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王国編
凱旋
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宰相のガリバルディは王に呼ばれ、謁見の間へ急ぐ。
(一体なんだというのだ……)
王に呼びつけられるなど、滅多にないことだ。
(魔術師どもからの返事も遅いし……。今頃、帝国がどんどん王国の領土を侵しているのに、何をしているのだっ!)
謁見の間に到着すると、王に右膝を下り、畏まる。
「陛下。ご用とお聞きしましたが……」
「今早馬が到着した」
「はっ。それで早馬はなんと?」
「我が領土を侵す帝国軍を追い払ったと申してきた」
「なっ!?」
驚きながらも、ガリバルディは頭をフル回転させる。
次の言葉が命取りになるかも知れない。
「陛下には遅れて申し上げること、お許し下さいませっ! 実は帝国の侵攻を伝える早馬が現れ、領土を奪還する軍を派遣いたしました!」
「それは本当か?」
「……はっ」
ガリバルディはちらっと盟友である首席将軍のロッソを窺うが、彼は目を反らしてしまう。
「?」
王が言う。
「ならば、お前がフィオナーレンとアルベールに命じて帝国に当たらせたのだな」
「は……?」
「早馬はフィオナーレンとアルベールが帝国軍を撃退したと言っていたぞ」
ガリバルディは言葉を失う。
王は玉座より立ち上がった。
「お前は、アルベールたちが帝国の襲来を伝えたことを退けたばかりか、帝国の襲来を朕に伝えるべきことを怠った。罷免はせぬが、謹慎を命じる」
「陛下!?」
王はガリバルディに背を向け、玉座の背後にある扉から出ていく。
ガリバルディが何を言っても、足を止めることは無かった。
※
アルベールたちは王都へ凱旋を果たす。
すでに帝国軍を国境の外へ追いやったことは人々に伝わっていた。
普段は静かな王都であるが、町の人々も動員されているのか、とても賑やかだ。
アルベーとたちは人々に見送られながら真っ直ぐ王城へ向かい、王と謁見する。
アルベールは胸を張り、廷臣たちを見回す。
ロッソを始め、誰一人としてもアルベールと目を合わせられない。
(ガリバルディがいないな)
しかしそんな些細なことは、王の出御でたちまち頭から追い出した。
片膝を折って、王へ礼を捧げる。
「フィオナーレン、よくぞ帝国を打ち破ってくれた」
「違います」
フィオナーレンは王の言葉を否定した。
「違う、とはどういうことだ?」
「真の功労者はアルベールだからです。彼は単独、敵に占領された砦に潜入し、火薬庫を爆破。砦を混乱に落としました。私は混乱に陥っている兵を退けただけです」
「そうなのか……。アルベール」
アルベールはフィオナーレンを見る。
フィオナーレンは目だけでうなずいた。
アルベールは顔を上げ、王を見る。
「左様でございます」
「よくやってくれた。どんな褒美が欲しい」
父の名誉回復と言いたいところだが、それは受け入れられないだろう。
何せ王による父への疑いは晴れていないからだ。
「爵位を頂きたいっ!」
王は静かにうなずいてくれる。
「……良かろう。お前に男爵の位を授けよう」
「ありがたき幸せ」
アルベールは、深々と頭を下げた。
いきなり公爵という分けにはいかなかったが、仕方ない。
「アルベール、フィオナーレン。ご苦労であった。今はよく休息を取るがいい」
※
謁見の間を退出すると、アルベールはフィオナーレンの部屋に行く。
他の所では周りの目が気になるだろう、とフィオナーレンが気を遣ってくれたのだ。
「きれ~な部屋ぁ~♪」
「っ!」
部屋に入るなり、アルベールは振り返る。
呼びもしないのに、ウサギ耳をぴくぴくさせたイザベルがいた。
「おい!」
「どうしたの?」
「あ、いや、何でもない……」
「そう。イザベラ、くつろいでね」
「は~い♪」
フィオナーレンはイザベラを気にしなかった。
前に言っていた通り、フィオナーレンはイザベラがいて当たり前という思考になっているのか。
と、フィオナーレンがアルベールの前に立つ。
彼女の潤んだ瞳と視線を絡める。
「アル。改めてお礼を言わせて。ありがとう。……あなたのお陰で、王国の人々は救われたわ」
「いや、お前が俺を信じて行かせてくれたからだ。礼を言うのはこっちの方さ」
「あなたを信じるのは当たり前よ。許嫁なんだから」
フィオナーレンは優しく微笑んでくれる。
自然とアルベールも笑顔になれた。
「さっさと俺の実力を叔父上に認めさせれば、叔父上も正式に許嫁というのを許して下さるだろう」
「父上のことは関係ないわ」
