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3章 血液城
58話 生命の指輪
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58話 反撃
鋭い斬撃音がした数秒後、キョウカはようやく先程起こったのか事を理解した。
「ライ、ヤ」
「ねえライヤ君、教えてよ。その女には君が命を懸けて救うほどの価値があるの?」
ボイスがライヤの鎖を破壊したすぐ後、ライヤはキョウカの後ろにミクリが立っているのに気がついた。そして叫びをあげキョウカを助ける為に走り出し、キョウカへと覆い被さりミクリが振り下ろした鎌から身を挺してキョウカを守ったのだ。
「ライヤ!あんたって奴は!」
姿は完全に吸血鬼に成り下がっているというのに、ライヤは自らの主である筈のミクリに牙を剥き、キョウカを守った。
「こっの!」
キョウカを庇って深手を追ったライヤを静かに下ろすとミクリを強く睨みつけナイフを構え襲い掛かる。しかし軽く躱されて反撃を喰らい吹き飛ぶ。
「がっ!」
「ほら、こんな感情的になって無駄な攻撃をする様な女だよ?そんな女のどこがいいの?なんで命を賭けてまでこの女を守るの?」
目の光を失ったミクリは意識を失って倒れ込んでいるライヤの顔を無理やり上げて問いかける。
「・・・?」
ミクリは背中に何かが当たった感覚がして振り返る。
「ライヤに、触るんじゃねえ、っての」
ボイスの最大音量の騒音歌をもう一度ミクリに放つがまるで効いていない。
「どうなってんだよ、あんたの心臓には確実にあんたの武器が刺さった!生きてる筈がないのに!!」
「あー、それ?その理由は、これで分かるんじゃない?」
ミクリが面倒臭そうに首に下げていた指輪をキョウカに見せる。
「あれって!?オリジナルリング!?」
シルが驚きの声を上げる。ミクリの首にかけてあった指輪は薄緑色の眩い光を放っている。その指輪は、確かにオリジナルリングの一つ。
「第五のオリジナルリング、生命の指輪。使用者の治癒能力を爆発的に上げる生命力に特化した指輪っ!」
生命の指輪は自身の傷を数秒の間に完治させられたり、不治の病に犯された患者の病を治したりする事が可能だ。故に心臓を貫かれたとしても即死じゃなければ生命の指輪を装着しているだけで自動的に回復する。
「なんだよそれ。知ってはいたけど、いざ対自してみたらチートすぎるでしょ」
「それでも、こいつはここで殺さなきゃいけないっ!」
ライヤを救う為にはこの女を殺して吸血鬼化を解かなければいけない。実際これ程まで吸血鬼化が進行してしまっているライヤを人間に戻せるのかは不明だが、そんな事を考えている暇はない。今は一刻も早くこの女を殺すしかないのだ。
「それに、ライヤだったら人間の血を吸って何の罪もない人を殺す様なやつ、野放しにしないしね!」
「よく喋るね。まあ、そのお陰でこっちは完治したよ。怪我した状態の私ならもう一回くらいは殺せたかも知れないのにね」
ミクリはクスクスと笑うと深呼吸を一回。
「あーぁ!飽きちゃった!だから、もう死んでいいよ!」
言葉のトーンが少しずつ上がり最後には一番最初に出会った時の悍ましい笑顔を浮かべてミクリが笑う。
「やめろぉぉ!」
「バイバイ」
シルの必死の静止の声にミクリは当然耳を貸さない。血の鎌を握り直してキョウカに振り下ろす。鎌は凄まじい速度でキョウカの首へ落ちていく。
「させるかってのぉぉぉ!!」
その鎌がキョウカに落ちる前にミクリの体が吹き飛ばされる。
「え?」
死を覚悟していたキョウカが驚いて目を開き上を向く。
「無事か?キョウカちゃん」
ミクリを吹き飛ばしたのは全身傷だらけで筋肉質の男。
「フィン!!!信じてたぜ相棒!!!」
「ったく。ナイスタイミング、助かった」
フィンはニカっと笑うとすぐさまミクリの方向を向き、膝をついた。
「フィン!ボロボロじゃないか!?その目も!大丈夫なの!?見えてる!?」
「おいシルうるせえ。傷に響くだろうが」
フィンは全身切傷だらけだけでなく左目に鋭い傷が付いており血塗れだった。
