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雨のち晴れときどき猫が降るでしょう
懐かしい町、そして……再会
しおりを挟む懐かしい街並みに裕は足を止めて眺めていた。
最後にこの商店街を訪れたのはいつのことだろうか。中学くらいだったろうか。いや、高校に入ってからも来ていたかもしれない。角にあるタバコ屋をみつけて高校のときの先輩の顔をふと思い出す。空手の胴着で汗を流しながら稽古する姿が輝いていた。ショートカットがよく似合っていたのも思い出す。
名前はなんていっただろうか。
ちょっと思い出せない。
あれ、タバコ屋の横に扉がある。こんな感じだったろうか。そういえば大きな看板もある。
『しんどふじ』
なんの店だろう。『からだにおいしい料理店』とも書いてある。
前はこんな店はなかったはずだけど。記憶違いだろうか。人の記憶とは曖昧なものだ。いいや、この店はなかった。断言できる。そう思ったところで本当にそうかと首を捻る自分がいた。
まあいいか、どっちでも。とにかく腹が減った。
この店でチャーハンが食べられるだろうか。中華料理屋ではないような気がする。名前からしたら日本料理店だろうか。大衆食堂だったらチャーハンもあるだろうけど、ここはそんな感じではない。
どうしようか。この商店街に中華料理屋があっただろうか。通りの先をみつめて考え込んだ。わからない。再び、しんどふじの看板に目をやり小さく息を吐く。やっぱりこの店が気になる。
んっ、今猫の鳴き声がしなかったか。
どこだ、どこにいる。
「そこのお兄さん。こっち、こっちだよ」
突然の声にそっちへ目を向けるとタバコ屋からお婆さんが手招きしていた。その横の真っ白な猫に目が釘付けになる。白猫を見ただけで心が弾む。自分だけかもしれないけど。あれ、あの白猫右と左の目の色が違う。オッドアイだ。幸運の猫なんて話をどこかで聞いたことがある。
さっき鳴いたのはあの猫だろうか。
じっとみつめられると撫でたくなってくる。
「ほら、お兄さん。こっち来なって」
お婆さんの言葉に我に返りタバコ屋の前まで歩みを進める。
いったい何の用だろう。無視するわけにはいかない。そんな真似は自分にはできない。白猫ともお近づきになりたいのもあるけど。
ベンチでは白髪頭の優しそうなお爺さんが座って微笑んでいる。
「あの、なにか」
「なにかじゃないねぇ。お兄さん、青白い顔をして大丈夫かい」
青白い顔。そうか、そんな顔をしていたのか。けど、体調は悪くはないと思う。
「あの、そんなに青白い顔をしていますか」
「そうだねぇ。木花の大旦那もそう思うだろう」
「確かに、心配になる顔をしているな」
心配になる顔か。そう言われると考えてしまう。本当に自分は大丈夫なのだろうかと。
「病み上がりだからかもしれません」
「そうなのかい」
たぶん、そうだと思う。それともなにか他に理由があるのか。いや、ない。んっ、海風に吹かれたせいか。そうじゃない。考えれば考えるほど不安になってくる。
「なあ、フミさん。占ってやったらどうだい」
占い。このお婆さんは占いができるのか。フミって名前みたいだ。先輩のお婆さんになるのだろうか。記憶が間違っていなかったら確か、ここが先輩の家だったと思う。
「そうだねぇ。じゃちょっと手相を見せてもらえるかい」
なんだか今日は占いに縁があるみたいだ。そんな日もあるのかもしれない。
裕は言われるまま両方の掌を見せた。
「左手だけでいいよ」
裕は左手という言葉に一瞬事故のことが頭を過り吐息を漏らす。そのときチラッとお婆さんがこっちに目を向けたがすぐに掌へと目を戻した。
どんなこと言われるだろうか。なんだか緊張してきた。
「なるほどねぇ。ちなみに生年月日を教えてくれるかい。名前もお願いするよ」
「えっと、一九九五年十月二十日生まれの淵沢裕です」
フミは頷き「不運続きだったようだねぇ。けど、これから上向きになるはずだよ。雨のち晴れ、ときどき猫が降るでしょうって感じかねぇ」