「そうはいかない。フィオは叔父上の娘。たとえ三女でも周りは姫と見るんだ。俺だって早く父上の爵位を継ぐ許しが欲しい。そうすれば父上の汚名も晴らせる機会が……」
「アル……」
「姫様とアルはいつ、結婚されるんですよか~?」
イザベルが不意にそんなことを言った。
すると、フィオナーレンは頬を染めてうつむいてしまう。
「……父上は私とアルの十七歳の誕生日に、って仰ってたけど……」
アルベールは肩をすくめた。
「まあ本来ならあと半年の話だったんだけどな、今じゃ無理だし、それどころじゃない」
「え~、しちゃえばいいのに~」
「お前は黙ってろっ」
「ぶぅぅ~っ」
「フィオ。そろそろ行くな」
「明日は祝勝会だと思うから、出席してね」
「……やんなきゃ駄目か?」
「そうよ。だって今回の戦いの勝利の立役者はアルなんだから。貴族たちに、あなたの威光をこれでもかと教えないとっ」
「……分かった」
アルベールはフィオナーレンの部屋を出た。
正直格式張った席は苦手だ。
これまで数えるほどしか出席していない。
出席したとしても、父か兄のお付きでしかない。
せいぜい壁の花で、機会があればフィオナーレンと話して――それが関の山。
公爵家の次男にわざわざ顔を売るような物好きな貴族はおらず、ずっと貴族連中のおべっかに笑みを浮かべ続ける父や兄を心の中で賞賛したものだった。
「やぁぁぁ~~~~ん♪ パーティーって美味しいもの、食べられるぅぅ~~~~~♪♪」
そんな心配をよそに、イザベルの大きなウサ耳を派手に揺らしてはしゃぐ姿に、アルベールは思わず笑ってしまった。
※
魔術師の塔の最上階、円卓に再び六人の魔術師がつどう。
「早めに集まって頂き同志諸君にはお詫び申し上げる。――状況が変わった。王国軍が帝国軍を国境線まで押し上げた。現在は膠着状態だ」
マルティンの言葉に、場の魔術師達は驚きの表情を浮かべる。
何せウンベルト亡き王国は自分たち魔術師の仲介がなければ、生きていけないと確信していたからだ。
「帝国を打ち破ったのは、一体どんな優秀な将軍ですかな?」
ヴィルヘルム・アイケが尋ねる。
彼は片眼鏡にオールバックのロマンスグレーに細身な体型からして魔術師、というより学者然とした男である。
その落ち着いた物腰から、自然とマルティンに次ぐ魔術師というのが、この円卓全員の意見だった。
「ウンベルトの息子のアルベールだ。謀反騒ぎで唯一生き残った男。今はもう取り消されているが、王の三女、フィオナーレンの許嫁でもあった」
マルティンが答えると、
「ほぉ~、復讐の心を胸に成り上がるつもりなのかなぁ?」
そう小馬鹿にするような物言いをしたのは、フランツ。
フランツの横でぶつくさ言うのはヨーゼフ。
「ぢゃから、私の言う通り、さっさと動けば良かったのだっ!」
「同志の皆さん。まだ終わった訳ではありません……。今王国と帝国は膠着状態。仲裁し、我々の影響力を行使するのはこれからでも出来ます]
アウグステが言えば、マルティンは同志たちを見回す。
全員がアウグステに賛同の意を示す。
「では使者をおくりましょう。それから、ウンベルトの息子アルベールには注意を払うとしましょう」
※
魔術師はせせら笑う。
調和? 均衡?
馬鹿らしい――。
同志だかなんだか知らないが、魔術師が仲良しこよしなど、反吐が出る。
円卓に並ぶのは、一人一人がその力だけで、すべての人間を奴隷にできる者たちばかり。
それなのに、やっていることはまるでお遊び。おままごと。
戦争が起こればどちらも勝ちすぎず、負けすぎず調整する。
そんなものに労力を裂くのは馬鹿げている。
この大陸には混沌が必要だ。
誰も予想できない、底の見えない混沌が。
だから王国と帝国には戦争をしてもらわねばならない。
このままでは調停がなってしまう。
ならば、潰せばいい。
今回の王国勝利の立役者である王の娘のフィオナーレン、王の一族のアルベール。
ただし殺すのなら一人。
二人殺すのは、やり過ぎだ。
帝国が勝ちすぎる。
だから殺すのは一人。
それもセンセーションを呼び起こす殺し方。
誰もいないところに背後から忍び寄ってノドを掻ききるのは地味すぎる。
隠蔽する可能性もある。
人の口に戸は立てられない。
衆人環視の派手な場所での死。
王が見ている場であれば、なおのこといい。
それを機会に両国は全面戦争に向かう。
どちらも大きく負け、この大陸に大きな空白が生まれてくれなくては――。
(一体なんだというのだ……)
王に呼びつけられるなど、滅多にないことだ。
(魔術師どもからの返事も遅いし……。今頃、帝国がどんどん王国の領土を侵しているのに、何をしているのだっ!)