「フィン?って事は、カイは死んだんだ」
ミクリが小さく呟き体を起こす。
「話は後だ!今はあいつをどうにかするぞ!」
「その体で無理言うなっての!キュア!フィンの体を全力で治療!ボイスは音の障壁であいつの動きを把握して!」
キョウカの指示通りにキュアが治療を、ボイスが索敵を開始する。そしてキョウカはナイフを構えて臨戦体制を取る。正直言ってキョウカだけでは絶対にミクリには勝てなかったが、希望が見えた。フィンが戦える状態になるまでなんとか堪えれば。
「というかフィン!さっきの指輪の話聞いてた?」
「指輪?何の話だ!?」
シルは「そこは聞いてるもんなんじゃないの?」と呟き生命の指輪の事を話す。
「私を怒らせるだけじゃ飽き足らず、カイを殺したんだね。お前らは、ただでは殺さない。出来る限りの苦痛を与えて殺してあげるっ!!!」
「来るっ!」
ミクリは索敵など必要ない程真っ直ぐにキョウカへ鎌を振り回す。
「がっ!」
防御が間に合わず左腕から血が流れる。腕が千切れなかった所はやはりファイアーシスターズの鍛錬の成果と言える。
「でもっ!こんなやつ相手は絶対無理だ!」
「下がれキョウカちゃん!」
ミクリの鎌とフィンの斧がぶつかり合いその衝撃でキョウカが転がり飛ぶ。
「フィン!ボクの体力を逆供給するから踏ん張れよ!」
「お前の体力なんてたかが知れてんだろうがっ!まあ、任せろよ相棒!」
ミクリの鎌とフィンの斧が凄まじい速度で激突する。状況はミクリが圧倒的に有利。
「おいおい、完全にあの男の上位互換じゃねえか!!」
ミクリの鎌の速度はカイより早く、更に威力も万全のフィンといい勝負が出来る程だ。今のフィンでは防御に全能力を使わなければ一瞬で頭が飛ぶ。
「今のうちにライヤを安全な場所に移動させないと」
ミクリをフィンが止めてくれている間にキョウカはライヤを移動させようとライヤを持ち上げる。
「重っ!」
少し重かったが今踏ん張っているフィンの為にもここで泣き言など言えない。
「おい、ライヤ君に汚い手で触るなよ」
背筋が凍る程の殺意の篭った言葉にキョウカは命の危機を感じとった。
「キョウカちゃん!」
ライヤに肩を貸した時に背後からミクリの剣が十本程度こちらに向かってきているのに気がついた。シルの助力がない今のキョウカにこの剣から身を守る術がない。
「あ、死ん」
「変化!!!」
十本の剣がポンと音を立てて小さな綿に変わりキョウカの胸に当たる。こんな事が出来る人は一人しかいない。
「お姉様ぁぁ!!ご無事ですかぁぁ!!」
「ナッハッハッ!オイラ、参上!!」
「ナズナちゃん!!それと、変態仮面?」
「カゼジロウさんだ!!!」
そこにいたのはフィンと同じく全身ボロボロのカゼジロウとそのカゼジロウにおんぶされていたナズナだった。
「カゼジロウ、ナズナ、そしてフィン。ライヤ君の昔の仲間」
ミクリが攻撃の手を緩めず呟く。
「カゼジロウはアレンジメントが、ナズナはルゥが殺しに行った。でもあいつらは生きてる」
怨嗟の篭った声を発しながらミクリは少し笑う。
「みんな死んだんだ。私の家族は、もうライヤ君しかいないんだ」
「おい、さっきから何言ってんだお前」
ミクリの呟きにカゼジロウが口を挟む。
「オイラ達はライヤの昔の仲間じゃねえしライヤはお前の家族じゃねえぞ?頭おかしいんじゃねえのか?」
「おい!それ分かってても突っ込んじゃダメなやつでしょ!?今突っ込んだらまた怒り出してなんか強くなるでしょうが!!」
「はっ!?知らねえよそんなん!それに強くなるならいいじゃねえか!オイラは強い奴と闘いたい!」
キョウカがカゼジロウを殴るとカゼジロウは心外という顔をして直ぐに笑いだす。
「ったく。緊張感が一気に抜けたぜ」
「ホントですね。私達今生きるか死ぬかの戦場にいるのに」
カゼジロウの笑い声にフィンがため息を吐いてナズナが微かに笑う。
「まあいいよ。どれだけ揃おうがどのみち全員殺すんだ。手間が少し増えただけ」
「殺されねえよ。オイラ達は最強だ。てめぇを殺してライヤを救う!」
「なんで新入りのあんたが仕切ってんのよ」
「カゼジロウさんだから!」
