【完結】公爵様を寝取った悪役令息に転生しましたが、子供が産まれるので幸せになるために、この事件解決させていただきます。

亜沙美多郎

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一章~伊角光希編~

47 頸を噛みたいエリアス ★

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 しっかりと解された孔だが、それでもエリアス様のものは簡単には最奥まで導けない。
 少しずつ腰を揺らしながら肉胴を広げられる圧迫感に、身悶える。
 とても気持ちいいと感じる余裕はない。

 背後から片足を持ち上げられ、その間からエリアス様のものが中を抉りながら這入ってくる。
 短く息を吐きながら瞠目とした。
 自分の中にエリアスが存在している。この痛みを乗り越えれば、エリアス様と一つになれる。
 首にエリアス様の息がかかる。
 理性を失い、ラット状態に入るのを食い止めるように、息を荒立たせている。

 頸を噛みたいという欲が出ているのだろう。さっきからずっと僕の頸を舐めては甘噛みしていた。
 発情期ではないから、噛んだところで番にはなれない。
 どちらにせよエリアス様が噛みたいと思ったなら、僕は噛んでくれも構わない。
 それが想像を絶する痛みだとは知っている。前世で一度経験をしているから。
 でも噛んで欲しいとまでは言わないでいる理由は、この体がアシルに戻ってから番って欲しいという希望があるからだ。
 これはアシルにも言ってないが、僕は、いつかはアシルがまたこの体を取り戻せると信じている。
 それまでに発情期でもくれば仕方ないが、それ以外ならば、僕はΩの性を鎮められるだけで十分満足できる。

 エリアス様はきっと無意識で頸を嬲っている。
 僕に不必要な痛みを与えないのが、彼のポリシーなのだろう。
 Ωのフェロモンに当てられて尚、ここまで自我を失わないエリアス様に心酔した。

「苦しくはない?」
「だい、じょうぶ……」
「辛くなったら直ぐに言うんだ」
「いやです。一つに、なりたい……から……」
「アシル、今は煽らないで。後少しだから。後、少しで……」

 腰が揺れるたびにエリアス様の鬼頭が内壁で擦れる。
 少しずつ、奥へと押し入ってきていることに悦楽を覚えた。
 不思議なことに、だんだんと快楽が蘇ってきている。

「はっ、ぁん……んん……」
 肉胴を拓かれるほど、ビリビリと感じる快感に浸っていく。
 あまりの痛みに萎えていた中心が、また昂っていた。

「這入った。アシル」
「全部?」
「そうだ。全て、アシルの中に這入った。ほら、ここがアシルの気持ちいいところだ」

 最奥をグイッと押さえられ、思わず嬌声を上げた。
 エリアス様は僕の腰を抱え込み、抜けないように支えた。
「慣れるまでは動かないでいるから」と言うが、それだとずっと先端で気持ちいいところを刺激され続けるということになる。

 昂った先からは、先走りの愛液が滴り、孔の中は逃れられない快楽に痙攣を起こしている。

「……動いて、いい……から……」
 縋るように言うと、ようやくゆらりと腰が揺れた。

「気持ちよくなかったか?」
「ちがっ……くて……んぁぁ、あっ、ん……」
 エリアス様はゆるりと腰を揺らしながら、頸を啄む。
 ゆっくりされると、その存在感が増すのだと実感してしまった。
 エリアス様は僕の下腹部に手を置き「ここに私が入っているんだよ」と耳元で囁く。

「はぁっ、ん……ここに……エリアスさまが……」
「そう、アシルの中にいる。幸せだ」
「んっ……はぁ、ん……」

 僕も幸せだと返したいが、快楽に溺れすぎて呂律が回らない。
 今、昂りも一緒に触ってくれれば、一瞬で絶頂に登れそうだ。
 でもエリアス様はそうはしてくれない。まだこの状態を楽しみたいと示しているように、押し込んだままグリグリと最奥を突き続けるのだった。
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