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第一章 原作前
第34話 ドライVSガイツ・ボッタクリーノ……なんか、ごめん?
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「ツヴァイ様はドンと構えてお待ちください。ドライ様はメインのガイツ・ボッタクリーノの捕縛をお任せしてよろしいでしょうか」
「え? そりゃ、そっちの方が俺的にも願ったりかなったりなところはあるけど……あの傷の男、イン・ズィードラーは強いです、よ?」
そういえばミラさんのレベルをちゃんと見てなかったよな……ちゅきちゅきだいちゅきに目が行って!
ゾワゾワって来たぞ! くっ、ミラさんのアルカイックスマイルが、トラウマになりそうな気しかしない!
覗いちゃ駄目だ! 落ち着け……ミラさんのステータスはきっと深淵か何かに違いない。自ら飛び込むようなことはしないとここに誓おう。
「厄介ごとを片付けるのもメイドの仕事でございます。この程度の者であればメイドの敵ではございません」
「そ、それじゃあお願いしちゃおっかな、あは、あは、はは……」
うん。誓おう。天地神明に。メイド。怖い。逆らっちゃ駄目。
「おいガイツ、ナメられてるよなオレ様が」
「ええ。わたくしの方も相手が少年のようです。いくらなんでも女子供に遅れをとる気はないのですが。それとガイツ様と呼びなさい」
「だよなガイツ、それとも痛い目を見たいのか? おい、ガキとメイド、聞いてるだろ? 女子供はスッこんでろってことだ。だが……やるんなら容赦しねえぞ!」
「こうなっては容赦もなにもありませんけどね。それからガイツ様だ。次呼び捨てにしたら後で再教育させてもらいますからね」
「ガイツよ、前々から思ってたがよ、俺様はお前の部下でもなんでもねえんだよ、それがわかったら黙ってやがれ」
「……まあ良いでしょう」
放っておけばワンチャン潰しあってくれそうな勢いだったけど、ガイツの方が折れた感じだろうか。
そのガイツは生活魔法のストレージから細身の片手剣を取り出した。鞘はついてない抜き身で。
その剣は打ち合えば確実に折れ曲がりそうなほど細い。
俺も剣を抜き、見たところ突きが主体の剣だと思う。
リズと槍対剣で練習していたから突きのさばき方はある程度わかる。わかるけど――
「行きますよ!」
――ご丁寧に合図をしてから攻撃してきたその速さは想定外の速さだった。
ギン!
「ぐっ!」
なんとか一撃目は弾き、切先を反らせた。が――
「それそれそれ――それ!」
「がっ! いぎっ! くそっ! ぐはっ!」
さらに二連突きで左右の肩に被弾し、三連目は顔を狙ってきた。首を捻りながら体を反らし頬を掠めるだけで避けることに成功。
だけど無理矢理体を反らしてバランスが崩れた俺には四連目の蹴りは避けられなかった。
レベル29のガイツの蹴りは酷く重い蹴りだった。
それも押し飛ばす蹴りではなく、上から蹴り落とす軌道、まるで地面に押し潰すのが目的だと言わんばかりの蹴り。
お腹と、打ち落とされ痛む背中。大丈夫、物理耐性のお陰でまだ動ける!
「ぐぽっ」
痛む腹を抱えてなんとか跪いた格好まで戻せたんだけど、何かが込み上げ地面にぶちまけた。
なんだ? これ、真っ赤だ……コレ、血。
「ドライ! そこのあなた! わたくしのドライになんてことをなさるの!」
「ぺっ、リズ。大丈夫だよ。こんなの俺にはかすり傷だから」
「ほほう。蹴った感じですと、内蔵がぐちゃぐちゃに潰れているのですが……私も鈍りましたかね」
「そうみたいだね」
その通りだよ! めちゃくちゃ痛いしのたうち回りたいくらいだけどここはやせ我慢して、自己再生スキルを信じるしかない!
「こん、なの、何発、食らっても、問題ない、かな。おじさんこそ、息が上がっているけど、運動不足なんじゃないかな」
問題大有りだけど、今この時間だけでも急激に痛みが引いていってる。頑張れ自己再生。
もっと話を長引かせれば勝機はある。レベル29だけど、動きは完全に見えた。だから戦える。
「ほう。両腕も使えないと言うのに大口を叩きますね。これだから子供は嫌いです」
確かにダランと垂れて太ももの間に垂れ下がっているけど、その手にはまだ離さず持っている剣がある。
「ちょっと痛かったけど、血がこれだけしか出てないですよ? レベル29なのに、あ、もしかして手加減してくれたのかな?」
「…………小僧、もしかしてまだ 自分が死なないとでも思っているんじゃないかね?」
今の間は結構本気で蹴ったってことだよな。これを何度も食らうのはまずい。
でもガイツが持つ細身の剣で、突きじゃない、切る動作の攻撃ならチャンスはそこだ。だから――
「まあ、首でも切り飛ばされたらさすがに死んじゃうかもね」
そう言って無防備に首を晒してあげた。
「ではその口を塞ぐために首を切り離してあげましょう!」
垂れ下がった腕を見てそう見えたのかもしれないけど、この話の時間で腕は力を取り戻せている。
ガイツはその場でぐるりと一回転。遠心力を加えて首を切り飛ばそうと狙ってきた。もらい!
頭を引っ込め、剣の下を掻い潜りながら、ガイツの左太ももに剣を突き刺した。
「グァアアアアアア! き、キサマ!」
「オマケだ! ファイアーボール!」
駄目押しに右足の付け根を狙いファイアーボールを至近距離で――あっ!