カゼジロウの謎理論にキョウカが呆れる。
「殺す」
怨嗟に満ちた声を発してミクリが鎌を振った。
鋭い斬撃音がした数秒後、キョウカはようやく先程起こったのか事を理解した。
「ライ、ヤ」
「ねえライヤ君、教えてよ。その女には君が命を懸けて救うほどの価値があるの?」
ボイスがライヤの鎖を破壊したすぐ後、ライヤはキョウカの後ろにミクリが立っているのに気がついた。そして叫びをあげキョウカを助ける為に走り出し、キョウカへと覆い被さりミクリが振り下ろした鎌から身を挺してキョウカを守ったのだ。
「ライヤ!あんたって奴は!」
姿は完全に吸血鬼に成り下がっているというのに、ライヤは自らの主である筈のミクリに牙を剥き、キョウカを守った。
「こっの!」
キョウカを庇って深手を追ったライヤを静かに下ろすとミクリを強く睨みつけナイフを構え襲い掛かる。しかし軽く躱されて反撃を喰らい吹き飛ぶ。
「がっ!」
「ほら、こんな感情的になって無駄な攻撃をする様な女だよ?そんな女のどこがいいの?なんで命を賭けてまでこの女を守るの?」
目の光を失ったミクリは意識を失って倒れ込んでいるライヤの顔を無理やり上げて問いかける。
「・・・?」
ミクリは背中に何かが当たった感覚がして振り返る。
「ライヤに、触るんじゃねえ、っての」
ボイスの最大音量の騒音歌をもう一度ミクリに放つがまるで効いていない。
「どうなってんだよ、あんたの心臓には確実にあんたの武器が刺さった!生きてる筈がないのに!!」
「あー、それ?その理由は、これで分かるんじゃない?」
ミクリが面倒臭そうに首に下げていた指輪をキョウカに見せる。
「あれって!?オリジナルリング!?」
シルが驚きの声を上げる。ミクリの首にかけてあった指輪は薄緑色の眩い光を放っている。その指輪は、確かにオリジナルリングの一つ。
「第五のオリジナルリング、生命の指輪。使用者の治癒能力を爆発的に上げる生命力に特化した指輪っ!」
生命の指輪は自身の傷を数秒の間に完治させられたり、不治の病に犯された患者の病を治したりする事が可能だ。故に心臓を貫かれたとしても即死じゃなければ生命の指輪を装着しているだけで自動的に回復する。
「なんだよそれ。知ってはいたけど、いざ対自してみたらチートすぎるでしょ」
「それでも、こいつはここで殺さなきゃいけないっ!」
ライヤを救う為にはこの女を殺して吸血鬼化を解かなければいけない。実際これ程まで吸血鬼化が進行してしまっているライヤを人間に戻せるのかは不明だが、そんな事を考えている暇はない。今は一刻も早くこの女を殺すしかないのだ。
「それに、ライヤだったら人間の血を吸って何の罪もない人を殺す様なやつ、野放しにしないしね!」
「よく喋るね。まあ、そのお陰でこっちは完治したよ。怪我した状態の私ならもう一回くらいは殺せたかも知れないのにね」
ミクリはクスクスと笑うと深呼吸を一回。
「あーぁ!飽きちゃった!だから、もう死んでいいよ!」
言葉のトーンが少しずつ上がり最後には一番最初に出会った時の悍ましい笑顔を浮かべてミクリが笑う。
「やめろぉぉ!」
「バイバイ」
シルの必死の静止の声にミクリは当然耳を貸さない。血の鎌を握り直してキョウカに振り下ろす。鎌は凄まじい速度でキョウカの首へ落ちていく。
「させるかってのぉぉぉ!!」
その鎌がキョウカに落ちる前にミクリの体が吹き飛ばされる。
「え?」
死を覚悟していたキョウカが驚いて目を開き上を向く。
「無事か?キョウカちゃん」
ミクリを吹き飛ばしたのは全身傷だらけで筋肉質の男。
「フィン!!!信じてたぜ相棒!!!」
「ったく。ナイスタイミング、助かった」
フィンはニカっと笑うとすぐさまミクリの方向を向き、膝をついた。
「フィン!ボロボロじゃないか!?その目も!大丈夫なの!?見えてる!?」
「おいシルうるせえ。傷に響くだろうが」
フィンは全身切傷だらけだけでなく左目に鋭い傷が付いており血塗れだった。
「フィン?って事は、カイは死んだんだ」
ミクリが小さく呟き体を起こす。
「話は後だ!今はあいつをどうにかするぞ!」
「その体で無理言うなっての!キュア!フィンの体を全力で治療!ボイスは音の障壁であいつの動きを把握して!」
