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第二章 原作開始
第85話 手加減できてるね
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「いいか! 今ヒエンをぶっ飛ばしたけどオヤジ、王からヒエンが悪さをしたらボコボコのズタボロにしてもいいと許されてるからな! だから問題ねえ!」
アンジー……リズをかばってくれるんだな。それに王様から許されてるのも本当だしね。
「もう。リズ。いくらドライがけなされても王子は一応ヤバいんだからね。一応王子だし……第四王子なのよ一応」
ファラ、一応が多いよ。これでも原作だと宰相になってるんだぞ? ……一応。
「ファラが言うこともわかっていますけど、ヒエン殿下は敵です! ドライを悪し様に言うのです、体が勝手に動くのは仕方ありませんわ! それに、ドライは何も悪いことしていませんのよ! 何一つ。……それなのに……」
「おう、聞いたな。ってか誰が悪いかお前らもわかんだろ? だから気にすんな! それで、この事は終わりだ! いいよな!」
アンジーは驚愕と困惑したクラスメイトに腰から曲げて頭を下げる。が、言葉と行動がおかしいよね……。
というか通常王女が頭を下げるとか、そんなことをすることはまずない。いや、あってはならないことだ。
だけどアンジーは簡単にクラスメイトに頭を下げた。
「アンジー! ひっぱたいたのはわたくしですから皆様にお願いするのはわたくしがせねばなりません! 皆様! この通りです!」
アンジーの頭を上げさせて、今度はリズが頭わ下げた。
「みんな。本当にアンジーの言う通りにしてくれると助かる。まあ、王子をボコボコにしてもいいっていう王様の許可も本当なんだけどな」
クラスメイトたちは微妙な表情だが、皆、同じようにに頷いてくれた。
「あ、あの、この後のパレードは……どういたしましょうか」
ドルーアくんがうつぶせのヒエン王子を仰向けにしながらおそるおそる聞いてくる。
いや、どうしようか……。放っておくのが一番楽でいいんだけど、つれていかないとマズイよな。
「捨て置け。気がついたら勝手に追いかけてくるだろ。ドルーアは俺たちについてこい。付き人も外してもらえるように俺からオヤジに言っておくからよ」
「は?」
「おいおい。いいのか? 王子だぞ? とりあえず起こした方がよくないか? 起こしたくはないけど」
「……はぁ、しかたねえな」
そう言ってアンジーは仰向けになったヒエン王子のところまで行き――
パチン! パチン! パチン!
「起きろ! ヒエン! 起きやがれ!」
せっかく治した顔に軽くだけど往復ビンタを浴びせていく。
うん。ちゃんと手加減できてるね。あの日からグッとレベルが上がっているから本気でやると首が飛んじゃうかも知れない。
そう思うと、リズはあそこまで怒っていてもちゃんと手加減できている。まあ、スキルの手加減があるからなんだけど。
早いところアンジーとキャルには覚えてもらわないとな。
「起きねえな……グーでやるか?」
「ア、アンジェラ殿下! さすがにそれはマズイです!」
「そうか? ならしかたねえな。ちょっと強めにいっとくか」
ドルーアくんは止めようとしたけど、続けるようだ。今度も平手で。
バチン! バチン! バチン!
