【完結】未来の息子がやってきた！？

未来の息子がやってきた！？

６

「「ベリーベリーワッフルとバナナチョコパンケーキ」」
「………私は紅茶のソルベで…。」

　学校近くのお気に入りのカフェへ行くと、パトリックとオーダーがまるかぶりした。俺らはお互い視線を合わせて頷く。



「…ふふっ。」

　すると向いの席から可愛らしい笑い声が聞こえる。言わずもがなソフィアなのだが。口元を手で抑えて笑うソフィアが滅茶苦茶可愛くて綺麗で胸がドキドキと高鳴る。

「…な、何だよ…。」
「あ、ごめんね。やっぱり親子なんだなぁって思って…。」
「…何だそれ…。」

　可愛いソフィアが直視出来ず、目線を下げてぶっきらぼうに返事を返す。


「ねぇ、パトリック、未来のエイデンはどんな感じなの？」
「え…、未来のパパ…？」

　ソフィアの発言に俺はドキッとした。確かに俺だって未来について知りたいが、ハゲてたりメタボってたりかっこ悪かったらどうしようかと不安になる。


「…パパは…、すごく強くて…。」
（…良かった。まずまず悪くない…。）

「かっこよくて…。」
（…ホッ…。俺の容姿は衰えていない様だ…。）

「いつも堂々としてて…。」
（まぁ、そりゃあな。そのころにはシメオン家当主になってるだろうしな。）



「…………たぶん、ママの事大好き。」
「ブフッ…！」

　最後の発言に思わず俺は吹き出してしまった。