んっ、『猫が降るでしょう』ってなんだ。雨のち晴れっていうのはなんとなくわかるけど。
フミはニコリとして「わかりづらいこと言ってしまったかねぇ。つまり、これから上向きな人生になるけど、思ってもみないありえないようなことが起きるかもしれないってことだよ」と話すと自分の手をパシンと軽く叩いてきた。
一瞬ドキリとしたけどフミの笑顔に思わず頬を緩めた。
ありえないことか。
「それって、悪いことが起きるってことですか」
「いや、そうとも限らないねぇ。私も占いは趣味に毛が生えたようなものだから、はっきりとしたことは言えないがどちらかというと良いことのような気がするねぇ」
裕はホッと胸を撫で下ろして息を吐く。
「よかったじゃないか」
お爺さんにそう声をかけられて「はい」とだけ返答した。
「そうだ、あんたもここの店で食べて行ったらいいんじゃないかい。からだにおいしい料理店だからね。少しは顔色もよくなるかもしれないよ」
「木花の大旦那、そりゃいいね。そうしなさいよ。孫娘の作る料理は私が言うのもなんだが絶品だよ。身体にもいいらしいからさ。その左手の冷たさも解消されるかもしれないよ」
左手が冷たいか。一瞬落ち込んでしまうが、それじゃダメだと思い直す。
それはそうと、この店は孫娘がやっているのか。やっぱりこの人は先輩のお祖母さんなのだろう。記憶違いじゃなかったらの話だが。
チャーハンがあるのかわからないけど、孫娘という言葉が気になる。先輩だとしたらどんな料理を出すのだろう。空手の胴着の先輩の姿がふと浮かび。男っぽい料理を思い浮かべてしまったが、そうとも限らない。顔は幼い感じだったし、優しい感じの料理かもしれない。どっちにしろ気になるのは事実だ。
「ほらほら、ここ座りな」
「あっ、はい」
まだここで食べるとは言っていないのにと思いつつ、お爺さんの隣に座った。
「えっと、淵沢さんだったかな。あんた、ついているよ。ここ、今日から開店なんだよ。いいときに来たよ」
今日から開店なのか。これも何かの縁だろうか。
あっ、そういえばなんだかいい匂いがする。食欲をそそられるいい匂いだ。
「そうなんですね。それにしても美味しそうな匂いがしますね」
「そうだろう、そうだろう」
「安祐美ちゃんの料理を食べたら、きっと惚れちまうかもしれないね」
『アユミ』って。裕は『惚れちまう』という言葉よりも名前のほうが気になった。先輩の名前って『アユミ』だったろうかと裕は思考を巡らせた。けど、はっきりしない。そうかもしれないし、そうではないかもしれない。
「ちょっと、木花の大旦那」
「あっ、フミさん、もしかして私は変なこと言っちまったかい」
裕は苦笑いを浮かべていた。木花の大旦那か。どこかの会社の会長だろうか。そんな感じに見える。和服姿だし、生け花とかお茶とかの師匠という可能性もある。あっ、それはないか。師匠だったら大旦那とは言わないだろう。
そんなことを考えていたら、店の扉がゆっくりと開かれて可愛らしい女の子が顔を出した。
「あっ、着物のお爺ちゃんだ。お客さん、第一号だね」
「おっ、里穂ちゃんもお手伝いしているのかい」
「うん、けど、もうお祖母ちゃんところに行くの。ママの邪魔になっちゃうからさ」
「そうなんだね」
ママってこの子、先輩の子供なのだろうか。里穂っていうのか。なんだか愛らしい子だ。どことなく先輩に似ている。そうか結婚しているのか。ちょっと残念。
んっ、何が残念なのだろう。どこかで先輩といい関係になることを期待していたのだろうか。そんな感情が自分の中にあったのだろうか。先輩とのことここへ来るまで思い出さなかったのになんだか不思議な感覚だ。
先輩は二歳上だから二十五歳のはずだ。ずいぶん早くに結婚したのか。
「里穂、お客さん来ているんだったら店に案内してくれる」
奥から可愛らしい声がしてきた。先輩の声のような気もするがそうでないような気もする。人の記憶とはやっぱり曖昧なものだ。