謁見の間に到着すると、王に右膝を下り、畏まる。
「陛下。ご用とお聞きしましたが……」
「今早馬が到着した」
「はっ。それで早馬はなんと?」
「我が領土を侵す帝国軍を追い払ったと申してきた」
「なっ!?」
驚きながらも、ガリバルディは頭をフル回転させる。
次の言葉が命取りになるかも知れない。
「陛下には遅れて申し上げること、お許し下さいませっ! 実は帝国の侵攻を伝える早馬が現れ、領土を奪還する軍を派遣いたしました!」
「それは本当か?」
「……はっ」
ガリバルディはちらっと盟友である首席将軍のロッソを窺うが、彼は目を反らしてしまう。
「?」
王が言う。
「ならば、お前がフィオナーレンとアルベールに命じて帝国に当たらせたのだな」
「は……?」
「早馬はフィオナーレンとアルベールが帝国軍を撃退したと言っていたぞ」
ガリバルディは言葉を失う。
王は玉座より立ち上がった。
「お前は、アルベールたちが帝国の襲来を伝えたことを退けたばかりか、帝国の襲来を朕に伝えるべきことを怠った。罷免はせぬが、謹慎を命じる」
「陛下!?」
王はガリバルディに背を向け、玉座の背後にある扉から出ていく。
ガリバルディが何を言っても、足を止めることは無かった。
※
アルベールたちは王都へ凱旋を果たす。
すでに帝国軍を国境の外へ追いやったことは人々に伝わっていた。
普段は静かな王都であるが、町の人々も動員されているのか、とても賑やかだ。
アルベーとたちは人々に見送られながら真っ直ぐ王城へ向かい、王と謁見する。
アルベールは胸を張り、廷臣たちを見回す。
ロッソを始め、誰一人としてもアルベールと目を合わせられない。
(ガリバルディがいないな)
しかしそんな些細なことは、王の出御でたちまち頭から追い出した。
片膝を折って、王へ礼を捧げる。
「フィオナーレン、よくぞ帝国を打ち破ってくれた」
「違います」
フィオナーレンは王の言葉を否定した。
「違う、とはどういうことだ?」
「真の功労者はアルベールだからです。彼は単独、敵に占領された砦に潜入し、火薬庫を爆破。砦を混乱に落としました。私は混乱に陥っている兵を退けただけです」
「そうなのか……。アルベール」
アルベールはフィオナーレンを見る。
フィオナーレンは目だけでうなずいた。
アルベールは顔を上げ、王を見る。
「左様でございます」
「よくやってくれた。どんな褒美が欲しい」
父の名誉回復と言いたいところだが、それは受け入れられないだろう。
何せ王による父への疑いは晴れていないからだ。
「爵位を頂きたいっ!」
王は静かにうなずいてくれる。
「……良かろう。お前に男爵の位を授けよう」
「ありがたき幸せ」
アルベールは、深々と頭を下げた。
いきなり公爵という分けにはいかなかったが、仕方ない。
「アルベール、フィオナーレン。ご苦労であった。今はよく休息を取るがいい」
※
謁見の間を退出すると、アルベールはフィオナーレンの部屋に行く。
他の所では周りの目が気になるだろう、とフィオナーレンが気を遣ってくれたのだ。
「きれ~な部屋ぁ~♪」
「っ!」
部屋に入るなり、アルベールは振り返る。
呼びもしないのに、ウサギ耳をぴくぴくさせたイザベルがいた。
「おい!」
「どうしたの?」
「あ、いや、何でもない……」
「そう。イザベラ、くつろいでね」
「は~い♪」
フィオナーレンはイザベラを気にしなかった。
前に言っていた通り、フィオナーレンはイザベラがいて当たり前という思考になっているのか。
と、フィオナーレンがアルベールの前に立つ。
彼女の潤んだ瞳と視線を絡める。
「アル。改めてお礼を言わせて。ありがとう。……あなたのお陰で、王国の人々は救われたわ」
「いや、お前が俺を信じて行かせてくれたからだ。礼を言うのはこっちの方さ」
「あなたを信じるのは当たり前よ。許嫁なんだから」
フィオナーレンは優しく微笑んでくれる。
自然とアルベールも笑顔になれた。
「さっさと俺の実力を叔父上に認めさせれば、叔父上も正式に許嫁というのを許して下さるだろう」
「父上のことは関係ないわ」
「そうはいかない。フィオは叔父上の娘。たとえ三女でも周りは姫と見るんだ。俺だって早く父上の爵位を継ぐ許しが欲しい。そうすれば父上の汚名も晴らせる機会が……」
