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第十一章
懐かしのメンバー②
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金ちゃん先輩の仕事は早く、二カ月先の土曜日に集まることが決定する。シフト制の職業なら一カ月前では無理かもしれないけれど、二カ月前なら調整がつくのではないかと言うことだ。もっと先にしてしまうと、今の盛り上がっている気分が冷めてしまうと先輩らしい。
現に、蒼空さんから言われて優香に連絡を入れた時に、二カ月先なら何とかなりそうだと言っていた。意地でも参加すると張り切っている優香を応援したい。
結局、部員とマネージャーを合わせて62人いたうちの55人が出席になり、場所がSAKURAのパーティールームになった。蒼空さんの話では、地元に残っている人の方が少なく、地方から出てくる人のことも考えて便利な場所になったらしい。人気のホテルのパーティールームを簡単に借りられるものなのかと疑問に思けれど、何年振りかの集まりが楽しみだ。
「蒼空さん、何着て行こう……」
数日後に迫った集まりに、テンションが上がり落ち着かない。
「凛花は何を着ても可愛いよ」
「もう、真剣に聞いてるのに」
「真剣に答えてる」
「蒼空さんは何を着て行くの?」
「まだ決めてない」
何を着ても似合うのだからズルイ。
「よく考えたら、女性は凛花と優香だけだな」
そう、蒼空さんの学年はマネージャーを入れなかったし、次の学年のマネージャーは男性だ。
「本当だね」
「……」
なぜか蒼空さんのテンションが下がっているのは、気のせいなのだろうか。私は恋のライバルが現れることがないと思うと気が楽だ。モテる彼氏を持つと大変だとつくづく実感する。優香の目当てが金ちゃん先輩で良かった。
私達が大人になったように、他の部員達も大人になっていると思うと全く想像ができない。顔を見て誰が誰かわかるものなのだろうか?
色々と想像しているだけで、過去の記憶がよみがえり楽しみが増す。優香も楽しみにしているようで、毎日のようにメッセージが届く。優香に服装を聞くと、この日のためにワンピースを買ったと教えてくれた。優香の気合いの入りようにおかしくもあり微笑ましい気持ちになる。
そしていよいよ当日を迎えた――
現に、蒼空さんから言われて優香に連絡を入れた時に、二カ月先なら何とかなりそうだと言っていた。意地でも参加すると張り切っている優香を応援したい。
結局、部員とマネージャーを合わせて62人いたうちの55人が出席になり、場所がSAKURAのパーティールームになった。蒼空さんの話では、地元に残っている人の方が少なく、地方から出てくる人のことも考えて便利な場所になったらしい。人気のホテルのパーティールームを簡単に借りられるものなのかと疑問に思けれど、何年振りかの集まりが楽しみだ。
「蒼空さん、何着て行こう……」
数日後に迫った集まりに、テンションが上がり落ち着かない。
「凛花は何を着ても可愛いよ」
「もう、真剣に聞いてるのに」
「真剣に答えてる」
「蒼空さんは何を着て行くの?」
「まだ決めてない」
何を着ても似合うのだからズルイ。
「よく考えたら、女性は凛花と優香だけだな」
そう、蒼空さんの学年はマネージャーを入れなかったし、次の学年のマネージャーは男性だ。
「本当だね」
「……」
なぜか蒼空さんのテンションが下がっているのは、気のせいなのだろうか。私は恋のライバルが現れることがないと思うと気が楽だ。モテる彼氏を持つと大変だとつくづく実感する。優香の目当てが金ちゃん先輩で良かった。
私達が大人になったように、他の部員達も大人になっていると思うと全く想像ができない。顔を見て誰が誰かわかるものなのだろうか?
色々と想像しているだけで、過去の記憶がよみがえり楽しみが増す。優香も楽しみにしているようで、毎日のようにメッセージが届く。優香に服装を聞くと、この日のためにワンピースを買ったと教えてくれた。優香の気合いの入りようにおかしくもあり微笑ましい気持ちになる。
そしていよいよ当日を迎えた――
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