キョウカの指示通りにキュアが治療を、ボイスが索敵を開始する。そしてキョウカはナイフを構えて臨戦体制を取る。正直言ってキョウカだけでは絶対にミクリには勝てなかったが、希望が見えた。フィンが戦える状態になるまでなんとか堪えれば。
「というかフィン!さっきの指輪の話聞いてた?」
「指輪?何の話だ!?」
シルは「そこは聞いてるもんなんじゃないの?」と呟き生命の指輪の事を話す。
「私を怒らせるだけじゃ飽き足らず、カイを殺したんだね。お前らは、ただでは殺さない。出来る限りの苦痛を与えて殺してあげるっ!!!」
「来るっ!」
ミクリは索敵など必要ない程真っ直ぐにキョウカへ鎌を振り回す。
「がっ!」
防御が間に合わず左腕から血が流れる。腕が千切れなかった所はやはりファイアーシスターズの鍛錬の成果と言える。
「でもっ!こんなやつ相手は絶対無理だ!」
「下がれキョウカちゃん!」
ミクリの鎌とフィンの斧がぶつかり合いその衝撃でキョウカが転がり飛ぶ。
「フィン!ボクの体力を逆供給するから踏ん張れよ!」
「お前の体力なんてたかが知れてんだろうがっ!まあ、任せろよ相棒!」
ミクリの鎌とフィンの斧が凄まじい速度で激突する。状況はミクリが圧倒的に有利。
「おいおい、完全にあの男の上位互換じゃねえか!!」
ミクリの鎌の速度はカイより早く、更に威力も万全のフィンといい勝負が出来る程だ。今のフィンでは防御に全能力を使わなければ一瞬で頭が飛ぶ。
「今のうちにライヤを安全な場所に移動させないと」
ミクリをフィンが止めてくれている間にキョウカはライヤを移動させようとライヤを持ち上げる。
「重っ!」
少し重かったが今踏ん張っているフィンの為にもここで泣き言など言えない。
「おい、ライヤ君に汚い手で触るなよ」
背筋が凍る程の殺意の篭った言葉にキョウカは命の危機を感じとった。
「キョウカちゃん!」
ライヤに肩を貸した時に背後からミクリの剣が十本程度こちらに向かってきているのに気がついた。シルの助力がない今のキョウカにこの剣から身を守る術がない。
「あ、死ん」
「変化!!!」
十本の剣がポンと音を立てて小さな綿に変わりキョウカの胸に当たる。こんな事が出来る人は一人しかいない。
「お姉様ぁぁ!!ご無事ですかぁぁ!!」
「ナッハッハッ!オイラ、参上!!」
「ナズナちゃん!!それと、変態仮面?」
「カゼジロウさんだ!!!」
そこにいたのはフィンと同じく全身ボロボロのカゼジロウとそのカゼジロウにおんぶされていたナズナだった。
「カゼジロウ、ナズナ、そしてフィン。ライヤ君の昔の仲間」
ミクリが攻撃の手を緩めず呟く。
「カゼジロウはアレンジメントが、ナズナはルゥが殺しに行った。でもあいつらは生きてる」
怨嗟の篭った声を発しながらミクリは少し笑う。
「みんな死んだんだ。私の家族は、もうライヤ君しかいないんだ」
「おい、さっきから何言ってんだお前」
ミクリの呟きにカゼジロウが口を挟む。
「オイラ達はライヤの昔の仲間じゃねえしライヤはお前の家族じゃねえぞ?頭おかしいんじゃねえのか?」
「おい!それ分かってても突っ込んじゃダメなやつでしょ!?今突っ込んだらまた怒り出してなんか強くなるでしょうが!!」
「はっ!?知らねえよそんなん!それに強くなるならいいじゃねえか!オイラは強い奴と闘いたい!」
キョウカがカゼジロウを殴るとカゼジロウは心外という顔をして直ぐに笑いだす。
「ったく。緊張感が一気に抜けたぜ」
「ホントですね。私達今生きるか死ぬかの戦場にいるのに」
カゼジロウの笑い声にフィンがため息を吐いてナズナが微かに笑う。
「まあいいよ。どれだけ揃おうがどのみち全員殺すんだ。手間が少し増えただけ」
「殺されねえよ。オイラ達は最強だ。てめぇを殺してライヤを救う!」
「なんで新入りのあんたが仕切ってんのよ」
「カゼジロウさんだから!」
カゼジロウの謎理論にキョウカが呆れる。
「殺す」
怨嗟に満ちた声を発してミクリが鎌を振った。
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