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未来の息子がやってきた!?
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しおりを挟む○○年〇月○日
エイデンはまた遠征だといって出て行ってしまった。なんか私はまだ仕事が来ないのにエイデンは組合から引っ張りだこだ。まぁ、エイデンは優秀だから組合から頼られるのは無理もない。
○○年○月○日
まだまだエイデンは帰ってこない。一旦帰ってきてもすぐに出て行ってしまう。まだこのお屋敷は自分の家みたいに思えないからエイデンに傍に居てほしいのに。
○○年○月○日
明日は久しぶりにこのお屋敷から外に出る。組合からの依頼があって私の初仕事だ。エイデンも頑張ってるんだから私も頑張らなきゃ。
○○年○月○日
最近体調が悪いなとは思ったけど、まさか妊娠しているとは。エイデンには知らせたけど、遠征中だからいつ帰ってくるのか分からないな。
○○年○月○日
遠征中のはずのエイデンが帰ってきた。知らせを送ったのは昨日なのに、戦場をほっぽって来たみたいだ。すごく喜んでくれてよかった。早く我が子に会いたい。
~~~
○○年○月〇日
遂に臨月に入るけど、結局この約一年エイデンが屋敷に居たのは一か月も無かった。エイデンは大丈夫かな…?あまり余計なことを考えないようにってお医者様から言われているけど、難しいな。
――…は?
(いや、ソフィア妊娠したんだろ?…俺の子なんだろ?…何で俺は家にいないんだよ!!??)
〇〇年○月○日
出産はすごく痛かったけど、治癒魔法が使えてよかったとこれほどまでに思ったことはない。エイデンに似て金色でまつ毛の長いすごく可愛らしい子が生まれた。全然会えてないからかな。エイデンが喜んでくれるか不安になる。
(いや、嬉しいし喜ぶに決まってるだろっ!!…っつうかっ!何でお産の時に俺はソフィアの傍に居ねぇんだよっ!!!)
俺は未来の『俺』が余りにもソフィアの傍に居なさ過ぎて苛立ちが止まらない。客観的に見てもこれはダメだ。ダメな夫だ。
(おい『俺』っ!!ソフィアの事が好きなんだろ…!?)
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