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トラウマ
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フレリバスに帰ってきたと同時に、ニコラさんの姿もいつもの獣人に戻った。
家に着くまで無言だったけれど、手だけはしっかりと握っていた。
私のワンピースがあまりにも汚れていたから、すれ違う人にジロジロと見られてしまったけど、気付かないフリをして黙々と足を進める。
いつもなら歩くスピードを合わせてくれるのに、今日は私がニコラさんに合わせている。
斜め後ろから、表情は見られなかった。
私に対して怒ったことなど今まで一度もなかったけれど、さすがに今回は叱られても仕方ない。
無言で見つめる後ろ姿は、虚しさを感じた。
玄関の扉が開く。
お昼前に出た時は、もうここには帰ってこないと誓ったのに。
また帰ってきた。
ニコラさんと二人で。
扉を閉めるや否や、ニコラさんは私を強く抱きしめた。
「生きた心地がしなかった」
肩にニコラさんの指が食い込む。
謝りながら、私もニコラさんに腕を回した。
「もう、絶対どこにも行かないって約束して」
泣きそうに声を詰まらせながら囁く。
「一人に戻りたくないんだ」
その言葉で、本当は一人で過ごしてきた時間がどれだけ寂しかったかが伺える。
きっと寂しさを紛らわすために、毎日忙しくしていたのだろう。
私が出て行ったことで、ニコラさんにトラウマを思い出させてしまったのが、悲しくて悔しい。
あんなにも毎日楽しませてもらっていたのに、私はニコラさんを完全に信じられていなかった。
「私、今度こそ間違ったりしません。ニコラさんから離れたりしません。ずっとここにいます。ニコラさんの傍にいさせてください」
次は私がニコラさんを笑顔にしたい。
楽しませたい。甘やかしたい。
ニコラさんの弱いところも、全て受け止めたい。
「アリシア……」
玄関の扉に私を押さえつけ、口付けた。
「んんっ……ニコラ……さ……」
リップ音が鳴り響く。
舌を舐めとると、激しく絡ませる。
「はっ……んっ……んん」
唾液が混じり合い、口の端から流れ出た。
ニコラさんの手がワンピースのスカートを捲り上げる。
「あっ、こんな所で……」
「我慢できない。アリシアがちゃんとここにいるって確認したい」
「いる……。います、ずっとここに……」
私ももう、離れる気はない。
ニコラさんは私を抱き上げると、シャワールームへつれて行く。
いつもなら、シャワーを浴びるのは別々。
でも今日は違う。
服を剥ぎ取ると、激しく口付けながらシャワーを浴びた。
家に着くまで無言だったけれど、手だけはしっかりと握っていた。
私のワンピースがあまりにも汚れていたから、すれ違う人にジロジロと見られてしまったけど、気付かないフリをして黙々と足を進める。
いつもなら歩くスピードを合わせてくれるのに、今日は私がニコラさんに合わせている。
斜め後ろから、表情は見られなかった。
私に対して怒ったことなど今まで一度もなかったけれど、さすがに今回は叱られても仕方ない。
無言で見つめる後ろ姿は、虚しさを感じた。
玄関の扉が開く。
お昼前に出た時は、もうここには帰ってこないと誓ったのに。
また帰ってきた。
ニコラさんと二人で。
扉を閉めるや否や、ニコラさんは私を強く抱きしめた。
「生きた心地がしなかった」
肩にニコラさんの指が食い込む。
謝りながら、私もニコラさんに腕を回した。
「もう、絶対どこにも行かないって約束して」
泣きそうに声を詰まらせながら囁く。
「一人に戻りたくないんだ」
その言葉で、本当は一人で過ごしてきた時間がどれだけ寂しかったかが伺える。
きっと寂しさを紛らわすために、毎日忙しくしていたのだろう。
私が出て行ったことで、ニコラさんにトラウマを思い出させてしまったのが、悲しくて悔しい。
あんなにも毎日楽しませてもらっていたのに、私はニコラさんを完全に信じられていなかった。
「私、今度こそ間違ったりしません。ニコラさんから離れたりしません。ずっとここにいます。ニコラさんの傍にいさせてください」
次は私がニコラさんを笑顔にしたい。
楽しませたい。甘やかしたい。
ニコラさんの弱いところも、全て受け止めたい。
「アリシア……」
玄関の扉に私を押さえつけ、口付けた。
「んんっ……ニコラ……さ……」
リップ音が鳴り響く。
舌を舐めとると、激しく絡ませる。
「はっ……んっ……んん」
唾液が混じり合い、口の端から流れ出た。
ニコラさんの手がワンピースのスカートを捲り上げる。
「あっ、こんな所で……」
「我慢できない。アリシアがちゃんとここにいるって確認したい」
「いる……。います、ずっとここに……」
私ももう、離れる気はない。
ニコラさんは私を抱き上げると、シャワールームへつれて行く。
いつもなら、シャワーを浴びるのは別々。
でも今日は違う。
服を剥ぎ取ると、激しく口付けながらシャワーを浴びた。
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