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第三章 原作崩壊
第124話 勝ったな
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『羽虫どもがよくも邪魔をしてくれたな!』
晴れた霧の向こうに六対の黒い羽を広げた邪神、アザゼルが浮かんでいた。
全裸で。
「人の婚約者になに見せてんだ! 服くらい着て来い!」
なに言ってんだ俺! それどころじゃないだろ!
「みんなはここで待ってて! さっさとやっつけてくるから!」
「頑張ってくださいまし! ドライ以外の男の裸など見たくもありませんわ!」
リズは完全にアザゼルに背を向けている。いや、見て欲しくないからそれでいいんだけど……。
「そうね。いくらなんでもあんなのとは対峙したくないわ」
ファラも同じように背を向けている。ステータスで上回っていると言ってもラスボス級の敵だからね……。
「わたくしにも婚約者がおりますのでまったく興味はありませんので、ドライ様。よろしくお願いいたします」
カイラさんはかろうじて前を向いているけど、視線は地面に向いている。
「……」
そっち方面に耐性の無いアンジーは気を失ったようだ。
「はわわわわわ――」
その気を失ったアンジーを抱き抱えてあわあわしてるキャル。
「裸で出てくるとは礼儀の無い奴じゃな。せめて腰巻きくらいは着けておくものじゃぞ」
『ほんとーねー、ゴブリンやオークでも腰ミノ着けてるのにねー』
マオーとイスは大丈夫そうだ。というか、言う通りだよな。せめてそこだけは隠しておいて欲しい。
男神だとしても、それはエチケットだろ。それに……勝ったな。
『先程から聞いていれば好き勝手なことを。我は神だ。なぜ羽虫どもに気を遣わねばならん! さっさと跪くがよい!』
六対の黒い羽がバサリと広がり、真っ黒な魔力玉が無数に宙に浮かぶ。
さっき現れたときの威圧感はもう感じない。それに、魔力玉だけど、脅威すら感じられない。なんでだ……?
『消え去れ!』
俺たちを包んだ聖魔法の結果から踏み出し、放たれた魔力玉を待ち構え……待ってるだけじゃな。……迎撃するか。
「イスはみんなをお願い! マオーはラストアタックを頼む!」
『まっかせなさーい』
「分かったのじゃ!」
大きくなってパナケイアさんを乗せたイスがぷるぷるふるえ、マオーは肩をぐるぐる回し、まるで悪者のようにニヤリと笑う。
……うん。勇者になったけど魔王なんだし、いい。よね。
こ、これで心配事は無くなった。うん、無くなった! な、ならあとは目の前の問題を解決するだけだよね!
「よ、よし、準備万端。だと思うから、……ふう。っ! こっちからも! 行くよ!」
アザゼルの魔力玉が黒いのに対して、俺が浮かべたのは虹色に光輝く魔法の玉。
火、風、水、土、光、闇、聖の七種類の属性を練り込んだ魔力玉だ。
「行けっ!」
飛んでくる魔力玉の向かってこちらも魔力玉で応戦することにした。
ドパンドパンとぶつかり合う魔力玉がはじけ、地面にクレーターを作っていく。
さて、発動は止めないで打ち続けるとして、さっさとやっちゃいますか! 転移!
『この我の攻撃を防ぐだと! それにこの島の魔物どもはどこだ! 凶悪なものを排出しておいたはずだぞ! まったく知能の低いものは必要なときに役に立たん!』
憤り、魔力玉を放ち続けるアザゼルの背後に転移した俺は、剣に魔力を込めて鬱陶しい六対の黒い羽を――切り落とした。
『ギャァアアアアア! なにが! わ、我の羽が!』
羽を切り落としたからか、浮いていたアザゼルが地面に落下すると同時に浮かんでいた黒い魔力玉が霧散する。
なんだ? この程度で魔力操作をミスるとか、神様だろ?
それもだけど、羽がないと飛べないのか? それに、なんの抵抗感も無く羽が切れた……?
もしかすると、防御力が低いのか? いや、おそらく心臓と目を先に倒したからだ。
……ということにしておこう。
このパターンだと、全ての封印が解け、集まり完全体になっていたなら、こう簡単にダメージが通らなかったと思うし。
それに今思うと心臓のあの無限とも思えた触手攻撃。アレはおそらく回復系の力なんだと思う。
鑑定で見る限り、HPの回復してないし当たりだろう。
目の方は、マオーの手加減無しの攻撃を受けたのに、ヒエン王子とアーシュが爆散しなかったってことは防御系だったんだと思う。
……どちらにしても、HPは思ったより削れたし問題ないな。
それに防御力が低いなら低いで好都合だ。削りきってマオー最後を任せれば俺たちの勝ちだもんな。
なら……あっ、俺、笑ってる。
こんな最終決戦的な状況で……あっと、思ったより余裕な流れだけど、考えてる場合じゃないよね。
なので! このまま押し続ける!
追撃のため、地面に降り立とうとしたとき、激しい風にあおられ吹き飛ばされた。
「くっ! しまった暴風の権能か! 油断し過ぎた!」
『我に傷をつけたこと、後悔する間もなく死ぬがよい!』
「くっ! ヤバッ! 今度は死の権能!」
暴風に、現れたときの黒い霧が巻かれ迫ってくる。
暴風に体がもてあそばれ体勢を整えられない。
「だったらこっちも複合魔法! 暴風だ!」
暴風で体を覆うように発動させ、アザゼルの暴風にぶつけると、威力が拮抗したのか打ち消しあっている。
『なんだと! キサマ! 羽虫の分際でなぜ我と同じ権能が使えるのだ! それは今回、我が呼び寄せた勇者にしか使えんはずのものだぞ!』
は? アザゼルが勇者を呼び寄せた?
