にギュッと力を込める。その瞬間、右腕全体に痛みが走り、クロードはしかめ面になってしまうのであった。
「にゃははっ。何をしかめっ面をしているんだニャン?」
クロードは唐突に声をかけられたことに驚く。自分の下半身側から突然、ミサ=ミケーンの声が聞こえたからだ。
「ミサさん! って、なんで裸なんだよっ!」
「そりゃ、血を多く失ったクロードちゃんの身体を温めておけとハジュンさまから命令されたからだにゃん?」
クロードの腰辺りで頭から毛布を被った状態で、さらには全身素っ裸で横になっているミサ=ミケーンがケロッとした表情でそう言いのける。クロードは慌てふためいて、ベッドから転げ落ちてしまうのであった。
「いったたた……。って、なんで、俺も裸なんだよ!?」
「にゃはは。そりゃ、服を着てたら体温を渡しにくいからニャン。しかし、クロードちゃん。傷ついて眠ってたわりには、アレは元気いっぱいだったニャン? ローズマリーさまが驚いていたニャン?」
「えっ? それってどういう意味なんだ?」
「言葉の通りだニャン。ローズマリーさまが、今朝方までクロードちゃんの身体を温めていたんだニャン。んで、クロードちゃんが朝立ちでギンギンにしちゃったから、ローズマリーさまが面食らっちゃって、逃げ出しちゃったニャン。だから、ミサちゃんが代わりにクロードちゃんを温めていたっていうわけニャン」
あっけらかんと説明をするミサ=ミケーンに対して、クロードはうぐぐと唸る以外、方法はなかった。情けないことに、クロードのアレはミサの指摘通りギンギンのままであった。
先ほどまではクロードは全く気づいてなかったのだが、いたずらな笑みを浮かべたミサにアレを指さされて、クロードは自分の股間の方に視線を向けたことにより気づけたのである。
いっそのこと、自分で自分のアレをへしおってやろうかとさえ思ってしまうクロードであった。男という生物は、生死の境をさまようと、自然とギンギンにそり立つとヌレバ師匠に聞いたことはあったが、まさかそんなの作り話であろうとタカを括っていただけに、クロードは自分で自分を情けなく思ってしまうのである。
「あっ。ちなみですがニャン?」
「まだ、何かあるのか?」
「ローズマリーさまが退出した後に、2回ほど、クロードちゃんのを咥えさせてもらいましたニャン。いやあ、ミサちゃんも80年くらい生きていますから、何度か生死をさまよっている殿方のをぱっくんちょしたことはあったニャン。でも、クロードちゃんのはまったくもって驚かされてしまいましたニャン」
ミサはクロードが寝ていることを良いことにクロードの精子を2回ほど搾取したのだが、それでもクロードのアレは立ちっぱなしだったそうである。クロードは穴があったら入りたい気持ちになってしまう。
(ロージーに知られたら、俺、折られるどころじゃないな。ちょん切られるかも……)
クロードが後悔にも似た感情に支配されていると、さらに間の悪いことにロージーが部屋に戻ってきたのであった。そして、開口一番
「ちょっと、ミサっ! なんで、あんたがクロのベッドの上に居るのよっ! しかも、裸ぁっ!?」
「おっと、これは長居をしすぎたんだニャン! 退散、退散ーーー!」
ミサは着て来ていた服を毛布に絡ませて、それを抱え込んで、全裸のままでピューーーッ! と風が通り過ぎていくかのように部屋から逃げ出していく。
「ったく、油断も隙もないわね、ミサは。あと、クロ。パンツくらい履きなさいよ、風邪を引くわよ?」
ロージーはそう言うと、ベッドに上の隅っこにあった男性用パンツをクロードにひょいっと投げる。クロードは気恥ずかしそうにロージーに背中側を見せてパンツを履く。しかし、アレがギンギンのままなので、パンツのふくらみを両手で隠すのであった。
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