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猿カニ合戦
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太陽はたくさんの光を宇宙へ向けて放っています。その一部は地球へも届きます。
太陽から地球までの距離は1億4960万kmあります。太陽から地球までの距離を半径とする球の表面積は、公式(4×半径×半径×3.14)に代入して計算すると、4×1億4960万×1億4960万×3.14平方kmになります。地球の半径を6378kmだとすると、太陽の放つ光と地球に届く太陽の光の割合は 4×1億4960万×1億4960万×3.14 対 6378×6378×3.14 になります。つまり2200兆対1。
太陽は、膨大な量の光を宇宙へ向けて放っています。その光は何億年もの旅をします。その行き着く先が宇宙の果てです。太陽がたくさんの光を発する、そのエネルギーは何処から来るのでしょうか?宇宙空間は真空と呼ばれるその濃度が限りなくゼロに近い水素イオンのガスで出来ています。水素イオンは惑星やら衛星やら、宇宙ゴミみたいなものから絶えず蒸発しています。僕は全ての分子を水素イオンと呼ぶ。DNAのような巨大な分子だろうが、金属イオンだろうが、全ての分子は蒸発する。その中で圧倒的に水素イオンが多いので水素イオンと呼ぶ。水素イオンは徐々に太陽に引き込まれて行きます。太陽は水素イオンを食べている。水素イオンは直線的に太陽に向かっているのではありません。太陽の周りをぐるぐる回っています。軌道というものに乗って回っています。地球もその流れに乗って回っています。僕は、地球すらも水素イオンと呼びたい。水素イオンは太陽の周りだけを回っているのではありません。水素イオンは水素イオンの周りも回っています。水素イオンは水素イオンの周りを周りながら全体として太陽の周りを回っているのです。前置きが長くなりました。すみません。
「カニ食べ放題だからな沢山食べなきゃ損だぞ」「時間制限あるから丁寧に食べてちゃ駄目よ」本当にそうだろうか?雑に食べて沢山食べれば得をするのだろうか?
カニをいじめれば、蜂に刺されるかもしれないし、ウスが頭に落ちてくるかもしれない。世界は繋がっているのだ。
幼稚園の生活発表会で演劇をすることになった。題は『さるかに合戦』だ。しかしストーリーは僕の知っている物と少しちがう。先生達がいろいろアレンジしてくれたのだろう。話のあらすじはこの様だ。
猿がカニを騙しておにぎりを奪い、おまけに青い柿の実をカニにぶつける始末。ここまでは僕の知っている話と同じだ。この後が違う。先生達の作ってくれた話しでは、森の動物達が楽しそうに遊んで、猿をうらやましがらせて、猿を遊びに誘う、みんなが楽しく遊んで、みんなが仲良しになる。猿がカニに謝って、めでたし、めでたし、というものだ。
しかしそれは理想である。真実というか自然はそうはならない。さるかに合戦で暴力を利用してまで懲らしめた悪とは何なのか?物語りが超ロングセラーになるのには理由があるのである。
等と、物思いにふけってしまったけど、折角、北海道まで来て、カニ食べに来たんだから、とにかく腹一杯食べよう。タラバガニに毛ガニにズワイガニ、こんなこと滅多にないもんね。それにしてもパパもママもよく食べるなぁ!でも少しからいなぁ!ビールが飲みたくなるよ。おっといけない僕はまだ6歳だった汗。
でも、自然と仲良しになれたら楽しいだろうなぁ。ちっちゃいころ公園で遊び疲れてベンチで昼寝をしてしまった。目を覚ますとたくさんの赤トンボが僕の体に止まっていた。思い出すと、自然と仲良しになれた気がして楽しい。しかしあれ以来トンボが僕に寄って来ることはない。あのとき、どうしてトンボが僕に集まって来たのだろう。
「キャッ!」ママが声を上げた。「パパ、クモよ!捕って!」テーブルの端にいたクモをパパがティッシュで摘まんで潰した。人間はなぜクモを殺すのだろう?人間はカニを殺して食べている。それは食べるためだ。クモは何のために殺すのだろう?ハチやら、アリやらは人を襲うことがあるが、クモは人を襲ったりしない。クモは巣を張って部屋を汚すから?昔、人間には、体の内にも外にもたくさん寄生虫が住んでいた。昔といってもそんな昔じゃない。僕のひぃおじいちゃんぐらいのころの話だ。昔の人は、クモはノミやらダニやらシラミやらを捕ってくれるので、殺さなかった。クモは病原菌を運ぶハエやカやゴキブリも捕る。昔の人はクモは神様だと思ったりもした。
自然と仲良しになるとか言って、カニをだだくさ(三重県の方言)に食べていたら、自然と仲良しになれる筈がない。僕は自然と仲良しになれる方法を探す方法をめぐる冒険の旅に出る事にした。