晴れた霧の向こうに六対の黒い羽を広げた邪神、アザゼルが浮かんでいた。
全裸で。
「人の婚約者になに見せてんだ! 服くらい着て来い!」
なに言ってんだ俺! それどころじゃないだろ!
「みんなはここで待ってて! さっさとやっつけてくるから!」
「頑張ってくださいまし! ドライ以外の男の裸など見たくもありませんわ!」
リズは完全にアザゼルに背を向けている。いや、見て欲しくないからそれでいいんだけど……。
「そうね。いくらなんでもあんなのとは対峙したくないわ」
ファラも同じように背を向けている。ステータスで上回っていると言ってもラスボス級の敵だからね……。
「わたくしにも婚約者がおりますのでまったく興味はありませんので、ドライ様。よろしくお願いいたします」
カイラさんはかろうじて前を向いているけど、視線は地面に向いている。
「……」
そっち方面に耐性の無いアンジーは気を失ったようだ。
「はわわわわわ――」
その気を失ったアンジーを抱き抱えてあわあわしてるキャル。
「裸で出てくるとは礼儀の無い奴じゃな。せめて腰巻きくらいは着けておくものじゃぞ」
『ほんとーねー、ゴブリンやオークでも腰ミノ着けてるのにねー』
マオーとイスは大丈夫そうだ。というか、言う通りだよな。せめてそこだけは隠しておいて欲しい。
男神だとしても、それはエチケットだろ。それに……勝ったな。
『先程から聞いていれば好き勝手なことを。我は神だ。なぜ羽虫どもに気を遣わねばならん! さっさと跪くがよい!』
六対の黒い羽がバサリと広がり、真っ黒な魔力玉が無数に宙に浮かぶ。
さっき現れたときの威圧感はもう感じない。それに、魔力玉だけど、脅威すら感じられない。なんでだ……?
『消え去れ!』
俺たちを包んだ聖魔法の結果から踏み出し、放たれた魔力玉を待ち構え……待ってるだけじゃな。……迎撃するか。
「イスはみんなをお願い! マオーはラストアタックを頼む!」
『まっかせなさーい』
「分かったのじゃ!」
大きくなってパナケイアさんを乗せたイスがぷるぷるふるえ、マオーは肩をぐるぐる回し、まるで悪者のようにニヤリと笑う。
……うん。勇者になったけど魔王なんだし、いい。よね。
こ、これで心配事は無くなった。うん、無くなった! な、ならあとは目の前の問題を解決するだけだよね!
「よ、よし、準備万端。だと思うから、……ふう。っ! こっちからも! 行くよ!」
アザゼルの魔力玉が黒いのに対して、俺が浮かべたのは虹色に光輝く魔法の玉。
火、風、水、土、光、闇、聖の七種類の属性を練り込んだ魔力玉だ。
「行けっ!」
飛んでくる魔力玉の向かってこちらも魔力玉で応戦することにした。
ドパンドパンとぶつかり合う魔力玉がはじけ、地面にクレーターを作っていく。
さて、発動は止めないで打ち続けるとして、さっさとやっちゃいますか! 転移!
『この我の攻撃を防ぐだと! それにこの島の魔物どもはどこだ! 凶悪なものを排出しておいたはずだぞ! まったく知能の低いものは必要なときに役に立たん!』
憤り、魔力玉を放ち続けるアザゼルの背後に転移した俺は、剣に魔力を込めて鬱陶しい六対の黒い羽を――切り落とした。
『ギャァアアアアア! なにが! わ、我の羽が!』
羽を切り落としたからか、浮いていたアザゼルが地面に落下すると同時に浮かんでいた黒い魔力玉が霧散する。
なんだ? この程度で魔力操作をミスるとか、神様だろ?
それもだけど、羽がないと飛べないのか? それに、なんの抵抗感も無く羽が切れた……?
もしかすると、防御力が低いのか? いや、おそらく心臓と目を先に倒したからだ。
……ということにしておこう。
このパターンだと、全ての封印が解け、集まり完全体になっていたなら、こう簡単にダメージが通らなかったと思うし。
それに今思うと心臓のあの無限とも思えた触手攻撃。アレはおそらく回復系の力なんだと思う。
鑑定で見る限り、HPの回復してないし当たりだろう。
目の方は、マオーの手加減無しの攻撃を受けたのに、ヒエン王子とアーシュが爆散しなかったってことは防御系だったんだと思う。
……どちらにしても、HPは思ったより削れたし問題ないな。
それに防御力が低いなら低いで好都合だ。削りきってマオー最後を任せれば俺たちの勝ちだもんな。
なら……あっ、俺、笑ってる。
こんな最終決戦的な状況で……あっと、思ったより余裕な流れだけど、考えてる場合じゃないよね。
なので! このまま押し続ける!
追撃のため、地面に降り立とうとしたとき、激しい風にあおられ吹き飛ばされた。
「くっ! しまった暴風の権能か! 油断し過ぎた!」
『我に傷をつけたこと、後悔する間もなく死ぬがよい!』
「くっ! ヤバッ! 今度は死の権能!」
暴風に、現れたときの黒い霧が巻かれ迫ってくる。
暴風に体がもてあそばれ体勢を整えられない。
「だったらこっちも複合魔法! 暴風だ!」
暴風で体を覆うように発動させ、アザゼルの暴風にぶつけると、威力が拮抗したのか打ち消しあっている。
『なんだと! キサマ! 羽虫の分際でなぜ我と同じ権能が使えるのだ! それは今回、我が呼び寄せた勇者にしか使えんはずのものだぞ!』
は? アザゼルが勇者を呼び寄せた?
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