ファイアーボールはガイツの股間で爆発した……。
「え? そりゃ、そっちの方が俺的にも願ったりかなったりなところはあるけど……あの傷の男、イン・ズィードラーは強いです、よ?」
そういえばミラさんのレベルをちゃんと見てなかったよな……ちゅきちゅきだいちゅきに目が行って!
ゾワゾワって来たぞ! くっ、ミラさんのアルカイックスマイルが、トラウマになりそうな気しかしない!
覗いちゃ駄目だ! 落ち着け……ミラさんのステータスはきっと深淵か何かに違いない。自ら飛び込むようなことはしないとここに誓おう。
「厄介ごとを片付けるのもメイドの仕事でございます。この程度の者であればメイドの敵ではございません」
「そ、それじゃあお願いしちゃおっかな、あは、あは、はは……」
うん。誓おう。天地神明に。メイド。怖い。逆らっちゃ駄目。
「おいガイツ、ナメられてるよなオレ様が」
「ええ。わたくしの方も相手が少年のようです。いくらなんでも女子供に遅れをとる気はないのですが。それとガイツ様と呼びなさい」
「だよなガイツ、それとも痛い目を見たいのか? おい、ガキとメイド、聞いてるだろ? 女子供はスッこんでろってことだ。だが……やるんなら容赦しねえぞ!」
「こうなっては容赦もなにもありませんけどね。それからガイツ様だ。次呼び捨てにしたら後で再教育させてもらいますからね」
「ガイツよ、前々から思ってたがよ、俺様はお前の部下でもなんでもねえんだよ、それがわかったら黙ってやがれ」
「……まあ良いでしょう」
放っておけばワンチャン潰しあってくれそうな勢いだったけど、ガイツの方が折れた感じだろうか。
そのガイツは生活魔法のストレージから細身の片手剣を取り出した。鞘はついてない抜き身で。
その剣は打ち合えば確実に折れ曲がりそうなほど細い。
俺も剣を抜き、見たところ突きが主体の剣だと思う。
リズと槍対剣で練習していたから突きのさばき方はある程度わかる。わかるけど――
「行きますよ!」
――ご丁寧に合図をしてから攻撃してきたその速さは想定外の速さだった。
ギン!
「ぐっ!」
なんとか一撃目は弾き、切先を反らせた。が――
「それそれそれ――それ!」
「がっ! いぎっ! くそっ! ぐはっ!」
さらに二連突きで左右の肩に被弾し、三連目は顔を狙ってきた。首を捻りながら体を反らし頬を掠めるだけで避けることに成功。
だけど無理矢理体を反らしてバランスが崩れた俺には四連目の蹴りは避けられなかった。
レベル29のガイツの蹴りは酷く重い蹴りだった。
それも押し飛ばす蹴りではなく、上から蹴り落とす軌道、まるで地面に押し潰すのが目的だと言わんばかりの蹴り。
お腹と、打ち落とされ痛む背中。大丈夫、物理耐性のお陰でまだ動ける!
「ぐぽっ」
痛む腹を抱えてなんとか跪いた格好まで戻せたんだけど、何かが込み上げ地面にぶちまけた。
なんだ? これ、真っ赤だ……コレ、血。
「ドライ! そこのあなた! わたくしのドライになんてことをなさるの!」
「ぺっ、リズ。大丈夫だよ。こんなの俺にはかすり傷だから」
「ほほう。蹴った感じですと、内蔵がぐちゃぐちゃに潰れているのですが……私も鈍りましたかね」
「そうみたいだね」
その通りだよ! めちゃくちゃ痛いしのたうち回りたいくらいだけどここはやせ我慢して、自己再生スキルを信じるしかない!
「こん、なの、何発、食らっても、問題ない、かな。おじさんこそ、息が上がっているけど、運動不足なんじゃないかな」
問題大有りだけど、今この時間だけでも急激に痛みが引いていってる。頑張れ自己再生。
もっと話を長引かせれば勝機はある。レベル29だけど、動きは完全に見えた。だから戦える。
「ほう。両腕も使えないと言うのに大口を叩きますね。これだから子供は嫌いです」
確かにダランと垂れて太ももの間に垂れ下がっているけど、その手にはまだ離さず持っている剣がある。
「ちょっと痛かったけど、血がこれだけしか出てないですよ? レベル29なのに、あ、もしかして手加減してくれたのかな?」
「…………小僧、もしかしてまだ 自分が死なないとでも思っているんじゃないかね?」
今の間は結構本気で蹴ったってことだよな。これを何度も食らうのはまずい。
でもガイツが持つ細身の剣で、突きじゃない、切る動作の攻撃ならチャンスはそこだ。だから――
「まあ、首でも切り飛ばされたらさすがに死んじゃうかもね」
そう言って無防備に首を晒してあげた。
「ではその口を塞ぐために首を切り離してあげましょう!」
垂れ下がった腕を見てそう見えたのかもしれないけど、この話の時間で腕は力を取り戻せている。
ガイツはその場でぐるりと一回転。遠心力を加えて首を切り飛ばそうと狙ってきた。もらい!
頭を引っ込め、剣の下を掻い潜りながら、ガイツの左太ももに剣を突き刺した。
「グァアアアアアア! き、キサマ!」
「オマケだ! ファイアーボール!」
駄目押しに右足の付け根を狙いファイアーボールを至近距離で――あっ!
ファイアーボールはガイツの股間で爆発した……。
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