カニさん♪カニさん♪どこ行くの♪
私はナマズの髭かりに♪
歌を歌いながら歩いて行くと、工事現場の前を通る通りに出た。
太陽から地球までの距離は1億4960万kmあります。太陽から地球までの距離を半径とする球の表面積は、公式(4×半径×半径×3.14)に代入して計算すると、4×1億4960万×1億4960万×3.14平方kmになります。地球の半径を6378kmだとすると、太陽の放つ光と地球に届く太陽の光の割合は 4×1億4960万×1億4960万×3.14 対 6378×6378×3.14 になります。つまり2200兆対1。
太陽は、膨大な量の光を宇宙へ向けて放っています。その光は何億年もの旅をします。その行き着く先が宇宙の果てです。太陽がたくさんの光を発する、そのエネルギーは何処から来るのでしょうか?宇宙空間は真空と呼ばれるその濃度が限りなくゼロに近い水素イオンのガスで出来ています。水素イオンは惑星やら衛星やら、宇宙ゴミみたいなものから絶えず蒸発しています。僕は全ての分子を水素イオンと呼ぶ。DNAのような巨大な分子だろうが、金属イオンだろうが、全ての分子は蒸発する。その中で圧倒的に水素イオンが多いので水素イオンと呼ぶ。水素イオンは徐々に太陽に引き込まれて行きます。太陽は水素イオンを食べている。水素イオンは直線的に太陽に向かっているのではありません。太陽の周りをぐるぐる回っています。軌道というものに乗って回っています。地球もその流れに乗って回っています。僕は、地球すらも水素イオンと呼びたい。水素イオンは太陽の周りだけを回っているのではありません。水素イオンは水素イオンの周りも回っています。水素イオンは水素イオンの周りを周りながら全体として太陽の周りを回っているのです。前置きが長くなりました。すみません。
「カニ食べ放題だからな沢山食べなきゃ損だぞ」「時間制限あるから丁寧に食べてちゃ駄目よ」本当にそうだろうか?雑に食べて沢山食べれば得をするのだろうか?
カニをいじめれば、蜂に刺されるかもしれないし、ウスが頭に落ちてくるかもしれない。世界は繋がっているのだ。
幼稚園の生活発表会で演劇をすることになった。題は『さるかに合戦』だ。しかしストーリーは僕の知っている物と少しちがう。先生達がいろいろアレンジしてくれたのだろう。話のあらすじはこの様だ。
猿がカニを騙しておにぎりを奪い、おまけに青い柿の実をカニにぶつける始末。ここまでは僕の知っている話と同じだ。この後が違う。先生達の作ってくれた話しでは、森の動物達が楽しそうに遊んで、猿をうらやましがらせて、猿を遊びに誘う、みんなが楽しく遊んで、みんなが仲良しになる。猿がカニに謝って、めでたし、めでたし、というものだ。
しかしそれは理想である。真実というか自然はそうはならない。さるかに合戦で暴力を利用してまで懲らしめた悪とは何なのか?物語りが超ロングセラーになるのには理由があるのである。
等と、物思いにふけってしまったけど、折角、北海道まで来て、カニ食べに来たんだから、とにかく腹一杯食べよう。タラバガニに毛ガニにズワイガニ、こんなこと滅多にないもんね。それにしてもパパもママもよく食べるなぁ!でも少しからいなぁ!ビールが飲みたくなるよ。おっといけない僕はまだ6歳だった汗。
でも、自然と仲良しになれたら楽しいだろうなぁ。ちっちゃいころ公園で遊び疲れてベンチで昼寝をしてしまった。目を覚ますとたくさんの赤トンボが僕の体に止まっていた。思い出すと、自然と仲良しになれた気がして楽しい。しかしあれ以来トンボが僕に寄って来ることはない。あのとき、どうしてトンボが僕に集まって来たのだろう。
「キャッ!」ママが声を上げた。「パパ、クモよ!捕って!」テーブルの端にいたクモをパパがティッシュで摘まんで潰した。人間はなぜクモを殺すのだろう?人間はカニを殺して食べている。それは食べるためだ。クモは何のために殺すのだろう?ハチやら、アリやらは人を襲うことがあるが、クモは人を襲ったりしない。クモは巣を張って部屋を汚すから?昔、人間には、体の内にも外にもたくさん寄生虫が住んでいた。昔といってもそんな昔じゃない。僕のひぃおじいちゃんぐらいのころの話だ。昔の人は、クモはノミやらダニやらシラミやらを捕ってくれるので、殺さなかった。クモは病原菌を運ぶハエやカやゴキブリも捕る。昔の人はクモは神様だと思ったりもした。
自然と仲良しになるとか言って、カニをだだくさ(三重県の方言)に食べていたら、自然と仲良しになれる筈がない。僕は自然と仲良しになれる方法を探す方法をめぐる冒険の旅に出る事にした。
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