「アル……」
「姫様とアルはいつ、結婚されるんですよか~?」
イザベルが不意にそんなことを言った。
すると、フィオナーレンは頬を染めてうつむいてしまう。
「……父上は私とアルの十七歳の誕生日に、って仰ってたけど……」
アルベールは肩をすくめた。
「まあ本来ならあと半年の話だったんだけどな、今じゃ無理だし、それどころじゃない」
「え~、しちゃえばいいのに~」
「お前は黙ってろっ」
「ぶぅぅ~っ」
「フィオ。そろそろ行くな」
「明日は祝勝会だと思うから、出席してね」
「……やんなきゃ駄目か?」
「そうよ。だって今回の戦いの勝利の立役者はアルなんだから。貴族たちに、あなたの威光をこれでもかと教えないとっ」
「……分かった」
アルベールはフィオナーレンの部屋を出た。
正直格式張った席は苦手だ。
これまで数えるほどしか出席していない。
出席したとしても、父か兄のお付きでしかない。
せいぜい壁の花で、機会があればフィオナーレンと話して――それが関の山。
公爵家の次男にわざわざ顔を売るような物好きな貴族はおらず、ずっと貴族連中のおべっかに笑みを浮かべ続ける父や兄を心の中で賞賛したものだった。
「やぁぁぁ~~~~ん♪ パーティーって美味しいもの、食べられるぅぅ~~~~~♪♪」
そんな心配をよそに、イザベルの大きなウサ耳を派手に揺らしてはしゃぐ姿に、アルベールは思わず笑ってしまった。
※
魔術師の塔の最上階、円卓に再び六人の魔術師がつどう。
「早めに集まって頂き同志諸君にはお詫び申し上げる。――状況が変わった。王国軍が帝国軍を国境線まで押し上げた。現在は膠着状態だ」
マルティンの言葉に、場の魔術師達は驚きの表情を浮かべる。
何せウンベルト亡き王国は自分たち魔術師の仲介がなければ、生きていけないと確信していたからだ。
「帝国を打ち破ったのは、一体どんな優秀な将軍ですかな?」
ヴィルヘルム・アイケが尋ねる。
彼は片眼鏡にオールバックのロマンスグレーに細身な体型からして魔術師、というより学者然とした男である。
その落ち着いた物腰から、自然とマルティンに次ぐ魔術師というのが、この円卓全員の意見だった。
「ウンベルトの息子のアルベールだ。謀反騒ぎで唯一生き残った男。今はもう取り消されているが、王の三女、フィオナーレンの許嫁でもあった」
マルティンが答えると、
「ほぉ~、復讐の心を胸に成り上がるつもりなのかなぁ?」
そう小馬鹿にするような物言いをしたのは、フランツ。
フランツの横でぶつくさ言うのはヨーゼフ。
「ぢゃから、私の言う通り、さっさと動けば良かったのだっ!」
「同志の皆さん。まだ終わった訳ではありません……。今王国と帝国は膠着状態。仲裁し、我々の影響力を行使するのはこれからでも出来ます]
アウグステが言えば、マルティンは同志たちを見回す。
全員がアウグステに賛同の意を示す。
「では使者をおくりましょう。それから、ウンベルトの息子アルベールには注意を払うとしましょう」
※
魔術師はせせら笑う。
調和? 均衡?
馬鹿らしい――。
同志だかなんだか知らないが、魔術師が仲良しこよしなど、反吐が出る。
円卓に並ぶのは、一人一人がその力だけで、すべての人間を奴隷にできる者たちばかり。
それなのに、やっていることはまるでお遊び。おままごと。
戦争が起こればどちらも勝ちすぎず、負けすぎず調整する。
そんなものに労力を裂くのは馬鹿げている。
この大陸には混沌が必要だ。
誰も予想できない、底の見えない混沌が。
だから王国と帝国には戦争をしてもらわねばならない。
このままでは調停がなってしまう。
ならば、潰せばいい。
今回の王国勝利の立役者である王の娘のフィオナーレン、王の一族のアルベール。
ただし殺すのなら一人。
二人殺すのは、やり過ぎだ。
帝国が勝ちすぎる。
だから殺すのは一人。
それもセンセーションを呼び起こす殺し方。
誰もいないところに背後から忍び寄ってノドを掻ききるのは地味すぎる。
隠蔽する可能性もある。
人の口に戸は立てられない。
衆人環視の派手な場所での死。
王が見ている場であれば、なおのこといい。
それを機会に両国は全面戦争に向かう。
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