……うん? これは……覚えたか? 鑑定……うん。覚えたね……。
アンジーのステータスにスキル、手加減が追加されていた。ならこれで間違っても死ぬことはないかな。
後でオンオフ教えておこう。
「ヒバババババ! はひほふふ!」
「お、起きたか。ヒエン、こんなところで寝てっとパレードに遅れるぞ。早くしやがれ」
「はふぇへは?」
と言うか、なに喋ってるかわからないな……前歯全部折れてるし……って奥歯も落ちてるよ……。
「アンジー。一応回復魔法かけておこうか? 再生もついでに」
「ん? このままでいいだろ? 面白いし。ほら行くぞヒエン。さっさと俺たちについてこい」
……うん。あの親にしてこのアンジーだな。100%親子に間違いない。
学園前の広場につく頃には騎馬隊に続き、長い槍を持った騎士たち。そして王様が乗る十頭引きの大きな馬車がやって来た。
いや、でかいな。セットの馬車はここまででかくなかったぞ。
俺たちは班別に固まり、そのゆっくり歩くペースで進む馬車の後ろをついていく。
新入生の後ろはまた槍を持った騎士たちで、最後も騎兵隊が続く。
たぶん一キロほどの隊列なんじゃないのかコレ。
……それより大通りから入った路地の露店が気になる。めちゃくちゃいい匂いを漂わせている店があるみたいだ。
「ドライ。いい匂いですわ。後で買いに行けるかしら」
「うん。たぶんオーク肉を焼いてるんだと思う。買いにか……お肉ならたっぷり持ってるし、買えなかったら夜はバーベキューにしようか」
ワイバーン騒ぎでお店が閉まる可能性もあるからな。できれば王都上空に入ってくる前に倒したいんだけど……。
そのためにはこの隊列から上手く抜け出さないといけないんだよな。
「ですわね。でも、買い食いしたいですわ。ドライと手を繋ぎながら」
「あら。わたくしはつれていってくれないの?」
「俺も行きたいぞドライ。買い食いはしたことがないからな」
「あ、あの、私も行きたいです。買い食い、私もお祭りに参加するのはじめてなので」
よし。みんなと露店巡りするために抜け出そう。
後ろでフガフガ言ってるヒエン王子。チラっと見る。
……顔がパンパンに腫れてるし、もはや誰にも王子とわからないだろう。
っと、そんなことより、気配を探るか……。
ん~俺には感じ無い。これでも半径二十キロくらいなら余裕で探れるんだけど……。
『イス。王都に近づくワイバーンの気配とかあるかな?』
『ん? ワイバーン? ワイバーンなんて魔王のところ……ん? あら本当にいるじゃない。あっちね、お城のある方からこっちに向かってるわ』
『どう言うことですの? ワイバーン?』
『ワイバーン? スゴく強いって聞いたことあるんだけど』
『中々早いわね。スエキチといい勝負よ。そうね~後十分くらいでここまで来るわよ。ワイバーンが十三匹ね』
『え? 一匹じゃないの?』
アンジー……リズをかばってくれるんだな。それに王様から許されてるのも本当だしね。
「もう。リズ。いくらドライがけなされても王子は一応ヤバいんだからね。一応王子だし……第四王子なのよ一応」
ファラ、一応が多いよ。これでも原作だと宰相になってるんだぞ? ……一応。
「ファラが言うこともわかっていますけど、ヒエン殿下は敵です! ドライを悪し様に言うのです、体が勝手に動くのは仕方ありませんわ! それに、ドライは何も悪いことしていませんのよ! 何一つ。……それなのに……」
「おう、聞いたな。ってか誰が悪いかお前らもわかんだろ? だから気にすんな! それで、この事は終わりだ! いいよな!」
アンジーは驚愕と困惑したクラスメイトに腰から曲げて頭を下げる。が、言葉と行動がおかしいよね……。
というか通常王女が頭を下げるとか、そんなことをすることはまずない。いや、あってはならないことだ。
だけどアンジーは簡単にクラスメイトに頭を下げた。
「アンジー! ひっぱたいたのはわたくしですから皆様にお願いするのはわたくしがせねばなりません! 皆様! この通りです!」
アンジーの頭を上げさせて、今度はリズが頭わ下げた。
「みんな。本当にアンジーの言う通りにしてくれると助かる。まあ、王子をボコボコにしてもいいっていう王様の許可も本当なんだけどな」
クラスメイトたちは微妙な表情だが、皆、同じようにに頷いてくれた。
「あ、あの、この後のパレードは……どういたしましょうか」
ドルーアくんがうつぶせのヒエン王子を仰向けにしながらおそるおそる聞いてくる。
いや、どうしようか……。放っておくのが一番楽でいいんだけど、つれていかないとマズイよな。
「捨て置け。気がついたら勝手に追いかけてくるだろ。ドルーアは俺たちについてこい。付き人も外してもらえるように俺からオヤジに言っておくからよ」
「は?」
「おいおい。いいのか? 王子だぞ? とりあえず起こした方がよくないか? 起こしたくはないけど」
「……はぁ、しかたねえな」
そう言ってアンジーは仰向けになったヒエン王子のところまで行き――
パチン! パチン! パチン!