そう思っていたら商店街の奥のほうから「泥棒、誰か、誰か。その人捕まえてぇー」との叫び声が飛んできた。そのとたん、店の中から小柄の女性が飛び出して来て声のしたほうへと顔を向けた。
細身で華奢な感じの後姿は中学生か高校生かって感じに見える。先輩なのだろうか。それとも娘がもう一人いるのだろうか。いや、年齢的に考えてそんな大きな子供がいるはずがない。ならば……。
あっ、誰かが駆けて来る。もしかしてあいつが泥棒か。
不精髭で野球帽を被りバッグを手にした男が向かって来る。
「邪魔だ、どけぇー」
泥棒が先輩かもしれない女性に向かって叫び散らす。
このままじゃ、まずい。泥棒は殺気立っている。危険だ。ナイフでも持っていたら大変だ。それでも裕は動けなかった。
泥棒に突き飛ばされると思った矢先、細身の女性の上段回し蹴りが泥棒の顎にクリンヒットした。
「おお」との声が通行人から湧き上がり、気づけば泥棒が大の字になって倒れていた。
凄い、あざやかな蹴りだ。
「ママ、カッコイイ」
ママか。
やっぱり里穂は先輩に似ているかもしれない。あの蹴りはやっぱり先輩だ。怪我をして空手はやめてしまったって話は聞いていたけど、高校時代を彷彿させるものだった。
「ねぇねぇ、おじさん。ママってすごいでしょ」
おじさん。その言葉が胸にズキンときた。
やっぱりおじさんに見えるのか。さっきは『お兄さん』って呼ばれたのに。お婆さんからみればお兄さんなだけだったってことか。
『まだ二十三歳だぞ。おじさんじゃない』とはこの子には言えないか。よく老け顔だなんて高校のときから言われていた。小さなこの子にはどうみてもおじさんにしか見えないのだろう。
まあいいか。そう思っていたら警察官が二人駆けつけて倒れている泥棒を立たせていた。どうやら脳震盪は起こしていないらしい。きっとある程度手加減はしていたのだろう。
バッグを取られたおばさんとあざやかな蹴りを決めた女性に警察官は簡単な事情聴取をしていた。泥棒のほうはすでに連行されていた。
おばさんは女性にお礼を言うと、警察官について歩いていく。
「さすがだね、安祐美ちゃん」
商店街の人たちから拍手とともに褒め称える声が上がっていた。後姿で女性の表情はわからなかったが照れた顔をしていたのではないだろうか。
「ねぇ、ねぇ、おじさんの手、つめたいね」
「えっ」
「手だよ、つめたいよ。どうしちゃったの」
痺れた左手から里穂の手のぬくもりが伝わってくる。
「そうだね、つめたいね」
「あれ、おじさんの顔もなんだか白いね。具合悪いの、大丈夫なの。間違って冷蔵庫に入っちゃったの」
冷蔵庫って。思わず頬が緩む。
「大丈夫だよ。心配してくれてありがとう」
「そうなの? 大丈夫なの? 本当に?」
里穂は両手で自分の左手に触れてみつめながら「ママの料理食べれば、きっと元気でるよ」とニコリとした。
すぐ横で木花の大旦那が「里穂ちゃんもそう思うのかい。やっぱりここで食べていくといいね」と頷いていた。
「ママ、このおじさんに元気になれるごはん作ってあげて」
「えっ」
振り返った細見の女性の顔を見て、やっぱりと裕は思った。間違いなく先輩だ。高校時代と変わっていない。高校時代にタイムスリップしたのかと錯覚してしまうくらいだ。可愛いのに強いって有名だったのを思い出す。それにしても童顔だ。中学生だと間違えられてもおかしくはない。そんな失礼なこと口に出しては言えないけど。気にしているだろうから。なんだか自分と正反対だ。自分は老け顔だし。
老け顔と童顔、どっちがいいのだろうか。ふとそんなことを考えてしまった。どうでもいいか、そんなこと。
それにしても先輩と再会できるなんて思ってもみなかった。懐かしい顔に出会いなんとなく心が温かくなる。
んっ、この再会が占いで話していた『猫が降るでしょう』の思ってもみなかったことなのか。いや、違うか。
うん、違うな、きっと。
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