「起きろ! ヒエン! 起きやがれ!」
せっかく治した顔に軽くだけど往復ビンタを浴びせていく。
うん。ちゃんと手加減できてるね。あの日からグッとレベルが上がっているから本気でやると首が飛んじゃうかも知れない。
そう思うと、リズはあそこまで怒っていてもちゃんと手加減できている。まあ、スキルの手加減があるからなんだけど。
早いところアンジーとキャルには覚えてもらわないとな。
「起きねえな……グーでやるか?」
「ア、アンジェラ殿下! さすがにそれはマズイです!」
「そうか? ならしかたねえな。ちょっと強めにいっとくか」
ドルーアくんは止めようとしたけど、続けるようだ。今度も平手で。
バチン! バチン! バチン!
……うん? これは……覚えたか? 鑑定……うん。覚えたね……。
アンジーのステータスにスキル、手加減が追加されていた。ならこれで間違っても死ぬことはないかな。
後でオンオフ教えておこう。
「ヒバババババ! はひほふふ!」
「お、起きたか。ヒエン、こんなところで寝てっとパレードに遅れるぞ。早くしやがれ」
「はふぇへは?」
と言うか、なに喋ってるかわからないな……前歯全部折れてるし……って奥歯も落ちてるよ……。
「アンジー。一応回復魔法かけておこうか? 再生もついでに」
「ん? このままでいいだろ? 面白いし。ほら行くぞヒエン。さっさと俺たちについてこい」
……うん。あの親にしてこのアンジーだな。100%親子に間違いない。
学園前の広場につく頃には騎馬隊に続き、長い槍を持った騎士たち。そして王様が乗る十頭引きの大きな馬車がやって来た。
いや、でかいな。セットの馬車はここまででかくなかったぞ。
俺たちは班別に固まり、そのゆっくり歩くペースで進む馬車の後ろをついていく。
新入生の後ろはまた槍を持った騎士たちで、最後も騎兵隊が続く。
たぶん一キロほどの隊列なんじゃないのかコレ。
……それより大通りから入った路地の露店が気になる。めちゃくちゃいい匂いを漂わせている店があるみたいだ。
「ドライ。いい匂いですわ。後で買いに行けるかしら」
「うん。たぶんオーク肉を焼いてるんだと思う。買いにか……お肉ならたっぷり持ってるし、買えなかったら夜はバーベキューにしようか」
ワイバーン騒ぎでお店が閉まる可能性もあるからな。できれば王都上空に入ってくる前に倒したいんだけど……。
そのためにはこの隊列から上手く抜け出さないといけないんだよな。
「ですわね。でも、買い食いしたいですわ。ドライと手を繋ぎながら」
「あら。わたくしはつれていってくれないの?」
「俺も行きたいぞドライ。買い食いはしたことがないからな」
「あ、あの、私も行きたいです。買い食い、私もお祭りに参加するのはじめてなので」
よし。みんなと露店巡りするために抜け出そう。
後ろでフガフガ言ってるヒエン王子。チラっと見る。
……顔がパンパンに腫れてるし、もはや誰にも王子とわからないだろう。
っと、そんなことより、気配を探るか……。
ん~俺には感じ無い。これでも半径二十キロくらいなら余裕で探れるんだけど……。
『イス。王都に近づくワイバーンの気配とかあるかな?』
『ん? ワイバーン? ワイバーンなんて魔王のところ……ん? あら本当にいるじゃない。あっちね、お城のある方からこっちに向かってるわ』
『どう言うことですの? ワイバーン?』
『ワイバーン? スゴく強いって聞いたことあるんだけど』
『中々早いわね。スエキチといい勝負よ。そうね~後十分くらいでここまで来るわよ。ワイバーンが十三匹ね』
『え? 一匹じゃないの?』
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